大型連休初日、珍しく息子甘辛はオフで行きたいところがあるという。場所は二子玉川・・・実に懐かしいところだ。東急線が乗り入れていて、大学生活後半に分家から本家の講義を受けにくるときに乗り換え駅となったのである。むろん途中下車したことも何度もあるし、河川敷にたくさんのグランドがあるから、サッカーの試合で来たこともある。大きな高島屋が目印で(と言うか他には何もなかった)、ずいぶん前から「お洒落な街」と取り上げられることもあった。ただ我が家からは路線の構成上、中々行きにくいロケーションだ。横浜経由か武蔵小杉経由か・・・我々は意外と早くつく私が後半通学したルート、中央林間から田園都市線で行くことにした。うまく急行に乗れると一番早く着くのだ。
学生当時は国道246号線と並行して走る田園都市線の駅周辺など何も無かった。東急線も「中央林間」などという急行の止まらない(今では停車する)中途半端な小田急連絡駅を作ってしまったから、通学には結構不便なものだった。飲んで帰ると数え切れないほど片瀬江ノ島の「竜宮城」まで寝過ごしたものだ。
そのマイナー路線が鷺沼、たまプラーザ、市ヶ尾、藤が丘あたりから栄え出し、「金妻の青葉台」にとどめを刺す絶大な人気を誇るようになった。同僚が自宅を建てようと色々物件探しをしていたときに、奥様が田園都市線沿いに憧れ246号を自家用車で下ってきたのだが、信じられない土地の高騰で行けども行けども手が出る価格にならず、「狸の出る」我がキャンパス付近まで来てしまって諦めたという。。。
「数十年ぶりだからだいぶ変わってるだろな」駅に降り立った私は周りを見回したが、路線を挟んで川下側だけが流行っている構図は変わっていなかった。立派な駅ビルと昔からあった高島屋の隣に大きなビルがそびえ立っていた。我々が目指したのは西館1Fアレーナホール、「ウルトラマン秘密基地大作戦 in 二子玉川」である。ウルトラ資料館、ウルトラショットガレージ、チームU格納庫そしてウルトラグッズショップ(うーむ。知らない人が見たら何のことかさっぱり?)が催されている結構大きなイベントだ。まずは入場券を買うと入り口にいきなり香ばしい姿をしたおにいさんが・・・むろん憧れの「ウルトラ警備隊」コスチュームである。「写真撮っていいすかぁ?」とIXY君を構えるとにっこり笑ってくれた。ちょっとぶかぶかのような気もするが、まあルックスも別として・・・(ありがとう)
ウルトラ資料館・・・これまで我々は多くのアイテムを見てきたからそれほど驚くことはないが、今回は実際に撮影に使われたというレア物も結構あり、中々充実していた。オレンジの上着は初代マンの科学特捜隊の制服、ウルトライベント系でよくおねえさんが着ているお馴染みコスチュームである。ショーケースには科学特捜隊の装備品の展示が・・・スパイダーショットは毒蝮三太夫の得意技だ。その右が標準装備のスーパーガン、5年前くらいのウルフェスで木製ケース付き35000円で売っていた。。。さっきのおにいさんが着ていたウルトラ警備隊の制服・・・これはおそらくレプリカである。何故か?本物だったら左胸の警備隊マークの中は真っ白で「地球」の模様はないはずなのである。モロボシ・ダンとちゃぶ台で向き合ってお話しした、おなじみ「狙われた街」のメトロン星人、先日見たウルトラ映画ではかなりハイパーな姿になっていたが、これは初代ゼットン、いずれも健在だ。
ショーケースには平成になって現れた(レオ除く)歴代ウルトラマンの変身アイテムが・・・よく見ると、食玩も含めれば息子甘辛はぜーんぶ持っていることがわかった。左側は竜巻怪獣シーゴラス(シーモンスの夫)の角を破壊したMATのレーザーガンSP、その隣はよく知らないがたぶんウルトラマン80のUGMだろう・・・ウルトラマンダイナの「スーパーGUTS」の全然秘密じゃない基地「グランドーム」、北斗と南のTAC制服は結構珍しい。篠田三郎のウルトラマン太郎ZAT隊員の制服も初めて見るなー。
「父ちゃん、ウルトラディフェンダーがあるぞ!」名前を知っている息子もかなりのものだと感心したがこのディフェンダー、ウルトラブレスレットが変形したジャックの特殊武器だ。この回に登場した怪獣スノーゴンになんとウルトラマンジャックはウルトラ史上最初で最後の「バラバラにされる」目に遭わされるのである。
少し狭いが展示物がかなり充実していたウルトラ資料館を後にするとウルトラショットガレージに出た。ここには平成のウルトラマンティガに登場したGUTSの専用車「シャーロック」の実物が展示されており、ティガと記念撮影を撮ることができる。ティガはモードチェンジして登場することになっていたが、我々が訪れたときは「パワータイプ」だった。私は個人的にはウルトラシリーズに登場した特殊戦闘車両の中ではこのシャーロックはウルトラ警備隊の「ポインター」に次ぐ名車だと思っている。むろん我々もティガと撮影したが、ホントは運転席に乗せてもらいたかった。。。その次に展示されていたのが、先日見に行った最新映画「ウルトラマンサーガ」に登場した戦闘機「Uローダー」である。そう、秋元才加演じるアンナ隊長はこれに乗ってあの決めゼリフを放つのである。「足元には気をつけな」
ウルトラグッズショップでは甘辛は結構高額なアイテムを買おうとしていた。どうも昔のゲームソフトやカードを売って軍資金が豊富にあるらしい。私は甘辛がネットで発見し狙いを定めていたる虎警備隊のレザーキーケースを購入、ついでにマウスパッドもかごに入れておいた。そしてケースの一番上にあつ小さな箱を見て考え込んでしまった。。。中身はウルトラマンエースの変身アイテム「エースリング」・・・だがおもちゃではない本物のコレクターアイテムなので、普段はショーケースの中に鎮座し、店員に言わないと見せてもらえない。一つだけだがかなりぞんざいに置いてあるぞ。エースリングは北斗星児と南夕子がタッチして変身するアイテム、つまりペアリングなのである。私は男性用リングを思わず装着してみた。うーむ・・・ずしりと思いぞ。偶然にもその日は我が家の記念日・・・買って帰ろうかな。。。甘辛が考え込む私を見つけて「おーっ、父ちゃん、エースリングじゃんか!買うのか?」甘辛は女性用のリングを指にはめて眺めていた。
値段はペアで25000円・・・妻はどんな顔をするだろうか?いかにウルトラに理解はあると言えども、先日のいちごカレーの例もあるし、衝動買いして失敗してよい値段ではないなー。私はぶるぶるっと頭を振って、リングを元の箱にきれいにしまった。。。
出口にはウルトラ兄弟の並ぶ大きな壁があったが、よく見ると小さなポストカードにめいめい大震災被災地へ向けてのメッセージが書いてある。「がんばろう日本」ウルトラ兄弟も応援しているぞ。
ウルフェスや「お正月だよ・・・」よりはこじんまりとしていたが、中々充実したイベントで我々は満足して会場を後にした。
学生当時は国道246号線と並行して走る田園都市線の駅周辺など何も無かった。東急線も「中央林間」などという急行の止まらない(今では停車する)中途半端な小田急連絡駅を作ってしまったから、通学には結構不便なものだった。飲んで帰ると数え切れないほど片瀬江ノ島の「竜宮城」まで寝過ごしたものだ。
そのマイナー路線が鷺沼、たまプラーザ、市ヶ尾、藤が丘あたりから栄え出し、「金妻の青葉台」にとどめを刺す絶大な人気を誇るようになった。同僚が自宅を建てようと色々物件探しをしていたときに、奥様が田園都市線沿いに憧れ246号を自家用車で下ってきたのだが、信じられない土地の高騰で行けども行けども手が出る価格にならず、「狸の出る」我がキャンパス付近まで来てしまって諦めたという。。。
「数十年ぶりだからだいぶ変わってるだろな」駅に降り立った私は周りを見回したが、路線を挟んで川下側だけが流行っている構図は変わっていなかった。立派な駅ビルと昔からあった高島屋の隣に大きなビルがそびえ立っていた。我々が目指したのは西館1Fアレーナホール、「ウルトラマン秘密基地大作戦 in 二子玉川」である。ウルトラ資料館、ウルトラショットガレージ、チームU格納庫そしてウルトラグッズショップ(うーむ。知らない人が見たら何のことかさっぱり?)が催されている結構大きなイベントだ。まずは入場券を買うと入り口にいきなり香ばしい姿をしたおにいさんが・・・むろん憧れの「ウルトラ警備隊」コスチュームである。「写真撮っていいすかぁ?」とIXY君を構えるとにっこり笑ってくれた。ちょっとぶかぶかのような気もするが、まあルックスも別として・・・(ありがとう)
ウルトラ資料館・・・これまで我々は多くのアイテムを見てきたからそれほど驚くことはないが、今回は実際に撮影に使われたというレア物も結構あり、中々充実していた。オレンジの上着は初代マンの科学特捜隊の制服、ウルトライベント系でよくおねえさんが着ているお馴染みコスチュームである。ショーケースには科学特捜隊の装備品の展示が・・・スパイダーショットは毒蝮三太夫の得意技だ。その右が標準装備のスーパーガン、5年前くらいのウルフェスで木製ケース付き35000円で売っていた。。。さっきのおにいさんが着ていたウルトラ警備隊の制服・・・これはおそらくレプリカである。何故か?本物だったら左胸の警備隊マークの中は真っ白で「地球」の模様はないはずなのである。モロボシ・ダンとちゃぶ台で向き合ってお話しした、おなじみ「狙われた街」のメトロン星人、先日見たウルトラ映画ではかなりハイパーな姿になっていたが、これは初代ゼットン、いずれも健在だ。
ショーケースには平成になって現れた(レオ除く)歴代ウルトラマンの変身アイテムが・・・よく見ると、食玩も含めれば息子甘辛はぜーんぶ持っていることがわかった。左側は竜巻怪獣シーゴラス(シーモンスの夫)の角を破壊したMATのレーザーガンSP、その隣はよく知らないがたぶんウルトラマン80のUGMだろう・・・ウルトラマンダイナの「スーパーGUTS」の全然秘密じゃない基地「グランドーム」、北斗と南のTAC制服は結構珍しい。篠田三郎のウルトラマン太郎ZAT隊員の制服も初めて見るなー。
「父ちゃん、ウルトラディフェンダーがあるぞ!」名前を知っている息子もかなりのものだと感心したがこのディフェンダー、ウルトラブレスレットが変形したジャックの特殊武器だ。この回に登場した怪獣スノーゴンになんとウルトラマンジャックはウルトラ史上最初で最後の「バラバラにされる」目に遭わされるのである。
少し狭いが展示物がかなり充実していたウルトラ資料館を後にするとウルトラショットガレージに出た。ここには平成のウルトラマンティガに登場したGUTSの専用車「シャーロック」の実物が展示されており、ティガと記念撮影を撮ることができる。ティガはモードチェンジして登場することになっていたが、我々が訪れたときは「パワータイプ」だった。私は個人的にはウルトラシリーズに登場した特殊戦闘車両の中ではこのシャーロックはウルトラ警備隊の「ポインター」に次ぐ名車だと思っている。むろん我々もティガと撮影したが、ホントは運転席に乗せてもらいたかった。。。その次に展示されていたのが、先日見に行った最新映画「ウルトラマンサーガ」に登場した戦闘機「Uローダー」である。そう、秋元才加演じるアンナ隊長はこれに乗ってあの決めゼリフを放つのである。「足元には気をつけな」
ウルトラグッズショップでは甘辛は結構高額なアイテムを買おうとしていた。どうも昔のゲームソフトやカードを売って軍資金が豊富にあるらしい。私は甘辛がネットで発見し狙いを定めていたる虎警備隊のレザーキーケースを購入、ついでにマウスパッドもかごに入れておいた。そしてケースの一番上にあつ小さな箱を見て考え込んでしまった。。。中身はウルトラマンエースの変身アイテム「エースリング」・・・だがおもちゃではない本物のコレクターアイテムなので、普段はショーケースの中に鎮座し、店員に言わないと見せてもらえない。一つだけだがかなりぞんざいに置いてあるぞ。エースリングは北斗星児と南夕子がタッチして変身するアイテム、つまりペアリングなのである。私は男性用リングを思わず装着してみた。うーむ・・・ずしりと思いぞ。偶然にもその日は我が家の記念日・・・買って帰ろうかな。。。甘辛が考え込む私を見つけて「おーっ、父ちゃん、エースリングじゃんか!買うのか?」甘辛は女性用のリングを指にはめて眺めていた。
値段はペアで25000円・・・妻はどんな顔をするだろうか?いかにウルトラに理解はあると言えども、先日のいちごカレーの例もあるし、衝動買いして失敗してよい値段ではないなー。私はぶるぶるっと頭を振って、リングを元の箱にきれいにしまった。。。
出口にはウルトラ兄弟の並ぶ大きな壁があったが、よく見ると小さなポストカードにめいめい大震災被災地へ向けてのメッセージが書いてある。「がんばろう日本」ウルトラ兄弟も応援しているぞ。
ウルフェスや「お正月だよ・・・」よりはこじんまりとしていたが、中々充実したイベントで我々は満足して会場を後にした。