超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

ごちそうの日

2011-11-28 20:01:09 | 食べ物
米国で「感謝祭(Thanksgiving Day)」とは家族が一同に会しごちそうをたらふく食べまくる日だそうだ。今年は11月24日だと聞く。
我が家も日曜日はずばり「ごちそうをたらふく食べる日」となった。私の誕生日のお祝い(ちなみにその日ではない)があったからである。息子甘辛は何を思ったのか私のために「シチューを作る」と言いだした。(相変わらず行動パターンが読みにくい人だ)
午前中だけミーティングがあって出掛けたが、早く帰って来て自分で作るという・・・早朝、竜泉寺に連れて行った母親が前日の会合で鎌倉の「なんとか」いうマイナーなお寺の紅葉がとても綺麗と聞いた。

鶴岡八幡宮とか鎌倉宮、瑞泉寺などメジャーな場所には人がどどーっと押し寄せるが、そこはあまり人がいない穴場だという。天気もいいし、鎌倉へ紅葉でも見に行くかと色々調べてみたのだが、甘辛に帰宅前に見てくるにはちょっと無理があった。
先日、北関東で見事な紅葉を見てから少し興味がわいてきたのだが、どうも鎌倉エリアの紅葉はもう少し時期を遅らせた方がいいらしい。
2時間くらいしかないから、いつものようにカメラを持って妻と海岸線の散歩に出かけた。むろん「猛禽類の急降下・上昇角度について」という論文をまとめるための「エサ」を持参しての散歩である。

ところが海岸に出てみると、あれほど上空を我が物で編隊飛行していた鳥がほとんどおらず、2,3羽の斥候がいるだけで襲撃してくる気配すらなかった。バーベキューでもやっていると「うようよ」やってくるのだが、たまたま別方面に出動しているのかな。。。
それにしても少し霞がかかっているが、見事な風景だ。富士山の冠雪が左側だけ剥げ落ちたようになっているが、ある意味「ごちそう」ような情景だった。
先日、テレビで「富士見橋」が見える富士山は東京で1箇所だけになってしまった・・・という取材をしていたが、沿岸で邪魔なマンションがいくつかあるだけで、ここから富士山を見られなくなることはまずないだろう。

      

この時期にしては珍しく気温も高く、ところ狭しとサーファーが浮かんでいたが、残念ながら全くと言っていいほど波がない。江ノ島方面なんて海面のざわめきすらなく、湖面のように静かで輝いている。
そのまま歩いて行って弁天橋を渡り、ヨットハーバーを向けて岩場を偵察するつもりだったのだが、途中の新片瀬漁港ではまだ直売の魚が結構あるようだったので寄ってみた。
第一日曜日は「朝市」として野菜や水産物以外の特産物も並ぶのでたくさんの人で賑わうようだが、通常は魚の直売のみで結構お得な穴場であるらしい。
昼にも近かったからさすがに鯵などは売り切れてしまっていたが、丸々太った「カマス」や水槽には大きな魚がたくさんいた。

       

大きな水槽を覗いていた妻に髭のチョイ悪アニキのような人が、「今日は大物カワハギ入ったんだよ。まだ1匹いたんで持ってかない?」
ここの値段の付け方は大きくなるほど単位当たりの価格が高くなる方式だ。ある程度以上大きいと希少価値がぐんと高くなる、ということだな。
200〜350gが100g当たり220円、350g以上になると100g350円になる。一番大きいカワハギは計って見ると350gを少し超えてしまったようだが、アニキは笑ってピッタリだったことにして220円/100gを適用してくれた。
その他、妻は大きなカマス2匹、桜鯛を2匹購入していた。こんな手の平サイズどうするのだろうと思っていたら「鯛めし」を作ってみるそうだ。なるほどねー。テレビで見たことだけはあるが・・・・
カワハギにカマスの刺身、鯛めしか・・・これだけでもかなりの「ごちそう」だな。

       

昼飯を食べてひと休みした後、私はチャリでさっき歩いた川沿いを河口に向かって走った。昨日、釣りに行ったポイントよりはだいぶ河口よりのところだ。帰りがけに子供が大きなハゼを釣り上げたのを見たのだ。
昨日、いつものポイントに糸を垂らしていたのだが、ワタリガニ一匹しか釣れなかった。持って帰るつもりでいたのだが、上から覗き込んでいた子供が「オレも釣ったことあるけど、味噌汁にしてもらったら『泥』の味がしたんだよー」と言うので、川にお帰りいただいた。。。
2ヶ月近く前だったが、片瀬漁港朝市の日にバカスカとハゼが釣れたのを思い出した。大きなカワハギをGETしてやはり自分でも何か釣りたくなり、あれだけの魚を見ると必ず釣りに行きたくなるものだ。

午後になって少し風が出てきた。すぐ向こう側がR134号かなり河口の近くだ。30分以上糸を垂らすが魚反応なし・・・前日釣れたのと同じくらいのサイズのカニが引っかかったが、陸寸前で落っこちてしまった。。。来週受ける試験の教科書をずーっと読んでいた。
「もう、この季節は魚いないのかなー」1時間たったあたりで、そろそろ竿を上げようかと巻き始めたら足元まで来たところで、突如ぐぐーんとすごい引きが入り慌てて教科書を川に落っことすところだった。
「な、、なんだ、こりゃー?!」真っ黒の草履のような物体は確かにすごい暴れており、よく見ると「舌平目」だったのだ。

   

へーえ。昔、江ノ島の岩場で釣ってきて水槽で飼っていたことがあるのだが、こんな汽水のところにもいるんだなー。まったく予想だにしなかったが、これだから海の釣りは面白い・・・
さっきの子供は岸からかなり近いところで大ハゼを釣り上げていた。足元にいるのかなー。
護岸の近くを狙って軽く投げ、ゆっくり巻いていくと「グ、グーン、ブルブル!」とハゼ特有のアタリが・・・ここから前回よりもはるかに型の大きいハゼがラッシュで釣れ始めたが、残念まがらエサのアオイソメが終わってしまい、終了。。。これまた「ごちそう」として持ち帰るとするか。

   

家に帰ると甘辛が鍋をかき回して「シチュー」を作っている最中だった。刺身は見事に下ろされており、炊飯器からは出汁のよい香りが・・・かなり期待できそうだ。

      

「こんな時に限って釣れちゃってさー。妻は苦笑いしつつも天ぷらにしてくれるようだ。
ちょっと組み合わせに統一性がないが、なかなかのごちそうだー。カワハギの刺身は見事な肝にからめて食べると「美味!」としかいいようがない。カマスも新鮮なので刺身でそのままぐーっ!ハゼは私が下ろしたときよりも中骨が取ってあるのでさらにホクホクサクサク。
鯛めしはまるごと炊いた後にほぐして骨などを取り除くのが面倒臭そうだったが、これまた味のしみた絶品だった。甘辛のシチューも中々なものだ。(何でシチューなのか今だにわからない)
風景にアウトドアに絶品の料理、その日は「ごちそう」尽くめの1日だった。

           

      

冬桜と紅葉

2011-11-26 18:11:14 | 旅行お出かけ
「やることないから誰か遊んでぇー」
週末は自宅に帰る私だが、今年のLabor Thanksgiving Day(勤労感謝の日)」はど真ん中の水曜日だったので、交通費を節約するために単身マンションで過ごすことにしたのだ。
祭りやマラソン大会など、イベントがあって祝日でもいることはあったのだが、何もない北関東の休日は今年唯一である。
実際にハッピーマンデー化が進み連休が増えているから、用も無いのに一人でいることは1年にわずかしかない。やはり寝泊りしているだけで「住んでいる」わけではないのである。
1日中ジムで動いていてもよいのだが、せっかくこの地方にいるのだから「ならでは」の名所に行きたいとも思っていた。

まず反応してくれたのは八兵衛である。妻がやって来たときも山のようにパンフレットを持ってきてくれたのだ。
「天気が良ければバーベキューがいいでしょう。観音様の近くにキャンプ場があるんですよ。メンバー集めて仕込みやっときます」
「でもさー。準備や片付けする人大変だからいいよー。何か景色のいい所行くとか温泉浸かりに行くとか簡単なヤツで・・・」
そんな時、昼食時にT女史が話しかけてきた。「磯辺さん、O石の冬桜ってご存知ですか?ぜひ一度ご覧になってください」彼女は我々の休日プランのことは知らなかったのだが、大きなヒントになった。
世帯持ちの八兵衛に休日つきあってもらうのはいかにも悪い。転勤して来てすぐに単身マンションを選択しなかったために、満室で入れず、最近近所に引っ越してきた独身の「いっけい」に頼んでみた。いっけいは八兵衛のスタッフである。

「ここ、いいみたいですよ。温泉と宴会セットにして企画します!」マラソンの時に寝坊してきて「似非アスリート」であることが発覚してしまったいっけいは張り切っていた。。。
瞬く間に話が大きくなってしまい、私が「遊んでー」と声を掛けた職場の同僚はほぼ参加することになった。冬桜見学に温泉&宴会プラン・・・さながらプチ慰安旅行モードである。
参加者は9人、このサイトでも登場済みの人物ばかりである。グッチー、いっけい、スティーブ、キョウちゃん、ヤマさん、八兵衛、ダックさん、ニカウさんだ。ひとり者の会にしようと気を使ったのにみーんなやってきてくれた。

行き先は東部の県境に近いところで、桜山公園という。全山で7000本の冬桜が群生し、春と冬2回も桜が楽しめる貴重なところだそうだ。特にこの時期は桜満開には少し早いが紅葉と同時に見られるという知る人ぞ知るお勧めスポットで、休日はかなり混み合うそうだ。(そりゃそうだ。日本人ってどこにもわーっと集まるからねえ)
マンション出発は8時予定、普通に道路が空いていれば1時間ほどで到着する距離だ。駅前で待ち合わせたスティーブは大きな紙袋を持ち込んできた。中には缶ビール、チューハイボールにつまみ類が満載だった。
いっけいが車をスタートするとスティーブは「さあ、飲むかーっ!」紙袋をごそごそ探り始めた。。。。。

「えっ?まだ朝の8時よ。。。ドライバーに悪いよ」「でも放っておいてもヌルくなるだけだからねー」スティーブは完全に慰安旅行モードだ。
「そっ、そうですな・・・」嫌いじゃない私は「いっけい、ごめんねー」とプシュッと始めた。行程は順調で予定通り1時間ほどで桜山公園に到着、一番近い駐車場も余裕で停めることができた。
「ばっちりじゃないですか。早めに来てよかったねー」いっけいに話しかけたら「そこのお土産屋のおやじがね、11時までには来ないと停められなくなるって。お客さん連れて来るって言ってあるから、話合わせてねー」
はぁ?もしかして下見に行ったわけ?
さすがにそこまでは行き過ぎだろ、と思ったが聞くとスティーブが施設保全の仕事で付近まで行くと聞いて八兵衛がいっけいを派遣したようなのだ。。。喜ぶべきか、嘆くべきか・・・

スティーブ達が寄ったというお土産屋に行くと、チラシを配られた。もう1,2週間経つと一番の見頃らしい。。。
「平日に『桜まつり』やるんですねえ。湯原昌幸なら知ってるよー」おやじはチラシを並べながら
「がっはっはー。オレが作ったんだけど、名前間違えちゃってさー、神田じゃなくて吉野桜子なんだよー。まあ、いっかー」
そ、そうですね。どちらも知らないからよろしいんじゃ・・・
「まだ蕾が多いんだけどねー。紅葉は見頃だからゆっくり見て行きなよ。帰りは寄ってくれよなー。日本庭園の方から進むんだぜ」にっこり笑っておやじと別れた。 

           

おーっ、中々紅葉の美しい庭園じゃないか・・・展望台へ向かって進んでいくとポワーンと白く不思議な雰囲気で冬桜が群生していた。これがそうか・・・なるほどT女史は「少し寂しい感じがする桜」と表現していたが、全体的にソメイヨシノのようにドバーっと派手に咲くわけではなく、「ちんまりした」感じはする。しかし近くで花弁を見るとまさしく「桜」だ。
紅葉は紅葉でかなり素晴らしい。。。両方を一辺に見られるなんて実に不思議な空間だなー。午前中だから朝日で山々の緑が映えるし、ポカポカ暖かい。味噌おでんを買い込んでビールで乾杯し、しばらくその不思議な光景とのどかな雰囲気を楽しんだ。

       

       

       

めいめいその辺を散策し、駐車場に戻ってくると地元で獲れた野菜などをおばあさんが売っていた。いきなり実に見事な「しいたけ」だ。ひと盛り千円って書いてあるけど、このでかいヤツ500円にしてくれないかなー。八兵衛はしきりにネギっていたが、この傘の巨大なしいたけは言わば客寄せの見本で売ってはいないらしい。(食ってもあまり美味くないんだって)
「きぬかつぎ」「とうのいも」・・・どちらも初めて聞く名前だ。地元の特産物なんだろか?まん丸の大根や切り口が赤いヤツも売っている。「生いもがら」って一体何だろか?まだまだ世の中には私の知らぬことが実に多いものだ。
田舎にありがちな下ネタ系アイテムもお約束のようにあるし・・・

         




桜山公園を出発すると次は県境を越えて「かんな」というところの温泉センターに向かう。ここは岩盤浴付きの天然温泉で、屋内外に大小20以上の湯船がある、いわゆるスーパー銭湯である。
毎週竜泉寺を訪れている私はそれほど驚くものではないが、岩盤浴では実にたくさんの汗が噴き出て(少し飲んでるからホントはいけないんだけど)きた。スティーブは2時間風呂に入り続け、身体中の水分を飛ばしたような顔をしていた。
すべてはこの後の「乾杯」を美味しくするためである。そのための労は決して惜しまない連中だ・・・

     

飲み放題コースで刺身に蟹、そしてメインの鍋は上州豚に上州地鶏のダブル水炊きだ。きのこやら野菜が山のように盛られダシがよく出て実に美味、最後はうどんで締めくくりだ。
米国では翌日が「Thanksgiving Day」・・・家族が一同に集まってごちそうをたらふく食べる日だそうだ。こちらはその日は「勤労感謝の日」・・・宴会好きが集まってたらふく飲む日となった。。。
何せ車の中にもクーラーボックスがあり、常時開けるとあらゆる種類の酒を飲める「移動居酒屋」なのである。スティーブと私は移動中もずーーーーっと飲み続けていた。。。
朝の仕掛けが早かったから、帰りも夕刻だ。私は1日ドライバーを務めてくれたいっけいとグッチーを労うために、解散後彼らをマンションの近くの居酒屋「たろう」に誘った。
そこで盛大な2次会をやったようなのだが、「TPPについて熱く語った」以外はほとんど記憶にない始末であった。

みなさんお疲れ様でした。幹事の方、素晴らしい企画ありがとうございましたぁ!

30日コミット

2011-11-24 14:46:25 | ホビー
私の敬愛するサイトの記事で(師匠!モロに引用してしまってすみません。。。)「NASAの研究によると・・・(何でもいいらしい)あることを30日継続出来ると、それからも継続出来る確立がぐーーーんと上がる」とあるのを読んだ。
私は電撃を打たれたような気がした。この手の「由縁」のある話が嫌いではない(大好きと言え?!)からである。
半一人暮らしを始めてから1年と数ヶ月、色々なものを習慣化しようとしてきた。フィットネスジム通いやサーフィン、ランニングなど運動系は回遊魚性質の私にとっては「習慣」というよりも「常習」「症候群」に近い。また「読書」についてもほぼ日常生活に定着している。

それ以外にいわゆる「趣味」、「嗜み」のレベルで何か「モノにしよう」とやってみて、どれも続いてはいるがイマイチパッとしない。。。
フィジカル系の代表は「太極拳」でDVDを買ってきて週に何回か朝起きたときに練習している。山の国だから「スノーボード」を始めてみようかとも思うのだが、未だ実行には至っていない。(もうすぐシーズンだけど)
アウトドア系も結構興味があるのだが、何しろ休みの日は自宅に帰ってしまうのであまりこの地方で何かをする機会がない。

「学び」系は資格検定、通信教育(ハングル)、にわか家庭教師、なぞかけ投稿など色々手を出してきた。検定は直前の超過密勉強のみ、その他は時々思い出したように嗜む程度で、続いてはいるが、一段落したらそのままフェードアウト間違いなし・・・
「どうもモノになりそうなのがないなー」と我ながら苦笑いしていたときに、「30日コミットメント」である。なるほど、習慣化するにも「鉄の意志」が必要なのだな。あらためて思慮の甘さを感じたところだった。
ちなみに「空手習得の極意」は「1万回の繰り返しだ」との故大山倍達談を記憶している。

さて、平日は北関東で勤務、寝泊りは単身マンション、土日は自宅で過ごす、という二重生活の私にとって30日欠かさず実行するのは普通よりも限られてしまい、かなりの検討が必要と思われた。
職場での習慣は休日にはないし、起床、就寝場所も土日は異なるので自宅とマンション、どちらかにしかないものは使えない。PCは自宅にしかないし。。。
あることを決めたらそれは1日のうちに「いつ行ってもよい」とする、とぬるいルールにしても中々これと言ったコミットが見つからない・・・

他の人はどんなことを行っているのだろか。。。ここから約2週間以上色々なことを考え続けるのである。
「脱いだ服を片付ける」「運転中携帯を使わない」「炭酸を飲まない」・・・意外と楽勝っぽいコミットが多いということは、裏を返すと30日欠かさず続けるというのが「いかに難しいか」あらわしているようだ。
人がやっていないことで、今までも気がつかぬうちに「続けていた」こと何か無いかなー。。。気がつくとかなりの候補を考え付いていたので、忘れぬようにここに書いておこう。何かヒントをもらえるかもしれないからな。
分類すると「フィジカル系」「摂取系」「自戒系」「メンタル系」があるようだ。

「フィジカル系」=朝起きたとき、夜寝るときのどちらか1分を使って・・・
●ヨーガのポーズを1日にひとつ行う(割といけそうだが、「ひとつ」だけ行うことに意味があるかどうかが疑問だ)
●ストレッチ(これもいけそうだが、ありきたりであまり面白くない。そもそもこれまでも思いついたことはあったが、続いてないところを見ると・・・)
●片足バランスor逆立ち(これは結構面白いと思った。日々の体調を確認したり、バランス感覚をつけたり・・・健康法としても「あり」なような気がするが、前夜スパークした後に実行可能かどうか)
●八段錦(マンションにDVDがあるが、プレーヤーを回すことすら面倒で続かなかった。たまに思い出したように嗜むが毎日は無理かも)
●毎日10段以上階段を上り下りする(職場では励行しているが、我が家に階段がないのが障壁だ。休日にわざわざ階段のあるところまで行くかどうか・・・)

「摂取系」=朝又は夜、何かを身体に取り入れる
●ヒアルロン酸を毎日飲む(年齢的に「皇潤」が気になるところだが、その後も続けようとするとかなりの出費になる)
●野菜ジュース(マンションと自宅両方に常備させるのに注意がいる。毎日飲み続けて糖尿病になった人を知っている。必ずしも健康的ではない?!)
●牛乳(野菜ジュースと同様、しかもいかにも他人もやっているありきたりの習慣で「奇を衒う」私には面白くない。)
●胡麻麦茶(何かを摂取するにはどれも継続的に常備する問題が残る。最近高めの血圧によいと大量に買ってきたのだが・・・)
●水を1リットル飲む(これも準備の必要性はあるが、いざとなったら水道という手がある。でも続かなそうな気がするなー)

「自戒系」=何かを我慢する。ある一定水準以上にならないように歯止める。
●お酒を2合以上飲まない(これは健康にもかなり効果的だ。かなりの「鉄の意志」が必要だし心身の鍛錬にもなる。大きな障害は「換算するのが面倒くさい」というところだ。たぶん無理)
●21時以降、モノを食べない(飲まないというのも「あり」だが、パーティなどの最中に「途中」で止められるか、という障壁が大きいなー)
●炭酸を飲まない(師匠も実現したそうだ。アスリートには重要なことらしい。これはいけそうだが、間違いなく「ビール」を除外しなければならぬ。そうすると意味があるかが疑問)
●間食しない(おかしを食べない。というのも「あり」だが、これまた誰でも心がけていそうな平凡なコミットで面白くないなー)
●100円貯金(使ったつもりで我慢、という意味がある。二重生活だが貯金箱を用意すれば何とかなる。最大の問題は「100円玉がないときどうするか?」たぶんここから崩れ去ると思われる)

「メンタル系」=自分や他人に対して「心」のためになるようなこと
●その日一番よかったことを自分にメールする(これは中々よいアイディアだと思う。携帯はいつも持ち歩いているからな。ただ忘れないようにできるか?!飲んでそのまま撃沈してしまうときがあるからねー)
●ずばり安全祈願(職場の安全、家族の安全を祈る。「何に向かって?」というのが大きな課題である)
●カレンダーの標語を指差呼称(これもいけそうだが、二重生活が多少やっかいなのと、ちょうどいいヤツが手に入るかどうか・・・)
●俳句or「なぞかけ」を作る(これもアイディアとしては面白いのだが、それこそ実現できるかどうかが課題だ。たぶんそんなにふんだんには浮かばないと思うなー)
●1日1分以上、人の話を黙って聞く(これは師匠の記事がヒントになったものだ。私の仕事は8割以上「人の話を聞いて」ばかりだから普段は問題なし。自宅では学校の話を息子甘辛にさせればよい)

この他にもあるが並べるとなんと20以上にもなった。(オレって結構ヒマ人なんだな)かなり強力な候補もあったのだが、上記は一応全部ボツである。考えながら気づいたのだが、30日続けるのは何かを「やる」ことよりも「やらない」ことのほうが実現しやすそうだ。一方、30日たって振り返ったときに何か目に見える結果(可能性だけでも)が無ければどうも気が進まない。
自宅、職場、マンション、出張先、外出&旅行先、色々な「場所」がある。風邪で発熱時、腰痛発症時、ハイパー二日酔時、満腹&空腹時、色々な「状態」がある。
いつでもどこでもどんな状態でも1日1回上、必ず行えるもの・・・・・私がたどり着いた答えは「呼吸」である。

色々文献を調べた結果呼吸の数を数える「数息観呼吸法」というのを実行することにした。「吐いて、吸って」セットを1回として、自分の呼吸を数えるものだ。試しに初めてみたが、別段の障壁もなく毎日続いている。
100くらいは楽勝でいけるだろうと思っていたら、驚いたことに10回数えるだけでもすんなりはいかないのだ。私だけかもしれないが、途中で「邪念」が入り「何回行ったか」わからなくなってしまうのである。
私の4X回目の誕生日も近い。正式な開始日はその日にし、関連する本を何冊か借りてきたので、少し知識を深めてから始めるとしよう。。。

辻堂の超大型モールⅡ

2011-11-21 04:51:18 | 旅行お出かけ
前夜はものすごい荒天だったが、翌日は雲が切れ始めお日様も顔を出してきた。予報を見ると最高気温は25度、この時期とは思えない暖かさ(というより暑さ)である。
息子甘辛はトレーニングしに出掛けて行った。10キロマラソンを走るために、12キロ自転車で走って行くんだから中々すごい体力だ。私は海に行きたくてうずうずしていたが、残念ながら昨日の影響がまだ残っていて、洋上はすごいウネリが入っており、上級者以外は溺れる・・・「トンビの急降下・上昇角度について」という論文を書くための実証実験に行きたかったのだが、なぜかいつも群れている所に一羽もいない。。。昨日の嵐でどこかに避難してしまったのかもしれない。

ということで、激混み覚悟で先日辻堂にオープンした「テラスモール湘南」に足を運ぶことにした。洋服から靴、小物などファッションの店が充実しているから妻は気に行ったらしく、あれからも足を運んだらしい。
図書館に用事があったから自転車を置いてそのまま北口へ。時間は10時を少し回ったところで、開店間もないところだが不思議にもガラガラだ。なーんだ思ったほどバカ混みじゃないなー。
「この前よりはゆっくり見られるなー」とお店に行こうとしたら妻はいきなりフードコートを目指す。確かに竜泉寺帰りで朝飯は食っていないが、こんなに空いているのにいきなりフードコートじゃなくてもいいんじゃないの?
(後から聞いたが、「その時間」じか余裕をもって食事はできないらしい・・・さすが!)

      

そもそもフードコートの店すべてが開店の10時から利用できる、というのはすごい。各店舗の前では盛んに呼び込みの声が上がっている。まだ10時なんだけど・・・
「潮風キッチン」と名付けられたそのフードコートはジャスコやイトーヨーカドーなどの安っぽい(ごめん!)のとは一味違った雰囲気を持っていた。聞くと湘南・横浜エリアの有名店をぐーっと凝縮しているらしい。先日訪れた名古屋駅の「エスカ」というところも地元の名店(こちらは全国版)を集めたエリアだったなー。そう言えば詳しくは知らぬがよく見るとご近所で見たことがある店がずらりと並んでいる。

   

私はあの「しなそば屋」の「佐野実」が監修したという、「野の実」という店のラーメンを選んだ。鵠沼の「しなそば屋」と言ったら珍しく全国的に有名なラーメン店でいつも店外に長い行列ができていた。
一度だけ妻と開店と同時に飛び込んだことがある。確かにスープ、ちぢれ麺、しなちく、チャーシュー、ラーメンを構成するあらゆるものに恐るべき手間とよい素材を使い、それが全体的にうまくまとまっていて絶品と言えるラーメンだった。
しかし「私語を慎め」「子供を騒がせるな」「ペアでも分散して座れ」「携帯禁止」・・・わからなくもないが、客が傅かなければならないラーメン屋なんてちょっとねー。

今回はフードコートだから妙な緊張感がないし・・・あの味ホントに再現されてるのかなー。780円だがはっきり言って量は少ない・・・スープを一口すすって、「ふーむ。こんな感じだったかなあ」確かに業務用のタレを市販のスープで伸ばしただけの安っぽさはなく洗練された感じはした。ちぢれ麺もコシがあってあっさりスープがよくからみ、しなちくとチャーシューにもこだわりは感じた。妻も一口食っていたが「きれいなラーメンだねえ」。。。これはかなり名コメントである。そう、何もかも「きれいな」ラーメンなのである。
量が少ないのですぐに食べ終わっちゃった・・・味はいいがこれで780円?とりあえず気は済んだ。。。

    

佐野実の「野の実」の隣にはすでに列ができていたが、横浜中華街の「梅欄」という店が・・・本家には行ったことはないが、なんでも「内側に具が入っている焼きそば」が有名らしい。外側をカリっと焼いて内側にトロミのある具材が詰まっているようだ。チャーハンも五目麺もさすが本場、美味しそうだなー。
反対側には鎌倉のお店だろうか、「芳露庵」というおそば屋が・・・実は「親子丼」が絶品でほとんどの人がセットで注文するらしい。。。
グリル「おくう」は山形牛の店、ペッパーランチを高級にしたような感じで、できたてハンバーグの湯気がものすごい。(香りもすごい)
妻は「RiKiRiKi‐DELi」で注文していた。あー、この店知ってるよ。茅ヶ崎港(サザンビーチ)の向かいにある2階の店だろ?
入ったことはないんだけど、年中店の前を行ったり来たりするからねー。

      

11時前だというのに早くも長い行列ができていたのが「とびっちょ」だ。江ノ島弁天橋を渡ってヨットハーバーの方へ歩くとある店だよな。あの店もいつも外にたくさんの観光客が並んでるなー。今日は「生しらす」は無いんだってさ・・・巨大などんぶりで見た目すごいゴージャスなんだが、意外に量は少ないのよね。
RiKiRiKi‐DELiが一番空いていたから注文したのに中々料理が出来ず、たい焼き屋で並んでいたらいきなりブザーが鳴ったと妻はぶーぶー文句を言っていた。このたい焼き屋はアイスクリームをトッピングしたりするのを聞いたことがあるぞ。
「むっとり」って甘辛が通った幼稚園の近くにある焼肉屋だろ?ビビンバの店になってるし・・・おーっ、このクレープ屋も茅ヶ崎の雄三通りにあったよなー。(行ったことないけど)

          

地元の我々は実はあんまり縁が無かったりするのだが、雑誌やテレビなどで紹介され知らないうちにすごい有名になった店が集まっているらしい。
テラスも広々としているし外で食べても気持ちいいかもなー。しかしこれが1時間経過するととんでもない混み方をするらしい。
時間的には実に中途半端な食事を軽く済まし、館内を歩きはじめた。「GAP」の前で配っていたラッキークーポンをひょいとつまんだら、なんと50%オフ!(10%、20%、50%)とランクがあるらしい。大当たり!)
早速ブーツ、シャツなどを買い込んで、たくさんの紙袋を持ち自転車のある図書館に向かったのである。

   

帰宅して妻は学校の役員の集まりで出掛けて行った。甘辛が帰ってくるのは夕方だ。ここのところ運動不足だから(と言うことは実は決してない!)少し走ってみるか・・・
風もないし気温も丁度よいし、海ランには絶好の陽気だな。私は軽く江ノ島に向かって走り始めた。片瀬漁港でいつものように折り返すと、夕陽が山々に向かって沈もうとしている。富士山はシルエットだがたくさんの人がこの光景を写真に収めようとしていた。。。このままもう少し走れば「サンセットラン」になるなー。我が家のそばを通り過ぎ、夕陽に向かって走り続けた。
空は少しずつうす暗くなってきている。ところが太陽の高度は低いとはいえ、軌道が斜めなのである。落ちそうで落ちない・・・
サンセットを見るつもりが10キロ以上走ってしまって残念ながらそのまま引き返した・・・そろそろ甘辛が帰ってくる時間だな。

海辺の弁当バトル

2011-11-20 09:10:49 | 食べ物
今日は大荒れの天候だった。強風で家全体が揺れるほどで、外を歩くと傘を持っていてもずぶ濡れになってしまった。
椎間板ヘルニアを発症し、しばらくは歩くのもしんどそうだった妻も、「獣のように穴倉でじっと傷を癒し」脅威のスピリチュアルヒーリングパワーで先生から「少し様子見にして大丈夫」と言われるところまで復活した。
私も県民マラソン前夜に突如の腰痛。。。幸いヘルニアでは無かったがそれでもやはり無理して完走した代償は大きく、1週間は大人しくしていたのだ。

一方、先週の日曜日は久々によい天気でどこかへ出掛けたい気分となり、昼御飯がてら久々に海岸を歩くことにした。実は前日も河原を歩き出したのだが、護岸で盗難にあったらしい財布の中身のようなものが散在しているのを発見・・・クレジットカードやらもあったので交番に届けてぷらぷらしている間に別用の時間になってしまった。
それにしても奇怪な現場だった。クレジットカードの他にドラッグストア、美容院などのポイントカード、歯医者の診察券、スーパーのサービスカードなどが川岸のあちこちに散らばっている。財布を盗んで現金だけ取り出し、中身をぶちまけていったのか?!それにしても財布の本体は見当たらない。証拠隠滅なら川にそのまま放りこめばよいのに。。。持ち主は川の底なんてことはないだろうな・・・(おー怖)

翌日曜日は波も結構あったので、午前中に2時間ほど海に入りちょうどお腹を空かしてのウォーキングとなった。何か海へ行ったり来たりだな。
川沿いを歩いていると妻の携帯が鳴った。女子は何かにつけて電話が長く、ずーっと喋り込んでいた。「老後に向けて渋く散歩してんのよ。ねー、ほらほらー!」何と電話主の家の前を歩いていたらしい。そのまま上がり込まれてしまったらどうしよう、と思っていたが、話は終わったようだ。

今年はサーフィンがオフシーズン(私の場合は年明けから3月いっぱいくらい)の間、スケートボードで練習しようと思っている。今までに何度も始めようとしていたのだが、シーズン中は「本物」をやればよいので、中々ボード購入までに至らなかったのだ。その昔「鵠沼プールガーデン」という施設だったところが今はスケートボードパークとなっている。ホッケーもできたり、今流行りの「綱渡り」もあったり結構人が入っている。

   

最初はいつものコースを江ノ島に向かい今日こそ「イルキャンティ・ビーチでランチを」と考えていたのだが、あまりに天気がよく海がキラキラ輝いているので海岸で弁当を食べることにした。途中で134号を渡り元町ユニオンで弁当を買い込んでもう一度海岸へ出た。
「しかしどうやってアイツらの攻撃をかわすかだよな・・・」芝生の上、サイクリングロードから広がる大きな階段、砂浜。。。どこにいても必ずヤツらは襲ってくる。。。。サーフビレッジのFM電波塔の上には常時2,3羽の偵察隊がおり、交代で上空を哨戒している。仲良く並んで座り弁当を開いたカップルなどがいると、上空で旋回して背後に周り音も無く滑空してくる。
稲村ケ崎では妻の牛丼が汁丼にされてしまったし、つい先日は私のカレモコが無残にも半分持っていかれた。。。

   

「壁を背負えばいいんじゃねーか?」確かにヤツらの滑空はカワセミのようにV字飛行はできないから、頭が隠れるほどの高さの壁を背負えばまさか正面から攻撃してくることはないだろう。階段横の狭いスペースに二人並んで座り、私はハンバーグロコモコを空けた。(むろんリベンジのためである)
上空の偵察隊にすぐに発見され、数羽の攻撃隊が頭の上を旋回し始めた。しかし何回か低空飛行したものの、襲ってはこなそうだ。「よーし、少し狭いけどここなら食えるなー」って、箸がねーじゃんか・・・あのオバちゃん「2膳」と言ったのに忘れたな?!
しょうがないからもう一度箸をもらいにユニオンへ。憮然としてスプーンと箸をもらって家に向かって歩き始めた。

さっきとは違う戻りかけのところで弁当を開いた。先程通った電波塔のすぐ近くだったので我々のビニール袋を見ただけでやはり2,3羽の偵察隊が上を旋回し始めた。展望台の真横にぴったりと背中をあて、ようやくハンバーグロコモコを口にした。
ヤツらは頭のすぐ上まで滑空してくるが、壁が邪魔になって我々までは辿りつけないぞ。ざまーみろ。人間様の知恵を思い知ったか(って何で人間様がこんなに縮こまって昼飯食ってるんだろ?)
我々は見慣れた光景だが、のどかな食事を全うしたのである。頭の上でヤツらが旋回し、時々急降下を試みるのでかなりスリルはあったが。。。もしものことがあるので、急いで全部食い終わった後で、私の「理系の血」が騒ぎ始めた。

     

「ヤツらはどの角度まで急降下、急上昇できるんだろか」例えばこの階段の上にシューマイを置いたとしたら、どの角度で飛行してくるか?低空から上昇するか、高空から急降下か・・・前回、カレモコをやられたときは肩越しにほぼ真後ろから来た。
翼を広げると1メートル近くになる。あの翼が引っかかるような障害物を頭や肩に装着していれば(北斗の拳の『ラオウ』のように)防げるかもしれない。
いや、そんなことをしなくても階段の手すりを二人で挟んで座ればあれが障害になって攻撃できないのでは・・・?
早速、実証してみようと、ごそごそ食べ物を探したが妻も私も全部食い終わった後だった。
「あーっ、次来た時絶対やるよねー!」ふ、ふ、ふふふ。妻はまだ甘い。次来た時はオトリを奪取する瞬間に小型防虫ネットを投げつけて捕獲するつもりだったのだ。

辻堂の超大型モール

2011-11-16 07:50:15 | 出来事
2011.11.11(なるほど「1」を並べたのね)、辻堂駅北口に巨大な商業施設「Terrace Mall湘南」がオープンした。両サイドの茅ヶ崎、藤沢の駅前は再開発など難しいことから東海道沿線では「最後の荒野」であった辻堂駅前だった。
その昔辻堂南口は線路沿いの小さな商店街とロータリー正面の小さなテナントビルしかない「どマイナー」な駅前で、北口にいたっては「関東特殊製鋼(カントク)」という会社の広大な敷地の他、葬式会場とその駐車場しかなく、およそ「駅前」の賑やかさにはほど遠い場所だった。
カントクの他にもあっただろうか、北口の広大な工業地がいつの間にかまっさらな砂漠となってしまった・・・

ずいぶん前から再開発の話はあったようだが、10年くらい前に巨大な建物が建っただけでその後がずーっとがらんどうだった。それもその建物は「パチンコ屋」。。。全く興味のない私には無用の施設である。
数年前に北正面に一つの総合テナントビルができ、食料品、スポーツ店、飲食店などが新しく入った。その中にあるサイゼリヤには度々足を運んだものだった。テラスモールの話は前から聞いていたが、「映画館もできるようだ」という以外にはよく知らなかった。我が家は新聞を取っていないから、チラシ広告の情報を入手できないのだ。

7,8年くらい前だろうか、東海道沿線の藤沢-辻堂間に巨大な商業モールが誕生した。名前は「湘南モールFILL」ホームセンター、ノジマ、食料品スーパー、パシオス、そしてトイザらスなどが入った複合施設で、いつも賑わっている。数年後道路を挟んだ向かいにMr.MAXが誕生し、ダブルモールとなった。
雨の日などは付近の道路全てが渋滞で動かなくなる、という周辺住民にはありがた迷惑な施設でもあった。駅から歩いてはいけない「郊外型施設」だったからである。我が家できて数年というものは何かにつけては訪れていた。
この広大な敷地も元は「日本電池」という会社の工場の跡地で、土壌汚染の問題が長く続き、「コストコ」「カル・フール」など話が次々に出ては消え、今に至った。

線路を挟んださらに広大な土地は「パナソニック工場」のあった敷地だ。「FILL」がオープンして数年後、ここも工場が撤退し見渡す限りの荒野になってしまった。。。
こうして見ると湘南のエリアは昔から広大な土地を保有していた企業の工場が次々に撤退し、数年間のサラ地期間を経て再開発されるというパターンが定着しているようだ。
ちなみにその敷地にもコストコが来る、という話があったようだがまたまた白紙に戻ってしまい、今はパナソニック系が「エコ住宅分譲地」と言うのを計画しているらしい。完成したらそれは巨大住宅地になり、真ん中に学校を作らないと周辺には入りきれないかもしれない。

さて辻堂にオープンしたテラスモール、初日は何と3万人の人がやってきたそうだ。何せ駅を降りて目の前だから交通の便はよいし、最新流行の注目ショップがいくつもあり、以前からかなり若者の中では有名だったらしい。
「今更、服なんかねー」としばらく落ち着いてから足を運ぶことにしたが、割と妻は興味があったらしく、夜、甘辛が塾に言っている間を狙ってゲリラ的に行ってみた。
うおーっ、すげえ!辻堂って昔、何も無かったところなのに、いつの間にこんな巨大施設ができていたのか?!夕方の6時を回っていたのに、入り口専用と出口専用のドアが分かれ、列が残っている。

   

やっぱねー。最初の土日なんてどれだけ混んでるのかわかったもんじゃない。。。。私が入る衣類のショップなど決まっていて、ZARA、GAP、H&M、そしてユニクロだが驚いたことに全部揃っている・・・オープニングセールでどこも結構勝負を賭けていて、何となくかっこ良かったH&Mのコートを買ってしまった。シャツ工房でYシャツ1枚買って私の買い物は終わり。妻は見ているだけだった。
聞くと渋谷109にも店舗を持つ流行ショップもいくつか入っているそうだ。「セシル何とか」とか「アズール何とか」とか・・・確かに暗ーい独特な雰囲気だったり、店員がぶっ飛びそうなファッションをきていたり、「個性的な」店が揃っているようだ。

それにしてもどうしてファッションの店(特にレディース)とはヘンテコリンなネーミングばかりなのだろう。アルファベットの羅列だけかと思ったら、少なくとも英語ではない意味不明な単語も続いている。
客も若い女性ばかりかと思えば母子でショッピングを楽しんでいるシーンもたくさんある不思議な空間だ。
極めつけはガイドブックにある店舗紹介・・・「ノスタルジックをテーマに、ラグジュアリーなディテールをプラスしたフェミニンカジュアルスタイルをご提案致します。」うーむ。何を言っているのかさっぱり分からぬ。。。私はファッションとは別世界にいることをまざまざと知らされた。

やっぱり「トイザらス」と「上州屋」がないとなー、ついでに「BOOK OFF」もねー。いくつかお店に入って眺めながらも妻は「Just Looking」に徹しユニクロで小さくなった甘辛の寝巻きを買い、時計を見たら8時を回っていた。息子と連絡を取って待ち合わせ、せっかくならテラスモールで食事しようとレストラン街の「石焼ハンバーグ」に行ったのが8時半、しかし長蛇の待ち行列だった・・・「この時間でこんな具合だったら昼間はとんでもねーな」当分来ることはないと感じた。

     

ところが70を越す茅ヶ崎の母親はその日の真昼間、私が竜泉寺に早朝連れて行った後、一人でとことこバスに乗ってやってきたらしいのである。あの「わけのわからない」ファッション店舗群をよく歩き回った(さまよった?)ものだ。
「あんなすごいところができたら茅ヶ崎は寂れるかもねー」私よりははるかに故郷にドライな母親は感心していた。。。
フードコートも一味違い、あの「佐野実」の店が出ていると言う。昔、「しなそばや」という有名店を経営したラーメンの鬼でテレビにもよく顔を出した怖い顔のマスターだ。(ちなみにあの店はあんまりよい雰囲気ではなかった)

今回のこともそうだが、テラスモールに足を運ぶことで、滅多なことでは衣服を買わない私も少しはファッショナブルになるかもしれない。映画館も最新設備を10シアターもそろえている。
しばらくは人でごった返すだろう。繰り返しになるが、あの「何も無かった」辻堂にこれほどの施設ができるとは感無量ではある。高校時代は通学路で毎日部活帰りに真っ暗な「カントク」の前を走っていたから・・・
湘南エリア最後?の巨大施設が私のライフをいかに変えてくれるか、楽しみである。

職場体験

2011-11-14 04:54:51 | 出来事
私の職場でも夏休みなどで開催しているようだが、比較的色々な小中学校で「職場体験」なるものがある。その昔あった「お父さんのお仕事を見学」というのとは少し異なるが、世に言う「仕事」とは一体どこで何をしているものか子供に体験させるのは実に大切なことだと思う。
何と言っても衝撃だったのは「キッザニア」という施設のデビューだ。バスや電車の運転手、消防士による消化活動などが分かりやすいが、何十もの様々な職種が扱われ私だったら毎日通っても飽きない。こういうのが子供の頃あったらどんなに楽しかったか、と思うと実に羨ましい。

職業としての分類は違うが私はまさしく「大人になったらなりたいモノは?」なんて聞かれるほど幼いとき、サラリーマンなる職業がどうにも謎だった。(以前も確か書いた)
背広を着て朝いつも決まった時間に家を出て、普通は電車に乗って「会社」というところに行くらしい。そこで何をしているかよく分からぬが、学校のように机があってドリルみたいな(書類)などがあるらしい。帰りの時間は決まっていないが、時々赤い顔をして帰ってくる。電車で出かけると夕方は大船軒で立喰いそばをよく食べている・・・

妻は以前、証券関係の仕事をしていた「OL」だった。同じ会社員だが彼女がどんなところで何をしていたのかさっぱり知らない。私の職場は部外者が完全に入れないところばかりだったから、息子も妻も来たことはない。仕事の話は機密に支障がない範囲で結構面白おかしく話しているつもりだ。
「人に何か方針めいたものを示したかったら、家へ帰って子供に話しても理解できる内容でなければならない」と思っているからである。
ただ息子はあれで全部と思っているので「父ちゃんは会社では遊んでばかりいる」とイメージしているかもしれない。。。

さて小学校の時もあったような気がするが、息子の通う中学でも「総合的な学習の時間」として職場体験が実施された。
●将来に夢や希望を抱き、その実現を目指して職業生活に必要な基礎的な知識や技術・技能の習得への理解や関心、望ましい勤労観、職業感を育む。
●直接働く人と接し、また知識や技能・技術に触れることを通して、学ぶことの意義や働くことの意義を理解する。
●主体的に進路を選択決定する態度や意思、意欲などを培う。
中々立派なマインドで感心した。どの世界でも歴史は回帰するらしく、一昔はのんびり「牙のない」生徒ばかりだったのが、最近は私達の頃のように「荒れ狂っている」ところもあるらしい。少し前、甘辛は上級生に目を付けられて待ち伏せされ、それを察知した教師達に「護衛」されてわずか300メートルの道のりを校用車で帰宅したそうだ。
自衛隊のように「専守防衛」に努め、積極的に取り締まらないところに「事なかれ主義」が見えなくも無いが、ヤンキーもうろつく中で職場体験のような際どい取り組みを実施しているのはエラい。
職場の区分は販売、飲食、教育、自然、公共、専門、娯楽などだ。キッザニアと似た分類と思われるが、「職種」が一般呼称の代わりに直接「受入れ先名」になっている。

「販売」例
★ウインザーラケットショップ:おーっ、懐かしい〜。学生のときはご他聞に漏れず「テニス」をたしなんでいたため、ラケットの購入やガット張りによく通ったものだ。ラケットと言えば「ヨネックス」だったが今でもあるのかな。
「飲食」例
★サイゼリヤ:ここはぜーったいお勧めだ!いつも食しているエスカルゴなどはどのように作られているのか?聞くと厨房には包丁がないらしい・・・
「教育」例
★●●小学校:はははー。母校へ教育実習ってか?先生達が職員室で放課後、何をしているのか?「あの時こんなことしていたのか」と分かるのは面白いだろな。ちなみに甘辛の卒業した幼稚園も受け入れ先に入っていた。
「自然」例
★●●警察犬訓練所:うーむ、言ってみたい。。。こういう所ってこういう機会でもなければ中々体験できないからなー。この前、何度も検定?に落ちてやっと警察犬入りした我慢犬のニュースを見た。
「公共」
★湘南海上保安所:ほー、あまり聞いたことがなかったが、海上保安庁の出張機関だろうか・・・やはり普段はあまり馴染みのない公共機関の仕事は興味が沸くなー。
「専門」
★自衛隊:この近くに駐屯地ってあったっけ?大震災で大活躍し、先日総合火気演習を見学して親しみが倍増したところだ。訓練などは色々伝説があって「引いて」しまう部分もあるが、その組織や仕事内容などは体験していて損はないと思う。
「娯楽」はそれぞれ様々だ。バッティングセンター、ボウリング場、映画館、スポーツ施設・・・中学生でも一度は立ち入ったことがある分野だろう。でも「娯楽」を享受する側と提供する側は天と地ほども違うことを思い知るのも悪くない。おもちゃが好きだからバンダイに就職する者はいないし、怪獣が好きだから円谷を志望するものもレアだろう。
各分野で希望を募って人数を調整した上で、実際の体験先を決めて行くそうだが、息子甘辛は一体何を体験することになったのか?!

上のどれかだったら面白いなーと思っていたが、彼が選んだのは何と「釣り船」!!恐ろしく意表を衝くヤツだ。。。客を装って自分が行きたいくらいだなー。
将来プロの釣師となりたい仲良しがいて、仲間6人で手を上げたらしい。詳しく聞くと集合は何と朝の4時半・・・・
それはそうだよな。出船は7時くらいだからその前に準備が色々あるし、お客さんの対応もあるしなー。この時期にしては暖かい日が続くとは言え、洋上は風が強くかなり寒いはずだ。かなりの苦戦が予想されたが健闘を祈るばかりだった。
職業に「アタリ」も「はずれ」もないが、彼はこういう時に中々話題性の高い「アタリ」を選択する独特の嗅覚がある。夜はクラブチームの練習があったからヘトヘトになったようだが、素晴らしく面白かったらしい。

「どんな様子だったか」メールで尋ねたら、いきなり写真を送ってきた。どうもお客さんと一緒に釣らせてもらったらしいが、数で言うとプロ釣り師志望の友達が1位、甘辛は2位に甘んじたが釣って来た鯵は30cmを超えていたそうだ。
我が家史上最高の鯵は甘辛が幼い時にたまたま本牧の岸壁で釣り上げたものだった。身が引き締まってキリっと甘く普段食べている刺身とは段違いの味だったが・・・今回のヤツはそれ以上だったらしい
妻は新鮮過ぎて、大き過ぎて、鯵の皮引きが上手く出来ないと驚いていた。その他にソウダガツオに赤い魚・・・実は50匹くらい釣ったらしいのだが、クーラーBOXに入らず、釣れても逃がした分もあったらしい。。。

     

「どんなことをやったのか?」甘辛によると、集合して挨拶、簡単な説明の後、出港の準備、お客さんへのお茶出し、お客さんの荷物の運搬、その他準備を終えると後は釣りまくっていたそうだ。もうちょっと色々させて欲しかったが、洋上ではめったなことをさせられないのかも。帰還してからはやはりお客さんの荷物運び、船の清掃、後片付けなど・・・
釣果は絶大なものがあったが、朝4時半なんていう地獄時刻の上に重労働、洋上ではかなり寒かったらしく、「楽しかったけど、選びたい職業ではないなー」と苦笑いしていた。
まあ、中学生だったらそんなもんだろな。「楽しい仕事はないが、『楽しそうに』仕事をする人はいる」「面白い仕事などないが、「面白おかしく」仕事をする人はいる」
いずれ彼もわかることだろう。。。

名古屋へ行く

2011-11-13 11:40:43 | 旅行お出かけ
兄弟会社の全社改善例発表大会が開催された。その名も「KAIZEN2011 in 名古屋」、名古屋国際会議場で行われた。こちらの全社発表会は毎年研修センターを使うが、かの会社は毎年会場を変えて行ってきた。昨年会場は神戸で、我が社からも現場その他の責任者が何人も参加した。
所用があって私は行けず、その直後にあった全国会議で話題について行けず寂しい思いをしたから、今年は早いうちから予定に組み込んでいた。

2日間の開催で二日目にはこちらの本社で会議が予定されていたから、初日を午後半日、二日目も午前中見学して帰ってくる宿泊出張である。
実は西日本での開催だから勝手に「開催地は大阪」だと思い込んでいた。(野球の試合が大阪だったからかもしれない)
大阪だったら私は二日目の朝早く起きて「阪急電車」に乗るつもりだった。今本社にいるAKBちゃんに教えてもらった「有村浩」という作家の「阪急電車」という物語が実に面白くぜひ本物に乗ってその風景や駅周辺を歩いてみたかったのだ。
出張の前々日には最近出たばかりのDVDまで借りてきてしっかり映像を頭に叩きこんでおいた。

同行するのは、「いっけい」と初登場、私の高校の後輩と聞いた「トミー」(トミーさんではない。紛らわしいなー)である。前日に急に本社に用ができてしまったので、私だけは後から追いかけることになった。
前日に大まかなスケジュールと待ち合わせ場所などの説明を聞いたとき・・・「へっ?大阪じゃなかったの?!」私だけがそもそも「どこに行くのか」勘違いしていないようなのだ。
なーんだ・・・阪急電車は乗れないなー。。。まあ、大阪行く機会は結構あるが「名古屋」ってのは中々ないからな。
15年くらい前に世界に冠たる自動車メーカーの本社?に何度か仕事でお邪魔したことがあったが、「名古屋」というのは紀伊半島方面の研修センターに講師として何度か赴いたととき、中継点だった以外はほとんど縁がない土地だったのだ。
数年前、大阪へ出張した途中に必殺技で名古屋駅ホームに降り立ち、「激辛地獄麺」をレポートしたのが記憶に新しい。。。

  

さあ、東京を出発だ。山側窓側席(E席)をわざわざ取ったが、残念ながら天気はイマイチなんだよねえ。。。新富士駅付近で見える見事な富士山はその姿を雲の向こうに消していた。
「ただいま浜松駅を通過」という電光掲示板が見えた。浜名を撮ろうと思ってIXYを窓の外に向けたのだが、このあたりは「のぞみ号」は最高級のスピードを出してないか?!何度かシャッターを押したが、あまりまともに撮れないなー。新幹線恐るべし・・・
しかし「E700系」という車両は東北・上越新幹線よりも乗り心地はよいようだ。(「はやぶさ」を除く)
さーて、もうすぐ名古屋だなー。あれっ?次だと思ったら「三河安城」なる新しい駅が増えているぞ・・・徳川家ゆかりの土地か?!

    

さー、名古屋に着いたぞ。実は一本早い「のぞみ号」に乗ったので30分ほど時間があるのだ。ふ、ふ、ふふふ・・・「激辛地獄麺」に続く「マーラーマーボー麺」を制覇しようと小さな売店に向かったら・・・「なんと、改装中だと?!」もともとそれほど期待はしていなかったので、仕方なくそのまま会場に向かった。

    

どの土地でも「地下鉄網」というのはわかりにくいものだ。「名古屋国際会議場」はネットの案内だけ見ると、JR金山駅で地下鉄に乗り換え、地下鉄で一駅くらいのところで、その通り正直に向かったが、どう考えても歩いた方が早い・・・初めて訪れたが中々ものすごい建物のようだ。。。
しかし地下鉄駅からのコースには要所要所に係員が立ち、参加者を誘導していた。いっけいとトミーとも無事に落ち合うことができた。

早速、会場に乗り込むちいきなり巨大な金の鯱鉾が・・・「へぇーっ」私は思わずIXYを出して写真に収めたが、いっけいは「磯辺さん、周りにパネル一杯あるのに、いきなり『鯱鉾』から撮影っすか・・・?!」あたりまえだろ?彼は私とのつきあいはまだ数カ月だからな・・・
会場には「三河ブランド」というものもあった。卵のようだが元々この地方は「名古屋コーチン」という不動のブランドがあるからな。
内容そのものは中々公にできないが、意外と知人に会うこともなく淡々と会場を見学して、中にはあまりの優れモノに「展示即売会ってぇのはないの?」と名刺交換したシーンもあった。

      

時間一杯見学して回り、宿泊するホテルに向かう時間となった。中々訪れる機会のない土地だから「名物」はおさえておきたい
・・・ただ初心者であることは事実なのであくまでベタな有名店で食事をすることにした。名古屋と言えば「手羽先」「味噌トンカツ」「名古屋コーチン」そしてきしめん、味噌煮込みうどん、ひまつぶし(もとい!ひつまぶし)あたりである。
若い「いっけい」と共にそれらベタな名品がすべて味わえる「世界のヤマちゃん」という店に足を運んだ。東京、横浜に数店展開している有名店らしい・・・「初心者」として言われるがままに注文した。「幻の手羽先」「名古屋の味噌トンカツ」「名古屋コーチン鶏ちゃん」。。。店はすぐに満席になってきた。

    

「おーっ、これが名古屋名物『手羽先』ねー。あー、味噌カツって揚げたてのようだなー。ふーむ、名古屋コーチンって食感あるんだねえ。。。」「何々?手羽先のおいしい食べ方だと?
「① まず、ここ(折れ曲がってるところ)をひねってちぎる」
「② 大きい身のほうを、歯ではさんで手でひっぱるとスポッと抜ける。」
「③ 少し身が残った所もしゃぶれば骨だけに」
「④ さて、小さい身の方にも皮と身がある。これも、食べましょう」
「⑤ ちゃんと食べればホラ、骨だけ」
ビールのピッチャーをお代わりしながら、楽しそうに頬張っていたのだがだんだん皆無口になっていった。。。なんていうか・・・疲れるんだよな。。。

    

手羽先は「幻」というものだが、美味しいのは最初の2本で正直言って後は塩と胡椒だらけで塩っ辛いだけだよ。味噌カツもサクっとおいしいのだが、タレが甘っ濃くてやはり2,3切れがいいところだ。名古屋コーチンはじっとり味が濃くてジューシーだが、1人前がちょびっとしか肉が入っていない・・・
他のテーブルにあった「どて串」「どてメシ」・・・どれも真っ黒で「クド」そうだ。。。ここの名物って美味しいんだけど、胃腸にものすごい負担を強いるようだ。北関東の独特の「濃強い味」に通じるものがあるぞ。あえて言えば「●テモノ」文化?!
その後はあっさりしたものに終始し、名物米焼酎ボトルを空けて名古屋の夜はふけていった。。。

翌日は冷たい雨の中、会場を一回りするとすぐそばにあるという、「熱田神宮」に向かった。別に「ついでの観光」というわけではない。まじめな「安全祈願」である。「どうか我が職場の無事故記録を伸ばせますように」
本殿からずいぶん遠いところで拝むんだなー。目の前まで行けぬのか・・・隣の立派な建物内では荘厳な神棚の前で祈祷が行われていた。「いっけい」曰く、「金払わなきゃ、『チラ見』しかさせないのかよ・・・」
反対側の神殿では結婚式が行われていたようだ。「神前式」って初めてみた。観光バスのおばちゃんが集まって来て口ぐちの「おめでとーっ」ってお祝していたが、ど真ん中には「御式の進行中はご静粛に」という立て札が。。。

      

名古屋の結婚式ってお嫁さんの持ち物がそれはそれはゴージャスだと聞いていたのだが、御式そのものは意外と質素なんだな。
新宿の本社で夕方、全国会議があるため昼飯を食って帰る時間となった。「いっけい」の調査では名古屋駅の「エスカ」なる地下街にこの地方の名店の分店ばかり集めたコーナがあるという。最初は「ひつまぶし」にぜひ挑戦して行こうということだったのだが、前夜の胃腸のダメージが思ったよりも大きく、「味噌煮込みうどん」で締めよう、ということになった。
これまたごってり濃い味だったが、疲れた胃に中々に沁みわたり素晴らしく美味であった。新幹線でついついビールを飲むところだったが、そうだ、これからもう一仕事あるんだった。。。悪天候でいつもの見事な富士山は行きも帰りもその姿は見えず・・・
もう少しゆっくりしたかったが、10数年ぶりの名古屋出張だった。

    

家電の危機

2011-11-09 13:26:06 | 出来事
何かここのところ「危機」が多いなー。「掃除機に加え冷蔵庫もアウトです。至急買い替え必要です」という妻からのメールが来た。
我が家の電化製品はほぼすべてが「当たり」と言ってよい良品ばかりで、所帯を持ったときに揃えた大物家電が20年近くたった今でも十分仕事してくれている。
洗濯機、炊飯器、冷蔵庫、電子レンジ、掃除機、テレビ(は私が上の花瓶を倒して「ボン!」といってしまった)などなど・・・エアコンは引っ越して新調した。
同じような寿命だとしたら「はずれ」がないだけに、同じ時期に一気に老朽化故障することになる。(全部一緒、というのは困る。。。)

実は冷蔵庫は2年くらい前に一度冷えなくなってしまったことがある。「家電アドバイザー」を名乗る(実は資格を持つ)当時房総にいた女史に色々とアドバイスを受けていた。秋口だったのでそのまま気温の低下とともに「冷え具合」はそれほど気にならなくなり、忘れているうちに直ってしまった。
さらに少し前は洗濯機も一度回らなくなったらしいがなぜか復活している。エアコンは当時市販で最も強力なヤツだったが一度動かなくなった。。。
家電製品のセオリーで「動かなくなったらコンセントを抜いて24時間」というのがあるそうだ。我が家の機器はすべてそれで延命してきたという・・・

しかし「騙し騙し」使い続けてきたがいよいよ寿命、というものが現れてきたようだ。掃除機もよく見ると蛇腹ホースが布テープの補修ばかりだし、冷蔵庫なんて上の冷凍庫のドアが「バカ」になって閉まらなくなたためマジックテープで固定している。
私(だけではない!)と息子甘辛が練習場や海から帰って砂を撒き散らして歩くから、年中妻は掃除機を持って歩き回っていた。「うるさいだけで吸わなくなってきた」のに加え、椎間板ヘルニアで腰を痛めてしまったから、新しい掃除機が急務と思われた。

ところが先週の土曜日の夜、外出先で買い込んだ魚を入れようと冷蔵庫を開けるとすごい異臭が漂った。。。「うわーっ、臭えぞ!何か痛んでんじゃねーか?」
どうやら冷凍庫が半解凍状態になっていたので冷蔵室に入れておいた「鶏肉」が痛んだらしいのである。
両室ともレバーを最強にして、何とか冷凍冷蔵を保持しているが、もはや停止するのは時間の問題だ。いよいよ至急購入しなければどうにもならぬ。。。
家電売り場は楽しいので嫌いではないが、買うとなると・・・大画面テレビのときに大汗をかいた記憶が蘇る。

店員恐怖症に怯える私だったが、今度は冷蔵庫だからスペックを決めるのは妻である。それも我が家には様々な制約があり結構早く候補は絞られたのである。
今の家電、食器棚用に建物が設計されているから、冷蔵庫用スペースは幅は65センチまで奥行きは70センチまで、台所シンクとの間が狭いから経験上「観音扉」がよい。家族数から言って400L程度あれば十分・・・スリムなフレンチドアはニーズが少ないので有名メーカー物など数種類しかない。
おーっ、テレビ・オーディオと違って自分自身の要求は「自動製氷」以外ないと言ってよいから、まったく気軽に店員とすらすら話すことができる。

また大きな要因が「エコ性能」である。最近はどの製品も年間の電気料金が概ね表示されている。
それにしても年間6000円あまりとはすごい、一昔の3分の1以下だ
6ドアシリーズにするのは決まったようだ。そのクラスの冷蔵庫はどれも「自動製氷室」「熱いうちに急速冷凍する室」「野菜室」「冷凍室」が並んでいる。
東芝製品の名称は「VEGETA(べジータ)」うーむ。。。ドラゴンボールでは半悪役だが・・・
CMの天海祐希はよくテレビで見かけるような気がするなー。って思っていたら「サザエさん」を毎週見るからだった。。。ツイン冷却にピコイオン・・・

シャープはと・・・おーっ、名前は知らないが香取慎吾の孫悟空に「リンリン」で出ていた人じゃないか。「プラズマクラスターはシャープだけ」の歌が印象的だが。。。
このメーカーはちょうど製品の入れ替えがほぼ終わっている時期で旧製品は展示品のみか在庫なし状態ばかり。。。新しいヤツはさすがに性能はよさそうだがどうも高い。
我が家の幅だと「両開き」タイプになるようだが、構造上開けたり閉めたりすると安っぽく「ガタンッ」と上下する扉が妻は気に入らないらしく早いうちから候補からは外れた。

日立は・・・ほとんどCM見たことないなー。二宮か?真空チルドというのが売りのようだな。妻は熱心に店員と話していたが、暇な私は他の大きいサイズも見て回っていたところ「おーっ、こりゃすげえ!ドリンクバーみたいなのが付いてるぞ!」
サイド・バイ・サイド冷蔵庫という製品にはアイス&ウォーターディスペンサーが付いていた。「水の代わりにワインとかビールとか入れればいいんじゃね?」
でも容量は615L・・・日立もとうとうやってくれたものだが、まったく我が家にはお呼びでないなー。

パナソニックは・・・おーっ、テレビではあまり見ないが看板で見かけたことがある。これまた名前をよく知らないが、「Bloody Mondy」の折原マヤ役で出ていた女優じゃないか。(出演した番組、CMで覚えていることが多い)
エコナビというのが付いてるのか・・・残念ながら両開きで我が家に合うサイズがないようだった。
あとはざーっと見て回ると外国製品もいくつかあるが、やはり冷蔵庫は国産品に限るかなー。

新宿や池袋ではないから、近所にそうたくさん家電量販店があるわけではない。冷蔵庫の状況からしてそんなに時間をかけられないのか、どうやら購入するものは決まった。やはり新製品切り替え間近の在庫品のみ製品で、えらい値下げしているのでちょっとしか引いてもらえなかった。(もともと価格に納得すれば値引きに興味はない)
冷蔵庫と掃除機を両方購入すればセット割引みたいなものがあるのか聞いたら、特価品にはそのような設定はないという。まずは冷蔵庫購入を決定、本日自宅に配送されるはずである。

問題は掃除機である。CMなど「ダイソン」の仮面ライダーのアイテムのようなゴッツいヤツしか印象にない。叱られるかもしれないが、自分で使うことはほとんどない(使わせる元凶)からスペックなどにも興味がない。
掃除機もだいぶ進化し今は大きく分けると「サイクロン方式」と「紙パック方式」があるらしい。何となくサイクロン方式の方がかっこいいし高性能に見えるが、持ってみるとかなり重い。。。。吸引力とか排気の臭い、むろん価格などが色々あるがやはりあまり興味は持てない。

我が家は全部の床がフローリング、段差はゼロ、妻の言う我々の「ガラクタ類」をきちんと片付ければ、まさしく「ロボット掃除機」のための部屋みたいなものである。腰を痛めている妻に重たいサイクロン方式を持たせるのは気の毒だし、この機会にいよいよ「ルンバ」購入に踏み切るか?!と言っているうちに国内メーカーからも同様の製品が出てきたし、もっと安っぽい(3万円くらいの)掃除ロボットもちらほら現れている。

しかし以前から言われているようにロボット掃除機は本体の価格も高いがバッテリーとブラシなどの消耗品の費用が1年に1万円以上かかる。(家政婦のミタに頼むと思えばよいか・・・)
また元凶(あえて被ろう)が撒き散らす砂、埃その他食べ屑など、何かを落として壊したときなど、「すぐにその場で使えないと不便」というときもある。置いてあるものが何もなくただ広いだけ、というリビングにはコ新しく出てきたコードレスというタイプも魅力がる。
フローリングだからそんなに吸引に負荷はいらないし、人数は少ないから吸引するゴミの容量そのものは多くなくてよい。

私は贅沢にもロボット掃除機とコードレスタイプの併用を考えている。予算などは「買ったことにして」買わなかった様々な製品をバーチャルにかき集めれば何とかなるし、汚す「元凶」としては多少の「埋蔵金」も放出するつもりである。
他の聞いたこと無いロボットはナシとして、有名な(高額)掃除ロボット「ルンバ」と「スマーボ」、どちらが我が家に相応しいだろうか?!条件がほぼ同じならTPPに一応反対の私は「スマーボ」である。
また恐らく両機は息子甘辛のようにあっちこっちに服を脱ぎ散らかし、本その他あらゆる物を置きっぱなしにする「元凶」には向かない。「高かったロボット掃除機を機能させるために片付けろ!」という必殺文句で少しは家の中もきれいになるのではないか?

県境での現地調査

2011-11-07 22:56:52 | 職場
県内にある屋内外様々な種類の膨大な数の施設を預かる私は、「最後に決めるのは現場の一次情報(実際に見て触って得られる情報)によること」を常にうるさくスタッフに要求している。その手前自分でも考えあぐねているときは100キロ以上先で一目で済むことでも足を運ぶし、「ぜひお出で下さい」というリクエストを断れない。
その日は「例の部屋」でシンボルチームの決勝を応援し弩スパークした翌日、「痛み止めを飲むときは飲まぬこと(活字で書くと不思議だ)」という指示を無視した結果、デウスの雷撃を受けたのか激痛で朝しばらく起き上がれない日だった。

目的地はほとんど県境で片道2時間はかかるという。学校を統合するにスクールバスを頻繁に運行するために正門前の道路を拡張し、鋭角カーブを右折しやすくするために角にある我が方の施設のある土地を譲って欲しいという、行政の要請だ。
2mほどの三角形を削り取るような形だ。「そんなのケチケチしないで譲ってあげればいいじゃんか。公用なんだろ?」
図面を見て頭を抱えているスタッフを見て私は面倒くさくて一蹴しようとしたがどうもそんな簡単な話ではないらしい。。。

我が方の施設は巨大なものから物置小屋のようなものまで多種多様にあるが、田舎の施設は土地建物中身がセットである小じんまりしたものであることが多い。建物の寿命は長いが中身はコンピューターシステムのような精密施設だから、一定期間で老朽化するか次世代モノと取り替えなければならない。「家を取り壊してどこかに新築しそれまではアパート住まい」というわけにはいかないから、同機能のものをすぐ近くに用意して「せーの」で誰にも気付かれずに切り替えてしまうのだ。そのために敷地内に新施設用スペースが必要となる。

同行したKYOさん達の主張は土地を譲渡すとギリギリだがその更改スペースが足りなくなる、というものだ。図面上は確かに色々工夫されていて(四角い土地に斜めに陣取るような半ば無茶苦茶な建て方だが)綿密な計画が想定されるが・・・
行政と折衝しているマネージャーは半分営業みたいなところがあり、ゴリ押しはしていないが土地を譲ってしまっても「施設のスペースはOKよ」という私の決断をいかにも期待している。
オフィスを出てから1時間45分、社用車での同じ姿勢はいかにも腰痛には悪い影響を与えたようで、かなり頻繁に「尻の位置」を変えて小さなストレッチを繰り返していた。

   

丁度昼間際だったが、いかにものどかな風景だ。小学校の裏は小高い山になっており、少し色着いているようだ。我が家の近所だったらトンビの「ピーヒョロロロー」という鳴き声が聞こえてくるような光景だ。
それにしても平日の正午近くだと言うのに、グランドには人っ子一人いないし、教室にも(学校そのものに)人気を感じない。。。
「ねえねえ、ともかくこの学校、子供いるの?全然、生活音しないんだけど・・・もしかしてこっちが統合されたほうがいいんじゃないの?」
難しいところでそうでもないらしい。統合するには双方から通い易い位置にある学校がよいと判断されたそうだ。て、ことは大半の子供は統合によって遠くへ通学することになる。それでスクールバスか・・・

   

営利目的の企業相手だったら条件によっては一歩も退かぬところだが、子供の安全に替えるものはない。研究所にいた私は今あるものだけで課題解決する習慣がなく、「土地が足りなければもっと小さいヤツを作ればよい」というまことに無邪気な決断を下すのである。(ホントはもっと複雑なんだが一応業務機密のため簡略化・・・)
さて15分で裁断を下した我々に係の人はご満悦の様子、八兵衛はハナっからこの結論しかなかったらしく、「じゃー、例のところへ行きますか・・・」
ここに至るまでの道のりに以前紹介した巨大カツ丼の店はあるが、八兵衛当人も含めスパーク後でちょっと違う麺処をリクエストしていたのだ。

地元の営業係(ほとんど主とも言える)のモーさんは「ラーメン屋のお勧めありますから・・・」と言い車で走ること20分近く。。。15キロ近くあるんではあるまいか?!
「けんちゃん」という何も無かった道路にいきなり現れた定食屋風のお店だった。しかし駐車場には車がほぼ満車状態になっており、店内もツーリング客などでごった返している。
「お客さん何人?えっ?何人か早く言ってよー。あっ、6?じゃそこの畳上がってテーブル座って!」
「有名」ということを鼻にかけてエバる店を私は決して許さない。「あのババァ、態度悪くねえか?」私は平然といい放ったが・・・
他の人は気にも留める様子がない。そうだった・・・この地方は「かかあ殿下」おかみさんがガラっぱちなのは気にしないようなのだ。

     

「オレのお気に入りはこれ!」モーさんが注文したのと同じヤツを頼んだ。辛さだけ初心者なので「小辛」だ。
ゲテモノ揃いのこの県の「名物」でピリリと辛目の中々の美味だった。カルビクッパラーメンとでもいうところか・・・店内を見回すと注文した「けんちゃんラーメン」以外にも丼ものとか定食とか他のラーメンとか様々なメニューを頼んでいる。
八兵衛は昨晩のダメージもあったのかあっさり「塩ラーメン」を食べていたが、いかにも量不足に見えて「うまいうまい」と言いながらいかにも不本意のようだった。
モーさんに同行してくれたことのお礼を言い別れたが、地元の人として「帰りにドライブコースとしてお勧め」と聞いたコースはとんでもなかった。。。

言われた通りに進むと隣県の皇室や避暑地で有名な超高級別荘地である。「おいおい、こんなところまで出てきちゃったよ・・・」
帰りは「峠」を通ることになる。「大して変わらないなら名所を通って行こうぜ」我々は旧道のほうへ進んだ。
カーブが180以上ある、「峠の釜めし」で有名なお店に出る旧道である。新幹線ができて有名なアプト式鉄道を使う在来線は無くなってしまったが、その施設の名残が今は名所として観光地化している。それを「めがね橋」という。途中、見事なその姿を現した・・・なるほど世界遺産登録の候補に推しているというのもわかるぞ。。。私は単にこういう所を通り過ぎることを決してしない。

       

腰を押さえながら橋の上まで上って行くと、トンネルが続いている。その昔は鉄道が通っていたというが廃止されてしまった今、観光客の散策コースになっているようだ。一部は紅葉していてなかなかよいハイキングコースのようだ。トンネルの先には人造湖があり、一周1時間くらいのハイキングコースで紅葉の季節はホントに素晴らしい眺めだそうだ。中々にパワーを感じるな。。。
KYOさんと橋上を渡ってトンネルをいくつかくぐると、すぐ横に峠の道が見えた。さっきまでは足が竦むほどの高さだったのに・・・戻るのもまどろっこしいので公道に出てそのまま拾ってもらうことにした。
あと1時間でオフィスに戻らなければならない。遠方からお出でいただいた人の講演を聞く予定になっている。
時間は逆行するが翌日が懸念していたマラソン大会だ。総行程180キロ・・・自然の中でパワーをもらったから無理な走りにも耐えられたのかもなー。