超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

テーマレストラン

2016-09-06 22:05:49 | ホビー
こんなネーミングのカテゴリーがあるかどうかも分からない。「ある特定のジャンルに特化して室内をデコレーションしたり、料理メニューに特色を持たせている店」というところか。一般的にそうと言えるのは「ハードロック・カフェ」や「プラネット・ハリウッド」などではなかろうか。「ハードロック・カフェ」は先ほど旅行したグアムにはまだあり、横浜の「みなとみらい地区」にも健在だ。以前は名古屋や成田にもあったらしいが、つぶれてしまったようだ。確か1号店はロンドンだったと思う。往年の世界的スターが使っていたギターやビンテージもののレコード、ジャケットなどが博物館のように並び、ロックンロールをテーマにしたショップでは特性グッズが売られていて、その店でしか買えない限定アイテムをコレクションしている客もあるそうだ。私も出張や旅行で課外に行くことが多かった期間、各都市にあるハードロックカフェに行っては「都市名とロゴ入り」Tシャツを購入して集めていたが、アジアの某都市の屋台でほぼ世界中の都市名のある「にせTシャツ」が1000円くらいで売られているのを見て、何やらバカらしくなり止めてしまった。コレクターなどには今でも根強い人気があるようだが、一時期よりも店舗数はだいぶ減ってしまったようである。

ハードロックカフェと同様にグアムにもあって、何度か足を運んだのが「プラネット・ハリウッド」である。名前の通りハリウッド映画をテーマにしたレストランで超有名な俳優が共同で出資したと聞いた。私にとっては疎くてあまり興味もないロックンロールの世界よりも、スーパーマン他かつて見たことのある映画をテーマにした「プラネット・ハリウッド」の方が面白く、店内の装飾も派手めで親しみを持ちやすかった。全盛期には常に(日本人の)長い列が店先にできていたが、いつの間にか下火になりDFSギャラリアにあったグアム店は無くなってしまっていた。観光地や主要都市ではハードロック・カフェとセットであちこちにあったと思うのだが、あちらのように根強いファンがおらず日本の店も潰れてしまったようだ。確かに各店舗を巡ってコレクションするものもなし、サービスや料理も大したことがなく、雰囲気は面白いが一度行けば「次はない」という点で廃れてしまったということか。

建物の奇抜や内装のど派手さはアメリカ版のほうがすごいかもしれないが、この手の(コア)なテーマレストランを作らせたらやはり一番は日本だろう。甘辛と前を通ったことしかないのだが、秋葉原には「ガンダム・カフェ」というのがある。ファーストガンダムまでで知識が途絶えてしまっているので、多くを語ることはできないのだが、宇宙戦艦ヤマトの少しあとくらいだったから、すごい人気が高まり同じような劇場版もひと通りは見に行った。HPでメニューなどを見ると、RX-78-2ガンダムの顔をした「連邦の白いヤツ」(ペンネ・ゴルゴンゾーラ)、量産型ザクの顔をした「緑の巨兵」(ジェノベーゼ)、マスコットのハロの顔をしたパスタ、シャア専用ザクの赤いライス(チキンライス)など、写真が使えないのが残念だが、どれもそれぞれの特徴を表す面白いフードメニューとなっている。それぞれには込み入ったマニア向けのサブ・タイトルが付いており、「知っている者だけがギリギリ分かる」という仕掛けになっているのがミソだ。

先日、息子甘辛と2X回目のウルフェスに行った時、同じ池袋にある「仮面ライダー」をテーマとするコラボ・レストランを訪れた。(ウルフェス買い込んだアイテムを山ほどもってライダーの店に入るのは多少ためらいがあったが)ビルの4Fのちょっと怪しい雰囲気のスペースで、ショッカーの秘密基地という雰囲気だが、間仕切りなどのない大部屋のつくりだ。店内奥には「ショッカー首領の玉座」があり、両サイドに等身大?の1号、2号ライダー像がある。甘辛はしばらく興味深そうに店内を歩き回っていたがウルフェスで腹が減っていたらしく「オレ、『カレーライダーBLACK』と『オーナーのチャーハン』ね。」説明しないと何のことか分からないだろう。仮面ライダーBLACKはおよそ30年くらい前のものだが、甘辛が幼い時によく見ていたVTRの中ではなぜかお気に入りで主題歌もよく覚えていた。

          

また、かなり時を経て平成のライダーとなった10年弱前の「仮面ライダー電王」に登場する「電ライナー」という時空を走る列車のオーナーが旗を倒さないように食べていたのと同じ物が「オーナーのチャーハン」である。ドリンクはこれまた平成の仮面ライダーウィザードから、「魔法石を散りばめて時間が経つと味が変わる」ノンアルのカクテル。そして私の注文したのが1号の顔を模した「ロコモコ1号」だが、下半分の(顎から口の部分)にどうも無理があるような気がする。フード、ドリンクなど種類がすごく多く、昭和から平成の歴代のライダーの要所要所を押さえてメニューができているのはさすがだ。ちなみに店員は皆ライダーベルト装着の赤いシャツを身に着けている。個人的にはショッカー戦闘員のほうが面白いとは思う。

      

さてこれまで書いてきたお店を「テーマレストラン」というなら、やはり私にとってのNO.1は「怪獣酒場」だろう。「ウルトラ戦士に倒された怪獣・宇宙人が夜な夜な憂さを晴らす」コンセプトで、ある意味これ以上ディープな設定はない。何せ入店の際に「ウルトラ戦士、防衛隊員は入店頂けません」という断りと「化けてないかどうか」ジャミラ(真実)の口に手を入れて「踏み絵」をさせるのである。壁新聞や壁の模様、飾ってあるフィギュアなど細かいディティールも凝っていてこの手の他店(例えば上記のガンダム、仮面ライダーなど)の追従を許さない。怪獣・宇宙人の着ぐるみを除くと結構な割合で我が家のコレクションにあるのだが、やはりスケールが全然違う。先日、旧友と来店した時は1時間半に集合してようやく列の1番前に並べた。店に入るまでにそんなに長時間待つことはないので、「交代で磯○水産で飲みながら時間つぶす?」なんて技もアイディアとして上がったが、結局コンビニでビールとつまみを買い込み、入店前のプチ立ち飲み会になってしまった。

開店15分前くらいになると、店内から「ダダ」模様のコスチュームを身に着けた店員(顔も幾分似ている)が出てきて、並んでいる列にそれぞれのグループの人数と名前を聞き取っていく。この時「禁煙席」を希望すると、高い確率で私のお気に入りである「作戦室」のコーナーに案内してもらえる。フィギュアによる数々の戦いシーンや歴代防衛軍の超合金モデルなどがずらりと並び「ウルトラ戦士、防衛兵器の能力を分析してこれを倒す作戦を立案する」というコンセプトでシートが設けられている。小さなテーブルなので4名ないしは最多でも6名まででないと入れない。来店日はちょうどお盆の日でちょうど「怪獣供養祭」の期間だったが残念ながらお馴染みの亡霊怪獣「シーボーズ」は登場してくれなかった。これまで片手に余る回数くらい足を運んで、もはやお品書きなど見ずに定番メニューは注文できる。「飲み物は女性にメトロンとビール、オレはベロンベロンボンバー、この人はザ・最強ね」席は2時間交代制だからメニュー選択に余計な時間を割かない。「あと、料理はツインテールとナース、サラダがメフィラスね」これだけで通じるのである。(たぶん何のことかさっぱり分からぬだろう)

  

しかし先だってのプラネット・ハリウッド同様、最初のインパクトは大したものだが、それ以降何度も足を運ぶのはよほど我々「友の会」を結成するほどディープなファンでも多少は変化してくれないと飽きてしまう。そこは我らが怪獣酒場、数か月ぶりだが続々と新メニューが登場していた。まずドリンクものから頼んだのは双頭怪獣パンドン(セブンの最終回登場ね)の「火焔トロピカル」、ロボット長官(これまたセブン)の「第四惑星コーヒー」。第2弾に注文したスペシャルメニューはメガトン怪獣スカイドン(初代マンに登場)「炎のスッポンユッケジャン」、ペガッサ星人のダークゾーン(セブン登場)「海鮮イカ墨やきそば」、そして円盤生物ノーバ(レオに登場)赤いトマトの暗殺者・・・ぎゃーっはっは。ノーバはただのトマトだがペガッサ星人なんかよくできてるなー。秘密の小部屋にいた彼はやはりウルフェスに狩り出されているようで、今の小部屋(撮影禁止)はメフィラス星人の円盤内のようだ。

    

        

何かをテーマに特集したお店というのはファンにとってはタマラナイものだ。実は我が家も「ゴジラ・ウルトラ・ライダー」をテーマにすればそれなりにコレクションがあるから、装飾をちゃんとすれば近所にある「○ブンの店」よりも展示物は充実していると思う。(むろん、撮影に使った本物などはないけれど)お勧めメニューは限られてしまうが、庭で獲れた三河産にらをふんだんに使用した「ウルトラホーク中華丼」「マットホイコーロ」「マーボライザー」「ウルトラマンタローメン」、ドリンクは「ハイドランジャーボール」、「ジェットビール」・・・むろん器は全てウルトラアイテムで用意できるし、ジョッキも全種類揃っている。場所の不利を宣伝でカバーできれば・・・と言っても、おもちゃのコレクションと北京亭メニューじゃプラネット・ハリウッドよりも短命な店に間違いない。。。


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2 コメント

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Unknown (小夏)
2016-09-07 18:44:28
うっをぉぉぉぉ~~ウルトラ木魚ぢゃありませんかー!!素通りできませんっ

「ハードロック・カフェ」行ったことないのですよねー
あら、、私の中で「プラネット・ハリウッド」と被っていたの今発覚・・。
仮面ライダーのお料理の完成度かなしくないかい?(独り言)

師匠邸の食器やグラス、時々マークを眼にしました^^
正式にお店もどきをおやりになるときは是非三河のウルトラ木魚製造元へ仕入れにお越しくださいませ!
小夏、新幹線口までお迎えに上がりますっ

ニラ、つぼみになってきましたね^^

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Unknown (磯辺太郎)
2016-09-08 06:37:02
小夏様

そうそう、ウルトラ木魚は師匠のご紹介にあったのですねー。お店のは少し小さいような気もしましたが。

ハードロックカフェ、その昔は各都市にあってよく足を運びましたが、元々ロックって馴染みも薄く・・・今は店も減り客足も以前ほどではないようです。プラネット・ハリウッドと重なる人も多いと思います。
仮面ライダーカフェのメニューは多かったんですが、仰る通り完成度がイマイチ・・・ちょっと苦しいんですよ。

食器はグラスは色々と物色して大人買いもしてしまい・・・店員用のTシャツもたくさんあるし。。。イケるかなー。
開店時はウルトラ木魚を購入し、中央に玉座を設けますよ。
三河支店開設の際はぜひぜひ店長に、お願いします。
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