中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

約3割が抑うつ状態を合併する

2024年08月26日 | 情報
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)患者の 約3割が抑うつ状態を合併する
2024年7月31日 滋賀医科大学HP

滋賀医科大学医学部医学科第5学年の宮口凜、精神医学講座の研究グループが、
レストレスレッグス症候群(または むずむず脚症候群, Restless legs syndrome、以下RLS)における抑うつ状態の合併率に関する系統的レビューを報告しました。 
本研究では、2,039人の患者(男性727人、35.7%、平均年齢50.8±14.8歳)を含む24件の研究を分析し、
RLS患者の約30%で抑うつ状態を合併することが示されました。 
RLSにおける抑うつ状態の有病率に関する系統的レビューは、世界初の試みです。
本研究成果をまとめた論文は、睡眠医学に関する医学雑誌である Sleep Medicine Reviews (ジャーナルインパクトファクター 11.2) に掲載され、
2024年7月18日に公開されました。(https://doi.org/10.1016/j.sm rv.2024.101975)   

要点
・レストレスレッグス症候群(RLS)は、睡眠が障害される点で苦痛が大きく、
また神経系の異常を共有する点で、近年、うつ病との関係が注目されているが、RLS患者における抑うつ状態の合併率については明らかにされていなかった。 
・RLS患者における抑うつ状態の合併率に関する系統的レビュー及びメタ分析は、世界初の試みである。 
・RLS患者ではうつ病または抑うつ状態の有病率は約30%と高いことが本研究によって示された。
・レストレスレッグス症候群は有病率の高い疾患であり、抑うつ状態を合併する患者も多いことが示された。
エビデンスレベルの高い手法で、レストレスレッグス症候群の潜在的な治療ニーズを明らかにした点で、インパクトがある。

※レストレスレッグス症候群(RLS)とは
 助教 増田 史  客員助教 角 幸頼 
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)は、主に下肢の不快感と、動かしたくなる衝動を特徴とする疾患です。 
レストレスレッグス症候群は、小児から高齢者まで幅広く見られる疾患であり、
全世界で有病率は7%とされ、女性は男性より2倍多く発症すると言われています。
下肢の不快感は夕方から夜にかけて悪化する傾向があり、睡眠が妨げられる患者が多くいます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする