ニュースでは知っていたが、ブルーボトルコーヒーが、 清澄白河に一号店をオープンして、大変な人気で、東京で順次店を展開中だと言う。
HPからは、
清澄白河ロースタリー&カフェは、海外各地から届いた豆が積み上がった倉庫の中で、大きな焙煎機で煎られる豆を見ながら、バリスタたちが入れるコーヒーを飲める場所。
と言うことで、行ったことがないので、良く分からないのだが、マーティン・ファクラーの「世界が認めた「普通でない国」日本」を読んでいて、このコーヒー店が、日本の喫茶店から発想を得たのだと言うのに、興味を感じたのである。
ファクラーによると、ブルーボトルの創業者フリーマンに話を聞いたところ、このコーヒーショップのアイデアを得たのは、日本街中どこにでもある個人経営の喫茶店だったと言う。
店に入ると、注文を受けてから、一杯一杯ドリップしてコーヒーを淹れていて、その美味しさにびっくりして、アメリカでも同じような店が出来ないか考えて、日本の喫茶店のスタイルをもとにして、独自のカフェを考案して、チェーン店を始めたと言うのである。
これが、アメリカで好評を得て、清澄白河へ、逆上陸したと言うわけである。
このケースは、ハワード・シュルツが、ミラノで、エスプレッソとカフェラテの美味さに感激してスターバックス起こして、美味しいコーヒーを、安くて簡便に身近な店で味わえなかった英米人に提供したので、皆が喜んで押しかけて一気に人気を博した成功物語を彷彿とさせる。
この両者に共通していることは、同じコーヒーであったも、味やサーブの仕方や店舗システムなど、異文化異文明の異国で展開すると、全く違う反応なり受け取り方をされて、鴇によっては、大ブレークすると言うことである。
このスターバックスについては、あの偉大なピーター・ドラッカーでさえ、イノベーションだと言ったほどで、私も、このブログで、イノベーション論やスターバックスについては、何度も書いている。
私は、確かに、スターバックスの経営手法や事業展開については多少の差はあったとしても、喫茶店文化が幅広く花開いている日本人にとっては、特に目新しいものではなく、欧米などでは、イノベーションであっても、日本ではそうでないと思っている。
これとよく似たケースは、ドトールコーヒーである。
創業者は、ブラジル移民として渡航後帰国して起業したと言うことだが、あの最初の止まり木形式の簡易ショップの発想は、ブラジルの街角に沢山あるバールから得ているのに間違いない。
サンパウロなどには、街路に面したビルの角などに、小さな飲料や軽食をサーブする止まり木形式の小さな椅子を置いた簡易ショップが必ずあって、人々は気楽に憩っていて重宝している。
この発想で、安くて簡単にコーヒーが飲める場を提供して百円コーヒーを始めれば、今のコンビニでのコーヒーが流行っていることからも、成功は十分に推察ができる。
要するに、ところ変われば品も変わるので、イノベーションになるのである。
これも、再説で気が引けるのだが、イノベーションとして囃されている1000円散髪のQBハウスのケースである。
私が、フィラデルフィアのウォートン・スクールで学んでいた時、イタリア人の散髪屋に通って居たのだが、いつも、「カットオンリー」であった。
アメリカの散髪システムは、頭を刈って、髭を剃って、頭を洗って・・・と日本のように順繰りに整髪作業が進むのだが、途中で、止めても良い。
日本人学生は、外人に剃刀を持たれるのは躊躇するので、殆ど、「カットオンリー」であった。
カットした後、寮に帰って、頭を洗って髭を剃れば良いので、安上がりで簡便である。
カット後の、バキュームの様な毛の吸い取りマシーンが違う程度で、QBハウスのシステムは、私がやっていた「カットオンリー」と殆ど変わりがないのである。
少し極論かもしれないが、ところが変われば、品も変わってしまうので、上手く行けば、イノベーションとなって、ビジネスブレークすることがある。
このあたりに、海外進出なり、日本での新規事業のヒントがあるような気がすると言うことである。
HPからは、
清澄白河ロースタリー&カフェは、海外各地から届いた豆が積み上がった倉庫の中で、大きな焙煎機で煎られる豆を見ながら、バリスタたちが入れるコーヒーを飲める場所。
と言うことで、行ったことがないので、良く分からないのだが、マーティン・ファクラーの「世界が認めた「普通でない国」日本」を読んでいて、このコーヒー店が、日本の喫茶店から発想を得たのだと言うのに、興味を感じたのである。
ファクラーによると、ブルーボトルの創業者フリーマンに話を聞いたところ、このコーヒーショップのアイデアを得たのは、日本街中どこにでもある個人経営の喫茶店だったと言う。
店に入ると、注文を受けてから、一杯一杯ドリップしてコーヒーを淹れていて、その美味しさにびっくりして、アメリカでも同じような店が出来ないか考えて、日本の喫茶店のスタイルをもとにして、独自のカフェを考案して、チェーン店を始めたと言うのである。
これが、アメリカで好評を得て、清澄白河へ、逆上陸したと言うわけである。
このケースは、ハワード・シュルツが、ミラノで、エスプレッソとカフェラテの美味さに感激してスターバックス起こして、美味しいコーヒーを、安くて簡便に身近な店で味わえなかった英米人に提供したので、皆が喜んで押しかけて一気に人気を博した成功物語を彷彿とさせる。
この両者に共通していることは、同じコーヒーであったも、味やサーブの仕方や店舗システムなど、異文化異文明の異国で展開すると、全く違う反応なり受け取り方をされて、鴇によっては、大ブレークすると言うことである。
このスターバックスについては、あの偉大なピーター・ドラッカーでさえ、イノベーションだと言ったほどで、私も、このブログで、イノベーション論やスターバックスについては、何度も書いている。
私は、確かに、スターバックスの経営手法や事業展開については多少の差はあったとしても、喫茶店文化が幅広く花開いている日本人にとっては、特に目新しいものではなく、欧米などでは、イノベーションであっても、日本ではそうでないと思っている。
これとよく似たケースは、ドトールコーヒーである。
創業者は、ブラジル移民として渡航後帰国して起業したと言うことだが、あの最初の止まり木形式の簡易ショップの発想は、ブラジルの街角に沢山あるバールから得ているのに間違いない。
サンパウロなどには、街路に面したビルの角などに、小さな飲料や軽食をサーブする止まり木形式の小さな椅子を置いた簡易ショップが必ずあって、人々は気楽に憩っていて重宝している。
この発想で、安くて簡単にコーヒーが飲める場を提供して百円コーヒーを始めれば、今のコンビニでのコーヒーが流行っていることからも、成功は十分に推察ができる。
要するに、ところ変われば品も変わるので、イノベーションになるのである。
これも、再説で気が引けるのだが、イノベーションとして囃されている1000円散髪のQBハウスのケースである。
私が、フィラデルフィアのウォートン・スクールで学んでいた時、イタリア人の散髪屋に通って居たのだが、いつも、「カットオンリー」であった。
アメリカの散髪システムは、頭を刈って、髭を剃って、頭を洗って・・・と日本のように順繰りに整髪作業が進むのだが、途中で、止めても良い。
日本人学生は、外人に剃刀を持たれるのは躊躇するので、殆ど、「カットオンリー」であった。
カットした後、寮に帰って、頭を洗って髭を剃れば良いので、安上がりで簡便である。
カット後の、バキュームの様な毛の吸い取りマシーンが違う程度で、QBハウスのシステムは、私がやっていた「カットオンリー」と殆ど変わりがないのである。
少し極論かもしれないが、ところが変われば、品も変わってしまうので、上手く行けば、イノベーションとなって、ビジネスブレークすることがある。
このあたりに、海外進出なり、日本での新規事業のヒントがあるような気がすると言うことである。