先にレビューしたリチャード・ボールドウィンの「世界経済 大いなる収斂 ITがもたらす新次元のグローバリゼーション」だが、遠隔移民とグロボティクス転換の章で、機械翻訳の飛躍的な進歩発展について書いている。
結論はともかく、私の経験では、どこの翻訳ツールか分からないのだが、window11で叩いているからMicrosoftなのかも知れないが、ニューヨークタイムズやワシントンポストなどの和訳では、誤訳と言うよりも意味をなさなくて困ることが多くて英語の方が良く分かるし、また、この私のブログの英訳も、殆ど真面な英文には程遠くて、納得出来ない。
いずれにしろ、何処まで許容出来るかの問題だと思うのだが、日本語への翻訳、日本語の外国語への翻訳など、公式文書としては使用できる状態ではないし、まして、日本語の独特なニュアンスをどこまで翻訳できるかは、非常に難しい問題のように思われる。
面白いのは、冒頭で、アイスランドで、違法に釣をしていたフランス人が、英語が分からないふりをしてやり過ごそうとしたら、警官が、グーグル翻訳で尋問して多額の罰金を払わされたと語っていることで、イギリスの法廷では、中国人被告のために、グーグルの北京語通訳を使っており、アメリカ陸軍は機械翻訳ソフトを購入して、スマホやラップトップを使って、アラビア語やパシュトウ語を話すイラク人と会話が出来、外国語の文書を読んだり、映像を見たりすることが出来る。
最近では、AIで訓練されたアルゴリズム「グーグル翻訳」の点数は、満点6に対して、平均的な翻訳者の5.1には見劣りするが、2016年には、5点をつけて急速に進歩しているという。
しかし、機械翻訳については、多くの識者やプロの翻訳家は懐疑的で、見習い翻訳者が言葉の壁を大幅に引き下げて行くにしても、最高仕様の翻訳は今後も人間の手で行われると言うことである。
どんなスマホでも、機械翻訳が利用でき、YouTubeでも海外の動画が機械翻訳で見られる機能があり、MicrosoftやAmazonも、この競争に参加しており、どんどん、機械翻訳の裾野が広がっていくと言う。
さて、一寸話がわき道に逸れるが、これまでに、何度か調査団や視察団に参加して困った問題は、使った通訳の質や能力の問題である。
随分昔のことになるので、今はどうかは分からないが、端的に言えば、その通訳が日本語と現地語両方に堪能であって、通訳するサブジェクトや内容に十分に知識があって精通していることである。サイマルの専門家などはたいしたものだと思うのだが、観光なら別だが、現地人と結婚した日本人妻と言った専門業務に詳らかでない通訳などに頼むと大変なことになる。
機械翻訳の場合には、ディープラーニング機能が働くので、専門知識や用語の進化発展は問題ないのであろうが、あまり進むと人間の理解を超えてしまう心配はないのであろうか。
いずれにしろ、言語間の翻訳なり通訳などで困るのは、全く同じ意味なり同じニュアンスの言葉などある筈がなくて、当たらずと雖も遠からずと言った言葉を使って、誤解を招いて国際紛争になった外交交渉もあれば、全く真意が通じなくて話にならなかったり、折角の意思疎通が台無しになることである。
「旧約聖書」には、言葉の分断は、神が考えたと言う逸話があるようだが、とにかく、私も國際ビジネスの経験が長いので、言葉の違いによる意思の疎通には辛酸を嘗めており、その増幅作用であるカルチュアショックに苦しんできたので、機械翻訳の進歩発展には大いに期待している。
結論はともかく、私の経験では、どこの翻訳ツールか分からないのだが、window11で叩いているからMicrosoftなのかも知れないが、ニューヨークタイムズやワシントンポストなどの和訳では、誤訳と言うよりも意味をなさなくて困ることが多くて英語の方が良く分かるし、また、この私のブログの英訳も、殆ど真面な英文には程遠くて、納得出来ない。
いずれにしろ、何処まで許容出来るかの問題だと思うのだが、日本語への翻訳、日本語の外国語への翻訳など、公式文書としては使用できる状態ではないし、まして、日本語の独特なニュアンスをどこまで翻訳できるかは、非常に難しい問題のように思われる。
面白いのは、冒頭で、アイスランドで、違法に釣をしていたフランス人が、英語が分からないふりをしてやり過ごそうとしたら、警官が、グーグル翻訳で尋問して多額の罰金を払わされたと語っていることで、イギリスの法廷では、中国人被告のために、グーグルの北京語通訳を使っており、アメリカ陸軍は機械翻訳ソフトを購入して、スマホやラップトップを使って、アラビア語やパシュトウ語を話すイラク人と会話が出来、外国語の文書を読んだり、映像を見たりすることが出来る。
最近では、AIで訓練されたアルゴリズム「グーグル翻訳」の点数は、満点6に対して、平均的な翻訳者の5.1には見劣りするが、2016年には、5点をつけて急速に進歩しているという。
しかし、機械翻訳については、多くの識者やプロの翻訳家は懐疑的で、見習い翻訳者が言葉の壁を大幅に引き下げて行くにしても、最高仕様の翻訳は今後も人間の手で行われると言うことである。
どんなスマホでも、機械翻訳が利用でき、YouTubeでも海外の動画が機械翻訳で見られる機能があり、MicrosoftやAmazonも、この競争に参加しており、どんどん、機械翻訳の裾野が広がっていくと言う。
さて、一寸話がわき道に逸れるが、これまでに、何度か調査団や視察団に参加して困った問題は、使った通訳の質や能力の問題である。
随分昔のことになるので、今はどうかは分からないが、端的に言えば、その通訳が日本語と現地語両方に堪能であって、通訳するサブジェクトや内容に十分に知識があって精通していることである。サイマルの専門家などはたいしたものだと思うのだが、観光なら別だが、現地人と結婚した日本人妻と言った専門業務に詳らかでない通訳などに頼むと大変なことになる。
機械翻訳の場合には、ディープラーニング機能が働くので、専門知識や用語の進化発展は問題ないのであろうが、あまり進むと人間の理解を超えてしまう心配はないのであろうか。
いずれにしろ、言語間の翻訳なり通訳などで困るのは、全く同じ意味なり同じニュアンスの言葉などある筈がなくて、当たらずと雖も遠からずと言った言葉を使って、誤解を招いて国際紛争になった外交交渉もあれば、全く真意が通じなくて話にならなかったり、折角の意思疎通が台無しになることである。
「旧約聖書」には、言葉の分断は、神が考えたと言う逸話があるようだが、とにかく、私も國際ビジネスの経験が長いので、言葉の違いによる意思の疎通には辛酸を嘗めており、その増幅作用であるカルチュアショックに苦しんできたので、機械翻訳の進歩発展には大いに期待している。