熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

冬の受粉鳥メジロ

2006年02月20日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   冬に何故か目立つのがメジロ。
   木々の間を敏捷に飛び回り、殆どじっとしていない。
   群れるのだが、雀のように大群ではなく、大概10匹足らずの群れで庭に来て、ひとしきり餌を漁ったかと思うとすぐに飛んで行ってしまう。
   何故か里の野鳥は、茶色や黒、白と言った見栄えのしない色の鳥が多いのだが、メジロは目の周りがリング状に真っ白で、鶯色の緑がかった綺麗な色をしているので目立つ。
   
   ピラカンサなどはすぐになくなってしまったが、硬くなって褐色に変色したムラサキシキブの実を殆ど食べつくして、今、椿の蜜を吸う為か侘助椿の花をつついている。
   冬になって寒くなると、蝶や昆虫がいなくなって花の受粉を助けてくれる生物が消えてしまうので、その役割をこのメジロが請け負っている。
   真冬に咲く花は少ない、しかし、風媒花などは別だが、虫媒花の場合は、このメジロが選手交代で縁結びを司っていてくれるので助かっている。

   昔、ブラジルに住んでいた時には、色々なハチドリが、南国の美しい花に長い嘴を差し込んで蜜を吸っているのを、楽しみながら見ていた。
   当時、135ミリの短い望遠レンズしか持っていなかったし、今のように安くて便利なマクロレンズもなかったし中々良い写真が撮れなかったが、とにかく、ものすごい速さで羽を動かせて静止しているので、その点近づけさえ出来れば良かった。
   小さな鳥だが、それでも大小あり、それにカラーも黒っぽい単色から美しく光り輝くカラフルなハチドリまで、色々あるのに気がついた。

   ところで、先日ブログで書いたヴェトナム椿のハルドゥンキングが、昨朝目を覚ましてリビングに下りたら、花びらがぽとりと下に落ちていた。
   10日間の短い命であったが、美しく咲いて楽しませてくれた。
   写真を絵葉書にしたら家内が友に送っていた。
   花びらが光っていたので、舐めてみたら蜜で、癖のない爽やかな優しい甘さであった。

   少し暖かくなって来た所為か、庭の植えっぱなしの球根が目を出し始めてきた。
   スノードロップやクロッカス、ムスカリ、花韮、シャクヤク等は間違いなしに花が咲くが、水仙はまだしも、チューリップ、ヒヤシンス、百合等は、余程球根が大きく育たない限り花は無理である。
   芝が後退した所に花や球根を植えているのだが、何時も少しづつ掘り起こし忘れた球根が出てくるので、可愛そうになって残していたら、花壇が花のちゃんぽんになって、突然、忘れたような花が出てきてビックリすることがある。
   それも面白く、春の到来を楽しみに待っている今日この頃である。
   
   
   
   
コメント
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