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熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

秋の鎌倉便り・・・東慶寺

2015年12月08日 | 鎌倉・湘南日記
   北鎌倉で、一番よく訪れるのが、こじんまりしているが、非常に清楚でしっとりとした雰囲気の東慶寺である。
   駆け込み寺として、歌舞伎の舞台にもなっている尼寺で、文人たちの墓所が山腹まで続いていて、対岸の円覚寺が遠望できる。
   小さな石段の上にある茅葺の山門にも鄙びた風情があり、境内には、ひっそりと季節の花が咲いている。
   この日は、ソシンロウバイが、咲き始めていた。
   
   
   
   
   
   

   境内に入ると、左手に鐘楼があり、短い参道は、露天に置かれた金仏のところで、右に折れて山の墓所に向かう。
   塔中越しに見る背後の山の木々が美しい。
   途中、右手にある本堂の庭園が、京都の古寺の庭園の雰囲気で、しっとりとした佇まいが心地よい。
   
   
   
   

   この本堂の庭に、大きなもみじの木が植わっていて、今、一番華やかに紅葉していて、陽を浴びて錦に煌めくグラジュエーションが美しい。
   円覚寺のもみじは、単色気味であったが、このもみじは、京都や宇治のもみじのように、緑、黄色、橙、赤と錦の彩を見せてくれている。
   
   
   
   
   
   
   
   
   山手の墓所のもみじは、北斜面で日当たりが悪いのか、まだ、早いのか、おとなしい紅葉気味であった。
   
   
   
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秋の鎌倉便り・・・円覚寺

2015年12月07日 | 鎌倉・湘南日記
   かなり温かくて天気も良かったので、北鎌倉に行こうと思って出かけた。
   豪快な紅葉を見たかったので、やはり、境内が広くて空間の豊かな寺院と言えば、円覚寺と大覚寺である。
   まず、北鎌倉で下りると、すぐ隣接しているのが円覚寺なのだが、総門の前の紅葉が真っ赤に色付いていて、正に、秋たけなわであり、観光客で賑わっている。
   丁度、午後の明るい陽を浴びているので、逆光に映えると鮮やかにきらめく。
   
   
   
   
   
   

   総門をくぐって境内に入ると、巨大なもみじの大木が色付いていて秋を感じさせるが、広い空間なので、彩りを添える程度である。
   右手の鐘楼へ向かう参道の入り口の大銀杏が、真っ黄色に輝いていた。
   
   
   

   その銀杏を右に見て参道を上がり、右手の急な石段を上ると、国宝の鐘楼に達し、その横に、弁天堂があって、展望台には茶店があるのだが、開かれておらず閑散としていた。
   ここからは、富士山が遠望できるのだが、この日は、霞んでいて見えなかった。
   横須賀線の谷間を隔てて、向こうの山の麓の東慶寺が良く見えるので、私は、この展望が好きである。
   銀杏などの紅葉が良く見えて、山の木々の光のコントラストが美しい。
   
   
   
   
   

   このお寺では、まず、豪壮な山門が威容を誇っているのだが、その後の仏殿は、昭和の再建とかで、内部は非常にオープンで明るく、宝冠釈迦如来坐像の頭上の雄渾な龍の天井画が面白い。
   この堂を左に出ると、選仏場の前から、その山の手の龍隠庵にかけて、一面に紅葉が、真赤に色付いていて、陽を浴びて輝いていて美しい。
   仏殿の犬走りに居を構えて、絵筆を走らせている俄か画家が風景を楽しんでいる。
   
   
   
   

   建物の蔭の細い石段を上って行くので、殆ど訪れる人はいないのだが、質素な山小屋風の龍隠庵の背後は、切り立った岩場になっていて、日当たりがよく寒暖の差が激しいのか、紅葉は美しい。
   高台にあるので、紅葉越しに、山門や仏殿など伽藍の甍が映えている。
   崖の上には、場違いながら、ススキや雑木が生い茂っている。
   
   
   
   
   
   

   仏殿を右に見て、左側の参道を登って行くと、左手に国宝の舎利殿があり、一番頂上の黄梅院に至る。
   この参道の左右に、紅葉が植えられていて、紅葉していて、散策道としては格好である。
   舎利殿の門の左右の紅葉も色づいていて、手前の池や庭園が風情があって良い。
   
   
   
   
   
   
   

   黄梅院への参道の右手に竹林があって、紅葉とのコントラストが美しかった。
   院の小さな庭には、色々な下草が植えられていて、ひっそりと、万両や南天、紫式部などが顔をのぞかせていて面白い。
   
   
   

   このあと、横須賀線の踏切を渡って、東慶寺と浄智寺に向かって歩いた。
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秋の鎌倉便り・・・長勝寺

2015年12月04日 | 鎌倉・湘南日記
   安国論寺を南に下り、横須賀線の踏切を渡ると、すぐに、長勝寺がある。
   山門の前の大銀杏が綺麗に色付いている。
   手前の民家の柿の実とのコントラストが面白い。
   
   
   

   この寺も、日蓮大聖人ゆかりの寺で、本堂の正面に、「日蓮と蒙古大襲来」で、日蓮を演じた長谷川一夫の勇姿を彷彿とさせる大きな高村光雲の日蓮像が建っている。
   
   

   参道の左手高台にある法華堂の前のもみじが綺麗に紅葉していて、前方にある鮮やかに黄変した銀杏をバックに、そのコントラストが美しい。
   夕暮れで曇りなので、紅葉の鮮やかさが出にくいが、木漏れ日を受けて、逆光に輝くと、もっと美しいであろう。
   
   
   
   
   
   

   今回は、鎌倉の小さなお寺を回ったので、学生時代によく歩いた京都の銀閣寺から哲学の道を経て永観堂、丸山公園、清水寺、そして、宇治の平等院や宇治河畔と言った錦に染まった華麗かつ豪快な紅葉ではなく、ひっそりとした鎌倉の秋を味わった。
   
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秋の鎌倉便り・・・安国論寺、妙法寺

2015年12月02日 | 鎌倉・湘南日記
   妙本寺から住宅街を南に少し歩いて、ぼたもち寺と八雲神社を右に見て、通りを東に取ると、安国論寺の山門が見える。
   大銀杏は、綺麗に黄変する前に散り始めていた。
   
   
    
    
 
   この寺は、日蓮大聖人が、「立正安国論」を著した法窟の跡に建てられた寺で、境内の急な石段を上って行くと、富士見台から由比ヶ浜の向こうに、長谷寺や稲村ケ崎が遠望できる。
   新田義貞が渡ったと言う稲村ケ崎は、極めて急峻な崖のようである。
   残念ながら、この日は、曇り気味で富士山は見えなかった。
   
   
   

   山門を入って、本堂までの石畳の参道脇の銀杏ともみじが、綺麗に紅葉していて、美しい。
   本堂前の、海棠と妙法桜が有名なようだが、海棠は古木が枯れたのか小さな木になっていた。
   それよりも、天然記念物だと言う大きな白いサザンカの方が威容を誇っていた。
   何故か、インドか東南アジアの国から持って来たような仏像と彫刻が置かれていた。
   
   
   
   
   
   
   
     

   安国論寺を出て、細い道を西に向かって住宅街を少し歩くと、妙法寺がある。
   この寺は、日蓮大聖人が、安房から身延に至るまでの鎌倉での20数年間の法華道場の跡だと言うことで、立正安国論の建白のために焼き討ちにあった松葉谷の小庵跡も残っていて、境内の頂上に、鎌倉宮の屈に幽閉されていた護良親王の墓があり、ここも、先の安国論寺と同じように富士見台になっている。
   
   
   

   この寺は、鎌倉の苔の寺としても知られている。
   鎌倉駅からは、それ程遠くはないのだが、ここまで訪れて来る人は少ない。
   本堂を左にして迂回し、山の方に向かうと、朱塗りの仁王門があり、その門をくぐったら、山の中腹まで石段が一直線に上っている。
   この石段が苔生していて、鬱蒼とした林間に、しっとりとした静寂を醸し出し、厳粛な面持ちにさせる。
   
   
   
   
   
   
   
   

   日本では、石段が普通だが、ヨーロッパでは、スロープが多いようで、あのセビリアの聖堂の大鐘楼も、階段ではなく、頂上まで坂道が四角い螺旋状に上っていて、ゆっくり歩いて上ったことがある。
   スペイン騎士が、アラブ馬で一気に駆け上がったのだと言う。

   以前には、その上に釈迦堂が建っていたようで、今では、右手に法華堂、左手に鐘楼があり、その横を更に上ると小庵跡、更に上ると大塔宮の墓石が建っていて富士見台となる。
   今は、この苔の石段は歩けなくなっていて、右手に法華堂方向に歩道用の石段が上っているのだが、これも、それなりに苔生して風情が出ている。
   鐘楼前に、石像の釈迦仏が鎮座ましまして、その静かな佇まいが良い。
   
   

   この寺には、紅葉はないのだが、岩に絡みつく赤い蔦やミカンや木の実が秋を感じさせてくれている。
   
   
   
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秋の鎌倉便り・・・まだ紅葉には早い?妙本寺

2015年12月01日 | 鎌倉・湘南日記
   愈々、12月に入ったので、紅葉を見に行こうと思って、鎌倉駅に向かった。
   天気が良かったので、鎌倉駅からすぐの本覚寺から、妙本寺、安国論寺、妙法寺、長勝寺と、比較的紅葉が美しいと言われている古寺を回ったのだが、今年は、温かかった所為か、まだ、紅葉には早いようで、それに、紅葉していても、色が冴えないばかりか、イチョウなどは、黄変せずに、青いままで散っているような状態である。

   まず、本覚寺のイチョウは、まだ、黄変には間がある感じであった。
   興味深かったのは、栴檀の巨木に、沢山の実がついていたことで、初めて見たので、面白かった。
   

   ほんの1丁も山側に歩けば妙本寺で、ここは、勢力拡大を恐れた北条氏によって滅ぼされた比企一族の寺であり、立派な山門もあり、境内もかなり広い。
   表参道ではなく、左手の静かな細い石段を登って行くと、鬱蒼とした林間の奥に方丈があり、サザンカが奇麗に咲いていて、木陰に、ひっそりと椿が彩を添えている。
   
   
   

   このかなり大きな木が茂っている林の中のモミジが、何本か、少し色づいていて、木漏れ日を浴びて、美しい。
   もう少しすると、一面に紅葉して美しくなるであろう。
   
   
   
   
   
   この寺には、比企氏一族の墓があり、ひっそりと静まりかえっている。
   その墓のたもとに、大イチョウの木が立っているのだが、まだ、少し、緑が勝っていて、完全に色づくと、黄色い葉が地面に敷き詰めて比企氏の墓石を荘厳するであろう。
   上の墓所への石段が、苔むしていて、訪れる人がいないのか、殆ど通れないように埋もれている石段もあって、風雪を感じる。
   
   
   

   何故、ここが、結婚式を挙げたカップルの記念写真場になるのか分からないが、この日も、二組の新婚が、写真を撮っていた。
   花嫁は、ショットが変る毎に、メイクの調整や着付けで大変だが、新郎は手持ち無沙汰、それでも、カメラを向けられると、幸せ一杯の表情。
   幸多かれと、祈りたい。
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・覚園寺から来迎寺へ

2015年11月17日 | 鎌倉・湘南日記
   鎌倉の紅葉は、11月末から12月初旬と言うことで、まだ、秋色を楽しむためには早いのだが、天気が良いので、先回、ミスっているので、覚園寺に出かけて、帰り道に、荏柄天神に立ち寄って、大イチョウの紅葉具合でも見てみようと思って出かけた。
   何時ものバスルートで、鎌倉山から鎌倉駅に出て、鎌倉宮に向かい、そこから歩いても10分の距離である。
   3~4時間で歩こうと言う私の鎌倉散歩スケジュールなので、行き先は限定されているのだが、回を重ねると、結構、あっちこっち歩ける。

   鎌倉山からのバス道は、鎌倉山さくら道を通るので、桜の季節には渋滞するし、大仏前や長谷観音を通過するので、時によっては、大変な時間がかかる。
   それに、鎌倉宮へのバスも、若宮大路を通って鶴岡八幡宮前を通過するので、鎌倉でのバスでの移動は、時間が読めないところが、面白いのかも知れない。
   起伏が結構激しくて大変なこともあるが、歩いてみて分かったのは、鎌倉は、結構小さな街で、大体、歩いてめぼしいところへは行けると言う事である。

   鎌倉宮へは、かなりの人だが、参拝客であろう。
   覚園寺へは、この境内を右横に見て、閑静な住宅街が続く谷戸を上って行く。
   山が迫っていて、陽に輝くと、木々のグラジュエーションが美しい。
   
   
   
   
   谷戸の奥に覚園寺があり、山門がみえる。
   門前は開放的で明るいのだが、奥に入ると、境内には、樹齢800年のイヌマキを筆頭に巨大な大木など樹木が多く、自然環境が良く保持されていて、正に、鬱蒼とした林間の山寺の雰囲気である。
   しかし、自由に入れるのは、廃寺となった近くの大楽寺から移築した愛染堂の前の庭までである。この堂には、本尊の木造愛染明王坐像、鉄造不動明王坐像、木造阿閦如来坐像が安置されている。
   参拝者は、1時間毎に定められた時間に、寺側の案内者の先導で、順路にしたがって拝観することになっていて、境内での写真撮影は一切禁止されている。
   この方式は、永井路子の「私のかまくら道」を読むと、何十年も前からのようで、その所為もあってか、境内は実に美しくて静寂で、俗世間から隔離されて束の間とは言え、宗教心を醸し出してくれる荘厳な雰囲気が良い。
   それに、塔頭の中に誘われて、重文などの仏像を間近に鑑賞できるのが有難い。

   寄棟造、茅葺き、方五間の足利尊氏ゆかりの禅宗様式の薬師堂(本堂)には、重要文化財の木造の薬師如来と日光・月光の三尊坐像、そして、木造十二神将立像が安置されている。
   ほかに、鞘阿弥陀像が安置されていて、川端康成が愛して通っていたと言う。
   素晴らしい仏像ばかりだが、私は、右側の脇侍像の日光菩薩のお顔の優しさ美しさに引かれて、見上げ続けていた。罰当たりながら、私の仏像鑑賞行脚は、美しいお顔の御仏を探し続けて来たと言うことのような気がする。
   境内には、メタセコイヤや銀杏などの巨木、それに、立派な楓の林などがあるので、もう、1~2週間すると、紅葉が、素晴らしく色づいて、荘厳されるのであろう。
   この覚園寺の背後から山間の天園ハイキングコースが続いていて建長寺まで抜けられると言うので、いつか北鎌倉への道を辿ってみたいと思っている。
   
   
   
   

   荏柄天神の900年だと言う大イチョウは、まだ、緑一色であった。
   この銀杏は、先に倒壊した鶴岡八幡宮の大イチョウと同じほどの古木だが、ほうき状のきれいな形ではなく、風雪に耐えてきたのか、大分変形しているけれど、紅葉した姿を、下から見上げると壮観であろう。
   
   
   
   

   境内にある河童絵のレリーフだが、横山隆一と手塚治の作品があった。
   この神社の境内には、万両、千両、百両、南天などの実が、情趣を醸し出している。
   前には気付かなかったのだが、重要文化財の社殿は、入った正面の拝殿ではなく、奥にある写真左側の建物である。
   
   
   
   
   
   
   
   

   来迎寺への途中に、源頼朝の墓がある。
   住宅街の学校や公園に面した山側の斜面にある質素な墓で、手前には白旗神社などあり、この辺りが、鎌倉幕府のゆかりの地なのであろう。
   手前の公園のイチョウだけが、少し色づいてきていた。
   
   
   
   
   
   

   来迎寺は、住宅街の奥の高台にあり、本堂と境内一面に墓所があるだけの簡素な寺院。
   開山は、一遍上人で、如意輪観音像は、頼朝の持仏堂にあったものだと言う。
   
   
   
   鎌倉駅まで歩くのも何なので、鶴岡八幡宮前から、大船に向かうバスに乗って帰途に就いた。
   このバスルートは、建長寺、明月院、北鎌倉経由で、観光には便利なのである。
   八幡宮前は、相変わらず大変な賑わいである。
   段葛の工事は、進んでいるようであった。
   
   
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鎌倉便り・・・大船フラワーセンター秋たけなわ(2)

2015年11月07日 | 鎌倉・湘南日記
   秋の花と言えば、草花では、ダリアであろうか。
   このフラワーセンターでは、それ程多くは植わってはいないのだが、群植以外に、名前が付いたダリアも数株植えてあって、何故か、感情を込めた花が殆どで、最初に目に付いたのは、「小さな恋」。
   ピンクの可憐な花で、気に入ってシャッターを切ろうとしたら、気づかなかったのだが、若い女性が望遠を構えていた。
   恋は、歳には関係なく、気持ちを引き付けるのであろう。
   ダリアは、バラのように房咲きなどではなく、チューリップと同じように、すっくと伸びた茎の上に花を咲かせるので、その花の個性や風格がよく表れて面白いのである。
   コスモス畑に、大きめのコスモス用に咲いているダリアも面白い。
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   もう一つ興味深いのは、ケイトウで、字のごとく鶏頭で、鶏の鶏冠のような真っ赤な花が記憶にあるのだが、ガマの穂のようなものから箒のようなものまで、それに、色も色々あるので面白い。
   
   
      

   コスモスは、秋桜と言う漢字があるように、正に、秋を象徴する花で、日当たりのよい荒野や、放置された畑などに植えられて風に靡く姿などは、格別な風情があって、中々素晴らしい。
   子供のころ、宝塚の田舎にいたので、あっちこっちに咲いていたし、種を落とせばどこにでも咲き乱れていたので、簡単に考えていたのだが、千葉の家の庭では、まともに咲かなくて失望した記憶がある。
   ここでは、花壇に、他の花と群植されていて、その相性が面白い。
   
   
   
   
   
   
   

   面白かったのは、何故か、サルビアの花だけに、熊ん蜂が飛び交って蜜を吸っていた。
   紫の普通の花の隣に、サルビアだと言う貧弱な赤とブルーの花が咲いていたが、蜂には興味がなさそうであった。
   そのほか、気づいた植物のショットを2点。
   
   
   
   
   
   

   もう、終わりかと思っていたバラ園が、まだ、花盛りで、前に来た時よりもきれいに咲いていた。
   最近驚くのは、地球温暖化の所為か、秋の花のシーズンが、随分、初冬まで伸びてしまっていると言う事である。
   学生の頃、京都の紅葉など文化の日などでも楽しめたと思うのだが、今では、11月の中下旬頃が見ごろだと言うし、バラの花の最盛期なども、随分、遅くなって来ているように思う。
   プリンセス・ミチコもプリンセス・アイコも咲いていたし、鎌倉もうららもまだ咲き続けていた。
   イングリッシュローズで、気づいたのは、パット・オースティンだけ。
   やはり、バラは、命は短いのだが、寒い冬を耐えに耐えて咲きだした春が、一番美しいと思う。
   
   
   
   
   
   
     
   

   園内には、小さな日本庭園がある。
   秋を感じさせてくれるのは、一叢のススキとツワブキ。
   野鳥の鴨が一番、真ん中にある心字池に飛来して来て、水面を滑っている。
   千葉に居た時、散歩道であった手繰川にも、秋になると、鴨が訪れていたが、鴨は、不思議なほど、必ずと言っていい程、番で行動を共にしている。
   
   
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鎌倉便り・・・大船フラワーセンター秋たけなわ(1)

2015年11月06日 | 鎌倉・湘南日記
   紅葉には、まだ、少し早いのだが、朝夕涼しくなって、大分、秋色が濃くなってきた。
   久しぶりに、大船フラワーセンターを訪れたら、「第53回神奈川県菊花大会」を開いていて、華やかであった。
   これまでは、時々、新宿御苑の菊花展示や佐倉城址のくらいしの植物苑などに出かけて、菊を鑑賞することがあったのだが、このフラワーセンターの菊花展示も、かなりの規模で、華やかであり美しくて楽しませてくれる。
   
   

   菊花は、盆栽のように、何十年もかけて丹精込めて育てるのではなくて、春に小さな苗から、一気に、秋の豪華絢爛たる花を咲かせるのだから、考えてみれば、栽培者の大変な努力の結晶であり、私のようなレイジーなガーデニング愛好家には、驚異の対象である。
   幾種類もあって、私には、よくわからないので、展示を並べると、次のようなものである。
   
   
   
   
   
   
   
   

   既に、表彰作品など優秀賞が決まっていて、ラベルがついているのだが、どこがどう良いのか、聞いてみたのだが、分かったようで分からない。
   これは、育種家なりプロの世界の価値基準であって、私など、美しければ良いので、門外漢の見方は、人それぞれかも知れないと思って、ほかの鑑賞者の会話を聞いていると、頓珍漢もあって面白い。
   菊花の合間から、庭園の秋風になびくススキやコスモスの花が見えて、正に、秋たけなわである。
   
   
   
   
   
   
     
   
   菊花展示は、睡蓮のプールと背後の小山の縁を取り巻いた感じで設営されているのだが、プールの背後には、コスモスなどの秋草が咲き乱れている。
   一本、ろうやがきが実をつけている。
   木陰のツワブキなど、群生すると、びっくりするほど、華やかである。
   椿には、まだ、早いのだが、山茶花は、今が花盛り。
   イチョウが、少し、黄ばんできた。
   涼風に吹かれて、秋晴れの植物園の散策は、また、格別である。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・金沢街道・報国寺

2015年10月21日 | 鎌倉・湘南日記
   浄妙寺を出ると、大分、陽が傾いてきた。
   街道を渡って、報国寺に向かった。
   このお寺は人気が高いのか、浄妙寺よりも観光客が多くて、狭い門前が一杯だったので、山門を右に見て、南の方に歩いて、旧華頂宮邸に向かった。
   誰も行く人が居ないので不思議に思ったのだが、遅かったのか閉館していた。
   ほぼ100年前に立てられた華頂博信侯爵邸で、かなり大きな洋館である。
   庭が綺麗だと言うことであったが、ヨーロッパ式の庭園であるから、見るべきは裏庭であろうが、閉門していて諦めざるを得なかった。
   

   報国寺の小さな瓦葺きの山門は、平凡だが、一歩足を踏み入れると、薄明りの合間から、左手には清楚な日本庭園、右手には、本堂に向かう石段が続いていて、ムード満点の雰囲気が良い。
   庭木の一本は、桜か、花が咲いていた。
   
   
   
   
   
   

   報国寺は、尊氏の祖父家時が開いた寺で菩提寺になっているとか、本堂の背後の綺麗な庭園の奥にある洞窟が墓所であろうか。
   境内は、広くなく、本堂や鐘楼があるだけだが、禅寺の雰囲気は漂っている。
   
   
   
   
   
   
   鬱蒼と茂った孟宗竹の庭の薄暗さが神秘的で、近くに住んでいた川端康成が、この山あいのしじまの音なき音を「山の音」と表現したと言う。
   京都の嵯峨野や山崎などとは、一寸違った雰囲気が面白い。
   時々、陽が射すと木漏れ日がすっくと伸びた竹に映えて美しい。
   浮世か、名物の茶席は、鈴なり。
   厳寒に訪なう人のいない夕刻、人恋しくなった頃に、この竹林を静かに散策してみたいと思っている。
   
   
   
   
   
   

   この寺は、日影が多いので、万両や千両など実物が美しく、花も静かに咲いていて、風情があって良い。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・金沢街道・浄明寺

2015年10月20日 | 鎌倉・湘南日記
   この日は、金沢街道、すなわち、塩の道を歩こうと思って、鎌倉駅から、金沢文庫行きのバスに乗った。
   安西篤子さんの本では、朝比奈切通しからの散策であったが、少し、遠いし切り通しに興味があったわけでもないので、十二所神社で降りた。
   浄妙寺からの記載のガイドブックだけで、朝比奈からの地図を忘れてきたので、とにかく、十二所神社で降りて、街道を、鎌倉へ上って行き、浄妙寺から豊国寺くらいまで歩きたいと思った。

   神社は、バス停を降りると、すぐ左手の山すそに、石の鳥居が見えて、その後ろに小さな社が立っていたのですぐに分かった。
   訪れる人とてなく、社務所もない村の鎮守といった感じであるが、大イチョウも、まだ、紅葉には早かった。
   社の正面の梁の兎の彫刻が、一寸、神社というよりは、お寺の建物のようで、面白かった。
   
   
   

   地図がないので、かなり、交通の激しいバス通りを、浄妙寺に向かって西に歩けば、途中に、光触寺と明王院があると言うことだけは記憶にあったので、行き着くだろうと思って歩き出した。
   光触寺は、街路の案内プレートに気づいて、すぐに分かった。
   開基は一遍上人だと言われていて、ブロンズの上人像が本堂に向かって立っていた。
   面白いのは、境内の塩舐め地蔵で、昔、塩商人が、往路で塩を供えておいたら、帰りにはなくなっていたので、塩舐めと言う名前が付いたということだが、塩商人の逸話として残っていて興味深い。
   この金沢街道は、鎌倉の外港であった六浦に陸揚げされた塩を六浦の塩商人が、この街道を通って運び込み鎌倉で商ったので塩の道と言うのだが、ほかの商品も運ばれながら、塩が最も貴重品だったということであろう。
   残念ながら、気づかずに歩き続けたので、明王院には行けなかった。
   
   

   この街道は、朝比奈切通しを掘削して通した東京湾から相模灘へ抜ける重要な街道である。
   逢坂山がもっと高かったら有難いのだが、と豪語した近江商人の心意気を思い出すのだが、京都には、また、若狭から抜ける鯖街道もある。
   ローマのアッピア街道とは、多少スケールが違うが、京への古道や、また、東海道や中仙道など江戸へ向かう街道も、古い日本の大動脈であった。
   
   
   
   浄妙寺は、バス停からすぐで、ここまで戻ると観光客が多いので流れに従えば、自然に門前に立つ。
   1188年創建の鎌倉五山の第五位の格式の高い大寺院だったと言う。
   本堂は、江戸時代中期の建物だと言うが、銅板葺(もと茅葺)の寄棟造で、茶室の喜泉庵は、安土桃山時代の茶室喜泉庵を復興したものとかで、鎌倉には珍しい枯山水の庭園がある。
   面白いのは、境内の最も山の手の墓地に面して場違いのような洋館のレストラン石窯ガーデンテラスがあり、食事に行こうと山門をくぐった客に対して、拝観料を払えと入り口で止めていたことである。
   茶室もこのレストランも混雑していて、雰囲気などあったものではないので、私は、日本の観光地では、利用しないことにしている。
   竹林を抜けて、この奥の山手に入ると、鎌倉には多い洞窟様の足利貞氏の墓がある。
   
   
   
   
   
   
   
   

   このお寺は、境内がかなり広くて、遊歩道などがあって、林間を散策しながら、花木や草花を楽しめるのが良い。
   アザミが咲いていた。あまり、鎌倉では見ないので、珍しくて、荒涼としたスコットランドのヒースの丘に咲いていた大ぶりのアザミを思い出して、懐かしくなって、昆虫の戯れを楽しんでいた。
   珍しく、桜が、ちらほら咲いていた。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・鎌倉文学館から極楽寺へ

2015年10月19日 | 鎌倉・湘南日記
   秋のバラが咲いているだろうと思って、久しぶりに、鎌倉文学館に出かけた。
   本来なら月曜日の休館日なのであろうが、シーズンでもあって、幸い開館していた。
   バラは、やはり、春のバラよりも勢いに欠けていて、少しい寂しい感じではあるが、その分、色彩に深みがあって、それはそれなりに良い。
   元前田侯爵家の本館の青い屋根に、バラが映えると、そのコントラストが美しい。
   花数は少ないが、凛と咲いていて、微かに芳香を放っている。
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   広い庭園の外れに、アンデスの乙女と言う綺麗な黄色い花が咲きかけて風に揺れて、中々の雰囲気であった。
   本館では、「鎌倉文士 前夜とその時代」と言う特別展を開いていて、鎌倉ゆかりの文士たちの原稿や雑誌、サークルなどの資料が展示されていた。
   私が初めて読んだ日本の小説は、藤村だったと思うのだが、「夜明け前」の冒頭の「木曽路はすべて山の中である・・・」と言う原稿を見て懐かしくなった。
   大分、この文学館にも通っているので、少しは、文学に興味を感じ始めている。
   
   
   

   今回は、まだ、行ったことがないので、極楽寺に向かった。
   長谷寺の方に少し歩いて、南下して海岸の方に出て、手前を西に向かって歩いて行くと、極楽寺坂切り通しにでる。
   そこからは、江ノ電の極楽寺駅を前に観て、右折れすれば、もう、極楽寺である。
   途中、切通しの南側の斜面の頂点に、成就院がある。
   こじんまりした清楚な雰囲気の寺だが、上って行く参道の両側にびっしりとアジサイが植えられていて、シーズンには綺麗であろうと思われる。
   それに、後ろを振り返ると、由比ヶ浜の海岸が一望出来て美しい。
   この下の切通しは、ほかの切通しと違って、車がびゅんびゅん走っている。
   
   
   
   
   
   

   極楽寺まで歩く途中に、雰囲気のある店や民家があって、流石に、鎌倉である。
   極楽寺手前で、江ノ電を跨いでいる陸橋を渡るのだが、電車が先ほどの切通しの横下を走っているので、トンネルを抜ける江ノ電が見おろせる。
   ちょっと電車を待って、架線が邪魔になったが、シャッターだけは切ってみた。
   
   
   
   
   
   

   極楽寺は、まず、茅葺の山門が雰囲気があってよく、芙蓉がちらほら咲いていて、萩が垂れ下がり、アジサイが植わっているので、咲いていると奇麗であろう。
   小さな潜り戸が開いているだけで、お参りの人だけ入れと言う、入ると撮影禁止の立て札、実にそっけないのである。
   尤も、私は、多少はシャッターを押してみた。
   このお寺は、山門から本堂までの参道の両側は、かなり大きな桜の並木道で、咲けば豪華であろう。
   そして、本堂の前には、びっくりするような曲がりくねった百日紅の巨木があり、その右手の宝物館の前には、八重と一重が混じって咲くという言う「御車返し」という立派な桜の木が植わっている。
   アジサイも萩も、結構植わっていて、正に、花の寺である。
   ただ、珍しいのは、出来るだけ自然に任せて花木や草花を咲かせていて、いわば、イングリッシュガーデンの雰囲気である。
   丁度、世話をしていた庭師と話していたのだが、この自然風と言うのが、結構難しいと言う。
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・秋の大船フラワーセンター

2015年10月08日 | 鎌倉・湘南日記
   秋のバラの季節がやってきた。
   このフラワーセンターのバラは、まだ、咲き始めた感じで、これからが最盛期だと思うのだが、やはり、心なしか、専門の千葉の京成バラ園と比べると、見劣りがして、一寸寂しい感じがした。
   真っ先に訪れたのは、皇室関連の花のコーナーで、花弁が少なくて清楚なオレンジ色のプリンセス・ミチコは、咲き切った感じで、陽に輝いており、ピンク色のプリンセス・アイコは、咲き始めの蕾もあり、房咲きもあって美しい。
   マサコ Masako (Eglantyne)は、デイビッドオースチン作出のEnglish Roseであるから、秋咲きが難しいのか、蕾さえもついていなかった。
   京成バラ園でも、秋のイングリッシュ・ローズ・コーナーは比較的寂しいし、私も結構イングリッシュローズを栽培しているが、秋にはあまり期待せず、夏に向かっての返り咲きや繰り返し咲きを楽しんでいる。
   プリンセス・ミチコは、ディクソン社の作出で同じ英国だが、これは、イングリッシュローズではなく、私も植えていたので良く知っているが、良く咲いてくれる。
   プリンセス・アイコは、京成バラ園作出の四季咲き フロリバンダ系なので、普通に良く咲くのであろう。
   しかし、いずれにしろ、このガーデンのこのコーナーの株は、かなり生育が悪くて貧弱である。
   
   

   バラ園の他のコーナーは、かなり、咲いていて色付いてはいるのだが、トップシーズンにはまだ早いのか、殆ど見物客はいない。
   一番美しく咲き乱れていたのは、ピンクのうららで、京成バラ園作出のバラとしては、突出した名花なのであろうと思う。
   私は、ヘタなので何度も枯らしているのだが、咲くと実に美しい。
   黄色い鎌倉が咲いていて、初めて見たので興味深かった。
   
   
   
   
   
   

   興味深かったのは、何時もなら花で飾られている花のトンネルが、今は、カボチャや瓢箪やヘチマと言ったウリ科の実がぶら下がっている。
   佐倉城址公園のくらしの植物苑では、今頃、色々なカボチャや瓢箪などが展示されていて面白いと思うのだが、随分バリエーションがあって興味深い。
   
   

   カボチャと言えば、ハローウィンの黄色い大きなカボチャ。
   アメリカに居た時には、カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作っていたので、日本に帰ってからも、一度だけ作ったのだが、最近では、中々、あのカボチャを手に入れ難いので諦めている。
   長女が幼かった頃、アメリカ人の子供たちと一緒になって、「トリック・オア・トリート(Trick or treat. 「騙されたくなかったらお菓子をおくれ」と言って近所の家を回って、沢山のお菓子を貰って帰って来ていたのを思い出した。
   この植物園にも、ハローウィン飾りがしてあって、面白かった。
   
   
   

   コスモスも咲き出して、風に揺れている。
   何となく、華奢で儚い感じがするのだが、その清楚さが良い。
   池の睡蓮もムードたっぷりで、感興をそそる。
   珍しく、池畔の木陰から、カワセミが飛び立った。
   まだ、真赤ではないのだが、赤とんぼが、枯れ枝に止まった。
   蝶も、美しい花壇の上を飛び交っている。
   秋たけなわである。
   
   
   
   
   
   
   

   もう一つ、秋を感じさせるのは、薄であろうか。
   先月の中秋の名月は、冴えて美しかったが、鎌倉のススキは、遅れて穂が開く。
   面白いのは、まだ、西洋アサガオが、美しく咲いていて、屋根を這い上っている。
   酔芙蓉も、まだ、健在であり、晩秋の紅葉には、間がある。
   
   
   
   
   
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鎌倉便り・・・荏柄天神社から杉本寺

2015年10月07日 | 鎌倉・湘南日記
   鎌倉宮前から、杉本寺に向かって歩き始めたら、分岐点で、荏柄天神社の方が近いことが分かって、右折れして西に歩くと、すぐ赤い鳥居が見えて、そのずっと奥に急な石段があり、門が見える。
   石段を上り詰めると、鮮やかな朱塗りの建物本殿が現れ、天満宮の扁額の掲げられた門をくぐると、明るくてオープンな境内が広がる。
   この荏柄神社は、天満宮であるから、当然、祭神は、菅原道真であり、福岡の大宰府天満宮、京都の北野天満宮と共に、三天神社と称される古来の名社なのである。
   学問の神様であるから、本殿の両サイドの壁面には、びっしりと絵馬が架けられており、壮観である。
   門も本殿も、扉は5弁の梅の丸い切抜き。境内には、梅の木が植えられていて、流石に、道真の飛び梅の世界である。
   ところで、境内に、樹齢何百年の大銀杏があったようだが、迂闊にも気付かなかった。
   
   
   

   さて、この神社で、面白いのは、カッパの漫画家である清水崑の絵筆を供養したかっぱ筆塚が立っていて、その背後の高台に、その意思を継いだ横山隆一を中心とした漫画家たちがカッパをモチーフにして描いたたレリーフを貼り付けた絵筆塚が威容を誇っていて、場違いながら面白い。
   ドラえもんも居れば、小島功のセクシーおねえさんも居る。
   菅原道真も、喜んでいるかも知れない。
   この神社でも、シュウメイギクが咲き乱れている。
   
   
   
   
   
   
   
   
   東に歩いて、金沢街道に出て、杉本寺に向かった。
   小学校があるので、下校途中の小学生に出合うのだが、この鎌倉では、治安が良いのか、子供たちの集団登下校風景は見たことがない。
   かなり人気の少ない鎌倉山近辺でも、小学生が一人でバス登校している。

   大通りから杉本寺へは、沢山の派手な十一面杉本観音の幟旗の行列で、すぐに分かる。
   急な石段が伸びていて仁王門が見えるのだが、鄙びた古社寺の風格など全く感じさせない。
   仁王門には、二体の仁王が左右から迎えてくれる。
   この仁王門も本堂も、茅葺屋根であるのが、中々、風情があって良い。
   仁王門の茅葺き屋根をバックに芙蓉が美しい。
   
   
   
   

   仁王門をくぐると、本堂に向かって、一直線に石段が伸びているのだが、苔むした階段の石段は、砂岩であろうか、擦り切れて歴史を感じさせて中々面白い。
   アップとダウンの石段の風景は、下記の通りである。
   安西篤子さんのエッセイでは、子供の頃は、この石段は現役であったようだが、今は、左側に新しい迂回路が出来て、本堂に向かっている。
   途中に、萩が一叢咲いていた。
   
   
   

   さて、本堂には、この寺の本尊である3体の木造十一面観音立像(2体は重文)が、一番奥の須弥壇に安置されている。
   内陣にも、他に、運慶・快慶作の仏像など安置されているのだが、近づいても堂内が暗くて、定かには見えない。
   外に出て、鐘楼堂脇から、本堂を見上げたが、苔むして、中々雰囲気のある古寺ながら、あっちこっちの幟旗が、何となく、不具合で、私には興ざめであった。
   
   
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鎌倉便り・・・鎌倉宮から瑞泉寺へ

2015年10月06日 | 鎌倉・湘南日記
   塩の道であった金沢街道沿いの古社寺を散策しようと思って、鎌倉駅前のバス停で飛び乗ったのが、大塔宮行。
   同じ大学前経由だからと、いつもの調子で、即断したのが間違いで、岐れ道交差点で北上してしまって、鎌倉宮終点で止まった。
   正面は、鎌倉宮。予定を変更して、近くのお寺散策に切り替えることにした。

   さて、鎌倉宮だが、境内の特設舞台で、薪能が催されると言うことで興味を持ったことがあるのだが、初めての訪問である。
   後醍醐天皇の子である大塔宮護良親王が、幽閉されていたと言うところに建てた神社とかで、背後に、その土牢がある。
   境内を一回りして、東に道を取って、瑞泉寺に向かった。
   
   
   

   鎌倉宮から瑞泉寺へは、閑静な住宅街の細道を1キロ弱歩けば、すぐに着くのだが、このあたりになると、八幡宮や小町通りの喧騒と比べれば、別世界であり、旗を立てた団体客一組に出合ったくらいで、殆ど行き会う人もない。


   山門までには、細い遊歩道と鬱蒼とした石段を上って行くのだが、結構距離があり深山の雰囲気が良い。
   遊歩沿いの林から、歩道に萩が咲き乱れている。
   
   
   
   

   なだらかな石段を登って行く気分は、何となく、京都や奈良の山寺である。
   一叢の竹林が美しい。
   途中で、道が二股に別れたので、当然、くたびれている古道の方を上って行ったのだが、その突き当りに、「松陰吉田留跡碑」が立っていて、松陰が、この寺を訪れたと言うことを知った。アメリカ密航を試みた時の仮住まいである。
   山門は、シンプルだが、扉の間から、明るい庭園が見える。
   
   
     
   

   山門を抜けると、正面に本堂が現れ、その前の庭には、白い芙蓉が咲き乱れており、足元には、ピンクと白のシュウメイギクが、ひっそりと咲いていて美しい。
   ツワブキも咲き始めている。
   とにかく、この寺が花の寺であることが良く分かる。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

   本堂の裏に、夢窓疎石による岩盤を削って作られた禅宗様庭園がある。書院庭園の起源となったと言うことだが、荒廃していたのを、現状のように、発掘復元した。
   正面に、天女窟がって、岩を彫って作ったと言う池にシュウメイギクが映えて、中々の雰囲気である。
   京都には名園が沢山あるが、鎌倉では珍しい。
   
   
   
   

   さて、この寺であるが、鎌倉五山に次ぐ関東十刹の筆頭格だとかで、尊氏も水戸光圀も訪れたと言う。
   境内の墓地には、高浜虚子など文人たちの墓が多いと言うのだが、何々家の墓と言う墓石ばかりなので、気付いたのは、志村喬と道場六三郎だけ、
   山門横の鐘楼を見て、寺を後にした。
   
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鎌倉便り・・・萩を訪ねて(海蔵寺)

2015年09月30日 | 鎌倉・湘南日記
   浄光明寺から西に取って返して、横須賀線の線路沿いを北上すると、線路の下を通り抜けられるので西に向かって歩くと、5分ほどで、海蔵寺に辿り着く。
   これまでは、この寺へは、源氏山から化粧坂を下って訪れていたので、ルートを変えると雰囲気が変わってくる。
   低地の北鎌倉方面からだと、比較的楽で、途中に左折れで源氏山まで400メートルとの表示看板があるのだが、下からのこのルートは、そのつもりで歩き出すと急峻な化粧坂が迫ってきて大変なのである。

   寺に近づくと、突き当たり正面に急な石段があって、その上にコジンマリした山門が見えるのですぐに分かるのだが、確かに、萩の寺で、石段の左右に、赤萩が優雅に枝垂れていて美しい。
   私が行った時には、日影になっていて暗くて、萩の美しさが中々写しづらかったので、取りあえず、露出補正して掲載すると、次の通り。
   何故、人が写っていないのかだが、旗を立てた団体がいなくなれば、萩だけを求めて訪れる個人客は、結構少ないと言うことである。
   
   
   
   
   

   この寺は、結構、花の育成に力を入れていて、寺全体が、花の寺と言う風情で、観光客に、庭の花地図まで用意している。
   私など、どうせ覚えられないし確認も邪魔くさいので、。花の名前にはあまり気にせずに、直感だけで、鑑賞しているのだが、何故か、写真だけはコマメに捕っている。
   やはり、寺に入って真っ先に目立つのは、芙蓉の花とその上に覆いかぶさるシオンである。
   この寺には、立派な蓮が植えられているのだが、今は実が成っていて花はない。
   
   
   

   境内で咲いている綺麗な花は、それほど多くはないが、ホトトギス、リンドウ、彼岸花であろうか。
   花ではないが、ムラサキシキブも輝いている。
   萩は、境内には、殆ど植わっていなかった。
   
   
   
   
   
   

   興味深かったのは、北鎌倉駅に向かって歩く途中、急峻な亀ヶ谷坂を鎌倉街道に抜ける直前の長寿寺横の土手に咲く萩のカーテン、それに、駅近くの白鷺池横の小川に垂れ下がる萩が、実に風情があって美しかった。
   水面に浮かぶ萩の花も、中々ムードがあって良い。
   
   
   
   
   
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