ニワゼキショウの花が草地で可憐な花を咲かせています。もともとは鑑賞花として明治以降に輸入されたもののようですが、今ではすっかり野に放たれ、たくましく繁殖を続けています。家に持ち帰って飾りたいところですが、朝咲いて夕方にはしぼんでしまう1日花なので、野で楽しむ方が賢明のようです。毎日次々花開き、目を楽しませてくれます。
こう見えて、実はアヤメの仲間。外側3枚の「外花被」と内側3枚の「内花被」があります。アヤメやユリの仲間は蕚と花弁の区別がつきにくいことから、「外花被」「内花被」なんて呼び方をするんですね。ちょっと細いものが「外花被」です。花被の中心の紫色と、蕊の黄色、そして花被の白とが、何とも上品でかれんな印象を与えてくれます。花被がピンクのものもかわいいですね。