YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

カラスの柄杓

2012-05-18 05:19:00 | 身近な自然情報


昨夜は早く寝たのですが、真夜中の雷に目を覚ましてしまいました。このところ雷多いですね。

写真はカラスビシャク。畑や山のふちなど里山でよく見られる植物ですが、なぜか放置されたプランターから顔を出していました。

ミズバショウやマムシグサなどと同じサトイモの仲間です。この仲間の花は仏炎苞と呼ばれる苞に守られています。仏様の後ろにある炎のような形をしたものを仏炎(ぶつえん)というんですね。

カラスビシャクはこの仏炎苞が、ひしゃく(柄灼)の形に見えることから名づけられました。人間が使う柄杓よりも小さいのでカラスというわけです。

方言では「ヘソクリ」なんて呼ばれ方もあるそうです。この球茎でヘソクリを作ったことが由来と聞き、てっきりかなりの高収入なのかと思っていました。ですが、「へそくり」といってもこっそり貯めるお金のことではなく、球茎の形のことをさすそうです。栗に似ていてそしてヘソのようなくぼみがあるので「ヘソ栗」。まぎらわしい由来です(^_^;)

球茎は「半夏(はんげ)」という漢方薬になるそうです。


コメントを投稿