笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
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小林賢太郎テレビ4 日本の遊び方

2012年11月12日 | テレビ
お友達に録画をいただいて
たぶん何年かぶりに
小林賢太郎さんを
マジマジと考えた。

わたしはそもそも
ラーメンズ
に深入りはしなかった。
オンバトでもチェックしていたし
DVDも初期のころはかなり見ていた。
でももう見なくていいや
と途中で思った。
それは
コンセプチュアルすぎる
と思ったからだ。
ワハハ!
と単純に笑いたい私の好みとは違うな。
と思ったから。

それでもラーメンズのすごさはわかるし
好きなひとの気持ちもすごくよくわかる。
つもりだった。
今回のテレビを見るまで。

でもわたしは間違ってました。
コンセプチュアル
というのは悪く言えば
頭でっかち
という意味です。
思考ばかりのネタに走っているのではないか
という私の思い込みは
勘違いでした。

この小林賢太郎テレビで思ったのは
小林さんの
身体能力の高さです。
実際の身体能力
だけではなく
ネタの身体能力。
身体性ともいう。

そこには小林さんの作為をも感じる。
頭でっかちにならないようなコントロールを
しているのだ。

それから。
一回ひとりで深夜見ていて
すぐに
「これは子どもと見よう」
と思った。
見せることで
どう思うのか知りたいと思ったのです。

コンセプトがすべてシンプルで
年齢問わず誰にでもわかるように
できていたので
理解できるだろう
と思ったことと、
あからさまな笑いどころ!を設けないネタのため
子どもの感性を確かめたくなった。

わたしだけではないだろうけど、
子どもが反応するものは
大人の想像を超えている。
とくに
わたしは子どもが何で笑うか
ということを日々観察するようにしている。
すごく興味深い。
もちろん自分の子どもだけでなく
他の子どもの笑いどころも気になる。

うちの娘はどうだったか
というと、
「こわい」
と言いつつ何度も見ていた。
能の面をかぶった「翁隊」。
へのへのもへじ
の、アレンジは紙に書いて練習していた。
コントはほぼ食いついていた。

混じりけのない感じがすごい。
混じりけがないから
届くのだ。
子どもにも大人にも。

ひとつひとつのネタについては
同じようなものを
誰かが作ったかもしれない。
でも通して見ると
このひとの独特の世界観が
極限までストイックに表現されていることが分かる。

わたしが若いころ見ていたラーメンズと
なにか違うか
と問われると
洗練された…かも。
しかし
シンプルなところは何にも変わらない。
洗練された言葉遊びやパターンの積み重ね。

あのときは、
シンプルすぎるところが
気に入らなかったのかもしれない。
いや
それで大騒ぎしている
お笑いファンに
嫉妬のようなものを覚えていたのかも。

要するに
わたしの考えていたものは
まだまだだったのですね。
シンプルであることの凄さに
気付けなかったのだから。

一度思い込むと
なかなか考えを払拭できない
という良い例に出会いました。
15~6年前に思っていたことが
払拭された。

これからも
少しの拒否反応くらいで
判断をしないようにしよう。
いろんなものを逃してしまうから。

地上波では放送されていないので、
気になってはいたものの
見る機会などないのだろうな
と思っておりましたが、
こうやって機会にめぐまれて幸せです。

これから
ライブポツネンinヨーロッパを見ます。