笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
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結婚できないMCと嫁いる芸人たち を見て。

2012年11月26日 | テレビ
9月についで第二段がオンエア。
前回見そびれていたなあ
と思ったら
昼間に再放送をしていて
ラッキー!と
計4時間この企画をどっぷり見たのだ。
あたたかくて
楽しい雰囲気が流れていて良かったです。
夫婦がラブラブ
って文句なしにいいです。
そして
夫婦の間抜けさも
家族としての厳しさも
また
離婚したひとびとによる辛辣さも
あと子どもの大切さも
きちんと描いていて
良かったです。
他人同士が
家族になるというのは
一方向からのアプローチでは
消化できない。
膨大で壮絶なのだ。

再放送では
7年間毎日朝食をつくってくれてありがとう
という奥さんからメッセージがあった勝俣邦和さんのあれこれに
泣いた。
美談としない勝俣さんの態度が
家族だから当たり前のことだと思っている姿勢が
良かったなあ。
奥様も
勝俣さんも
お互いを家族を想う気持ちにあふれていた。
うらやましい
とか
あこがれる
とかいう薄い感想では表現しきれないですよ。
だって年月が
男女関係を保つには長すぎる。
自分に降って沸いたら
できるかどうか
と自分に問う。
そしてそれをするには相当の努力と感謝が必要だ。

「嫁いた芸人」として
前回は
バッファロー吾朗Aさん
東京ダイナマイト松田さん
スピードワゴン井戸田さん
今回は、
井戸田さんに代わって
東京03角田さんが
出演されていた。


再放送で
松田さんが
東MAXさんのエピソードだけ
自分が男前と思ってんじゃねーの
なんかムカつく
と言っていて(いやこれほどストレートには言ってなかったかも)
あら!
あなたもそう思っていたの?
私もよ
と胸がすっとしました。
松田さんのコメント自体は
きちんと着地できずに宙に浮いたように感じましたが
ま、いいとして。

私が東さんが語る結婚エピソードに感じるのは
面白いですよ感出して
語るんじゃねー
ってことです。
話術と男前っぷりと
安めぐみだからこそ
成立していることには
何の文句もないけど
もっとも重要で最も私が嫌だと感じるのが
話が終わったときの印象として
「オレ!嫁想い!男前!!」
アピールであること
なんです。
全然アピールなんてしてない
と言えますか?
新婚旅行のローマで
彼女と「ローマの休日」ごっこをしたくて
国際免許を内緒とってサプライズでべスパにのって登場。
まずこの話
面白いか?
芸人がする話か?
百歩ゆずってしてもいいし
面白いと思う人がいたとしてもいい。
けど、
格好いいエピソードとしての完成度のほうが高いじゃないか。

わたし前に言いませんでしたっけ?
面白くもない話を
面白そうに話すひとが
この世で一番嫌いなんです。
面白い話してるつもりない?
まあそうか
ならいいか。
でも面白い話しか聞きたくない。

だから東MAXがこういった話をあちこち
(さんま御殿、ストライクTVで目撃)でするたび
半目でガンつけてます。うふふ。
ひがみ
とお取り下さっても結構です。

そんなエピソードトーク
早すぎるんだよ。
新婚のころは
男前だって、優しくたって
失敗したって
関係ない。
誰にだってきらきらしたものなのだ。
勝負は
男女間の距離から
家族の距離になってからだ。
中山秀征さんも言っていたではないですか。
最初のうちはやってたよ。
って。
何年も何年も年を重ねて
もう男だか女だかわかんないくらいになる
そのときまで
男前トークはとっておいたほうがよいのだ。

繁殖のために
ニンゲンは発情する。
わたしは経産婦のせいか
「発情」部分にあまり興味をもたなくなってしまった。
男女のいちゃつきが子どもを産むことにつながっている
と分かってから
あんまり羨ましさが沸かない。
ただその生殖本能がなくなってからの
人間同士の結びつきには弱い。

これはどこかで話したし、
たぶん書いているんだけど、
引っ越しをしたばかりのころは
北欧家具を売っているIKEAによく行っていた。
若い夫婦やカップルが結構いちゃいちゃと
楽しそうに家具を買っている。
わたしはその横をすり抜けつつ
時短重視で
買い物をしているのだが、
あるとき
すべての荷物を積み終わって
さあ駐車場を出るぞと
車に乗り込んだら
となりのセダンに
仲本工事さんそっくりな夫婦が
いや
羽野晶紀の旦那のお母さん節子さんにそっくりな夫婦が
夫婦そろって同じ顔のふたりが
暗い立体駐車場のなか
フードコートで買ってきたお茶を手に
楽しそうに笑いながらおしゃべりしていたのだ。
確実に50歳以上70歳未満。
顔まで似てきちゃったその夫婦を見て
わたしは
ハッと心臓をつかまれたように息が止まり
動揺して
泣きそうになった。
わたしの想像では
ふたりはきっと娘夫婦と孫たちと一緒に来たのだ。
それも遠くから。
とにかく歩かされる広大な店内で
それもものすごい人。
フードコートも座る席がないくらい
週末はごった返す。
すでに家具を持っている年配の夫婦には
IKEAなんて何にも面白くない。
だからまあ子どもたちが買い物するのを待っていよう。
でもフードコートも落ち着かない。
おしゃべりもできないくらいうるさいから
じゃあお父さんお茶を買って
車で飲みましょうよ。
となったのだと思う。
駐車場は暗くてさびしい場所だ。
お互いに会話がなくて
つまらないと思っていたら
たぶん駐車場にはこない。
だってもっと静かでさびしくなるもの。
ふたりは長年連れ添って
それでもまだ笑いあえる楽しい話題があるのだ。
そう思うと
同じ人間として畏怖の念とともに
自分の寂しさを思い知ったのです。

だからなんだ。
ってことですけど、
だから新婚エピソード聞きたがる
風潮そろそろやめない?
あれは20年30年続けてこその
価値がある。
いやいいのか。
若い子は聞きたがるのか。

いいなー
ケッコンしあわせそー

っていっときゃいいのか。
こんなに
長々と重くしちゃってごめんね。

ただ言っておくけど
結婚っていいよ。
大変だけど。

そういう着地。