「発見・感動・創造の俳句教育」を目指す第一回目の研究授業が行われた。
授業者は、研究主任のO先生である。
甲虫の幼虫を観察し、それを種に俳句をつくる。これが前半部分。
そして後半部分は、簡単な句会を催すということである。
甲虫の幼虫は、印象的だ。
共通の印象的な体験が子ども達の発見や感動を呼び起こし、俳句作りへの意欲となるという主張がここにはある。
作った俳句を各グループで読み合い、そこから推薦された俳句をもう一度みんなで読み合うという方法で授業は進んだ。
友だちの句を読み合い、何が良いかを意見交換することによって、俳句への見方が高まるという主張だ。
俳句は、創造活動であり、ゼロから作品を作り出す作業である。高い集中力と緊張感があって初めて成り立つ活動だ。
子ども達が、そうした精神を持続させるための指導、考えを発展させる援助があることによって、作品ができ、高まる。
研究授業は、これらがどうすれば達成できるのか、そして、一年生から六年生に至るまでのそれぞれに異なる筋道を明らかにすることを目的としている。
来月の研究授業は、2年生。講師は、俳句アルファの編集長の 石寒太氏である。
寒太氏の句に
葉桜の真つ只中に生還す
がある。