十分間俳句

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覚えてほしい俳句200句選

2010-05-08 | ジュニア俳句

今、子どもに覚えさせたい俳句200句を選ぶ作業をしている。
200句というのは、次の基準による。

小学校3年から6年の4年間毎週一句ずつ覚えるとなると一年間50週つまり50句×4年間で200句という計算なのだ。
指導要領のように1週を35週で計算すれば、140句となる。

選び始めて気がついたことがある。
順不同でメモをしてみる。

○小林一茶はわかりやすい。子どもがわかりやすい気がする。
○歴史的にどうしても載せる必要があると思う句がある。
芭蕉の句などは、その典型である。
○季語がわかりやすいものでないと子どもには適さない。
○この季語では、絶対この句いう代表句もあるということも分かった。

例えば 去年今年貫く棒の如きもの
葉桜の中の無数の空騒ぐ
海に出て木枯帰るところなし etc.

もちろん、どの句を取り上げるか個人差はあると思うが、こうした「これは動かないぞ」という句を200見つければ良いと言うことだなあ。
佳句は多くあるが、絶対これだと思える句はそれほど多くはない。
それは、俳句の未来がまだまだあるということだなあ。

○子どもの句にも良い句がたくさんあるが、「おぼえろ」ということになるとどうかなあ。ちょっと違うかな。そうなると子どもの句は文学作品と言えないということか?

そんなことを考えながら選んでいる。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (津野 利行)
2010-05-08 12:30:41
お疲れさまです。おもしろそうですね。

≪去年今年貫くパンのソーセージ≫
も是非(笑)!
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すばらしい! (加藤誠則)
2010-05-09 05:25:30
子どもたちに200の句。
すばらしいですね。
1週間に一句。
4年間で200句。
子どもたちの財産になりますね。
選句が終わったら、
ぜひ、わたしにもくださいね。
小山先生がどんな句を選ぶか、
とても興味があります。
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Unknown (小山)
2010-05-09 12:07:23
加藤先生は、すでにおやりになっている気がします。付き合わせて、決定版を作りましょう。
小学生版もあるとしたら、中学生版も必要かもしれません。
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ぜひ、出版を! (山本 新)
2010-05-10 21:53:59
いろいろな出版物の児童向け俳句にはなかなか難しいものも多いのが現状です。
季語がわかりやすいもの。内容が平易なもの。それでいて俳句として小学生が知っていたほうがよいものの厳選200句。
まさに今、現在の俳句指導の現場必要なものだと思います。ぜひ一冊にまとめていただけるとうれしいです。国語教育必携の一冊となると思います。
小山先生の選句楽しみです。よろしくお願いします。
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Unknown (阿部郁恵)
2010-05-14 22:00:03
名句を覚えることは作句のためにも教養としても良いと思いますが、同年代のこどもの良い作品は作句の参考としては持ってこいだと思います。季語に因んだ写真(できれば身近な場所で撮影したもの)なども添えてあるとより興味が深まるような気がします。ちょっと難しい季語でも写真でイメージが湧きやすくなる場合もあるし高学年くらいになるとちょっと洒落た季語を使ってみたりしたくなるのでは。ぜひ、今までにない、本当の子どものための句集を作って下さい。
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