来年度から使用される各教科書会社の国語の教科書を見ている。ざっと目を通したところでは、各社とも俳句の教材が3年生、6年生を中心にして入り、教材に句会が取り入れられるなど、実作も取り上げられている。
しかし、編集委員に俳人が入っているのは、ざっと見たところでは、学校図書の岡井なつきさんだけなのではないだろうか。
現在江東区で採用され、全国的にもシェアが大きい光村図書は、二年生から俳句を意識した教材構成になっている。各学年に「季節の言葉」という項目を取り入れ、各社の中ではおそらく俳句に接する機会が一番多くなると思われる。
まずは、この光村図書を取り上げてみよう。
二年生の「きせつのことば」夏がきた では、
たにかわしゅんたろうの みんみん と題する詩
なつのことばとして
虫かご 虫とりあみ くわがた虫 かぶと虫 せみ
かぼちゃ ピーマン なす あさがお かきごおり えだまめ きゅーり とうもろこし すいか ひまわり
とあり、
「ばあちゃんのトマトをたべる虫とぼく えんどうしゅんべい」
「ミーン ミーン ミーン。こうていの木から、せみの大がっしょう はるこ」
二年生から俳句形式でこうした例を提示しているのは、光村だけかもしれない。(よく見てみないと何とも言えないが・・・・・)
言葉は、季語へ発展させる含みがある。
光村は編集の基本方針として、「日本の心が伸びやかにそだつ」をあげており、この季節への言葉は、その一環であろう。
後ほどこの点については詳しく検討していきたい。
※教材の中にある季節の言葉も季節の言葉としてカウントしてみると面白いと思った。
例えば、
ふきのとう さむい 雪 はるかぜ はる たんぽぽ ざりがに かたつむり ミニトマト プール なの花ばたけ りんご なわとび ブドウ なずな たけのこ きのこ
バナナ
二年生の教材の中には上のような言葉があった。