五年生の社会科見学は、JFEの製鉄所(昔の日本鋼管と川崎製鉄が合併して出来た会社らしい)と日産のエンジン工場の見学だった。
この見学の印象を17音(俳句)に作ろうというものだ。
季語が入れば、申し分ないが、入らなくてもよい。
見学の印象をしっかり捉えていれば、それが一番だ。
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寒くてもあっちこっちへ運ぱん車
冬になる工場熱くとまらない
アームロボ寒い時でもはだかんぼ
寒いけど高炉の前は真夏だよ
山のよう鉄の材料三種類
寒い日も音をならすよ運ぱん車
エコ工場100%をリサイクル
工場のくねくねまがるキリンロボ
冬の空無人運転えらそうに
インドからはるばる石炭冬の旅
工場は朝昼夜で五千人
冬の朝ブラジルからは鉄鉱石
火の鉄がブシュと音なるのびてゆく
あったかい転炉のそばははんそでで
目標をこえずざんぎょう寒い冬
圧延で鉄がのびてく鉄火巻
通よと音楽ならす運ぱん車
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他にもよい句があるが、ざっとこんな風である。一人が何句も作っている。
それだけ見学の印象が深いとということもあるが、リズミカルに表現すると、何を学んだか、印象に残ったかが鮮明になり、本人の記憶に長く留まる。
この方法は、様々な学習のまとめにも応用できるのではないか。
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