「読んで楽しむ六百句」(吉岡桂六著)という本がある。深川図書館で借りた本だ。
あとがきによれば、この本は、俳誌「たかんな」に現代俳句を同人、会員に紹介するために連載した「現代俳句私解」を基にしているという。
作者は知らない人ばかりだ。いかに私が現代俳句を読んでいないか言うことだが・・・
気に入った句を書き抜きながら読んだ。
「こんなにたくさんいい句があるのか」
そんな思いだ。
十分間俳句を応援してくれている浦川聡子さんの俳句も載っている。
あかときの空の隙間よ法師蝉 浦川聡子
浦川聡子さんは、音楽をこよなく愛す人であり、次のような句tがある。
無伴奏組曲夜の枇杷太る
冬の楽章ヴィオラから歩き出す
雛の夜管楽器みな闇を持ち
ピアノ弾くからだの中の白夜かな
寒き目をしてフルートに息入るる
存じ上げている俳人 永島靖子さんの句も掲載されていた。
肌粗き壺を愛でゐる無月かな 永島靖子
永島さんには、
死に至る時間蕪を煮る時間
というすごい句がある。
午後散歩に行った。越中島の水門に大きく
安全とみんなの笑顔守ります
とあった。これは、五・七・五である。
歌舞伎のセリフも七五調ですね。
昔はみんなそうだったのでしょう。
それが現代では曖昧になってきているし、その方が現代っぽい感じがして、俳句も五・七・五がくずれる傾向があるように感じます。
♪高砂や~
この浦舟に帆をあげて この浦舟に帆をあげて
月もろともに出汐(いでしお)の 波の淡路の島影や
遠く鳴尾(なるお)の沖過ぎて
はや住吉(すみのえ)に着きにけり
はや住吉に着きにけり~♪
〇年前に聴いたような気がしますが、こんな内容だったのですね(^^;)
七五調はなんとなく頭にしみ込みやすい(高砂は長いですが)感じがします。だから標語になるのでしょうか?!別件ですが、中学生俳句もいいですね。いろいろ、頑張って下さっている先生にエールを送ります!