十分間俳句

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第一回PTAネット句会  選句をよろしくお願いします。

2009-12-20 | ジュニア俳句

こんにちは、津野です。
第一回PTAネット句会、おかげさまで20名の方々から
合計70句の投句を頂きました。ありがとうございました。
投句頂いたみなさんにはこれから選句をしていただきます。


70句の中から◎特選1句、○入選9句、
合計10句を選句して頂きます。
特選に選んだ句にはどうしてこの句がいいと思ったかの、
寸評も加えて頂ければ幸いです。
選句は12/25までに津野まで返信くださいますよう、
ご協力よろしくお願いいたします。


全70句のデータは投句して頂いた皆さんにお送りしますが、
こちらブログにて一足早く、
また投句していない皆さんにもご覧頂けるように、
全70句を下記に掲載させて頂きます。
俳句を初めて作った方の作品もあるかもしれません。
魂のこもった70句、是非お楽しみください。


選句の結果は追ってこの場にアップさせて頂きたいと思います。
投句されていない方々のコメントもお待ちしております。
よろしくお願いします。
津野 利行



【兼題の部】56句
1.七五三写真ですますシンデレラ
2.北国の凍てつく川に白い鳥
3.落葉掻き葉隠れ術と身を隠す
4.冬の夜の星座教えてくれた兄
5.隅田川星が輝く冬の夜
6.七五三当人よりも我うれし
7.幸願いちょっと奮発酉の市
8.もみじ手の神さま舞って落ち葉降る
9.酉の市縁起担いで君の店
10.冬の川流れ溜りに鴨のむれ
11.マラソンのゴールは遠き冬の川
12.七五三やんちゃ娘のすまし顔
13.潮の香の静かに遡行す冬の川
14.ニンニンと落ち葉で遊ぶ子供逹
15.あかきいの落葉のにおい春つなげ
16.七五三九十一いつまでも
17.みかん風呂揉んで遊んで冬の夜
18.冬の夜ことんと聞くと誰かしら
19.大熊手福をかき集め酉の市
20.高尾山落葉に霞むビル景色
21.紅の色母子で競う七五三
22.ソリすべり落ちて凍えた冬の川
23.白鳥の親子寄り添う冬の川
24.子は辛し主役は母か七五三
25.落葉舞う子犬は喜ぶ散歩道
26.妻が寝て俺が寝て子の冬の夜
27.冬の夜四人一列自転車隊
28.冬の川鴨も滑って餌探し
29.掛け声で命吹き込む酉の市
30.酉の市手締めの声が福を寄せ
31.繁盛を願うが迷う大熊手
32.冬の夜早寝が続くホタル族
33.眠る子に足絡ませる冬の夜
34.幸願い手締め響いて酉の市
35.酉の市わが家サイズの夢を買い
36.見えし落葉の舞いのさびしさよ
37.吹きだまり温もり集めて紅落葉
38.七五三母父祖父母三年生
39.七五三きれいな妻とツーショット
40.冬の川ほとりでえさやる女の子
41.ざわめきに我をうずめる冬の夜
42.酉の市思い出まわる宇宙ゴマ
43.肩よせるイルミネーション冬の川
44.落葉掃くあと追ふやうに葉は落ちて
45.冬の川耳を澄ませど風の音
46.酉の市値切って値切って手打する
47.北風に吹かれて踊る落葉かな
48.子怒鳴りて咽胸病みし冬の夜
49.正装の親も一緒に七五三
50.七五三じっと出来ずに写真撮り
51.落葉掃く野球少年ストライク
52.銀杏の実落葉の下よりにおいけり
53.歳時記のしおり落葉にワイン染み
54.冬の川魚と釣人根比べ
55.老後の話切り出してみる冬の夜
56.一国の主寒夜のボランティア
【自由題の部】14句
101.あぶる火の先で新海苔踊る黒
102.面談日来りて師走ため息と
103.冬支度どこ吹く風の半そで組
104.何枚も皿回しする師走かな
105.熱き球胸で受け取る冬試合
106.冬支度二枚重ねのアウターで
107.頭生え足生え鼾かく炬燵
108.めだかちゃんそっちはどう年の暮れ
109.猿団子我が子抱きて暖をとり
110.新海苔をあぶる母急く愛し餓鬼
111.あきれ顔週に五日の鍋奉行
112.来年は大輪咲かそう冬花火
113.言い過ぎて見上げる冬の空天高く
114.今日もまた冬空眺め午前様


貴重な意見

2009-12-20 | ジュニア俳句

金曜日から土曜日にかけて、熱海に旅行に行った。
18時3分の新幹線に乗って出かけ、次の日の10時40分の新幹線で帰京すると言うものだから、旅行と呼べるほどの旅行ではない。
簡単に言えば、宴会をするために熱海まで行ったということだ。
それでも、三回も温泉に入り、思いの外リラックスできた。
それにぐっすり眠れた。
宴会の時、A先生に、研究発表会について
「余計なことに触れず、やりたいことをやり、一直線に主張したのがいい」
と褒められたが、これは一面では、鋭い批判でもあるのだ。


つまり、
指導要領と俳句教育の関係、教育課程での位置づけ等学校教育としての課題を今回の研究発表がほとんど無視をしたことを指している。
同じ事を昼に学校を訪れてくれたBさんにも指摘された。
その指摘は具体的に次の三点である。
1、総合的な学習に今回の授業を位置づけていたが、これは逃げているのではないか。
2、講評が、俳人の高柳さんであったが、専門的な事は我々が聞いてもわからない。
指導室長に講評をしてもらう方がよかったのではないか。そのことによって、学校教育活動の中に俳句活動が位置づけられることになる。そうでないと、俳句が八名川の特殊性の域を出られない可能性がある。
3、プレゼンテーションでは、子どもに語らせることによって、俳句教育による子どもの変容がわかるが、文章での記述がうすい。こんな成果があったと言うことを言葉ではっきり示してほしかった。
鋭い指摘である。
1、の教育課程上の位置づけの問題であるか゛、新指導要領との関係、各社の教科書教材などとの関係で、どの教科のどの学年で何時間扱いで取り扱えばよいのか、その際の標準となる指導案などに落とし込むことによって、全国の学校で取り入れ可能性が出て来る。
俳句を広めるためには、避けて通れない課題である。
同時に、全学年で進めるためには、余剰時間を使った活動であり、使うだけの意味があるという地点に当面は、居直ってしまわざるを得ないこともある。
2、高柳さんに話をしてもらうことによって、内容が極めてアカデミックになり、専門的な深まりが出て来たが、教育委員会をもっとしっかり巻き込み、俳句教育を教育委員会自身の課題にさせていくという視点が弱かったかもしれない。そんな風に考えるのは不遜であるとも思うが、江東区教育委員会自身が、俳句教育の位置づけをしてもらえばありがたいということに変わりはない。今後の課題であろう。
3、この問題は、教育委員会の指導主事からも同じ指摘を何度も受けた。
とってつけたように成果を語るのがいやだったこともあるが、確かに他を説得しようとすれば、これらのことが大切なのは明確だ。

研究発表会では、私自身切り込みたいと思いながら果たせなかったことも多くある。それらのことをもう一度整理して、次の段階に進んでいきたい。
ほめ言葉もうれしいが、こうした率直な意見が大切なのだ。それによって物事は前に進むからだ。


  →十分間俳句とは