使わなくなった高機を譲っていただきました。ただし、男巻が上手く嵌らず、全体にこのままでは使えない状態でした。まず、ヤフオクで男巻に取り付ける『菊』と呼ばれる歯車を探しました。諦めかけた頃、「花瓶敷き」にという名目で出品されていたものをみつけ、落札できました。
男巻の軸を菊の孔に合うように削り、嵌め込みました。花瓶敷きではなく機の一部に戻れて、『菊』が喜んでいる気がしました。本体を削り出して男巻がはまるように調整し、留め具を取り付け、踏み足と筬框の吊り棒を直し、後付けの余分な木材を取り払い、元の高機として織れるように整備できました。