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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ズグロカモメ

2017年03月11日 | 
5日に佐賀に行ったときに『東よか干潟』にも行ってきました。
潮まわりはあまり、というか全然よくなかったですけどズグロカモメを見ることができて嬉しかったです。
関東では滅多に見ることができません。







名前の通り頭が黒くなり始めた個体がいました。


これは冬羽の成鳥。

頭が黒くなるのは夏羽なのです。


そしてこちらは幼鳥です。

カニを捕まえました。


よく見ると翼に成鳥にはない斑紋があります。


成鳥の飛翔。





同じような写真ばかりですが(汗)
とにかくカササギと同じく人生初のズグロカモメなのでたくさん撮っちゃいました。


まだあります。







ユリカモメとよく似てますがクチバシが黒いことと初列風切先端の白黒の配色が違うことで区別がつきます。
配色の違いがわかる画像はこちら
もし2種が同時に見られればユリカモメのほうがかなり大きいです。

次回はぜひとも大潮の日に訪ねてみたいです。
もちろんいい天気で!

がんま
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火山勉強会の報告その2

2017年03月10日 | 火山・ジオパーク
先週ブレイクを挟んだので、なんと3週にわたってお送りしてます、2月21日に行われた火山勉強会の報告。
火山勉強会の報告その1


その1でもちょっとにおわせましたが、今回のは、書くのがためらわれるくらい、非常にセンセーショナルと感じる内容でした。
次の噴火は、大噴火になる可能性が十分にある、ということがわかったからです!

こういうと脅かしているようですが、きちんと知ることが、何よりも自分や家族や大切なものを守ることにつながる。
だから知ることは大事です。


↓1986年。これでも中規模噴火。

出典:大島観光協会


今回は、気象研究所 火山研究部 鬼澤さんという方が、
「伊豆大島の火山活動と地殻変動」というテーマでお話してくださった部分の報告です。


かなり昔から大島を観測している方。地殻変動が主な研究テーマだそうです。


そもそも地殻変動とはなんでしょう?
goo国語辞典では、地球内部のエネルギーによって地殻が変形・変位を起こす運動、とあります。
では地殻、とは? 地球を卵に例えると殻の部分。

つまり私たちの目に見える地表面が、マグマなどの地球内部のエネルギーによって変形したりするさまを観測している、ということですね。

火山活動とは何でしょうか?と考えると、図のように様々ありますが、
やはり主役はマグマであり、マグマがどれだけどこから噴出するのか?が一番知りたいことではないでしょうか。



そもそも地下は見えません。なのでわからないことだらけです。
そんな中で、地下のどこにどれだけのマグマが溜まっているのか?についての情報を与えてくれるところに、
地殻変動観測の意義がある、と話してくださいました。



観測の方法を教えてくれました。
主に傾斜計とGPS(GNSS)という形で行なうそうです。

キラウエア山の例。

カルデラのあたりに傾斜計を置いておくと、図を見てわかるように、だんだん傾斜が上がってきて、ある時ガクンと落ちる。
この時矢印のライン上で噴火が起きているそうです。

もう一つは桜島の例。
山頂付近にGPSをいっぱい置いておくと、山体が膨張・収縮すれば位置が変わるので観測されます。
このデータを説明するのに、地下どのくらいのところにどれだけの量のマグマが入るとこの結果が得られるか、ということが導き出せるそうです。


では30年前の伊豆大島の噴火の事例を見てみましょう。

◎山頂噴火
実は山頂噴火においては地殻変動の前兆はなく、役に立たなかったそうです。
三原山の中央火孔から噴出した溶岩は、まず吹き出し口の穴を埋め立てて溶岩湖ができます。
しかし活動が収まると、地下にまた帰っていきます。
(ちなみに地表に残された溶岩の量だけが、噴出量として数えられる)
こうして噴火の度に上がったり下がったりしているので、中央火孔の通路がしっかりしたものであることが、理由と考えられます。



しかし噴火開始に時を同じくして地殻変動がはじまり、上記の観測方法により、しぼんだ場所が分かりました。
そして山頂から噴出した量と同じくらいの量に値する陥没が起こったこともわかりました。

ということは、その陥没したところの地下がマグマ溜まり、ということでしょうか?!
それが分かればすごいことです。明確には言及されていなかったので、今度の機会に聞いてみます。


◎割れ目噴火
6日後に起きた割れ目噴火では全く様相が違い、傾斜計が降り切れてしまうほどだったそうです。
この時に地震活動も帯状に活発になり、水準測量も帯状に沈降しました。(図上)
ということは、この場所の地下に板状にマグマが入った(岩脈)ということがいえる、とのことです。(図下)
(下がった=マグマが出たではなく入った なのはなぜなのか、私にはわからないのですが)



そして、この数字がどれだけ確かかはわからないそうですが、
この時に地下に入ったマグマの量、86年噴火したマグマの量の10倍入った、とのことです!
噴火したのは一部で、地下にはもっと貫入していたと思われます。

地震波速度をマッピングしたものでも確認してみると、
同じ場所に、地震波が伝わるのが早い帯が見えます。これは、固い岩盤があると早く伝わる=ここに過去に何回も入った岩脈がある。
ということで、図が一致しました!



ということで、次の噴火はここから大量にマグマを噴出する!
、、、という安直な予知ができるのかはわかりませんが、
今どれだけマグマを地下に蓄積しているのかはわかっているそうです。


86年の噴火から10年ですでに前回の噴出量は超えたマグマが溜まってしまいました。

マグマの量10の8乗トン=100,000,000トン噴出して大規模噴火。
約7×10の6乗トン=7,000,000トン/年 蓄積し続けているとのこと。
単純に計算したら×30年=210,000,000トン。
大規模噴火を起こすのに充分なマグマの量が、すでに溜まっているといえるそうです。


大規模噴火とは、地層大切断面のように、中央火孔から遠いところに地層を形成するほどの噴火。
その中には、溶岩流も噴石も火山灰も積み重なっています。
しかも、「いつ」噴火という予測が一番難しいそうです。
これは色々なことを想定しておく必要がありそうですね。

住民としても、ガイドとしても、身が引き締まる思いです。
(あい)

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伊豆半島ジオガイド協会の皆さんと「2〜3倍速ジオツアー!」

2017年03月09日 | ツアー
今日、伊豆半島ジオガイド協会の皆さんが日帰りで来島され、大島滞在4時間の弾丸ツアーに行って来ました。

1000〜200万年前、南の海に浮かんでいた伊豆大島のような「火山島」が、プレートに乗って移動して本州に衝突してできた伊豆半島。(詳細はこちら

伊豆大島はいわば伊豆半島の過去の姿…できるだけ沢山の風景を見ていただきたくて、かなり過密なスケジュールを組みました。

題して「2〜3倍速ジオツアー!」(笑)

スケジュールと観察目的は以下の通り…
1・温泉ホテル駐車場路頭(500年分の地層)
2・新火口展望台(三原山全景・火山観測機器)
3・山頂口展望台(溶岩流遠望・伊豆半島遠望・トイレ)  
4・カルデラ散策(パホイホイ溶岩・アア溶岩)
5・元町溶岩(1986年溶岩流と植生回復)
6・大金沢砂防ダム(土砂災害対策)
7・地層切断面(2万年分の地層)

船は予定通り、12時に到着しました。


みなさんとても行動が早く、到着からおよそ5分後には駐車場に集合してくれました。

今までで最速のスピードです(驚!)

猛スピードで予定をこなし、メインの「カルデラ散策」へ。

風は冷たいけれど、まずまずのお天気です。

実は3年前に同じコースを歩いた方が複数いらっしゃったので、今回は縄模様が楽しい溶岩地帯で時間をとって自由に歩いてもらおうと計画しました。

足元の溶岩や遠くの景色を、それぞれで観察中〜。


もちろん(?)半数の方は、高いところへ!


ヤッホ〜!


低いところを歩いていた方が、ミニ溶岩トンネルを発見しました!

「近くに転がっていた溶岩で、ジグゾーパズルに挑戦!」の図(?)

穴の中に手を入れて観察される方もいました。

空洞ができた後に雫のようになった溶岩が、そのままの形で固まっているのが観察できます。

穴の中に元気な明日葉の若葉が生えていたので、溶岩が割れてこの穴が現れてから、少なくとも半年はたっているのでしょう。

1〜2m場所がずれるだけで、新たな発見があるのが楽しいです☺️

思い思いの場所を歩いて、再度集合。

面白いものが見つかったでしょうか?

ゴツゴツガラガラの「アア溶岩」の上では、どれぐらい「アア痛い!」なのかを試して見る方も…


この「体感する」姿勢、スバラシイです☺️


こんな不思議な棒を持っている方もいました。

指し棒らしいのですが、先端は丸い磁石!
大島の火山灰でコーティングされて、何やらお団子のような可愛い形状になりました。

さらにそれをルーペで観察。

この素敵な磁石つき指し棒、ホームセンターで売っているのだそうです。
(今度、熱海に行ったら探して見なければ!)

最後は、皆さんから希望が多かった地層大切断面へ。

天気が良いので、明るい色の美しい地層でした。

伊豆大島のジオ菓子「地層のバームクーヘン」を地層と重ねながら集合写真!

皆さんの笑顔、最高でした!

伊豆半島ジオガイド協会の皆様、楽しい時間をありがとうございした!

次は伊豆半島を歩きに行きますね〜。

(かな)
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カササギ

2017年03月08日 | 
5日に佐賀に行って撮影することができました。
人生初カササギです(嬉)
空港から車を借りて広大な平野を走っていると、見つけました!!







よく電柱に巣を作る、という事前調査の通り今まさに製作中のペアです。
2羽で協力して一生懸命作っていますが道のりは相当長そうです。

生まれて初めて見るカササギ、思ったよりも大きくてなにより美しい!!
感激です。
撮影は20メートルほど離れた車の中からし、2羽とも私のことはまったく気にしていませんでした。





土台がしっかり完成していないので運んだ枝がよく落ちてしまっていました。
どちらがオスかメスかは外見ではわかりませんが主導権を握っている(ように見える)ほうがメスのような感じがしました(この画像では奥)



その落ちた枝を拾ってはまた組み合わせます。
絶妙な配置のコントラスト。





一見ただのシロクロの鳥と思いきや、その羽には構造色の部分があって深い青や緑に輝きます。
ホント綺麗だなー。
この日は薄曇りでしたが晴天ならばもっと違った色に見えたでしょう(次回があったらぜひ!)


これは今までの場所でなかなか思い通りに行かないので同じ電柱の天辺で試しているところです。





でもこっちのほうがよりやりにくいようでまた今までのところで試行錯誤していました。



これが一番近かったかな?
なにか食べ物らしきものをくわえています。



もう1羽のほう。
さぁ、まだまだ巣作りは続きます。
がんばれ!!
2羽の健闘を祈りつつ、この場を後にしました。


ちなみに巣は完成するとこのようになります。


がんま
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崩壊斜面モニタリング観察会(2017/3/7)

2017年03月07日 | 火山・ジオパーク
先週、金・土の2日間、ジオパーク推進委員会と環境省の自然保護官事務所主催に依る勉強会が行われました。なかなか週末に時間を作る事ができない私は久々のフィールド参加です。

金曜日の夕方から開かれた講演会、始めに、ジオパーク推進委員でもある環境省の服部さんが“崩壊斜面のモニタリング調査”について
今までの経緯を解り易く解説してくれました。


調査目的や実際に設置されている観測機器の紹介の後、第1回~15回目までの植生の変化を画像で説明。
徐々に植物達が再生していく様子がとてもよく判り興味深かったです。

(この日の講演記録は撮っていません)

足場の悪い崩壊斜面に定期的に通い植物の変化や土壌の様子を事細かに記録していく
これは中々大変な事だなと思います。
しかし、この様な地道な活動によって様々な知見が積み重ねられ、次の災害にも役立つのですね。 
何事も無く過ごせれば一番ですが、日本では地理的要因も有り必ず何処かで災害が起こります。

地震・噴火に台風・津波・土砂災害・・・被害が出なければただの自然の営みですが
そこで暮らしている以上、自然の仕組みを知る事は掛け替えのない命を守る為にとても大事です。
服部さんの仰っていた「地球活動の変化を学んで自然との共生を考える」まさにその通りだと思います。

続いて、東京農工大 大学院 石川先生のお話し


3年前に、予期せぬ台風26号による大雨で起きてしまった大災害ですが
出来るだけ速やかに安全を確保し、住民にとって不安の無い生活を取り戻さなければなりませんでした。
その為の取り組みに、色々アドバイスを頂いたのが石川先生との事です。
そんな先生からは、崩落斜面の新たな土砂流出を植生回復により防げる仕組み等をお話して頂きました。

傾斜地において、樹木の土壌安定に果たす役割はとても大きいそうです。
大島の土砂災害では、崩壊斜面を補強する為様々な工法を用いた大々的な土木工事も行われていますが、早い段階で植生の復活を促す為、皆さんご存知の様にヘリによる種子散布が行われました。

従来の植生が残っている場所、そして災害に依って一気に裸地と化してしまった場所。
何も無くなってしまった場所にプロットと呼ばれる囲いを作り、植生の変化と地面を流れる雨水や地中への浸透率などを調べ土壌侵食の軽減を目指しているとの事です。

続いて
ジオガイド養成講座でもお世話になっている上條先生のお話し


先生からお聞きする伊豆諸島の植物の話しは、ガイドの時にとても役立っています。
大島固有の植物やその変化に、興味を持つお客様が沢山いらっしゃるのです。
ツアー中の話題は火山や歴史等様々ですが、目に入る情報と結びつく植物に関してが最も多い様に思います。
今回も先生からは、島の植物達にどんな特徴があり、何故その様に変化してきたか?
島の固有種を守る為には、どの様な問題がありどんな対応が必要か等・・・
他の島々の状況なども交えながら貴重なお話しをして頂きました。

噴火によって大きな被害を受けた三宅島も泥流対策の緑化が推進されているとのですが、時間の関係で全てお聞きする事が出来なかったのが少し残念でした。
大島の崩壊斜面モニタリング調査からも様々な事が判り、植栽技術の開発や本来有る地域の植生を守りつつ回復に結び付けるシステムを考えていきたいとの事でした。

最後に京都大学の今西先生から“生物多様性とは何か?”“なぜ生物の多様化が望まれるのか?”についてお話しが有りました。この演目、実は環境省の服部さんからお願いされたとの事。
専門では無いと言いつつも、大変解り易く生物多様性とは何か?何故それが重要なのか等、説明して下さいました。


意外とこの言葉、言葉自体を知らない方や知っていてもその意味を答えられない方が多いのですね。
私自身も勝手に解釈していた部分が有り、改めてこの言葉の持つ意味をしっかり捉える事ができました。
ちなみに、先生自身は地域性を活かしそれを守りながら緑化する方法や、遺伝情報等から緑化植物の区分を調べる研究をなさっているそうです。

各項目の最後には疑問に答える時間が用意され、様々な質問が飛び出しました。
結局、予定されていた時間を40分余りオーバーしましたが、とても充実した講演会でした。

さて、楽しみにしていたフィールド“崩壊斜面モニタリング観察”の日。町役場が用意してくれたマイクロバスに乗り込み出発です。
参加人数は、定員27名との事でしたが完全にオーバーしている様です。
補助椅子も全部使い満席となったバス。 (画像は有りませんが・・・)
工事の為、ここ数日車両侵入禁止になっていたのですが、今回は特別にモニタリング現場までバスで行きます。


モニタリング現場は、A地点・B地点の2ケ所
設置されているのは、プロットと呼ばれる縦5m横約2mの枡(この中の植生の変化や泥の流出等を調べます)。
そして幾つかの雨量計と風向風速計・温湿度計・地温計・照度計等、様々の観測機器。


観測するシーズンに依っては、機器類が植物に埋もれてしまう様ですが、一昨日はまだ新芽の状態だったので、機器や植生の様子もよく判りました。
一通り機器類の説明が終わり、何やら実験が始まりました。
土中に刺した透明の筒の中に水を流し込み、浸透率(浸透時間)を確認する実験の様です。


1回目、見る見るうちに減っていく筒の中の水にビックリしましたがこれは単なる水漏れ・・・。


その後は、土中に浸透していく様子をしっかり確認できました。

さて、3ケ所目の実験準備を始めたところで、早朝ツアーに出ていた西谷から電話が・・・

ようやく参加できたフィールドでの勉強会、残りわずかだったのですが、戻らざるを得なくなりました。
山頂口まで車に乗せてくれたIさん、ありがとうございました。

植生の変化に興味のある方は、頂いた資料等有ると思いますのでご連絡ください。
                                    By 柳場

追: (過去のモニタリング調査の様子は西谷がかなり詳しく報告しています。)

第二回植生回復調査

崩壊斜面モニタリング調査・報告その1

崩壊斜面モニタリング調査・報告その2

崩壊斜面モニタリング調査・報告その3

久しぶりの崩壊斜面モニタリング調査

(伊豆大島ジオパークHPに切り替わります)”第1回・崩壊斜面モニタリング調査


この他にも検索すると沢山出てきます。懐かしい顔ぶれも登場しますよ。
ご覧になっていない方は、是非チェックしてみて下さい。
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中身はなあに?

2017年03月06日 | 植物
本日は雨降り。しかし、大島公園の椿園にてしっとりと椿の鑑賞をしてきました
でも、今日の話題は桜です


旧小学校に植えられている桜は花が咲きました


以前から気になっていたのは


この根元の少し膨らんだところ 鳥が食べたりもするのですが“美味しいのかな?”甘いとか聞いたことが有りますが  本当?
食べてみましょう うん~微妙! 言われれば あまいのかな~?


色々な部分を採取(あ!いいのかな?)ごめんなさい
(葉の枝に付いた丸い粒も気になりますが今回はスルーします)


切ってみました   小さくて何だかわからない?


同じように並べてみました
ああ~ 種になる部分なのですね(子房) さくらんぼうの元のもと


受粉して暫くするとこのように成って もっと成熟すると鳥や子供たちに食べられたりする   
でも、あまり美味しくは有りません渋い物も多いし(木によって渋く無い物も有ります)
食用の物とは種類も違うし品種改良に多くの時間をかけていますから。しかし、大島の子供達は昔から一度は口にしたことは有ります(しま)
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本格的な春!

2017年03月05日 | ツアー
3日間、様々なお客様と三原山を歩きました。

一昨日は外国人の方のモニターツアー。

気持ちの良い青空が広がり…

噴気もモクモク盛大に出ていました。


火口もハッキリ見えたし…


いっぱい笑って歩きました☺️

大島では火山と椿を観て戻られるそうですが、感想やいかに?


昨日は、毎日新聞旅行さんの日帰りツアー。
毎年この時期にガイドを依頼していただいて、今回が3回目です。

朝7時過ぎの溶岩地帯。

太陽の位置がまだ低く東側あるためか、凹凸がくっきり出て、とても素敵でした。

朝の光の中で休憩。


とにかく皆さん健脚なので、少しだけいつもと違うルートを行きました。

ガイドの前に出る人はいないし、誰も遅れません。
皆さんの体力とマナーの良さに本当〜に感心しました。

少しの休憩時間でも、持参された軽食や水分を補給されていました。


お客様が足元に積もった石を見た時の「これ地球のハラワタね」という感想が面白かったです。


いつもと逆周りのコースだったので、ここに立ち寄ったのはツアーの終わり頃。

溶岩に登るかどうかは「希望される方のみ」の自由選択にしたのですが、なんと全員登られていました☺️

みなさんを見習って、私も好奇心を持ち続けたいです。


そして…今日です。

今日は、仕事で数回伊豆大島に来たことがある女性2名と、同級生旅行の女性2名の半日ツアーでした。

青空に浮かぶ薄雲が、なんとも素敵な歩き始め☺️

ご自分たちで三原山は登っているのに「ぜひガイド付きツアーで歩いてみたい」とツアーに参加してくださったお客様。

縄模様の溶岩と記念撮影〜☺️

「ここのクロマツはなぜ幹を伸ばさず、地面から生えているのか?」が話題になりました。

「背を伸ばさなくても光が十分当たるからでは?」と推測してみましたが…本当のところはどうなのでしょう?

いつものごとく火口を見てから、西側斜面を下りました。


今日は時間があったので、ちょっぴり足を伸ばしたら「亀」を発見しました〜。

☺️

ティータイムはこの場所で。

目の前の景色の雄大さも素敵ですが、フワフワの「お饅頭」みたいな苔が周りにいっぱいあって可愛いです❤️

苔の写真を撮る人、山に向かって飛んでいくシャボン玉を楽しむ人。

こういう「自分が好きなことができる期間」っていうのが好きなんです☺️

山の斜面と海が見下ろせる開けた場所にある、かつてのトロッコ跡のコンクリートではこんなポーズも!

お客様は学生時代、水泳部だったのだそうです。

3日間のうちに、山の春はどんどん進みました。
コケリンドウは、毎日花数を増やし…


カジイチゴの若葉が伸び始め…


アシタバの芽生えも、毎日どんどん数を増やしています。

今日は啓蟄。本格的な春が始まりました!

ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
一緒に春を見つけることができて、嬉しかったです☺️

(かな)
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やっと撮れた!!

2017年03月04日 | 
ミサゴの水浴びです。
もう何年も前から狙っていて、車で通過するだけなら水に浸かってバシャバシャしているのに車を停めた途端飛び去ってしまうことばかりでした。
昨日の昼、ミサゴがいるのは滑走路内にできた水溜りです。
ちょっと「アレ・・・?」な画像ですがご容赦ください(大気の揺らぎ入ってます)



2羽でいました。







かなりの雨が降らなければここに水溜りはできません。
そのことをよく知ってるようで本当に何度もここで水浴びしているのを目撃しています。
今回はどうしてすぐに飛んでいかなかったのでしょうか。
2羽だったから?わかりません。





でもほどなくして2羽とも飛び去りました(画像は同一個体)
飛びながらぶるぶるしてます。
次回があったらもっと鮮明な画像を撮りたいです。

がんま
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噴火予知?!

2017年03月03日 | 火山・ジオパーク
先週は気象庁平山さん火山勉強会の報告その1、を書きました。
http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/1f83783f3a76e4d40e8072356b637af1


続きのその2 を書く予定でしたが、その前に!
「噴火予知には、普段との違いに気が付くことが大事!何かあれ??ということあったら小さいことでも教えてね」by平山さん
ということで、今週のあれ??を紹介します。
(遊ぶのに忙しくてできなかっただけ(;^_^))


3月1日、月と砂漠のライン入口から歩いて10分。
壮大な景色に圧倒されたのち、お客さんが気が付きました。
「山の手前から噴気が上がってない??」



確かに手前の赤く囲ったところ。風も今日は弱いし、明らかに砂(灰?)ぼこりと違う白い煙が。
昨日山頂で見た水蒸気の噴気にそっくり!
そして10分もしないうちに小さくなっていきました。

こんなの見たことない!次の噴火はここから噴く?!もうすぐ~~?!!!
(実際は噴気が出ている場所≠噴火の可能性がある場所です)
と、ひとしきり盛り上がったところで、お伺いしたところ、答えをいただきました。


カルデラ内には所々噴気が出るところがあります。少し穴を掘ると噴気が出て来るところもあります。
シューっと勢い良く出ていればちょっと異常ですが、湯気がもわもわと出ているような感じであればあまり心配ないと思います。
何かの機会にこちらでも温度などを調べてみようと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。


ということで、今回は大発見には至らなかったようです。
ほっとしたような、残念なような。
間抜けな質問でも答えてくれる存在がありがたいです。
こちらこそよろしくお願いします!!


きょうはこれだけ!続きは次週(あい)






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教員対象「ジオパーク研修会」

2017年03月02日 | 火山・ジオパーク
2月26日(日)大島町噴火30周年事業の一環の、教員対象「ジオパーク研修会」が行われ、私はNさんと共にジオガイドとして参加しました。

この日は高校の先生は都合がつかず、小、中学校の先生方20名以上が昼過ぎに、公共駐車場に集合しました。

大島町教育委員会が主催なので、町役場のマイクロバスで移動します。

最初は数10万年前の古い火山を見に“野田浜”へ。


研修会のコーディネーターであるY先生が、地質図を広げて説明しています。


続いて現在活動中の“大島火山”の溶岩が海と接する風景の中を歩きました。


あるラインから溶岩が左右にチューブを巻いて流れたと思われる不思議な風景を前に「これはどうしてできたのか?」の謎解きに挑戦中☺️

正解はわかりませんが、みんなで考えるのは楽しいです。

流れている時の風景を想像するとワクワクします☺️


続いて「碁石浜」と呼ばれるゴロ石の浜へ。

古い火山が波に削られてできた崖を降りました。

大島には溶岩の海岸も砂浜も、丸い石が積み重なる海岸もあります。

ここは、白っぽい石が多いのは何故なのでしょう?
「古いから表面が白くなったのではないか?」という意見に納得しつつも…

たまにツートンカラーもあって、ギモンが再燃します(笑)

そしてこの、海でゴロゴロ転がされて丸くなった石は、昔の暮らしの中で「力比べ」に使われていたとも言われています。

最後の見学先の岡田港に着いてすぐに、その「石」に会いに行きました。

写真右下にあるのが、岡田港出身の力持ちの力士「伝吉」が「頭上高く持ち上げた」と伝えられる石です。

岡田出身のK先生が、伝吉さんのことを、詳しくわかりやすく語ってくれました!
知識だけではない「伝吉さんへの思い」が伝わって、とても面白かったです☺️

1703年の津波被害の後に建てられた龍王神社。
ここの鳥居が小さいのが以前から疑問でしたが、これに対しては…

「岡田の集落は沢を伝って流れた溶岩上にあり土地が少ない。この神社は、小さなスペースを上手に使うため、全体を小さくバランスを整えて、遠くから見ると大きく見えるように工夫されたのではないか?」という専門家の意見を教えてもらいました(みなさん納得していました)

道路脇のお地蔵さんでは、元町出身の先生と岡田出身の先生が、それぞれの地域の「地蔵前での厄落とし」の方法を披露。

「大人の地元自慢」がとても面白く、ぜひもっと本格的に聞きたいと思いました(本気)

岡田港の「暮らしのなかのジオ物語」を辿りながら、最後は八幡神社へ。
ここで、地域に伝わる踊りの師匠でもあるジオガイドのKさんが登場!

実は「お時間があったらぜひ話を聞かせてください」とお願いしてありました。

Kさんにいざなわれ、全員お社の奥へ…


Kさんはそこで「沢を伝って海まで流れた溶岩の上に、集落が作られていった」ということを、自分の経験と文献から(まだ科学的な証明がされていないことは、それを示しながら)語ってくれました。


ちなみに個人のおうちの庭先にあった「力自慢に使った石」は、最近、地域の人たちの手で神社の一角に運ばれたそうです。

地域の人がこうやって、地元の歴史を残すために協力できるって素敵です。

最後に、地元の人しか知らないような裏道を抜け…


トンネルを抜けて…


海へ出ました!

残念ながら満潮で溶岩が隠れていましたが、ここは潮が引くと磯遊びができる場所です。

岡田港を作った溶岩が、海にやや突き出た場所。
昔、伊豆大島に流された「源為朝」は「ここから大島に上陸した」と伝えられています。

ジオと繋がる私たちの暮らしや歴史、そしてダイナミックな火山の風景と、たくさんの謎が楽しかったです。
(いつものごとく、ガイドが楽しんでおります^^;)

参加された若い先生からも「楽しかったね」「楽しかった。知らないことばかりだった」という声が聞かれました☺️

伊豆大島のジオ物語、ぜひ子供達に伝えてください〜☺️

(かな)

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