グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

目線を変えて歩いてみれば・その2

2018年05月31日 | ツアー
日曜日のブログに載せた、長野県からいらしたご夫婦のツアー、第2弾です。

この日のツアーのリクエストはズバリ…
「大島らしいところ」!

3泊4日で滞在し、中日はレンタカーで島を一周されているお客様との半日ツアー。

どこへ行こうか考えた挙句、巨木の森と、砂浜の海岸、溶岩の海岸という3つの環境を歩くことにしました。

まずは、神社があるため巨木の森が保たれている「愛宕山」へ。

「大きな木に触りたい」とのことで…

タッチ!😃

スダジイの森から空を見上げた時の景色も楽しみました!


森から車道に帰って来たところにあるカラスザンショウ の木。

お客様は、本土のものに比べ棘が退化している幹を観察しながら「これじゃ、棘じゃなくてイボですね〜」と感想を述べられていました。

が、そのうち…
「これ、なんですか?」と、未知なる物体を指さしました。

それは紐のように木の幹から垂れ下がり、少しずつ動いていました(OvO)


そして一部、ねじれていました(OvO) (OvO)

「なんじゃこれ〜??」←初めて見る謎の生き物に大興奮のガイド(笑)

もちろんツアー終了後調べまくり、スタッフのMLで聞いて、ようやく正体がわかりました!
(…が、長くなるので、この謎の生き物については後日、特集します😃)

地層切断面が見える贅沢な砂浜では…


積もった地層の中の、柔らかそうな部分を掘って巣にしている“カニ”や…


海水から避難中の、タマキビONタマキビを観察!

(かわい〜❤️)

そして「カツオノエボシでも流れ着いていないかな?」なんて思いながら歩いていたら…
本当にいました!

水色の浮き袋が綺麗ですが「死んでいるものも触手に触ると刺される」と言われています。

なのでそっと、浮き袋の部分を持って観察。

お客様は山暮らしなので、カツオノエボシは初めて見るとのことでした。

溶岩の海岸では…


タイトゴメが、花盛りでした!

(かわい〜❤️)←2回目。

メインの3箇所への移動中も、時々寄り道して…

大きな根っこに触ったり…

でっかい虫こぶ見つけたり…

(茶色いコブはヤブニッケイについた虫こぶです)

干してある“テングサ”を眺めたり…


縄文人の土器が見つかっている洞窟から、海を見たり…

めいっぱい遊びました😃

ところで、ツアー途中にお客様から「モフモフの毛虫を手に乗せてみたい」というリクエストがありました!

「そうか〜!ぜひ希望をかなえよう!」と心に決めた私は、以前“派手なのに毒針を持たない毛虫”を見た場所を探し回り、民家横の桜の木なども立ち寄りました。

が、さっぱり見つからないので、愛宕山の下の道路まで戻り…

そこで見かけたマイマイガ幼虫の“手乗り”に挑戦しました!

この、いかにも毒がありそうな派手な蛾は「一齢幼虫しか毒を持たない」と言われていますが、今まで手に乗せたことはありませんでした。

ネットには「毒はないが、ちょっと痛い」などというコメントもあったので、「乗せ方次第なんじゃないか?」ということになり、ムンズと上から掴むのではなく、そっと移動してもらいました😃

小さな刷毛で触れられているような、ソフトな手触りでした〜😃

足も可愛いですね!

モフモフ手乗り成功、おめでとうございます!

(毛虫には毒針をもつものもいますので、手乗りにする時は、無毒かどうか調べてからチャレンジしてくださいね)

…ということで、またまた新たな発見や体験ができた半日ツアーでした。
ツアーにご参加いただいたF様、ありがとうございました!

(かな)
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これまたなかなか

2018年05月30日 | 
3年前は拘束してましたけど(汗)今回はとてもゆっくり歩いていたのでそのまま撮影できました(今朝)

トビズムカデです。



この頭部。
鋭い牙。
カッコイイですねー。
ホント、毒がなくて噛まないんだったら手に乗せたいです。
もっといろんなアングルで撮りたかったんですけど時間がありませんでした(涙)
また出会いたいです(自宅以外で。笑)

がんま
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ワンコと一緒にジオツアー with俳句!

2018年05月29日 | ツアー
3日前、元JGC委員長の尾池先生の紹介で、ツアーに申し込んでくれたお客様を案内しました。

ワンちゃん2匹も、一緒に歩きます😃

2匹は夫婦とのこと。

ダニや汚れから体を保護するための犬用ウェアがカッコいいです😃

国立公園特別保護地区を歩くので、リードをしていきます。

お客様たちは、一緒に畑やミツバチ飼育をしている仲間なのだそうです。
この日も、白いウツギの花でセッセと働く蜂を見たり…


熟し始めたオオシマザクラの実を見つけたり、のんびり観察しながら歩きました。

そして立ち止まって、ふと足元を見ると…

ワンコがゴロゴロ!

…😃

しばらく歩いてまた、何かを見るために立ち止まると…

再びゴロゴロ!!

人間と同じように“ツボ刺激”が気持ち良いのかも?
(いつも裏砂漠でゴロゴロしている自分の姿と、完全にダブりました・笑)

時々水分補給しながら…


ゴツゴツの溶岩地帯に到達!

「生まれて初めて見る景色だワン!」byワンコ。

もちろん、熱心に観察していました😃


でもやっぱり、溶岩よりオヤツですよね!

わかる、わかる😃

裏砂漠では、人もワンコもリラックス😃


樹海の中の溶岩トンネルも、興味津々で調べていました。

火山好きワンコ?😃

足の裏の肉球が切れてしまったりして、痛そうだったのに最後までしっかり歩きました。
(少しだけ抱っこされてけれど)

広大な裏砂漠や溶岩の森は、小さなワンコたちにはどんな風に映ったのでしょうか?

歩き終わって服を脱ぎ、くつろぐお客様とワンコたち。

満足そうな顔が、めちゃ可愛かったです😃

ところでお客様は尾池先生の影響で、句会に入り俳句を始めたのだそう。
(尾池先生の俳句の趣味は、ジオパーク関係者の間では有名です)

戻られてから、詠んだ句を送ってくれましたので、少しだけ紹介します。

「卯の花の再生したる三原山」


「密やかに香り漂う花卯木」


「虎杖や秘めたる力湛えたり」


句を聞いていると、お客様と一緒に歩いた時の風景が、鮮やかに蘇ります。

言葉の力ってすごい!
ワンコの力もすごい!←犬好き(笑)

楽しい時間でした😃
ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

(かな)
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捜しものしています

2018年05月28日 | 植物
先日見た本で気になることが載っていたので確認しようと捜しに行きましたが、
ない ない! 見つからな~い

場所かえて
あ~有るじゃん!

ウラシマソウ(イズホソバテンナンショウでも良い)

沢山ある のだけれど・・・ 花が無い  花を捜しているのに

それも 雄花と雌花
島の南部の花は終ってしまったのでしょう。残念、来年の企画にしよう。でも、来年まで覚えていられるかな?
雌花は残っていそうな物なのに雌花の花の跡がありません。小さなトウモロコシのような種が出来ているはずなのに見付けることが出来ませんでした。雌花はとても少ないのでしょうか?

次の探し物はタンポポ


以前ここには沢山咲いていたのに植物の生え変りは思いのほか早い

ニホンタンポポだったのかな?(在来種は弱い)
花殻から見た限りでは西洋タンポポの様でしたが(草刈りされて変ってしまったのか?)
タンポポの探し物は花では無いので捜索は続行

何年も前になるがピンクのテイカカズラが咲いているのを教えてもらい2~3年は通い続け確認したがその後行かなくなり昨年捜したが見つからず(時期が遅かったのか)
今年は愛ちゃんを連れて4つの目で見つけに行くぞ!と勇んだのですが空振り⤵

その後、愛ちゃん曰く『園芸種でピンクが有った』との事 それを誰かが植えたかもしれないかも と納得

まだ蕾のテイカカズラ



あ あれ、ほんのりピンク  写真で見ると分からないな~
テイカカズラの花の中には赤い色素も少し持っているのかもしれませんね

毎回私は何かを捜している様です。またジャコウアゲハがくるかな?海ガメは?
アサギマダラの団体さん又会えないかな?アオスジアゲハの幼虫?(蝶系ばかり)
私の好奇心を満たすもの捜しに行きたいと思います(しま)
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目線を変えて歩いてみれば・その1

2018年05月27日 | ツアー
一昨日と今日、長野県からいらしたご夫婦と歩いてきました。

お2人とも、本格的登山にも時々出かけているとのことで、ご主人は「トレーニングのため」と、宿泊用の大きな荷物を背負って参加!(驚)

これだけでも初めてのパターンだったのに、歩き始めてすぐに「キリマンジャロみたいだ」という感想が聞かれて、またもやビックリしました!(登ったことがあるとのこと)

舗装された遊歩道を歩いている時、奥様が「道がいっぱいありますね」とおっしゃったのにも驚きました。

確かにキョンが歩いたと思われる“けものみち”が藪に向かって何本も伸びていますが、“キョン目線”で歩かないと、絶対に認識できない道です。

不思議に思って学生時代の専攻を訊ねたら…
奥様は大学時代、鹿の食害を研究されていたのだそうです。

生き物が大好きな奥様と、遠くにいる小さなものを発見してくれるご主人。
そんなお2人とのツアーは当然…

こんなシーンを見つけて喜んだり…


真っ黒いイモムシが「素敵!」と盛り上がったり…

イモムシは“メイガ”の仲間ではないか?とのこと。(by願法)

「(溶岩の中の)結晶がお星様みたい!」と見とれたり…

広い景色とともに、足元の小さなものの観察を楽しみながら歩きました。
白い点が鉱物の結晶だという知識を持った上で「お星様」が見える感性が素敵ですよね😃

この日は、1日晴れの予報でしたが、なにやら怪しげな雲がウロウロしていたので、先に火口を見て、いつもと違う場所で風を避けてのランチタイム。

大きな石がゴロゴロしていて座り心地は悪いのですが、景色は楽しめました。

しかし食事が終わる頃、白い霧がやってきてアッという間に火口を隠し…

しばらくの間、何も見えない霧の中の行軍となりました(^◇^;)
(先に火口を見てからランチにして良かった〜)

三原山を下ったところで、ようやく視界が開けてきました😃

まだ背後には、風に流されて猛スピードで移動する白い雲がウロウロしていたけれど…

裏砂漠でお茶を飲む頃には、青空が広がりました!

空に向かって投げた小石が強風に流され、野球の変化球みたいに曲がるのを見て、盛り上がりました😃

この日はお2人に様々なことを教えてもらい、本当に「発見!」の多い1日でした。

発見・その1
鳥に見える溶岩は、雷鳥ではない!

上の写真奥に見える溶岩は、今まで「鳩に見える」という意見と「雷鳥に見える」という意見がありましたが「雷鳥はもっと首が長い」のだそうです。お土産にいただいた、お客様の地元のお菓子を見て納得しました(笑)

発見・その2
ハナムグリは、翅には花粉をつけない。

お客様に指摘されて気づきました。
胸や足が真っ黄色なのに、翅はあまり花粉がついていないのは、飛ぶ時重くないようにでしょういか?それとも、翅を動かすと落ちちゃうからでしょうか??

発見・その3
裏砂漠には、コモリグモの子どもが成長中。

体長5mmぐらい。お客様が見つけてくれました。
大人になって誰になるのかは不明(スズキコモリグモになりそうな予感も…)

発見・その4
樹海の中で、キョンの通り道脇にあるベニシダは、食べられているものが多い。

これもお客様の指摘で気づきました。

健全なベニシダも残っているのは、まだキョンが好きなものを選んで、通り道周辺でだけ食べている段階だからだろうとのこと。この先もしも個体数が増え、食べ物が少なくなれば、あまり好きではないものも食べるようになり、さらに食べるものがなくなれば、やがては小型化するのではないか?とのことでした。

発見・その5
裏砂漠にアブラシバ?

裏砂漠のハチジョウイタドリの根元に、見たことのないカヤツリグサの仲間を発見。
クリスマスツリーのような、なかなか見事な出で立ちです。

調べたらアブラシバが一番近いようでした。
伊豆大島では過去に3回、記録されているそうです。(by成瀬氏)

山地の風化した砂礫地に生えるものらしいので、環境的にはいてもおかしくないのですが、見たのは(気づいたのは)初めて。いつここに、やって来たのでしょうか?

発見・その6
ラセイタソウは、生き方を変えて火山に適応した?

裏砂漠の第2展望台がある櫛形山の西側の谷は、崖からは噴気が上がる場所もあり、崩れやすく、ここで生きられる植物は極わずか。
本来、海岸植物であるはずのラセイタソウは、その“わずかな植物”のうちのひとつです。

近づいてジックリ観察したら、今まで「地面から生えている」と思っていたラセイタソウが、実は地上に根を伸ばしていることに気づきました!


なかなか立派な長い根です。

なぜ崖の中に根を伸ばさずに、表面を這って生きているのでしょう?

表面が崩れて根が出てきたのでしょうか?
それとも地中は熱いから、表面に根を這わせて生きるようになったのでしょうか?

う〜む…今度、別の場所のラセイタソウをじっくり観察しなければ…。

…ということで、虫や植物に注目しながら歩いたことで、新たな発見がたくさんありました!

同じ場所、同じ素材でも、何通りもの楽しみ方があることを改めて感じたジオツアー でした。

ツアーにご参加いただいたF様、ありがとうございました!

(かな)
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コチドリ

2018年05月26日 | 
今年の初確認はなんとこれを撮影した一昨日!!(5月24日)
例年なら普通のパトロールで4月中には出会っているはずなのに・・・
なかなか出会わないので「ここならいるはず!」と毎年来る場所へ行ってみました。
通うこと1週間ほど。
ようやく出会えました。
見つけたときは遠くにいましたが待っていると。

車のすぐ近くまで来ました。


別個体。

の2羽がいました。
おそらくペアだと思います。
ちょくちょく通って今後の様子を観察したいです。

がんま
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無事に大人になれました

2018年05月25日 | 
1年前にブログに書いた
アカスジキンカメムシ

今年は庭で幼虫も見ることができました!
5月2日に初確認


桜の木に1匹と、その少し離れたところのヨモギに2匹ついていました。

その後しばらくはバタバタとしていて注意を払っていませんでしたが、
17日に再発見!
ヨモギさんも

サクラさんも。


あまり移動しないものなんですね。
しかし調べた限りでは、サクラもヨモギも食べないようですが・・・??

1週間ほど島を離れて、帰ってきてチェックしたら
24日に成虫になっているのを発見しました!


よもぎさんも



脱皮は見逃しましたが、でも無事に成虫になったのが見届けられてとっても嬉しかったです。
今年はフィールドで観察させてもらうだけと決めていたけど、
グローバルスタッフにも見せたくて、
ほんの一時確保、と思ってカゴの中へ。
ヨモギさんはメスでした(お腹が白いのがメスだそうです)
でもウロウロするから忍びなくて結局放してしまいました。


あんなにずっといたサクラさんはどっか行っちゃったし、
ヨモギさんもどっか行っちゃうかなあ…と思いながら家に戻ったら、
ん?デッキに置いた自転車に。


サクラさんともヨモギさんとも違う個体…
もしかして一番最初に見かけてすぐにいなくなった3匹目??

そうこうしているうちに、すぐにこの子も居なくなってしまいました。
ヨモギさんも姿が見えなくなりました。
幼虫の時より格段に行動範囲が広がってるように思います。
こりゃ明日来た時見てもらえないな…
と残念に思いながらウロウロ探していたら、アジサイについている個体を発見。

折衷案で、穴をあけまくった袋をかけて、一晩過ごしてもらう事にしました。

あ、じっくり見るの忘れた。
サクラさんかヨモギさんかチャーリーさんか。
まさかの新個体か。明日が楽しみです(あい)
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宇井先生のガイドスキルアップ講座

2018年05月24日 | 火山・ジオパーク
伊豆大島では昨日と今日の2日間、宇井先生
の、ガイドスキルアップ講座が開催されました。

私は仕事の都合で昨日夜の座学(「火山噴火がもたらす気候変動」と「ハワイの火山」)と、今日のフィールドワークに参加しました。

コースは三原山の周りをグルリと一周し、4箇所を重点的に観察するというものでした。

丸で囲んだ場所が観察ポイントです。

(このブログをアップした後、宇井先生から文章を追加、修正していただきました。
宇井先生の文を赤字で追加します)

最初の観察ポイントは、地質図上に「LB2」と名前のついた溶岩流。

31年前の割れ目噴火で流れた3本の溶岩のうち一番短く、今も黒々としています。
(このブログにも時々登場しています)

宇井先生が噴火調査で1週間大島に滞在していた時、ある朝突然この溶岩が現れたとのこと!

これは熱くて柔らかい溶岩が、積もった後に崩れ流れ出したもので、最近の調査で浅間山の“鬼押し出し”も、同じようにしてできた溶岩流であることがわかったそうです。
LB1とLB3は溶岩噴泉が活動中に流れ出した溶岩流だが、LB2は溶岩噴泉が止んだのちの22日午後に流れ出した二次溶岩流だ。溶岩噴泉の活動で降り積もったものが崩れてバラバラになりながら流れ拡がったため噴石やスコリアが接着した塊の集団となっている。

一見すると、粘りのある溶岩がブロック状に崩れながら流れた溶岩(ブロック溶岩)にも見えますが、よく見ると大小様々な形があるから“変”なのだそう。


確かに、地質図に「LB1」と記された、マグマの飛沫が積もってできた溶岩とは形が違います。


「LB2」の溶岩で見られる“引っ掻き傷のような模様”は、マグマが上がってくる過程で固い岩でできた火口の壁で擦れてできたものではないかとのこと。

そして、この溶岩流だけ植物が生えていない理由は「溶岩流の下にスコリア(穴だらけの小石)が厚く積もっており、水はけが良すぎるからではないか?」とのことでした。

時々見かける赤や黒が混ざった石について「なぜ表面が赤くて気泡の部分が黒いのか?」聞いてみました。(写真、わかりにくくてスミマセン^^;)

赤い色は高温の溶岩が酸素に触れてできるのですが、黒いところは内部にあって、酸素が不十分で赤くならなったのだそうです。(私は火山ガスも酸素の化合物なので、溶岩の中に泡があれば、その泡が水蒸気でも二酸化炭素でも二酸化硫黄でも、全て高温酸化して赤くなるのかと思っていましたが、そうではないようです(^◇^;))

大きな火山弾がバウンドした時にできる穴(インパクトクレーター)観察中。
(下の写真のわずかな凹み、わかるでしょうか?)

31年間も強風にさらされながら凹みが残るって何だか不思議ですが…
実際のところ、残るようです😃

2番目の観察ポイントは、櫛形山の下にある谷地形。

火山灰と穴だらけの小石(スコリア)が交互に積もってできた層全体が一つの噴火で積もったものだとのこと。

層が沢山重なっているのはどんどん降り積りながら崩れてくるし、噴火の勢いも強くなったり弱まったりするからでしょう
とのことです。


谷を抜けたところでランチタイム。

風は弱いし、最高でした〜😃

さて休憩の後は、次なる目的地に向かって歩きながら観察を続けます。

カルデラの縁と重なる白石山(下の写真で宇井先生の奥にある緑の山)は、垂直な崖と斜めな崖が交互になっているので、固い層と柔らかい層が重なっていることが判る。何度も噴火を繰り返してできた「成層火山の一部」と読み解くようです。


平地にニョキニョキ突き出た、不思議な岩。

これは、溶岩流の上に乗ったまま運ばれてきた噴石です。高温だったので溶岩流の上に乗ってからも内部で火山ガスが分離して膨れたため表面に沢山ひび割れがあります。次の2枚の写真でそのことが判ります。



続いて3番目の観察地点、赤ダレへ。


我々が立っている場所の真下は、分厚い溶岩流です。


この写真だとわかりませんが、たぶん10m以上あると思います。

他の場所が3〜5mぐらいなのに対し、ここの溶岩流がとりわけ厚いのは、多分当時のカルデラの縁に遮られて溶岩が厚く貯まったのだったのだろうとのこと。現在は沢の浸食が進んでカルデラの内部にまで谷が入り込んでいるとのことでした!

この後、火山弾を観察しながら「三原山みたい」「割れ目火口だ」と盛り上がり…


「爽快〜!」な景色の中を歩き…

最後の観察地点「パホイホイ溶岩地帯」へ!

ここでは、ずっと「溶岩トンネルの中に溶岩が残ったまま固まったもの」と思っていたものが、実は「一度溶岩が抜けて空洞となり、そこにまた新たな溶岩が流れこんで固まったもの」だと教えてもらいました。

その証拠にミニスケールの繩状構造がありますとのこと。

…と、このように、たくさんの「!」が、とても楽しい1日でした。

私たちのギモンに答えるために来島してくださった宇井先生、ありがとうございました!
そしていつも、このブログ文章への細やかなアドバイスも、ありがとうございます!

学んだことはもう一度自分の中で消化して、ガイドに生かしたいと思います😃

(かな)
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巣立ってました。

2018年05月23日 | 
12日にUPしたハシボソガラスのヒナが無事に巣立っていました(21日撮影)


巣から少し離れたところに1羽が。

そこに親鳥がやってきました。





甘えた声で食べ物をねだり、なにかもらっていました。
かわいい~。

もう1羽はここにいました。

親はもちろんこの子にも食べ物を運んでいました。
2羽のヒナ(というか、もう幼鳥か)はもうずいぶん飛べるようになっていて安心しました。

がんま
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伊豆諸島の小中学校の、副校長先生たちと歩きました。

2018年05月22日 | ツアー
昨日、伊豆諸島の副校長先生たちの年1回の集まりが、伊豆大島で開催されました。
テーマは「地域資源の活用〜ジオパークを生かした教育と副校長の役割〜」

ツアーは午後からでしたが、午前中は伊豆大島ジオパークの教育文化部会長・山田先生の講演があったので聞きに行きました。


出だしから、ジオパークの最も大切な役割として「つなぐ」という言葉が出てきて、日頃私が感じていることと全く同じだったので、とても嬉しくなりました😃


「伊豆大島には、教育者、防災担当者、行政、ガイドなどがジオパークの仕組みを軸につながり、続いてきていることがたくさんあるなぁ」と、スライドを見ていてしみじみ思いました。

もちろん今後も続いて行くためには、多くの人の協力や努力が必要なのではありますが…。

さて、午後からは2班に分かれて、火口から裏砂漠を回るツアーに行ってきました。
私は、三宅島、八丈島、青ヶ島の先生方のチームを案内しました。

どの島も、冷えると黒い岩になる粘り気の少ない溶岩(玄武岩)の島であり、活発な火山でもあるという共通点があります。

縄のような形の溶岩を見て「うちの島にも、どこかにあるのかな?」と観察をするみなさん。

みんな同じようなタイプの溶岩の島だけれど、見られる景色がそれぞれ違うというところが、とても興味深いです😃

カジイチゴの実が熟し始めていて「八丈島ではこれをアビと呼ぶ」と教えてもらいました。

でも、他の島では「アビ」とは呼ばないようです。
なぜ八丈島でだけ「アビ」と呼ぶのか、謎解きに挑みに行きたくなりました(笑)

そして「八丈島の牛はイタドリを食べる」ということも教えてもらいました。
伊豆大島の牛はどうなのでしょう?(こんど確認しなくては!)

青ヶ島の先生が、眼下の景色を眺めながら「広いなぁ!」と感嘆の声をあげていたのにも、ちょっと驚きました。

青ヶ島のカルデラはもっと小さく、中央にある山から見ると、崖がもっと近くに迫ってみえるのだそうです。(憧れの青ヶ島…ぜひ行ってみたいです)

三角形の塚(ホルニト)や…


溶岩トンネルも、熱心に観察されていました。


そして、とても盛り上がったのがこの風景でした。

利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島まではっきり見えました!

残念ながら八丈島、青ヶ島は、水平線の彼方で見えないのですが、久々のすばらしい眺望が嬉しかったです😃

空の雲も素敵だったし…

アマツバメもビュンビュン飛んでいました😃

普段より1時間少々早いペースだったので、あまりのんびり休む時間を取れませんでしたが、それでもここで“大の字”体験!


ゴツゴツ溶岩地帯では…


「遠映えする犬」が発見されました!

犬、可愛いです😃

この後、各島の哺乳類や植生の違いの話になり、似ているのに違う環境を想像して楽しみながらシアワセな時を過ごしました😃

1つ1つが個性的な、火山の島々…副校長先生たちの今回の集まりをきっかけに、各島の子供達が、伊豆諸島全体を知って楽しんで、自慢に思えるようになったら素敵ですね!

皆様、お疲れ様でした!
そして、ありがとうございました!

(かな)

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