グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

地層切断面

2015年08月31日 | 火山・ジオパーク

大島おなじみの地層断面


きれいな島模様ですが、大島の大噴火の記録です
噴火した時の噴石物がここに(島全体にですが)降り積もった物。長く続く噴煙も降り積もって そして、植物が作り出した土やどこからか飛んできた細かい物の積み重なり


ここに草が生え


草のスジが見える


ここでもススキでしょうか?おなじ断面のスジに同じような草が生えています
中央部分が薄いのは去年崩落したせいです


何年かすると  ほらこんなにモフモフ


こちらと比べると!観光の為に定期的に表面を削ってきれいにしているのです


去年けずったところでしょうか?風雨で表面もかなり変わってきてしまいます


この場所は昨年崩れたので工事した場所ですが、植物はたくましく生えています


約800メートルの区間でいくつかに分けて表面を削っています。おばさんとしてはいくらかかるのかな?って思っています。都の入札で決まっているので今度調べてみたい(しま)
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霧の中で火山と遊びました~。

2015年08月30日 | ツアー
昨日の午後、海洋の波浪と海流を研究する東大の早稲田研究室(http://www.orca.k.u-tokyo.ac.jp/WasedaLab/index.html)の皆さんにツアーをリクエストしていただいて、三原山を歩いて来ました。

雨の可能性もあったので、昨日もほぼ完全防備。

山頂ジオパーク展で噴火動画を見て、展示してある溶岩を観察してから出発しました。

霧の日ならではの、風景を楽しみつつ…


避難壕の中に避難している(?)カタツムリ〔ミスジマイマイ)も観察。

お客様の半数以上はインドや中国からの研究者の方々で、熱心に撮影されていました。

そして昨日も山には登らず三原山の麓を歩いて、影絵のような溶岩の造形を見上げたり…


植物を観察しながら『幻の湖』を目指しました。


到着~!
しかし…

水が…ほとんどない(T-T)

前日の午前中まで広範囲に水をたたえていた『幻の湖』ですが、1日雨が降っていないので「もしや消えているのでは?」と心配していたのです。1度も晴れていないのに、たった1日で水がなくなるとは…さすが『まぼろし』

ちょっと残念でしたが、皆さんそんなことには全然ひるみません。

周囲に何もない白と黒だけの風景を楽しまれている様子。

早稲田先生は泥を手に取り、手触りを確認。


さらに手で押して「底が固い!」と一言。

この探究心が、科学の進歩につながるのだなぁ~と感心。(早稲田先生の好きな言葉は「研究を止めざる訳に気付きたり未知なるものがそこにあるから」だそうです←HPより)

そして「ジャンプ写真を撮りませんか?」と提案したところ…

なぜか走り出すツアー参加2回目のWさん(教員)と学生さん。
(後で聞いたところによると、学生さんは走り幅跳びの選手なのだそうです)

「あ、走らないで、上に飛んでください~」と私。
「わかりました~」とジャンプ!

なぜか、やっぱり斜めに飛んでいるような…(笑)

そしてこの後、皆さん次々に火山灰の斜面を登り、霧の向こうへ消えて行きました。


かなり高い所まで登って…

とっても楽しそうです!

順番に駆け下り…


森を抜け…


次の火山灰斜面にも登って下り…


そのまた次の斜面も、再び登り…


ポーズ!

…というように…

火山と、いっぱい遊びました!

非常~に、楽しかったです。

ツアーにご参加いただいた皆さん、ありがとうございました(^_^)

(カナ)



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このかわいさを見よ! 4

2015年08月29日 | 哺乳類、爬虫類、他
シリーズ第4弾です(・・・だいぶ間が空いてしまいましたが)
これです。

シロマダラちゃーん。
このブログではもう何回も登場していますが生きているこんな小さな幼蛇は初めてです。
一昨日、知り合いが家の中に入っていたのを捕まえたといって見せてくれました。
お風呂場にいたそうです。



こんなにチビチビです(萌)
きっと今年生まれでしょう。



このクリクリお目目!



そしてこのクチ!!(激萌!)
動物のクチ大好きな私としてはたまらない画像です。
ベロが出ていればなお良かったんですが。

                                       がんま
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ハートを探せ!

2015年08月28日 | ツアー
今日は2組のお客様とフルコースを歩く予定でしたが、天気予報は午後から雨。
お客様と相談して三原山には登らずに『幻の湖(仲間内の通称)』を目指すことにしました。

まずは、長靴とレインウェアを身につけて雨対策。


いつものように霧と溶岩の風景を楽しんだ後…


三原山の麓に延びる道を抜けました。


普段あまり歩かない道から見上げる、溶岩の形が新鮮でした。

丸い耳がミッキーマウスにも見えるけれど、顔が違うなぁ…(笑)

そして『幻の湖』に到着。
長靴を脱いで、今日も裸足で水に入りました。

昨日と全然違う風景ですが、これはこれでステキです。
霧と水しかない風景の中に立てる機会って、普通はなかなかないと思います(笑)

湖畔(?)で休憩~。

『牛乳せんべい』が美味しかったです。

ところで今日のお客様は『ハート』が好きで、自宅にはハートの小物がいっぱいあるのだそうです。…で、今日も様々なハートを見つけてくれました。

まずは…ハート型のコケ!

「半分枯れてるけどね」とスルドイ指摘もありました(笑)

ヤマイモの葉。

「ハートがいっぱいある!」とお客様。

午後は1組だけ『樹海』へ。

「森でキノコとハートを見つける!」ことを、目標にしました。

美味しそうなキクラゲや…


倒木についたカワラダケ。

(森へ続く道の両側を飾るかのような風景にも見えました)

そして『ちょっと苦しいハート(笑)』や…


縦長ハート。


ハート?(笑)

と、色々見つかりました。(ほとんどはお客様の発見)
でもどれも「これぞハート!」という形ではないような?…と思っていたら…

お客様が最後に、2つの可愛いハートを発見!!

これ、オオバエゴノキの葉なのですが、どうやってこんな形になったのでしょう?
虫が食べたにしては、とてもキレイなハート形でした。

ハートが好きなお客様のツアーには、ちゃんと最後にハートが用意されていました。
いつもスペシャルな演出を準備してくれる『地球』に感謝!

〔カナ)




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光のジャストタイミングと泥パック

2015年08月27日 | ツアー
昨日~今日の2日間の、私の過ごし方ですが…

昨日は、東京~大島~広島~京都と回る予定のフランスからのお客様と、とっても明るい2名のお客様の合計4名で雨&霧の中を森から溶岩流を往復。


森ではこんな不思議な風景に出会いました。

セミの抜け殻に蜘蛛が巣を張った??
この状態、初めて見ました。

今日の午前中は、海が静かになるのを願って延泊した、4歳の男の子のいるご家族とスノーケリング。島中の海が大荒れで、南部のタイドプールで泳ぎました。うねりがあって気を使ったけれど、魚がいっぱいいて楽しかったです。

そして今日の午後は…
2人の学生さんと、久しぶりに好天の三原山ツアーへ!

2人のポーズは、秋田大学の“A”です。

秋田大学で自然地理と人文地理を学ぶ学生さん達は、今回『離島』を研究テーマに11人で来島。
他の学生さん達は産業や婦人会活動などを取材しており、2人はジオパークをテーマに研究するそうです。

で…ここでも“A”


秋田では有名だという『金萬』というお菓子を、青空にかざしたのが良かったのでしょうか?

今日は“光”のタイミングが最高でした!

三角形の塚のてっぺんで太陽が輝き…

点火~!

雨の後だけ現れる“幻の湖〔仲間内の通称)”の水も、キラキラ輝いているのが見えました。

そして今日も、皆で裸足になって水に入りました。
そうしたら…

おお~!

足元が光ってる!
まるでスポットライトみたいに!!

よ~く見たら、水面に“光の帯”がのびていました。
で…

光をはさんで“A"
このタイミング…スゴすぎます!

さて、この神々しい(笑)写真を撮影した後のこと…
学生さんが水底の泥を手に持って、観察を始めました。

とても細かい不思議な手触りに、興味をひかれたようです。

「泥パックが肌に良いのではないか?」と、手に塗り始めました。

「これスゴくいい!」…と語り会う2人。

そして…

やった~!
若者の好奇心、素晴らしい~!!

三原山を背景に、これまた貴重な写真が撮れました!

もう全員で、めいっぱい笑いました~。

泥パックを落としてスッキリした2人。

Sさん(女子大生)は「ここに住みたい」と語り…

K君は「お肌がツルツルになった!」と、とても喜んでいました(笑)


最後に地層大切断面を見に行きました。
ちょうど日没前のジャストタイミングで、これまた明るい鮮やかな色でした。

最後の“A"!

たくさんの「スゴイ!」を一緒に楽しんだジオツアーでした。
ジオパークを、理論だけでなく“体感”してくれた2人の、今後の研究が楽しみです。

〔カナ)







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今朝の海岸で

2015年08月26日 | 
10分くらい鳥見をしました。



ハシブトガラスが数羽いて、カニを捕まえていました。
大きなカニ(イワガニかな?)なので食べでがありそうです。


キアシシギが1羽。



クロサギもいました。



トビはハシブトガラスに追われていました。

その場面は撮れず・・・


沖にはウミウ。


遥か沖にオオミズナギドリもいましたが撮影するには遠すぎました。
オオミズナギドリを見ているときにウミガメが息継ぎに出てきたりしてたった10分でしたが結構楽しめました。

                                            がんま
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25年のつきあい

2015年08月25日 | ツアー
今から25年前、海担当の柳場がインストラクターになるためのトレーニングに参加した時、同じ受講生だった麻生さん(ブルーアース21世田谷オーナー)が、ご家族で『三原山フルコースツアー』に参加してくれました。(ブルーアース21世田谷のHPはこちらhttp://www.be21.jp

もう20年以上、伊豆大島の海に通い続けてくれている麻生さん。
本格的に三原山を歩くのは、今回が初です。
(高校時代に学校行事で伊豆大島に来島し、ひたすら溶岩の上を歩いて苦しかった記憶は残っているとのこと)

午後の方が天気が良くなりそうだったので、順番を変えて最初に樹海へ。

「ケイカイ(というダイビングポイント)にも、こういう地形あるよね」と、海の中の風景と重ねて周囲を眺める皆さんです(奥様もダイバー)

森は昨日もキノコがいっぱいでした。
でっかいのや…


木から出てきたばかり…と思われる、しっとりフニャフニャの色のないキノコ。


「これはスゴイ!」と麻生さんに褒められたカワラダケ。

木にビッシリ生えたキノコは、まだ瑞々しい美しさを保っていました。

『青いキノコ』も見つけることができました。

カワイカッタです。

さて森歩きを終え、昼食を挟んでガイドは柳場と交代。
25年来の海のつきあいの2人が、一緒に三原山へ!

今回のジオツアーは息子さんの希望で実現したそうです(ありがとう!)

休憩中の写真で、麻生さんが難しい表情をしていたので何かと思ったら…


「溶岩クッキーに石をいっぱい混ぜた」のだそうです(笑)

真剣にクッキー選別中だったのですね。

父子でゴジラの頭を撫で…


でっかい火口を見て…


海に浮かぶ火山の島々を背景に、グルリと火口をまわり…


裏砂漠で寝っ転がって…

皆さん元気に店に戻ってきました。

そして…

25年間現役で、海に潜り続けた2人で記念撮影。
海仲間から火山仲間へ?(笑)

とにかくステキな笑顔でした!
麻生さん&ご家族の皆さん、ありがとうございました!

(カナ)
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山を歩いた人、山へ行かなかった物

2015年08月24日 | 今日の大島
台風の影響で予約のお客様がキャンセルになってしまい(2日も)!
天気も程々そうなのでお友達を誘って山歩きに!


前回アザミのトゲで入れなかった入り口に再挑戦
厚いビニールでカバーするつもりが 何もせずに難なく突破(さすが男の子)


大体1時間登って滑走台跡の祠(ここに上がった途端すごい風でした)
鳥居が壊れていました
私が分かっていてこれが3代目


虫に食べられています


ほじってみたいですね~


横木もだいぶ痛んでいます


霧が流れています


登ってきた付近が見えます


この先に進みます


ご存じ“幻の湖”  はい! まぼろし でしたね


雨しば
新溶岩流の下道を歩き 鳥居を過ぎ


何故か山に咲いているハマナデシコ 砂地が同じ環境なのでしょうか?
いくつか見た花は必ずクリヤな花とマダラナ花カセットになって咲いていましたが
咲き始めの花と時間がたった花の違いでしょうか?


流れが速い雲がとてもきれい


ジオワクワクの噴石物地帯


側噴火の外輪山の白石山


どこか落ちてきた石?岩?


一つではないです。色の違う岩も


ここもかってはゴリラの顔のように見えたのですが


小さいですがマムシ

朝、置いていたトウシキキャンプ場で車に乗車。 島歩きを満喫した日でした

今日も朝7時から林道より祠まで往復(幻の湖にもいきましたが)
2時間の行程をあるいてきました(上は昨日より一段と強風でした)
実は前日携帯電話を無くしていたのでした。雨が降る前にと急いで捜しに行ったにですが見つかりませんでした。駐在に届出に  と  『昨日ありましたよ』
本署で無事返還 トウシキに落ちていたらしい
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少しずつ夏から秋へ

2015年08月23日 | ツアー
2つの台風の影響で海は大荒れ。
でも山は、青空と動きの速い雲が作り出す『夏らしい景色』が続いています。

昨日午前の半日ツアーでは、雲の動きに見とれつつ山を登りました。


午後の裏砂漠ツアーでは、黒い山の稜線がそのまま雲の陰につながるような、不思議な景色を見ることができました。


流れる雲の動きにも、みんなで見とれました。


山側を見ると・・・

外輪山を飲み込もうとする怪獣のような雲!

海側を見ると・・・

青空と青い海!
この風景を、首をひねるだけで同時に見られるのがスゴイです!

そして今日。
火口はうっすら縁が見える程度で、ついに全貌を望めませんでしたが・・・


下山する頃には・・・

青空出た~!

・・・と、こうして夏の天気を楽しんでいるうちに、足元には『秋』のサインもポツポツ増えてきました。

ハチジョウイタドリの花が少しずつ咲き始め・・・


秋を彩るノコンギクの花も開花しました。

この花を見ると『秋』を感じます。

ところで、今日もお客様の発見に「!」と思う瞬間がありました。

その1 
「なんの花ですか?」というお客様の質問で見つけたのがこれ。

ヒメヤブランの実が、こんなふうに花の形に配置されているのは、初めて見ました〔普通もっとバラバラ)

その2
「溶岩の流れを受け止める」の図。

面白い!

その3
「山の斜面からピュ~っと噴き出る溶岩」の図。

「ピンクの溶岩だけどね」とお客様。
こんど真っ赤な服をたなびかせてみたい・・・と密かに思いました(笑)

ええと・・・ツアー報告は以上ですが、ツアーとは別のお知らせを。

島内全戸に配布された「伊豆大島ジオパーク ジオストーリーブック(自然災害・防災編)が、伊豆大島ジオパーク公式サイトにアップされ、どなたでも読んでいただけるようになりました。

火山噴火や土砂災害の経験の中で生きてきた島人の暮らしが、とてもわかりやすく紹介されています。
http://www.izu-oshima.or.jp/geopark/pdf/GEOstorybook_saigaibousai201503.pdf
ぜひ、ご一読ください。

(カナ)






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ミサゴ

2015年08月22日 | 
昨日の夕方近く、牧場で見つけました。



翼の先から換羽が始まっています。
夏にミサゴを見るのは珍しいことですが、季節が少しずつ進んでいる証拠ですね。



海岸沿いの道路ではツリガネニンジンとアキカラマツが競演しています。
秋の気配を感じる画です。

                                  がんま
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