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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ニュージランドのクルーズ船 三原山編

2025年05月22日 | ツアー
おとといのブログで西谷が書いた、
5月17日(土)、ニュージーランドのクルーズ船(Heritage Expedition)の
三原山グループのお客様をご案内しました!


あいにくの天候だったため、歩かれる方は少ないのでは…と予想していましたが、
なんと27名+スタッフ4名の皆さまが三原山に登ることを決めてくださいました!

ハワイを訪れたことのある方も多く、
ハワイで見られる溶岩もご紹介しました。


皆さん健脚で、坂道もスイスイと登られていました。


日本ならではの風習ということで、神社にお参りをしてから火口を目指しました。


「奇跡の社殿」についてご紹介したところ、
「自分たちがここに来られたことも奇跡だ」と、感動の声をいただきました✨

雨の中でも、皆さんの意気揚々とした気持ちが景色を明るく照らすようで、
その勢いのまま西火口展望所を目指しました!


真っ白な世界でしたが、皆さんには心の目で伊豆大島の火山を感じていただけたと思います😌

登山道沿いにはツツジが満開で、鮮やかなピンク色が心を和ませてくれました。


その後、バスで地層大切断面へ移動〜


雨も風も落ち着き、迫力あるスケールの地層を存分に楽しんでいただけました。


港に戻るころには雨足が一気に強まり、
日の出浜からボートで客船へと戻られる皆さんをお見送りしました。


冒険型クルーズならではの帰り方ですね!


ここ数年、伊豆大島に寄港してくださっているクルーズ船、


今回は悪天候の中、どうやって盛り上げようかとチャレンジングでしたが、
バスの中で火山の島での暮らしについてなどもお話ししたところ、
共感のお声もいただき、とても嬉しかったです。

海外からのお客様との交流も楽しかったです!

伊豆大島を寄港地に選んでくださり、心より感謝申し上げます。
またのご来島を心よりお待ちしております☺️

(ユリカ)
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福井県から火口と地層を見に!

2025年05月21日 | ツアー
以前に私が取材協力した大和証券の顧客向け情報誌で、伊豆大島が取り上げられたのを読んで、「いつか行ってみたい」と思われた福井県在住の母様と、東京在住の娘さんが、2日間ツアーに申し込んでくれました。

リクエストは、「三原山と地層切断面」でしたが、私のガイド当日(5月18日)は、朝から島全体を包みこむような濃霧…。
山は翌日にまわすことにして、まずは噴火でできた真っ赤な丘を紹介するため「赤ハゲ」へ。

海岸植物の観察をしながら歩いていると、お母様がススキの葉の太さに気づかれ、「ススキを何枚か合わせて、チマキを作るのよ」と教えてくれました。
娘さんも「母はチマキ作り上手なんです」と。

チマキ作りに、葉が大きくてザラつきがないハチジョウススキを使ったら、普通のススキより楽に作れるかもしれませんね!

少し進むと、ニオイウツギがほんのりピンクに染まり始めていて、美しいので皆で鑑賞。

お母さんは足元の小さな花を、「これ可愛いわ!」と。

一瞬、名前が出てきませんんでしたが、久しぶりに出会うママコノシリヌグイでした。(名前の由来は、この棘だらけの茎で継子の尻を拭く…という、なんとも恐ろしい発想からとのこと)

垂れ下がるオオシマハイネズは、

娘さんが「飾り物として使えそう!」と高く評価されました(笑)

赤い丘に続いて訪れたのは、黒い溶岩が流れた海岸(ケイカイ)。

水を嫌うタマキビの中に、ツヤツヤと輝く貝が混ざっていました。

どなた?

(めっかりの子ども??)
お母さんは紫色の美しい芋貝も発見し、見せてくれました。


この日のハイライトは、地層切断面での時間でした。
島中に霧が出ていて、地層も全体が見えませんでしたが、少しずつ晴れてくることを期待して、まずは車を降りて記念写真。


なんとお二人は、この日のために、椿の花と名前を刺繍した特別仕様の縞々Tシャツを用意されてきたとのこと。

さらに、この地層の前で食べるため、バウムクーヘンまで持参されていました!(お二人が手に持っているのがバウムクーヘンです)

そのこだわりと楽しみ方に、こちらまで嬉しくなりました。

続いて、波浮港の周辺を散策。

街を歩いた後、港でティータイム。
お母さんは、海のそばで魚屋さんをされている(いた?)とのことで、波浮港の風景を、少し違うけれど似ているところもあると、楽しまれていました。

最後に立ち寄ったのは、椿油の製油所です。(ここも情報誌に紹介されてました)

店のご主人は、ちょうど仕事の区切りがついたところとのことで、とても丁寧に対応してくれて、話が弾みました。
椿油のポストカードまでプレゼントしていただいて、温かい時間を過ごすことができました。

火口は見られなかったけれど、情報誌に載っていた場所は、山以外の場所のうち8割ぐらいは回れたかな?と思います。

遠くまで訪ねていただき、素敵な時間を一緒に作ってくださって、本当にありがとうございました。
(翌19日は、天気の様子を見ながらチャンスを待ち、柳場の案内で、めでたく火口を見て帰られたそうです。良かった〜)

(かな)
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ニュージーランドからのクルーズ船

2025年05月20日 | ツアー
5月17日土曜日、ニュージーランドのクルーズ船が伊豆大島に寄港。
クルーズ船のゴムボート(ゾディアック)で、岡田港に上陸されたお客様をお迎えし、ツアーがスタートしました。

三原山1チームと、バスでの島内観光2チームに分かれ、私はバスチーム。
波浮港の展望所からの眺めを楽しみ、地層大切断面に写真撮影の時間だけ立ち寄り、この間の写真は忙しくて撮れていませんが、お客様の中には「鯨の研究者をやっていた」と話しかけてくださる方もいました。

その後は、元町エリアにある椿油の製油所へ向かいました。

人数が多いので、半分ずつに分かれて工場見学と周辺の散策をすることにして、私は古い町並みが残る細い道を通って、町中に静かに佇む潮音寺へ。

大きな水瓶やスダジイの巨木を紹介し、ひとしきりお話ししましたが、大きな木と同じぐらい、お地蔵さんに興味を示す方が多かったです。

雨でしっとりとして、素敵な雰囲気を作っていました。

30分で別チームと交代だったので、入れ替わりで高田製油所へ。

雨で入り口ドアを閉める必要があったので、「この人数で本当に入れるの?」と不安がよぎりましたが、予想以上にスムーズに見学が進行。

ご主人が英語の資料まで準備してくださり、椿油について熱く語る姿に、皆さんが真剣に聞き入っている様子が印象的でした。

椿のタネを砕いたものや、椿の炭なども、準備されていました!

触ったり、匂いをかいだりできるって良いですよね〜!

歩いて元町港に移動する時に海を見たら…

すごい白波!
これ…、早く沖のクルーズ船に帰った方が良いのでは??と心配になりました。

岡田港は、予想よりずっと静かでしたが、雨は強まって来ました。
予定より10分ほど早めに、みなさんがボートへ乗り込み

最後のスタッフが乗り込む時まで、水面は静かでした。(古い火山の残骸の崖と、波消しブロックのおかげですね)

クルーズ船へ順調に戻っていかれました。

あとで通訳スタッフの方から、「本船に戻る時、波と雨で結構怖かった」と伺いましたが、ご無事で本当に良かったです。

クルーズ船は、大島から石巻に向かわれたそうです。
どうぞ良い旅を!

(かな)
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生きもの好きのご夫婦と。

2025年05月18日 | ツアー
一昨日、埼玉県からお越しのご夫婦と、裏砂漠の半日ツアーに行ってきました。

奥様は植物が大好きで、旦那様は釣りと野鳥が好きという、素敵なお二人。
ツアーは、ツルグミのシルバーの葉とサルトリイバラの丸い緑の葉が絡み合う、アートな景観からスタートしました。

上から下まで、1m以上ありそうな見事な作品です!

樹海の中では、すぐ近でウグイスの声が響いてたので

「あそこにいる!」と、しばしウグイス探し!

この後、奥様が感動されていたのは、この風景です。

マユミの蕾がふくらみ、1cmぐらいの花が1〜2輪咲いていて、「かわいい」とおっしゃっていました。

「こんなに小さい花に、よく気がつくなぁ〜」と感心しました。

森の中の道を進んでいくと、暗い森の木漏れ日の下に、なんとコケリンドウが1輪咲いていました!

日の当たる草地を好むので、このコースではあまり見られない花。まるで自然からのスペシャルサービスのようで、嬉しかったです。

さらに奥様は、近くでイズホソバテンナンショウの、極小サイズの花を発見して、教えてくれました。(写真左にいる小さな、全身緑色の植物)

靴と並べて写真を撮ったのですが、今まで見た中で一番小さかったと思います。

その後も、蛇腹のように折り重なったオオバヤシャブシの、美しい若葉の形に見惚れたり

オオシマザクラの実の、艶やかな赤色に感動したり、

奥様が昔、ハチジョウイタドリの若葉を食べた記憶を語ってくださったり。

❤️

コケにも興味を持たれていたので、足元の黄色いコケを覗き込んでみました。
すると…

若葉を開く直前の状態のものが、「モンブラン(ケーキの)みたい」との感想が!

ものすご〜く共感しました(笑)

ツアー中、お客様がしきりに感動されていたのは、丸くて立派なサルトリイバラの実でした。

「こんなにたくさんのサルトリイバラは、今まで見たことがない」とおっしゃっていました。

お客様は世界中を旅されている方々だったので、「そうか〜。他にあまりない風景なのか!」と、見慣れた景色の貴重さに気づき、嬉しい気持ちになりました😌

ほかにも、葉っぱの中にすっぽり収まったカタツムリや、

卵を抱えて歩いていたコモリグモなど(いつも見るウズキコモリグとは少し違って見えました)

ひとつひとつ丁寧に観察しては感動されていました。

裏砂漠では、ハチジョウイタドリの根から再生した若葉(左)と、タネから再生した若葉(右の小さいの)を見比べ

大地に寝転がって「地球をおんぶしてる」という素敵な表現で、感想を語ってくれました。

「素敵な感性だなぁ」と感動しました。

最後の大発見は、道をヨタヨタ横断中だったミノムシです。

「ミノムシが歩いてるのを見たのは初めて!」と盛り上がりました。

踏まれてしまいそうだったので、救出するかどうかを話し合い、近くの葉に移動させようと持ち上げると、小石が一緒についてきました!! 「足で支えているの?」、「いや、体につけた葉の一部では?」と、さらに盛り上がり…

その様子を写真に撮って、お客様が送ってくださいました。(足のように見えるけれど、この位置から足が出るのかまだ疑問…😅)

生きもの好きのお客様たちと、丁寧に自然を味わう時間が持てて、とても楽しいひとときでした。
ツアーご参加、ありがとうございました!!

(かな)
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市立千葉高校フィールドワークin2025

2025年05月16日 | ツアー
昨日は、千葉市立千葉高校地学・生物分野の皆さんのフィールドワーク(今年で9回目)に行ってきました。

道の両側にはツツジの花が咲き誇り、春らしい彩りの中でのスタートです。

参加したのは、元気いっぱいの生徒さん40名。
イヤホンガイドをつけて、手には課題が書かれたノートを持っています。

縄模様が交差した溶岩の上では、「どうしてこうなったのか?」を考えました。

スケッチの課題もあって、あちらこちらで真剣に描いている姿が印象的でした。

スケッチって、観察力がぐんと高まるんですよね。

(私も一緒に描いてみました!😅)

ゴツゴツした溶岩の上では、白い粒のような斜長石(しゃちょうせき)という鉱物を観察したり、

植物の生え方観察や、タネ探しも!

せっかくの機会なので、「風によく飛ぶ仕組みを持った2種類のタネ」を比べてみたりもしました。

(上がオオバヤシャブシ、下がハチジョウイタドリ)

登山道では、ガクアジサイの葉の大きさを計測し、

順調に火口に到着して観察。

昨年は濃霧で何も見えなかったので、先生が一番感動されていたかも…。

溶岩餅では、メジャーで大きさを測る課題にチャレンジ。

メジャーが何本も出てくるので感心していたら、なんと生徒さん全員が持参しているとのこと!(さすが)

小さなタネのようなものが岩の上に落ちていて、「これ何だろう?」と、ちょっとした謎も登場。

「ゴマでは?」という意見も出ていましたが、よく分かりませんでした。(何なのでしょ〜?)

裏砂漠では、石の構造色や植物の分布の様子を観察しましたが、私は色々と忙しく(?)、写真を撮り忘れました😅

38年前に流れた溶岩の構造も、じっくり観察しました。

みんな岩に張り付いてしっかり観察していたのには、感心しました。

最後の森でも集中力は途切れず、質問も、たくさんしてくれました!

たとえば――
・ガクアジサイの葉が大きくなったのは、環境のせい?
・ヒサカキの葉っぱが赤くなっているのは、なぜ?

・裏砂漠で、イタドリとススキが一緒に生えているのは、なぜ? 水の奪い合いにならないの? 共存しているのはどうして?
・テンナンショウの花は、葉っぱとそっくりな緑色だけど、なぜ目立たない緑色? どうやって虫を呼ぶの?

・岩が部分的に茶色いのは、なぜ?
・筋の入った茶色い石は、何?

8時間のフィールドワーク、きっとみんなクタクタだったと思いますが、最後まで熱心に観察&質問してくれて嬉しかったです。
(お別れの時、名残惜しかった〜)

成長した生徒さんたちに、いつかまた会いたいです!
みなさま、ありがとうございました!!

(かな)
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ショートコースでも満喫

2025年05月09日 | ツアー
5月4日に埼玉からお越しの親子3名のお客様に三原山(ショートコース)をご案内しました!

空と新緑のコントラストに、オオシマツツジのピンクが彩りを添え、
自然の美しさを感じる絶好の季節です

鳥のさえずりを耳にしながら、木々の芽吹きを感じながら歩きました。

当時の噴火の様子を想像しながら、江戸時代に流れた溶岩を時代を超えて鑑賞


1986年の溶岩の上では、緑がますます広がっていて
流れた溶岩の上を覆う植物たちの再生の力強さを感じました!


広大なカルデラの景色を眺めながら、
植生の色合いのコントラストと自然のスケールの大きさに圧倒されました。


三原山を登るにつれ、だんだんと風当たりが強くなってきました。


火口西展望所では、風速10m/sの強風が吹いており、

お客様も「こんなに強い風は初めて」と驚かれていました。

最後の坂を登りきると、


三原山の上にユニークな形の雲が広がっていて、まるで自然が描いたアートのようでした。


あっという間の3時間半でしたが、
伊豆大島の広大な自然とフレッシュな大地の息吹を存分に感じていただけるツアーとなりました。

ご一緒いただいたお客様、楽しい時間をありがとうございました❣️

(ユリカ)
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2025年こどもの日ツアー

2025年05月07日 | ツアー
5月5日(こどもの日)、2組4名のお客様と一緒に、火口〜裏砂漠〜森を歩いてきました。

風も穏やかで快晴。
歩き始め地点では、大島ツツジが一層鮮やかに歩道の脇を彩ってくれていました。

葉の下に隠れて目立たないオオモミジの種子が、少しずつ大きくなり、カワイイピンク色の種子をぶら下げていました。

写真を撮っても、いつもピントが合わず苦戦していましたが、この日はようやくうまく撮れたので、記念に一枚載せておきます(笑)。

この後はいつものように、ゆっくりと様々な溶岩を観察しながら進みました。
最初に立ち寄った溶岩丘では、お客様の服が黒かったこともあり、まるで溶岩があふれ出しているかのような写真が撮れました!(笑)

1986年の噴火で流れた溶岩の上では、たくましく育つハチジョウイタドリが話題に。

ぷっくり元気そうな姿に感動して、こちらでも記念撮影を😄

この日は風が弱く、遠くの景色はやや霞み気味。

でも少し標高を上げたところで、「雲に擬態しているかのような富士山」の姿を発見しました!

「見えた!」とみんなで喜び合える瞬間、やっぱり日本人だなぁと思いました(笑)。

お客様たちは、撮影にも素敵なノリで応じてくださり、ゴジラそっくりの溶岩の前でも、ポーズその1…

ポーズその2と、次々に面白ポーズを決めてくださいました。

表現力は無限大ですね〜!

表砂漠を見下ろす丘でも、なにやら楽しそうなポーズで記念撮影。

(もしや伊豆諸島を手に乗せていたのかな?←全然そんなふうに撮れていない・笑)

この日は噴気が少なめでしたが、1本だけはっきりと上がっているものがあり、

みんなで「活火山を感じるポーズ(?)」でパチリ。

また、38年間、まともな名前をつけてもらえなかった火山(現在は「B2火砕丘」という事務的な名称)は、「まるで葛飾北斎の絵のようだ!」という声から、

「北斎山」という素敵なニックネームが誕生しました😄

下山前に小休止。

近くにベンチもあるのですが、「ベンチはどこにでもあるから」と、お客様たちは“空から飛んできた一滴の溶岩”を選んで腰掛けておられました。

山を下った所の割れ目噴火火口付近は、ツツジが満開! 

昨年よりも、花が多くなったように感じました。

裏砂漠では、縞模様の地層に惹かれたお客様が、地層の前で鑑賞。

せっかくなので、近づいてもらいました。

地層の大きさがわかりますね!

もう一組のお客様からは、「真っ黒い山を背景に撮ってください」とリクエストがありました。

「ザ・裏砂漠」って感じですよね!

実はこの日、私の持っているモンベルのストックを、お客様にお貸ししたのですが、軽量化のために空いている穴が風を受けると、笛のように音が鳴るのです。

お客様は楽器(トランペットか笛)を演奏されるとのことで、角度を変えて風を当て音を奏でようとチャレンジしていました。
残念ながら風が弱く、あまり音が出ませんでしたが、そのチャレンジが楽しかったです。

この場所では、「空を見るのも良いけれど、頭を少し上げて広い景色を見るのも良い!」と、それぞれ自由にリラックスタイム。

最後は、森の中をゆっくり歩いて帰路へ。

途中、斜めから差し込む光が、まだ若いサルトリイバラの葉を照らし、葉脈が美しく浮かび上がっていました。

2025年春、この日、この時にしか見られない風景や出会いが、たくさん詰まった一期一会のツアーでした。

一緒に楽しい時間を作ってくださったお客様に、心から感謝です。

ありがとうございました!

(かな)
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火山好きの小学生と三原山!

2025年05月06日 | ツアー
5月4日、2組4名のお客様と三原山ツアーに行ってきました。

ちょうどオオシマツツジが咲きはじめ、三原山が一年で、いちばん華やかな季節に入りました。

お客様は一人旅の男性と、小学生の男の子がいるご家族。

その男の子が「火山が大好き!」とのことで、「パホイホイ溶岩」などの専門用語を知っていたので驚きました。

「火山のどこが好きなの?」と聞くと、「火山は面白い!」と一言。
かな〜り歳の差があるけれど、「仲間感」を感じました(笑)

パホイホイ溶岩の丘では、いち早く高い場所に登り、

溶岩に埋もれた昔の遊歩道にも触りに行き、

火山の観測機器を見つけると、真っ先に駆け寄るなど、超元気!


本来は火口をぐるっと一周する予定でしたが、風が強かったため「西展望所」へ。

風速は、12.8メートルを記録しました。

比較的安全な場所で、火山島らしい風を体験していただけて良かったです。
帰り道でのポーズも決めてくれました〜

😄

「火山好きならやっぱり、この写真を撮らなくては!」ということで…

溶岩の立体感が出るまで粘って、撮影しました😄

表砂漠に向かう斜面を少し下ったところで自由行動。
一人旅の男性は、まるで「荒野を一人行く〜」という感じで斜面を降り、

お父さんと息子さんは、パホイホイ溶岩を降りながら体感!

空には直角に交わるような素敵な雲が広がって、爽快でした〜!!

火山好き小学生は、「カエルの顔に見える石」を見つけて教えてくれました。

素晴らし〜♡

シマタヌキランが、細い根を絡ませ合いながら火山灰を捉えるたくましい姿も、

みんなでたたえ合いながら歩きました。

前日の大雨で「幻の池」ができていて、泡立つ水面がキラキラ光って、とてもきれいでした。

指で押すと現れる不思議な泡も紹介しました!

😄

どこも風が強かったので、ティータイムはかなり後半になってから、風の当たらないパホイホイ溶岩の上で。

日差しがぽかぽかとあたたかく、快適なひとときでした。

最後は森の中で、満開のハナイカダや、

まるでステンドグラスのような、赤いミツバアケビの花を観察してツアー終了。

様々な旬の風景を、皆さんとご一緒できて、とても楽しい一日でした❤️(感謝)

おまけ。
遊歩道ではヒメツチハンミョウにも出会いました!(6年ぶり)

メタリックグリーンが美しかったです!!

(かな)
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地学好きの中学生のいるご家族と。2日目

2025年05月04日 | ツアー
地学好きの中学生のいるご家族との2日目は、島の外周を回りました。

一番時間をかけたのは、もちろんここ!

地層の読み取り方をお話しした後、皆さんは端から端まで、ゆっくり観察しながら歩き

中学生は、「ここが一番古い地層ですか?」などと、地力で読み解いていました😄(写真は少し通り過ぎてから撮影)

普段あまり行かない、海と火山のコラボが作った地層である「イマサキ」を、上から観察。

もちろん地層だけでなく、足元のハマヒルガオの可愛い花や

目の前に現れたイソヒヨドリの観察も、楽しまれていました。

😄

次なる目的地はカキハラ磯。

地下で固まったマグマの跡(筆島や岩脈)や、マグマと水が出会うことで起きる激しい爆発で飛んできた岩(ボムサッグ)、豆粒のような石(火山豆石)を観察しました。

雨や波に削られて、下から新たな石が少〜〜しずつ現れるのが、面白いです😄

波浮港でのティータイム前、「噴火と津波と人が作った地形」を観察するために車を降りたら、甘い蜜の匂いに全身が包まれました。

スダジイの花の季節が始まったようです!!

黄色くなった火口壁を見ながら、「1年って早いなぁ」としみじみ思いました。

帰り道、黒い溶岩の島ならではの黒い砂浜に立ち寄り。

みなさんがお住まいの場所は、比較的海の近くで、海が特に珍しい環境というわけではなかったようですが、中学生はカニの穴を見つけたり

波打ち際で波と遊んだり、楽しそうでした😄

(この状態で靴がほとんど濡れていないのに驚きました。トレッキングシューズの撥水加工のおかげでしょうか??)

最後にちょっとだけ、火山島での人の暮らしを紹介するため、砂防ダムへ立ち寄り。

火山と生きものと人のつながりを、なんとなくでも感じてもらえていたらいいなぁと思います。
地学と生きものの好きな中学生の未来に期待〜❤️

みなさま、ありがとうございました!!

(かな)
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地学好きの中学生のいるご家族と

2025年05月02日 | ツアー
一昨日、神奈川県からお越しのご家族と、火口〜裏砂漠を歩いてきました。

宇宙や地層など、地球科学が大好きな13歳の息子さんと、ご両親だったので、スタートはここから😄

縞模様のトカゲを見て、「地層ちゃん」という名前をつけるほど、地層が好きとのこと!

息子さんは、火口に向けて歩き始めてすぐに、足元の溶岩を拾って観察!

でもここで、石についてる小さな緑にも注目していたので、「実は生きもの好きなのでは?」という予感がしました😄

その後、お父さんと一緒に写真を撮っていたのは…

小さなコケリンドウの花!

他にも、火山灰の上に咲いている小さなすスミレや

カワイイ種子と花が同時に見られるオオモミジなど、めちゃ植物を楽しみながら歩きました。

春はカワイイものが多くて、無視するのが難しいです(笑)

もちろん伊豆大島火山らしい個性的な溶岩を見て、当時の出来事を想像し

38年前に火口から溢れ出た溶岩の上を歩いて、「若い火山」を体感していただきました。

お母さんは数日前に足を捻挫されたとのことで、ここでお別れ。

その後も火山灰が作った縞々や

粘り気の少ない溶岩が作った塚など

火山らしい風景は漏れなく立ち寄って、火口に到着!

ここで息子さんは、よく見える大きめの双眼鏡をリュックから取り出し、噴気を観察していました!(星空と鳥の観察用に持参されたとのこと)

足元の石の変化もしっかり観察して、「(一つの石が)黒と白の2色になっているのは何故か?」など、難しい質問も。

(謎〜💦)

他にも、マグマの飛沫がくっついてできた、ゴツゴツの連なり(アグルチネート)や

裏砂漠にある地層も、じっくり観察。

なんと「ペレの毛」と呼ばれる、細く引き延ばされた溶岩を幾つも見つけ、写真を撮っていました❣️

さらに、近くにあるハチジョウイタドリの根にもすぐに気づき、観察していました。

地学も生物も繋がっているので、どちらにも興味を持ってくれて嬉しかったです😄
(よく聞いてみたら、地学も生物も「なんでも好き!」とのこと)

帰路は、お母さんと待ち合わせをしていたので、あまり遊ばず、せっせと歩き…

めでたくベンチで合流!

お茶の時間を楽しみました😄

森まで帰ってきたら、鳥たちがあちらこちらで囀っていて、特にウグイスは我々の近くで大声を出していたので、みんなで立ち止まり…

「あ〜、いたいた!」と、私に双眼鏡を貸してくれました。

真っ白なお腹が丸々していて、元気いっぱい!
ウグイスは「声はすれども姿は見えず」が多いので、みんなで喜び合いました😄

発見がいっぱいで、とても楽しい1日でした❣️(感謝)
お客様たちには、翌日もリクエストいただいたので、明後日のブログに続きます〜。

(かな)
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