グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

宝探しの島

2010年11月30日 | その他
今月は宝探しに明け暮れた(?!)ひと月でした^^

昨年の11月と言えば、富士山が大島から見えなければ宿泊料金の半額をキャッシュバック!なんてイベントが実施され、店のお客様も天候が崩れてもニコニコして帰っていました^^;

今年のこの時期には、大島町、こんな企画にチャレンジしました!
http://www.takarush.jp/promo/izuoshima100/index.html

はい、その名も「宝探し」プロジェクト!
宝はなんと111万1111円。
タカラッシュという、他の地域でもたくさんの宝探しイベントをしている会社と組んでの企画ですね。

なかなか面白そう♪
しかし、島民は参加できませんっ・・残念。
しかし、あまりにも難易度が高いのが分かったからでしょうか、「島民も協力して下さい!」という御触れが出て、、私も喜んでハンターのお手伝いをしました。

賞金そのものは誰かのものになるにしても、なんとか自分でも答えが見いだせないものか、と随分楽しませていただきました^^

この企画は企画会社のシミュレーションでは参加想定5千名、その経済効果は4千8百万円だったそうです。
さて、今日で11月も終わりましたが、実績はいかに?
町からのお知らせを楽しみにしておきましょう^^

ではこの辺で、どのような宝探しだったのか振り返ってみましょう~!
まず、参加したい!と思った方は、島に来てまずは観光協会で申し込みをします。
すると、「第1ステージ」の地図をもらい、その地図の謎を解きながら、キーワードを探して歩きます。
キーワードの書いてある宝箱↓


これは

こんな場所に隠されていたり、

こんなもののすぐそばにあったりします。
こういう場所は、町としてはもちろん、この機会にじっくり見ていって欲しい所です。
「おぉ、ゴジラって大島にいたんだ!」とか、ちょっと感動してって欲しいわけですね^^

そうこうして、第1ステージをクリアすると、今度は「第2ステージ」の地図をもらいます。
今度は4つのポイントを探しあて、そこにあるヒントを組み合わせて本物の「宝箱」を見つけ出すのですが、
それがもう・・・・超ハイレベルなのですっ。。。

探すヒントは

こんな木札。でもこの暗号が何だかさっぱり解りませんっ。
さらに、それ以外にメルマガで配信されるヒントには「昔の網元が鍵の地図を保管してる」とかあって、
そこに行ってみても、

まったく何もなさそうな屋根裏にこんなにひっそりと地図が置いてあるのですよ!!
さて、この写真のどこに地図が隠されているか、解る方いますか?!

そんなこんなで、苦労して色々回っても、トンチなのか知識なのか、そこから頭をひねって暗号を解ける人にしか宝箱のありかは解りません。
なんと難しいイベントなのでしょう^^;
店のお客様達もダイビングを1回分削ってまで参加してみた方が諦めて地図を置いていかれた、なんて話もありました。

そんな訳で、この1ヶ月の間に宝箱を探し当てた人がいたのか?気になる所です^^

発表は12月の上旬、となっているので、もう少しで解りますね。
気になった方はぜひ、タカラッシュのHPでご確認くださいっ。

私としては、11月の間じゅう、ず~っと、宝のありかを示す暗号を解読すべく頭をひねり、結局解らずじまいだったのですが、そんな事も楽しい出来ごとでした^^

実はこれもお客様から聞いた話なのですが、どこかの外国ではネットで公表する宝探しが流行っていて、その仕組みがとても斬新なのです!
誰かが自分で「宝」を提供し、問題を出し、それを自由な参加者が見つける。
その時、発見者は自分が「宝」と思うものを新たに提供し、またネット上に問題を出す。
そしてまた色々な人がそれを探しに行く、という、わらしべ宝探しみたいなものですね^^

なかなか面白いかも~♪
謎解きって、人の心をくすぐるのですね。
今回の宝探しも、エコツアーで普段行っている所とかぶっていたりして、参加者に自然に大島の良い所を見てもらおうという良い企画だったと思います。

こんな風な事が色々あって、いつでも、多角的に、楽しい大島になっていくと良いですね!!

さて12月の楽しみといえばな~にかな?
(あ、島ガールツアーがある^^♪)

では、またの報告をお楽しみに~^^

(友)

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食うぞ!

2010年11月29日 | 植物
今年は花の咲が遅い椿ですが、サザンカはたくさん咲いていました。

サザンカの道です

     
     我が家のサザンカ

『椿とサザンカはどのように見分けるの?』と時々聞かれます。

花が1個そのまま落ちるのが椿
明日葉も食べごろですね

花びら一枚一枚落ちるのがサザンカ。

     椿の花びらを鳥がパラパラと落としたりもするのですが。


葉の表の縁がやや反っているのが椿、平らなのがサザンカ。微妙ですが。

実、茎、葉の裏など毛深いのがサザンカ。
種を絞った油の品質が良いのが椿、劣るのがサザンカ。品質が違うので椿とサザンカの油は混ぜないこと、とされていますが。
中国では椿とサザンカが日本のように区別されていないそうで一緒に絞られてしまうそうです。中国産のオイルは気をつけてくださいね。

私も地元のオイルを使っています。顔に体に髪に湯あがりに愛用しています。
そして、食用にも使いますが、価格が高いので明日葉炒めのみに使用していますが、

今年知人から3合も頂いたので天ぷらにも活躍しそう。何を揚げたらおいしいかな~
少しお腹回りが苦しくなってきたのですがそれでも食べるのが好きな(しま)
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遺跡勉強の会

2010年11月28日 | 歴史・文化
今日は日曜に火山の事を載せている西谷が目の調子を悪くし、PCを見るのがつらいので代わりに鴻池が書いております。
必然的に火山の事はお休みになりますので、楽しみにしていた方がいらっしゃいましたらごめんなさいっ。
今日は古~い話にお付き合いください!!

時は遡り、縄文時代・・・。
大島にはすでに人が住んでいたのです!
同じく、ご近所の島々にも人はその頃から住んでいたようですね。
すごいなぁ~。
やっぱり、人がまだ行かぬ所へ、行かぬ所へ、行きたくなる性分の人がその頃もたくさんいたのでしょうね。

そして、大島や他の島に生活の可能性を見出し、家族を持って集落を築いていったのですね!!
はじめ人間、すごいぞ!!

ここ大島では、島のどの地域を見ても遺跡が発掘されております。
てことは、すでにそんな時から、険しい野山を越えて「俺はあっちの山に住む」みたいな縄張りがあったのでしょうか?
あ、山を越えるというよりは、きっと船で次の上陸しやすい海岸、みたいに場所を広げていったのでしょうね。

遺跡を巡るうちに、その頃の人達の生活にこんな想像を膨らませ、わくわくしました!

さて、導入が長くなりましたが、とにかく遺跡巡りツアーをスタートさせましょう♪
今日は西谷とともに教研の歴史勉強会に参加してきたのでした。

まずは郷土資料館に集合し、主催者挨拶。


この会は、学校の社会科の先生を中心とした研究会としての活動で、島の先生が参加できるものです。
この度、大島がジオパークに認定された事で、私達エコ関係者も少しお呼ばれして参加出来たのでした。
60名近い方の参加で、「大島で、お祭り以外でこんなに人が集まるの、初めて見たかも!?」と思うような賑わいでした。


さっそく中に入り、土器など発掘されたものを見て回ります。


一見、ただの、よく海岸にある丸石に見えますが・・・
よく見ると上部が黒光りしていますね。
「さわってみて下さい」と言われ、触っている人の図↓

「おぉ、つるつる!!」

これも実は立派な石器なのです。
種などをでしょうか、すったりたたいたりする為の、すり棒の役割ですね。
下にも違う平らな石を置いて、そこに何かしらの粒を置いて砕いていったのでしょう。


これは、「かめかん」というらしいです。
瓶の形の棺、です。
泉津の村中から見つかりました。
人を葬った証拠物は大島でこれが唯一だそうです。
生活の痕跡ならいくらでも見つかるけど、死の後はどうしていたのか、というのを探る
唯一の品として、とても価値があるようです。

これは、使い古した土器をリサイクルして作っているようで、ふたの部分も違う質感になってます。
それにしても、ここにまるまる死体が入る大きさではないですね(私でも入らない)。
どうやら、死体を一度外で腐らせ、骨にした状態で中に詰めて埋葬していたようです。

すごいなぁ。
脈々と受け継がれる、人の埋葬。
見送る心は今と同じだった事でしょうね。

なんだか妙に心に残った品でした。

次へ行きましょう。

お馴染みの、海。
ダイビングポイントとしても使われている「ケイカイ」です。
こんなにごちゃっと先生がたが集まって熱心に聞いておられます。


このように道路下には断層が見えております。
おや、誰か上のほうで一生懸命掘り始めましたっ。
なんと、土器が見つかったようです!
遺跡の勉強会が、遺跡発掘会に変わってしまった瞬間でした^^
この後、別の個所からも出土品があり、好奇心旺盛な先生がたもとっても楽しそうでした♪


さて、関係者2人に手伝ってもらって撮影したこの写真には、二つの時代の層が見えております。
下で指さしてもらった先にあるのが弥生時代、そして上で枝で指してもらったのが古墳時代です。
どちらの層からも、「掘ればまだまだ出て来るよ」なのだそうです!
あ、ここで一つお知らせです。
私自身も今日初めて聞いた事なのですが、こういう所から見つけた土器や石器、生活の痕跡物は、すぐに町の教育委員会へ届けなければいけないのだそうです。
情報を受け取った町はそれを引き継いで細かく研究し、いつの何なのか、はっきりさせていくのだそうです。
今日見つかった品々も、すぐに袋にしまわれ、教育委員会へと提出の段になりました。

どうしたら良いのか?も分かったことだし、一つぐらい自分で見つけ出してみたいですね(^^)/
島のどこにでも住んでいたらしい、と言われる大島では、まだいくらでも遺跡発掘のチャンスがあります。
今度はそんな目で土壁を眺めてみるのも楽しいかもしれませんね!


あ、そうそう、ここは真水が湧き出して海に流れ込んでいる場所です。
以前、レッドデータ調査の話でも登場していますね。

「そこの水、しょっぱくないから飲んでみて」と言われ、飲んでみました。

ほんとだ~、海の水ほどしょっぱくない!(そう、潮汐により混ざってしまうので、さすがに水道水とまではいかない)

真水がすぐに手に入る場所、という事で人の住める場所だったのですね!!
なるほど~・・・!
昔の人の暮らしをイメージしやすくなった瞬間でした。


さてさて、最後は泉津の鉄砲場岩陰遺跡という所です。

ど~ん。
大きな落石がありますね。
上から落ちた岩盤が、ちょうど玄関のように洞穴入口に立ち、波の侵入を防いでいるのだそうです。
中に入ってみると・・・
温かい!!
ほんとだ、これなら住めますよ^^♪超~快適!
今でも時々、釣り人さんが暖をとりにくるそうです。わかるわかる~♪
トップにある画像が、そこから外を覗いた風景です。
こんな所で海を眺めながら生活していたのですね。
一泊ぐらい、体験してみたくなりませんか~^^

泉津(せんづ)という集落名の由来はまさに「水が集まる」の意味そのものです。
きれいな水が近場で手に入ったのですね。
なので、とても狭い範囲にたくさんの住居跡が見つかっているそうです。
そっか、ではその頃は元町なんかよりもだんとつ、泉津のほうが栄えていたのですね!!

それと、岡田地区では今はゴルフ場になっている場所から昔の生活痕が見つかっており、昔から人は
眺めの良い場所に住居を構えていたのだ、という事も知る事ができました。


単純な話ではありますが、そんな「なるほど!」もたくさんあって、とても充実した勉強会となりました。

お誘い下さった講師の先生に感謝申し上げます。

一緒に歩いてみたくなった方!
ぜひ、お気軽にお声かけくださ~い(^^)/

(友)











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ヒサカキ食堂

2010年11月27日 | 
午前の森でヒサカキの実を食べに来ている鳥たちに出会いました。

↑は一番騒がしかったヒヨドリ。
10羽以上はいたでしょうか。
とにかく賑やかです。
他の鳥がヒサカキに来ると追い払っていました。
ちょっと意地悪です。
仲間内でのいさかいもしょっちゅうでした。



これは・・・





アカハラです。
なんとか顔が見えました。



こちらは顔がまったく見えていませんが(汗)



シロハラです。

アカハラとシロハラは数羽ずついたようで「ツィー」や「クヮッ、クヮッ」と鳴きながらヒヨドリの目を盗むようにして実を食べていました。
なかなかじっとしていないのでこんな写真ばかりです(言い訳~)



さて、こちらは?



これまたしょーもない写真ですが・・・ツグミです。
1羽で来ていました。
「ギャッ、ギャッ」と特徴のある声で鳴くのですぐにわかります。


実はアカハラやシロハラがこうして群になってなにかを食べている場面に、初めて遭遇しました。
ここ伊豆大島に到着したばかりでまだそれぞれが定着する場所が決まっていないのでしょうか。
もっと季節が進むと単独でいる姿しか見ることがありません。
おそらく10羽前後のアカハラとシロハラが入れ替わり立ち代りヒサカキの実を食べに来るというシーンは私にとっては貴重な体験でした。

まだ新しい発見があるってのは、うれしいですね。



30分ほど経って1羽のアカハラがやっと全身を見せてくれました。



羽の様子からどうも今年生まれの若い個体だと思うのですが・・・どうでしょう?
もしそうなら生まれて初めて海を渡って来たってことですね。
ようそこ、大島へ!(笑)




本日のオマケ。





午後の海岸で見つけたオオタカです。
こんな立派な成鳥は久し振りです。
ぐんぐん上昇していき、あっという間に見えなくなってしまいました。





今日出会った鳥たち(声のみを含む)
ウミウ、コガモ、シノリガモ、オオセグロカモメ、ウミネコ、クロサギ、イソシギ、キアシシギ、ミサゴ、トビ、ノスリ、オオタカ、ハイタカ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、コジュケイ、キジ、カラスバト、キジバト、ハクセキレイ、タヒバリ、モズ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、アカハラ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、セッカ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、クロジ、カワラヒワ、マヒワ、アトリ、ウソ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト

がんま
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竹かご

2010年11月26日 | 歴史・文化
 昨夜から今朝方にかけて、まとまった雨が降りました。
「雨後のタケノコ」という表現がありますが、季節はずれですね(苦笑)。

 でも、今日は竹のことについて少し・・・。

 我が家では、梅やビワやキウイ、ユズの実↓などを収穫する時に、この竹カゴ(籠)を愛用しています。



 この竹カゴ↑は、残念ながら大島のものではなくて、20年程前に信州松本の入山辺で雑貨屋の軒に下がっていたものを買い求めたものです。店のご主人の手作りで、山でキノコを採る時に使うキノコ籠とのことでした。口の直径24センチ、口の下が直径18センチにくびれていて中の物がころがり出ないように工夫されています。カゴ全体の高さ28センチ、腹は28センチ×23センチほど。

 大島を歩かれたら、所々で竹やぶをご覧になると思います。

こちら↓は、よく管理されたマダケの竹林。



 マダケ↑は中国原産という説と日本の在来種との説があるようです。
大島では、ごく限られた所にしかなく、人の手による移入種だろうと言われています。

 モウソウチクも同様で、社寺の境内や民家の庭木として植えられていますが、元来なかったもののようです。ホウオウチク、スホウチクなどと同様に、中国南部原産で移入された竹です。

 大島に多いのは、こちら↓アズマネザサ(別名:シノダケ)です。



 大島の気候は雨量が多く湿度も高いという点では、竹の生育に向いているようですが、水はけのよい土質は、どうなのでしょう?

 竹は、カゴやザル、竿(さお)や建築材料、食材など利用価値が高いので、移入・移植されることが多い植物の1つですね。この↑↓アズマネザサ(イネ科メダケ属)は、島内どこにでもある感じですので、自然分布していたのではないでしょうか。

 昔、家屋の建築で、土壁が主流だった頃、大島で盛んに切り出して、京浜方面へ出荷したそうです。「壁こまい」と言って、土壁の芯材にしたのですね。



 竹の幹をカンといいます。アズマネザサ↑のカンを使って、カゴやザルなどの竹細工をすることが多いようですね。

 見出しのカゴは、大島の島カゴで「ひやめしかご」などとも呼ばれます。山や畑へ農作業に出かける時、弁当を入れたからだそうです。鎌(かま)などの小さな農具も入れて運びます。

 縄(なわ)や紐(ひも)を通す「みみ」という部分↓が4箇所あり、フジづるで編まれています。これ↓も同じく「ひやめしかご」です。



 カゴの裏側も丈夫になるように、1.5~1.8センチのカンを半割りにして、6本並べられていました↓。



 大島でこのカゴは、主に女性が持ち、男性は背負い梯子(しょいばしご)を使っていました。

 このカゴは今のポシェットのようなもののようです。似たようなカゴが伊豆諸島で広く使われていました。今も、島や地域によって、生活に欠かせない用具であるそうです。

 特に、その運搬方法が特徴的です。背負ったカゴの紐を輪にして、前頭部にかける方法です。日本では、沖縄北部と奄美諸島、北海道のアイヌ民族にみられた運搬法だそうです。



 口は長径28センチ×短径24センチ。カゴの高さ23センチ。底面13センチ×23センチ。「みみ」は8センチほど。

 これは、元町のYさん宅で棚に飾っていらしたものを撮らせて頂きました。元町のTさんの作だそうです。ステキですね! いいものですね~ッ!!
 
 最近では、大島でもカゴが作れる人は少なくなっているそうです。伝統民具の継承をして行きたいものです。
 
 観光ポスターで、アンコさんが持つ花かごにするとか・・・どうでしょう?!


【おまけの1枚】
 
 タケは、タケでも、こちらは今、おいしいタケ!



 シイタケです!
たっぷり雨が降ったので期待できます(笑)

 そして、昨日のヒラタケ?へと続く・・・

(なるせ)
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印象深かったものは・・・。

2010年11月25日 | ツアー
この1週間、2回ツアーで山を歩き、それぞれ印象に残る風景や生き物に出会いました。

まずかなり存在感があったのがコレ。

樹海の中でお客様が見つけてくれた、大きなきのこです。木が重そうですよね(^_^;)
画像は少しピンクがかっていますが、肉眼では真っ白に見えました。

裏からも撮影。

綺麗にヒダが入っていて、なかなか容姿端麗なキノコです。
調べてみたらヒラタケが一番近いようです…ということはかなり美味しいのでしょうか?
(どなたか詳しい方ぜひコメントください~。)
     ↑
(早速メールをいただきました。コメント欄にいただいたメールを貼りつけておきますので興味のある方はご覧ください。)


次に「おや?」と思ったのがイタドリとススキが混在する三原山斜面で、一つだけポツンとあった綺麗なピンク色です。

正体は、まだススキと同じ背丈のマユミの紅葉でした。
葉が赤く色づいた事で初めて、マユミがこの栄養分の少ない環境に侵入してきた事に気づきました。

私のイメージの中では、マユミは普通の林の中に生える樹木だったので少々驚きました。
けっこう栄養の少ない場所でも生きられるのですね。

どうやらマユミは、水分条件の良いところ(湿原など)を好む樹木のようです。
一見スカスカに見えるスコリア地帯ですが、一粒のスコリアは細かい気泡を沢山含んでいますし、
粒と粒の隙間もゆっくり水を浸透させる役目をするのでしょう。

スコリアの中は湿原ほどではないにせよ、1粒のマユミのタネが根を下ろし枝を伸ばすことが
できるだけの水分量は確保できる環境なのでしょうね。

さて次は、同行していた成瀬が見つけてくれた、「おお~!」と思ったもの。

多色使いの素敵なデザイン、シマガマズミの葉です。

なぜこのような色遣いになったのでしょう?
この葉の隣に、色分けの理由を説明してくれるような葉がありました。

一見、皆同じように色づいているようですが


葉が重なっていた部分は、見事に緑色でした。

紅葉の赤い色は、アントシアニンという物質が葉の中に新たに作られることで出てくるようなのですが、
アントシアニンの作成には太陽の光が必要なのだそうです。

ここまで見事に染め分けられると、納得できますよね。

最後は、一番印象に残った風景です。

昨日の午後、火孔周辺からモクモクと吹きあがる白い煙!
雨の後とはいえ、普段出ていない場所からもかなりな量の煙が立ち上り、広い火孔を隠してしまうほどでした。

さらに、ホルニトからも薄っすらと煙が出てきていました。
私がツアーで山に登った中で、一番煙の量が多かったような気がします。

昨日は支庁産業課の皆さんの3回目のツアーだったのですが、皆で穴を覗き込み、手をかざして「ホントに熱い。」と興奮気味。
(実は私が一番興奮していたかも(^_^;))
皆で「そろそろ噴火が近いんじゃないの~?」などと、少しドキドキ感を味わいながら歩いたのでした。

大島は定期的に噴火を繰り返す、若い火山の島です。
火山が溶岩を流し島の土地を増やしてきたからこそ、今の大島があるのです。

あまり破壊的ではない、美しい噴火をすると言われる三原山。
そして日本一観測が進んでいる火山と評される三原山。
三原山について色々勉強したはずなのに、やはり目の前の煙の量が多くなると、それだけで少しドキドキします。

でも考えてみれば、自分より圧倒的な力を持つ存在を恐れる気持ちを持つことは、生き物として健全なような気がします。

人間以外のほとんどの生き物が、捕食者の存在に恐れを抱きながら生活しているはず。
恐れるものの存在を感じない人間の生活の方が、どこかがおかしいような気もしますよね。

ということで、これからも日々の三原山の変化を肌で感じ、畏敬の念を抱きつつ
次回の噴火に備えたいと思います(^。^)。

(カナ)

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弱肉強食

2010年11月24日 | 海の生物
陸上同様海の中も生き残るために、食べられる者と食べる者がいます。
ただ陸上と違い水中はそこに留まっている時間や、環境はそんなに簡単ではありません。
もちろん空気もありませんし、冬になれば冷たい水中で長くいる事も出来ません。
そんな短い時間の間に弱肉強食の世界が時折観察できます、ただそれは時間や場所が決まっているわけでもなくダイバーの運次第です。
私達ダイビングガイドはほぼ毎日の様に海に入り、そういったシーンを見る機会は多いとはいえそれを記録として残すには撮影技術も必要になります。
今回お見せする写真は海の中で起こったほんの一瞬を撮影したものです、強者と弱者の力関係も気にして見てみてください。

一枚目はエソの仲間がフグの仲間であるキタマクラを捕食したシーンです。
キタマクラは名前から想像できるように毒を持っています、でもエソにはそれがきかないようですね。



二枚目もエソの仲間ですが、食べられたのはトラギスの仲間ですね、口の中に目が見えるはずです。
ただこの場合尻尾から食べてしまった為に、なかなか飲み込めず四苦八苦していました。



三枚目はキイボキヌハダウミウシ(大きくて白い方)がアオウミウシ(小さくて青い方)を食べています。
このキイボ~はウミウシを食べるので有名ですが、時に同じ種類の仲間も食べるそうです。
以前自分より三倍も大きなウミウシに喰らい付いているシーンを見たことがありますが、非常に貪欲で大食いなウミウシですね。



四枚目はアオリイカがイソカサゴを捕まえたシーンです、まだ食べる前ですね。
このイソカサゴも背鰭に毒を持ちますが、アオリイカには関係ないようです。



五枚目はよ~く見てくださいアカハタ(大きい方)がイソカサゴ(口の中)を咥えていますが、そのイソカサゴも実は小さなエビを咥えています。
つまりイソカサゴがエビを捕まえてしてやったりの所を、アカハタがまんまとイソカサゴを捕まえたのでしょう。
ほんの数秒の間に生死の境目が二度も訪れたのです、これはかなり稀なシーンでしょう。



次はいつ訪れるか分らない貴重なシーンを今後も撮りつづけていきたいと思います、そのときはまたお見せしますね。

担当 石田
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風の山

2010年11月23日 | 今日の大島
今日も祝日にてガイド仕事が入り、三原山のツアーへ行って参りました。
ご参加下さった皆様、ありがとうございました!!

ありがたい事に、週末や祝日にはこうして寒い時期でも山に登ろうと
思ってくださる方が来てくださいます。
実際、もっとすっごく寒くなってきたら、山に登らずとも海岸線の遊歩道とか
森の中とか、別の場所でも楽しめるのですが、何しろ初めて大島に来た!
というお客様でしたら、どんなに寒くてもやっぱり山頂!なのでしょうけどね~(^^)


昨年の日記を読んでいただけると分かるように、雪が降っても、お客様のご希望により
三原山ツアーは決行されたのでしたっ!!

さて今日に戻って・・
今日は昨日のうちから「風速10メートル超え」という予報が出ておりました。
北の風。登頂まではそんなに辛くないが、山頂に行くと飛ばされそうな風に当たる、
という予測ができます。

まぁ、ほぼ火孔は無理ですね、半分で折り返して、樹海とか見てまわりましょう~
なんて初めに説明した私なのですが、歩き始め、溶岩流の上など登ってみると
「やっぱり登頂した~い!神社が見た~い^^!」ってことになり・・
結局皆さまタフに頑張り、無事登頂してまいりました!!
山頂部分についた頃には雲が覆ってしまって、火孔は見られるのかなぁ・・と
心配されましたが、火孔見晴らし台まで行くと、みるみる雲がどいていきます!
「わぁっ、出た出た!!」
大喜びで火孔を覗き、その大きさにビックリします^^

写真は、また霧がたちこめた所で記念撮影!
風の強さを感じていただけるのではないでしょうか^^


今日は水蒸気もたくさん出ていて、とても迫力がありましたね。
そうそう、火孔見学道を歩いている時には、霧が立ち込めていて、「なんだか三途の川を
渡っている気分だねぇ」なんて話にもなりましたね^^

下山して、火山灰の砂場を少し歩きました。
ツルマサキがかわいい実を広げていました。

野増の壁まで辿り着いて、若い皆さま、躊躇なくその壁を登り始めました!
風の強い本日。
壁の上にも風が吹き抜けます。
すくむ足を踏ん張りながら、三原山を眺めたり野増の集落を見下ろしたりしました^^

ばらばら参加の皆さまでしたが、とっても仲良くわいわい楽しいツアーでした♪
写真は少ないのですが、皆さまそれぞれ撮って下さっているので掲示板でお楽しみくださいっ。
また、あらたに「お客様の声」専用掲示板を設けました!
ツアーにご参加下さった皆様、よかったら感想など書きこんでくださいませ。
これから大島に来てみよう、と思う方の参考になったら良いな、と思っております。
皆さまの声を楽しみに頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします!!


さて、
その後さらに、ちょっと久々の冒険をしました。
我らがボスが、日記の下調べでC火口の溶岩流の上流に行ってみたい!
という提案をし、それにお伴してきたのです。
とても歩きにくい溶岩の上を、ボスはひたすら植物の観察をしながら進みます。
私は(私的には)安全な、藪のほうからまわります。

こんな所。
まさか人が入っているなんて、誰も思いませんでしょう。
怪しい珍獣に襲われる事もなく、無事生還しましたけどねっ。
帰り道に安全な(つもりの)藪道を勧めたら、ボスの「あ~れ~」って悲鳴が
何度もコダマしたのでした^^;

(友)

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チャドクガ

2010年11月22日 | 

この秋、家の周りに見られたもの。蜂、チャドクガ。蜂はアシナガバチでお昼に帰ると1~2匹はお出迎えをしてくれる玄関番と、そこかしこを飛び回っている友軍組みがいました。近くに巣を作っているのではないかと思い探してみたのですが見つけることは出来ませんでした(絶対巣はあるはず!)

チャドクガも壁面やガラスにくっついて日光浴をしていました。

 

 

さすがに11月下旬になって寒くなり退散したと思いきや

]

 

 

今朝も玄関に張り付いていました。(玄関の上のほうにいたので撮影には向いていなかったかも)

チャドクガ来訪の意味は……  椿の葉の裏をよ~く探してみたら 

 

左側が頭に見える

有りました蛾の卵塊

 

軽く10箇所は見つかりました。この毛もかぶれるのでしょうか?早速、葉ごと切り取って始末しなければいけません、1箇所を除いて

1箇所は来年までの観察。十分気をつけてかぶれないようにします。

 

 

誘惑に勝てない!! 中がどうなっているのか?

 

一番大きい卵塊を採ってきました。

 

見方によっては角があるような(蛾の母さんに似せているのかな)

竹串でしこしこと綿毛が半分以上ありました。

 

小さな卵が有るのわかりますか?

 

 

中から固まって産卵された卵が出てきました。来春になるとこの卵から幼虫がうじゃうじゃと生まれるのですね。

でも、ごめんなさいこの子達は即ポイ  ちょっと痒くなった(しま)でした

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噴火実験

2010年11月21日 | 火山・ジオパーク

今日はカルデラ内の樹海をガイド中に、ボーイ&ガールスカウトの集団に出会いました。

(樹海で人に会ったのは初めてだったのでかなりビックリしました)

 

先頭を切って歩いていたのは団長のH氏。

「今日は21日だから、三原山を歩いているんだ。」との事でした。

 

そう、24年前の今日は、山頂で割れ目噴火が始った日です。

カルデラの中でも外でも割れ目火口から赤い溶岩が吹き上がり、中央火口からも噴火が再開しました。

11月21日は大島にとって特別な日なのです。

 

島の子どもたちに噴火を語り継ぐ活動を、確実に続けていらっしゃるH氏の姿勢に

「さすがだ~!」と思い、思わずお客様に、熱く語ってしまいました(^O^)

 

さて前置きが長くなってしまいましたが、昨日ついに、かねてから念願だった噴火実験を行いました。

あ、噴火実験といっても本物の火山で実験するわけではないのです。

 

難しくてなかなか理解してもらいにくい火山の仕組みを、特に子どもたちに向けて

わかりやすく説明するための、お菓子を使った実験です。

 

実験は2種類。

 

一つはコーラを使った噴火の実験です。

 

これは「コーラもマグマも圧がかかった状態では、液体の中に二酸化炭素や水蒸気などのガスを溶かし込んでいるが、

栓を抜いたり、マグマが上昇したりして圧が下がると一気に泡だって噴出する」という、噴火の仕組みを

理解してもらうための実験です。

 

コーラを3分の1飲み、フタにキリで穴を開けてまたフタをし、ボトルを振ると穴からコーラが勢いよく噴出します。

これが実際の噴火の仕組みとそっくりなのだそうです。

 

しかし、アッと言う間の出来事でした。

 

コーラのボトルを振ったとたん激しく泡が吹き出し、すごい勢いで飛び出しました!  

4~5mは飛んだのではないでしょうか?

そして数秒で終わってしまいました…。

 

あまりの激しさと、時間の短さにかなり驚きました。

観客(スタッフ&お客様)は、ただ唖然…。

やはりこういう実験は理屈をきちんと説明してからではないと、ありがたみが少ないですね(^_^;)。

 

2つ目の実験は、ココアとコンデンスミルクと水あめを使ったカルデラ実験です。

直径2km以上の火口はカルデラと呼ばれています。)

 

マグマだまりのマグマが大量に抜けると、マグマだまりの天井が抜けて陥没し巨大な火口ができることがあります。

大島では1300~1500年ほど前に、大きな水蒸気爆発が起こって山の頂上が吹き飛び

今のカルデラができたと言われていますが、そのカルデラのでき方を、お菓子で再現しようというものです。

 

今回作った簡単な装置はこんな感じです。(実験途中の写真ですが…)

まず四角いダンボールにアルミホイルを張って穴を開け、その穴にティッシュペーパーを詰め込んで栓をしました。

ティッシュペーパーの下にはマグカップを設置。

 

アルミホイルで土手を作り、それを下の台に水あめで固定します。そしてそこにコンデンスミルクを流し込みました。

 

 

初回はコンデンスミルクを半分しか入れなかったために、山頂部分の凹みを修復するためにココアが大量に必要になり

山はどんどん高くなっていきました。

 

そしてワクワクしながらティッシュを抜いたところ・・・

 

「あれ?」

山頂部分に亀裂はできたものの饅頭のように膨れた山が残り、とてもカルデラとは言えないような…?

 

「コンデンスミルクが半分だったのがいけなかったんだ。やっぱりマグマの量が多くないとね…。」 

反省の後、再度実験。

 

今度はコンデンスミルクをたっぷり注ぎました。

 

そしてココアは少なめに。

 

大人たちの真剣な顔…。

 

 

「おお~!」「できたできた~!」

 

今度は丸く入った亀裂の中が、綺麗に陥没しました。

何だか大きさ的に大島の本物のカルデラみたいになりました。

 

(興味のある方は下記ページの、大島の航空写真と比べてみてください。)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%B1%86%E5%A4%A7%E5%B3%B6

 

皆、「大きなボードの上でやろう」だの、「伊豆七島を作ろう」だの盛り上がり、

ライトアップして、「夕日に照らされたカルデラ」の撮影をする人も現れました(^O^)

でも、確かに噴火直後に火山礫が降り積もってできた山ってこんな感じかもしれませんね。

かなりリアルな出来でした!

 

実験終了後は皆でコンデンスミルクと水あめ入りのココアを飲んで「うまい~!」とさらに盛り上がりました。

 

この子どもたちに向けた実験、大人でもかなり楽しめるのではないでしょうか?

 

ココアと火山が好きな方、是非チャレンジしてみてください。

 

なお、今回の実験は「世界一おいしい火山の本 林信太郎著 小峰書店」を参照しました。

実験に興味のある方には、ご一読をお勧めします。

お近くの方には貸し出しも可能ですよ~。

 

(カナ)

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