グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

小さなウミウシ

2010年06月30日 | 海の生物

海の中にも陸上とは違うたくさんの生物たちが生活しています、今回はその中でも「ウミウシ」に注目してみたいと思います。
 「ウミウシ」とは何やら?という人も多いと思いますが、簡単に言うと貝殻が無くなってしまった貝です。もしくは海のナメクジ?って感じかな?
進化なのか退化なのかは誰にも分りませんが、時間の流れの中で貝とはまた違った変化をしてきたようです。
世界で数千種も確認されているくらい世界中にたくさんいますが、ここ大島でも300種に届きそうな勢いです。
大きな物は50cmを越えるくらい大きくなりますが、小さいものは1cmに満たない物も確認されています。
通常のサイズでしたら色が派手なウミウシは簡単にみつかりますが、目が慣れてくると本当に小さな個体も見つける事ができます。
ただ申し訳無いのですがこの手のサイズですとシニアグラスの必要な方にはちょっと見つけるのは困難です、最近ではシニアグラスをマスクの上に付けたりルーペなどを持って入る方もいらっしゃいますが。
個人的に最近この小さなウミウシを探すのにはまっています・・・、私もそろそろシニアグラスが必要になる年頃ですので見えるうちに・・・。
この写真のウミウシはコンシボリガイといいます、実は貝殻が上に付いていますが詳しい話はまた次回に。

この写真の個体はまだ2mmほどでした、遠目に見ると只のゴミにしか見えません。でも私には十分なサイズです、小さければ小さいほど見つけたときの充実感は例えようのない快感です。
今度は1mm以内のウミウシを見つけてやるぞー!

 海ガイド 石田

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似てますね

2010年06月29日 | 植物
今夜もキノコ発見に歩いてきました!
地元の友人に新しい場所の案内をしてもらって、見事にそこでも発見が出来ました^^♪
じんわりと、地元でも存在が広がっていくようです^^
たった1ヶ月ぐらいの存在ではありますが、今後の大島を盛りたててくれると良いですね!!

さて。
今日は3つほどお花を。


まずはスカシユリです。
少し前から浜辺で咲き始めていました。

そして・・・

こちらはハマカンゾウ。
これは今日初めて咲いているのに気付きましたが、もう少し前から咲いていたのかな?

どちらもユリのお仲間です^^
しかも、海岸に自生するもの。。。
似てますねぇ!

スカシユリはブツブツがあるのと、名前の由来のように花弁と花弁の間に隙間があるのが特徴です。
それに比べ、ハマカンゾウにはブツブツがなくって花弁の雰囲気も違いますね。
花弁の淵がクチャクチャってなってる^^!

どちらも海岸線で見る事ができるので、オレンジ色のユリを見つけたら、「どっちかな?」と思って観察してみて下さいね♪

そして、またネムノキの花の季節がやってきました!
梅雨ってジメジメした気分を吹き飛ばすように綺麗な色の花が多いですね
昨年も私がネムノキについて日記を書いているのですが、お気に入りなので今年も載せちゃいます♪
ネムノキの花は割と高い所で咲いているので昨年の写真では花の状態をまじまじと観察出来なかったのですが、今年はとても近い距離で見る事が出来るポイントがあり、そこでパチリとさせていただきました♪

花が全開の時と、クチャっと縮まっているのと、つぼみが一度に撮れました。

画面左が見事な花の状態。
これも集合花という言い方をして良いのかな、
丸く固まっているつぼみを見るとよくわかりますね。
一つのつぼみが一つの花を咲かせるのですが、放射状になっているつぼみから
一斉に花が咲くとまとまってあんなセンスみたいなクジャクみたいな綺麗なものになるのです。

長いオシベをピンとさせるまで、画面右側のように絡まった糸みたいな感じなのでしょうかね。
花の咲き始める時刻に観察出来たので、こんなシーンが見られたのかも知れません^^

つい花の時期に注目をしがちなネムノキですが、せっかく2年連続で花を紹介しているので、今年はマメ科を証明する、実の時期にも撮影に挑みたいと思います。

楽しみにお待ち下さい^^

友。









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ゴミ拾い

2010年06月28日 | 今日の大島
本日、ネイチャーガイドクラブは清掃活動を実施いたしました。
昨年は海で和泉浜の清掃でしたが、今年は三原山頂のゴミ拾いです。
山へ向かう御神火スカイラインは空き缶も落ちてなくきれいでした。山へ上がっていくと山頂8合目ぐらいから霧が出てぐぐっと視界が悪くなってきました。山頂の駐車場も場所が分からないような霧でした。

メンバーが集まり数人に分かれてゴミ拾い。
『遭難しないようにね~』……今日は裏砂漠には怖くて行けないね



私達は三原山内輪の本線?担当でした


30分が過ぎたころから霧が晴れてとてもよい天気になり暑い夏日和になりました。



分別もなかなか手間がかかります。



思ったよりゴミが少なく良かった?残念だった?のかな




ゴミが無いことは良いことです。みんなが思っているのですが何故か捨ててしまう人がいるのも事実なのです。
きれいな大島で植物や生き物を沢山見つけたいものです。名前はなかなか覚えられないけれど…    (しま)
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シイノトモシビタケ

2010年06月27日 | キノコ・菌・微生物
木曜日に私も見に行っていました。
美しいキノコですね。



写真ではその魅力が充分に伝わりません。







カメラ OLYMPUS E-510 
レンズ LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH 
ISO 400
露出時間 20秒



      がんま
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ササゴイ

2010年06月26日 | 
一昨日昨日と、沢が海に流れ込むところにできる大きな水溜りにササゴイがいました。
まだ若い鳥のようです。

伊豆大島には常に水が流れている川がありません。
沢は普段は枯れていて大雨が降ったり雨が長く続いたときなどにしか水は流れません。
しかしこの沢はいつもそこそこ水が流れているのです。
上流に配水場があるのでそのお陰かもしれません。
ただし途中いろいろあるのであまり綺麗な水ではありませんが・・・(汗)

淡水域の貴重な大島で、ここは重要な水鳥チェックポイントなのです。
水浴びに来る鳥たちもいます。




水面が鏡になっていました。

ササゴイは自分の姿に見とれています。

なんてことはありません。
真剣に水中の獲物を狙っているのです。





後姿はこんな~。

頭の飾り羽がオシャレなんです。

結構歩き回って獲物を探していました。





ブルブル~。

鳥のブルブルはいつ見ても面白い!
別人(別鳥?)のように体がふくらみます。





おっ!!

なんか捕まえたかな?






・・・葉っぱみたいだけど・・・?

このあと食べてました。
ちゃんと食べられるものだったようです。


ササゴイは何度か見たことがありますがこんなにじっくりと観察できたのは初めてです。
獲物を捕ったあととかハシボソガラスが近くに来たときとか、興奮・緊張したときに尾羽をピコピコさせるのが可愛かった!!





正面顔~。

やっぱり面白いねぇ!





イソシギとのツーショット。

お互い、まったく無視でしたー。





このササゴイ、今日は朝と夕方見に行ってみましたけど姿がありませんでした。
もっと条件のいい場所を求めて旅立ったのでしょう。

自分の力で、自分の翼で、自分の思うままに新天地へ!

いいなぁ~・・・と思うのは私だけではない筈。







今日出会った鳥たち(声のみを含む)
ウミウ、シノリガモ、オオミズナギドリ、オオセグロカモメ、ウミネコ、アマサギ、クロサギ、キアシシギ、トビ、コジュケイ、キジ、カラスバト、キジバト、ホトトギス、アマツバメ、ツバメ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、ウグイス、セッカ、イイジマムシクイ、オオルリ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ドバト


         がんま
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マダラちゃん

2010年06月25日 | 
 昨晩の光るキノコは、とっても良かったですよーッ!
月が明るかったものの、森の中は真っ暗で、何よりも雨に濡れずに観察できました。
今年も森の妖精たちに出会えました!

 さて、今夜のお題は「マダラちゃん」
以前、ヘビのシロマダラを紹介しましたが、今夜はマダラマルハ・・・。

 庭の材木置き場から、使う材を引っ張り出して、雨が降る前に積み直したりしていると、材と材のすき間から様々なサイズのアイマスク状の物体が・・・?



 一般には、ツヅミミノムシと呼ばれることの多い、一風変わったミノムシの住み家です。ちょっと尻尾を出しているように見えるのが、実は頭の方なのです。和名は、マダラマルハヒロズコガという蛾(ガ)の幼虫が住んでいて、この中で蛹(サナギ)になり、羽化します。



 仕事中にササッと拾い集めたので、他にもっと小さいのがいたのかも知れません。後で計測してみると、小さいのは、長さ7ミリ程、幅は4ミリくらいでしょうか? 厚さは1ミリ程です。 




 大きいものは、長さ18ミリ程です。

 6月20日の『FITツアー・虫偏』(byカナ)に登場したミノムシは、オオミノガだったのかな? 建築資材は葉や茎でしたが、こちらは、スズメバチの巣と材質が似ている(一緒?)ようで、パルプ状ですね。
 
 下の画像をご覧頂くと、大きいものには、何と大島の名所のひとつ、地層切断面(バームクーヘン)のような模様があるじゃないですか! 不思議です!!(笑)




 ツヅミミノムシの「ツヅミ」は、和楽器の鼓(つづみ)の形からのようです。ミノムシの「みの(蓑)」は、今は使われることがほとんどなくなった雨具(雪の時にも使用)。蓑は時代劇や歌川広重の版画などで見られるでしょうか。

 ミノは、ヒトのサイズに置き替えると、キャンプで使う寝袋くらいですが、幼虫にとっては立派な家でしょうね。移動する家は、キャンッピングカーか、幌馬車(古いなあ!)。
 マダラちゃんのトレーラーハウスは、前後の区別がありません。頭を出した方が前になります。2枚のアイマスクを重ねたような造リで、ツヅミのくびれた部分2ヶ所が接着されています。

 この家は、平べったい偏平で、物のすき間へ入っていきやすいのでしょう。木の根元や、樹皮の裂け目、朽ち木などにいることもあります。
 
 狭いすき間へ入って行って、行き止まりの場合は家をUターンさせなくてもバックできるようになっているわけですね。列車のスイッチバックのような感じ。



 最後に無理を言って、出てきてもらいました。↓幼虫の下の方、黒っぽい部分が頭(前方)です。幼虫も偏平です。



 家から出たと言うより、服を脱がされた感じでしょうか? おっと失礼!




 でも、幼虫だからベビー服・・・?




 ご安心を。すぐ戻しました。  


(なるせ)
コメント (1)
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キノコが光りはじめました。

2010年06月24日 | キノコ・菌・微生物
今日は午後から晴れ間が広がり、爽やかな1日でした。

でも今は梅雨の真最中。
昨日まで続いた雨のおかげで、夜の森ではキノコ(シイノトモシビダケ)が美しい光を放っています。

今年のキノコ観察の初日は2週間ちょっと前の6月8日でした。
このころは最低気温が18度前後とかなり肌寒く、本当に光っているのか半信半疑で嶋田と夜の森へ出かけました。

真っ暗な森の中で、懐中電灯の明かりを消してみると、数個のキノコが光っているのが見えました。
しかし、昨年に比べ10分の1にも満たないイメージ…。
本当にごくわずかでした。

「まだ、シーズンではないのかな?それともこの寒さで今年は光らなかったりして…?」
少々不安に感じながらこの日の観察は終了しました。

6月15日の夜、土砂降りの雨の中をFITのメンバーと森に出かけました。
前日下見をしておいた場所へ行くと、キノコは暗い闇のそこここで、美しいグリーンの光を放っていました。

でも、昨年見ていた空に向かって伸びる枯死木には、何もついていませんでした。
この木にキノコが付いていれば、頭上の夜空に浮かぶような輝くキノコを見られるはずなのですが…。
「菌糸は同じ木の中で生きているわけではないのだろうか?」疑問は残りました。

そして今週…実は月曜から毎日森に通っています(笑)。
雨の続く梅雨の真っただ中、キノコ達がどんどん現れ始めたからです。

私のコンデジでは、とてもキノコの美しさを写真に残せないので、もっと高級なコンデジを借りて、
海スタッフの石田に写真を撮ってもらいました。


写真を撮るために懐中電灯を消すと、周辺のあちらこちらで緑の光が浮かび上がります。
なんて素敵な森でしょう!!


1週間前には何も見えなかった“空に向かって伸びる枯死木”の上にもキノコが数個、姿を見せ始めました。
この場所は、これからもっと増えてくるかもしれません。

一方、先週一番綺麗だった場所のキノコは溶け(?)はじめました。

一昨日のその場所のキノコ。

キノコにカビのようなものが付いていて「何だろう?」と思っていたのですが、色々調べてみたら、
どうやらこれはキノコの“気中菌糸”のようでした。

「“気中菌糸”って何?」と思われる方も多いと思いますので、簡単に説明しますね。

ご存知の方も多いと思いますが、キノコの正体は菌です。
日頃はそれが糸状の形をしていて、枯れた木や動物の糞などを栄養にしながら成長していきます。

キノコはその菌糸が寄り集まってできた、胞子を作るための仮の姿です。
色とりどりの“花”と同じように、自分の子孫を残す事を目的とした繁殖のための器官なのです。

キノコが栄養を得るために伸ばしている糸を“栄養菌糸”と言いますが、
どうやらキノコが水分を含みすぎると、今度はキノコ本体を栄養にして、空気中に菌糸を伸ばすらしいのです。
そしてこれを“気中菌糸”というようです。

写真をクローズアップしてみました。

キノコを覆うように伸びた糸が見えるでしょうか?

自然の仕組みは無駄なくできていますから、きっとこの“気中菌糸”ができるのは
胞子を飛ばして役割を終えたキノコだけだろうと思います。
1日経って見に行ったら、このキノコは菌糸ごと形が崩れてしまっていました。

シイノトモシビダケはきっと数日間のうちに、誕生と消滅を繰り返し、
梅雨の間中、夜のスダジイの森に光を灯し続けるのでしょう。

キノコを見たい方は梅雨が明ける前がチャンスですよ。

ところで、菌糸に覆われたキノコの横にある白いもの。
実はこれ、ツノホコリという変性菌の胞子の集まりらしいです。

変性菌というのは、変形して動物のように移動しながら餌を捕るのに、
繁殖の時は全く動かず、キノコのような胞子体の形をとるという不思議な生き物です。

自然界は本当に、魔法の世界のようですね。

今日もこれからスタッフ全員で夜の森に出かけてきます。

また何か面白い発見があったら、日記で報告します!

(カナ)




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自然は五感で味わうもの?

2010年06月23日 | 海の生物
道を歩いていて、フト!漂う香りに小花を摘んだり、花芯を引き抜いて蜜を吸ったりした事有りますか?
「有ると思います。」・・・ですよね~。やっぱり、自然は五感で感じなくっちゃ~。 笑

さて、日頃海の中でローインパクトを心掛けている私ですが、持ち前のサービス精神旺盛なのが災いし
ガイド中にとんでもない目に遭う事がしばしば有りました。

今回は、そんなお話です。

ヤドカリ
皆さんの中には、子供の頃海辺に行った時、ヤドカリを捕まえて遊んだ方も沢山居らっしゃると思います。
大きな家を背中に背負ってヒョコヒョコ歩きまわる姿、可愛いですよね~。

良く見ると、触覚や目など色彩の綺麗なものが沢山居て、結構飽きません。
グローバルの中には、ヤドカリにドップリ嵌まり“ヤドカリ図鑑“を出す直前まで
話の進んでいるスタッフまで居ます。

さて、ある日私は、数人のゲストを連れてガイドをしていました。
フト!海底に目を向けると大きなイシダタミヤドカリが歩いています。
あまりの立派さに思わず伸びてしまった右手・・・ゴツイ大きな爪に挟まれない様注意深く捕まえて
「ほら~・・・」とゲストの前に差し出しました。

突然の大物にゲストはビックリ! 私は鼻高々?
皆さん、ちょっとたじろぎながらも喜んでいます。

軽い気持ちで「触ってみれば?」ってな感じで、更に差し出してみました。
しかし、大きな爪が怖いのか? 手に取る人はいません。

私は、そんな様子を見て「怖くないんだよ~」とアピールしようと思い
口からレギュ(呼吸の為、口に咥えている部分)を外し、ヤドカリにキスをしました。
しかし、その瞬間!「ギャ~!!!」

ヤドカリは私の唇をチョッキン!まぁ、切れはしませんが、凄い力で挟んできたのです。
手に取る時には警戒していたのに、何を私は血迷ったのでしょう???
引っ張っても痛いだけ、しかし此処は海の中レギュを咥えなければ呼吸ができません。
そうこうしている内に、何とかギリギリ息の続くところで離れてくれました。



確か?挟まれたのは、これと同じ種類だと思うのですが・・・
あのままスッポンみたいに食らい付いて離れなかったら、どうなっていた事でしょう。
“ガイドダイバー・・・ヤドカリに唇挟まれ溺れる”
こんな見出しが載ったら、余りにもブザマですね~。苦笑


又、ある日のガイド中、エキジット間際に可愛いウバウオを見付けました。



この魚体表に鱗は無く、体はヌルヌルの粘液に包まれています。
このヌルヌルが皮膚を保護する役目を負っているのです。

又、殆ど泳ぐ事は無く、岩の亀裂や岩壁に居て
海藻の表面等に、腹部の吸盤を使って貼り付いている事も良くあります。

のぺっとした見た感じで苦手な方も居ますが、殆どの方はこのキュートな目に心をウバわれます。
因みに、私もこの“クリクリお目々”が大好きな一人です。
さて、ウバウオを見付けて、日頃のサービス精神とおっちょこちょいの性格がムクムクと頭を持ち上げてきました。

よく、“小さなコウイカの仲間を捕まえては口から出す芸”(どんな芸じゃ!)を披露していたのですが
何となくこの時は、ウバウオでやってみたくなったのでした。


おもむろに又してもレギュを外し、ウバウオを口の中に離しました。

すると、「きゃ~!」ウバウオが喉の近くで、貼り付いてしまったのです。 ピトッ!っと・・・。

「ゲッ!ゲッツ!」吐き出しそうとしても出てきません。
彼は、「い~ぃ、隠れ家を見付けたわい、ウフッ!」とでも、思ったのでしょうか?
そして、一生懸命吐き出そうとしていると、口の中にモワ~っとした“渋み”か“エグミ”が広がってきました。
きっとウバウオの出す粘液には、他の生物が嫌がる毒の成分でも有るのでしょう。
まぁ、又々こうして新聞ネタにも成らず此処に居るので、何とか退散して頂いたのですが
吸盤で吸い付かれた時には、一瞬「ヤバイ!」と思いました。

吸盤続きで、もうお一つ・・・




吸盤と言えばやはりタコ、大島でもマダコ・テナガダコ・スナダコ・ヒョウモンダコ・マメダコ等
色々な種類を見る事ができます。

ある日浅場で石をはぐっていると、タコの姿が見えました。大きさは12~3センチ。
彼らはご存じの様に軟体動物・・・変幻自在の体をくねらせながら、積み重なった小石の隙間に潜りこんでいきます。
ゲストに見せようとしつっこく追い、やっとの事で足をつかみました。
しかし、「ほら~・・」と見せようと思った途端、指先には10cm程の足が一本残っているだけでした。
何と!トカゲと同じ様に、掴まれた足を自切してしまったのです。

千切れた足を、ゲストにお見せする訳にはいきません。私は慌てて隠しました。

以前、聞いた話ですが、この自切した足を水中で食べようとした兵が居たそうです。
ところが口に入れた途端、上顎に吸い付かれ喉の方にまで足が伸びてきたそうです。
慌てて水面に上がり、何とか足を引き剥がし引っ張り出したそうですが、怖いですね~。
タコもイカも、足だけになっても吸い付いたり、巻き付いてきますからね。

悪戯も度を超すと良くありませんね。

長々とおバカな話にお付き合い・・・ありがとうございました。
でもこの手の話は、まだまだ続きます。 悪しからず。

文・画像  海ガイドチーム K/Y

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番組ガイド

2010年06月22日 | ツアー
昨日は「走る男」という番組の収録でガイドをしました。
「走る」という番組名の通り、タレントさん(森脇健児さん)がひたすら、色々な土地で走るというものです^^

今回大島が選ばれた経緯はお聞きしなかったのですが、なぜか選んだ段階からすでに「三原山をガイドさんに一緒に走ってもらおう」という目的があったそうで^^

グローバルにお問い合わせいただいたので、ではついでに体験ダイビングもやって「潜る男」になっちゃいましょうよ~♪
なんてノリで、午前は体験ダイビング、そして午後に三原山を走り、夕方の高速船で帰る、というスピーディな収録なのでした。
(前日にはリス村さんや食事処へのアタックもありました)

お天気はあいにくの雨から始まり、お昼から街中は晴れたものの、山にはずっとキリがかかっていました。
キリの真っ白な背景の中、それでも「走るガイド」ってな事で、健児さんと一緒にあちこち走らせていただきました。
走っちゃ止まり、説明してるとスタートの声がかかり・・・と、なかなか思うように伝えたい事は伝えられません(>.<;
ガイドって言ってるのにこんなんでええんか~

なんだか番組の色とか展開を何にも考えずに協力了承しちゃったのでは、と反省しておりますっ・・
いったい、三原山の事、大島の魅力は伝えられたのか、オンエアが気になる所です。
(東京ではBS、後は埼玉や千葉での放映です)
「走る男」のHPに放映日についてもお知らせがありますので興味のある方はご覧下さい。
走る男F


それにしても、前代未聞の「走るガイド」をやらせていただいたわけですが、もしかしてこれを機に「走りながらガイド」なんていうカテゴリーのプログラムも出てくるかもしれませんね^^
トレイルランもはやっているし♪
「裏砂漠でのトレイルラン、迷子にならないようにガイドをつけよう~」なんて^^;

とりあえず濃霧・強風の砂漠の、迷子になりそうな恐ろしさも体験いただき、次回は晴れた時に火口を見よう!と2度目への気持ちも持っていただけたようで良かったです。

今日はまたまた朝から雨。
色とりどりの植物を見つけたのでご紹介して終わります。


何度かご紹介してます、ヤナギイチゴ。
とうとうこんなに大粒の実をつけました!
大粒といってもせいぜい大きくて1センチぐらいです。
旬の季節に味見程度に口にしてみたいものです^^



おなじみガクアジサイはガクの色や形、数、花の色が見るものによって色々違うので飽きのこない人気者です。
これは同じ場所に青系とピンク系があって思わず携帯しかないけど撮影しました♪


外来のヨウシュヤマゴボウ。
2Mぐらいまで大きくなり、なんだか勢力も強くて煙たがられていそうですが、こんなに可愛いお花を付けていました。
紫の実がなってくるともっと目立つようになると思います。

(友)
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一人でも

2010年06月21日 | 
昨日は、ウォーキングクラブ例会で『アジサイウォーキング』しかし、集合場所に行ったのですが誰も居ない。(実はこの時少し違う処に集合していたと後で聞きました)

と言うことで一人で何処かへ

今日のメニュー通りアジサイ
アジサイと言えば  めがね橋付近のアジサイは今が盛り

                


アジサイに似合うカタツムリ この子は殻だけですが



             横から撮影 殻の甲が高いのです。
                   


こちらの子は何故かスマート。少しつついてみたのですがやはりスマート。



月と砂漠ラインは霧の中

晴れていれば見晴らしが良いのですが。


                   帰り道、道路に落ちている白い物は?
                   
真上の木に産み付けられた


               モリアオガエルの卵塊。卵はどんな?(いじくり いじくり)
               

              卵は象牙色に変っていてオタマジャクシが動いていました。(2週間ぐらい前の観察では白い卵でした)
              お家に持って帰りたかったな…



お家では、2匹のキアゲハ(幼虫)が待っていてくれます。(先週からやってきました)
食草は明日葉、昨日は新鮮な無農薬ニンジンの葉をお持ちしたのですが、生まれた時から食べている明日葉がお気に入り。



                 やって来た時は2匹共同じような大きさでしたが…
                 
いつの間にか脱皮していました(終齢のようです)

体調を計ってみましょう。
もうちょっと大きいのですが、緊張して縮こまってしまいました。


                  
                 脱皮の残りでしょうか抜け殻の一部がありました。


次の目標は、脱皮と蛹に! そして無事羽化してくれますように。  (しま)
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