グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

シイの古木に灯がともる

2017年06月30日 | キノコ・菌・微生物
梅雨、ですね!

この季節はこの季節ならではの楽しみが色々ですが、
その中でも、私が今年初めて体験できたのは!
シイノトモシビタケです。

シイの古木に灯がともるようにつくキノコ。


(撮影:小林翔氏)


それはもう、幻想的な風景でした。
最初はどこにあるのかわからなかったのですが、
しばらくすると、ぼーっと見えてきて、近づいてアップで見ると、、、半透明のすじが透けてキレイ。
ぜひ本物を見てほしいものです。

一度見えると、どんどん見えてきます。
目が慣れるからなのか、ライトで照らす光を吸収してより強く光るのか、どっちなの?
と思ったけれども、聞くところによると、蛍のようにシイノトモシビタケは自ら光るのだそうです。

長くて7日の命のキノコが雨降るごとにどんどんと出てくるのだそう。
今年は縁あって実はもう三回見に行きましたが、
どのタイミングが一番出てくるのか&個体の寿命はまだ体感できません。
定点観察したいです。
そして点滅しているキノコがある!説が浮上しています。
大勢で行ったときに、ほとんどの人が観察したので、確定!とその時は思ったのですが、
でもある人に言わせると、人間の目は騙されやすいからと…これも観察を続けたいです。
大発見の可能性は、まだなくなったわけではありません!

保護のため場所は書けませんが、アソコとココが島の中では知られている観察地。
でも大島の極相林はスダジイで形成されているので、
もしかしたらスダジイの森では、アチコチで光を放ってるかもしれませんね。

スダジイはこんなに大きくなります。



先日ヨガティーチャーが来て、この大好きな木の下でヨガをインストラクトしてくれました。
薄曇りの空だったので、日差しを気にすることなく、快適にすることができました。
これもこの季節ならでは、かな。



ところで今年の梅雨は雨が少ない気がします。
去年は、庭が池のようになり、朝もやが立ち込め、
まるで上高地に来たような気分(伝わるかな…)を味わうほどだったのに。
もうちょっと恵みの雨を降らせてから終わりにしてね。
それにしても、このところニイニイゼミが毎日鳴いています。夏の予感もしてきました(あい)
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第5回ジオパーク研究会総会

2017年06月29日 | 火山・ジオパーク
6月27日(火)、ジオパーク研究会の5回目の総会が開催されました。

参加者は33名。

世話人の皆さんの進行で、活動報告や会計報告などが、和やかな雰囲気の中で行われました。
(5人の現世話人の皆さんは全員島生まれなのだそうです☺️)

いつもフィールドワークのたびにゴミ拾いを継続しているNさんへの感謝の言葉が発表され、折り紙教室の先生もしている島田から素敵な作品が手渡される・・・というホノボノとした場面もありました☺️

(挨拶しているNさんの写真を撮ったつもりが、お辞儀写真になってしまいました(^_^;)

そして後半は、班ごとに別れて、次年度の活動計画について話し合いました。

ジオパーク研究会では、発足当時から「お客様を出さない」「みんなが運営に関わる」ということを決め、全員が班に所属してほぼ月1回の勉強会を企画立案し、継続してきました。

今年は各班から以下のような提案がありました。
(メモれたものだけ掲載します。やや自信のないものもあり(^_^;))

1班
昔の登山道(旧道)を下から上に歩く。
カルデラ内を歩く。
山腹の割れ目噴火の跡をたどる。

2班
栽培漁業センターを見学する。
くさや工場を見学する。

3班
ジオ目線で各地区の町並みを歩く(今年は泉津地区を計画)
火山観測機器の勉強会継続(初回は質問続出で予定の3分の1しか歩けなかったので続きを)
馬方さんのアルバイトをしていた人から、昔の体験談を聞く。
他の島での勉強会。

4班
小学生中心にミニロゲイニング。
1971年の観光ブームをわかる人の話を聞く。
立体地図でハザードマップを作る(?)
スノーケリングで海のジオを学ぶ。
船に乗って、島を一周。海から島を見る。

約30分で1年分の活動計画が提案されるって素晴らしいです!
これって、みんなの力ですよね☺️

ジオパーク研究会の会員はジワジワと増え、現在64名。
みんなで楽しく活動中です。
そしてどなたでも、いつでも入会できます。

毎月の勉強会はほぼ毎回、会員以外にも公開していて、島の広報でお知らせしています。
機会がありましたら、ぜひお気軽にご参加ください。

(この会員数をしっかり支えてくれている「世話人」の皆さんに感謝☺️)

(かな)
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チュウヒ

2017年06月28日 | 
大潟村シリーズ第3弾です。
ここで1番見たかった鳥がチュウヒでした。
ひろーい八郎潟のどこででも見られるという訳ではなく、地元の方に「どこらへんにいますか?」と訊いて現場に向かいました。

そして!!



いました!!
教えて頂いた場所で待つことしばし。
特徴のあるV字飛行で姿を現してくれました。



アオサギやダイサギ、コサギのコロニーの上を飛んでいます。
サギたちはあんまり気にしていないようでした。



アシ原に降りようとしています。



この樹がお気に入りのようで何度も止まりに来ていました。


見ていて20分くらい過ぎた頃、突然別の淡色型の個体がやって来ました。



こちらもアシ原に降りていました。


最初にいた褐色型が追いかけます。









そんなに激しいバトルにはならず淡色型はその後近くのマツに止まって羽繕いを始めていました。
遠かったので写真は無理でした(涙)


最後はこれまた別個体。

前出の2羽はオスだと思われ、これはもしかしたらメスかもしれません。

チュウヒは冬季には全国のアシ原で見られますが大島ではまず出会うことがありません。
繁殖地で元気な姿を見ることができてとっても嬉しかったです。

がんま
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火山の島で生きる蟻

2017年06月27日 | 火山・ジオパーク
暗い樹海の地面の上に、ハチジョウイヌツゲの小さな花が山積みになっていることに気づいたのは、6月12日のツアー中ことでした。

あちらにもこちらにも小花が集まっていました。

イヌツゲの花は普通こうやって間隔をおいてパラパラ散るので、上の写真の状態は明らかにおかしいです。

「何だろう?蟻が何かの目的で花を集めているのかな?」
「キノコでも栽培していたりして…」←何の根拠もない(^_^;)

好奇心に勝てず、お客様に付き合っていただいて解体してみましたが・・・

中には虫の脱皮殻のような物が混ざっていただけで、これといった手がかりがつかめませんでした。

樹海を抜けたところにあるマユミの木の下にも・・・


花びらが山積みになっていました。

??

で、3日後に観察に行ってきました。
目の良い友人のUさんも一緒です。

マユミの木の下の花びらは、跡形もなく消えていました。
「イヌツゲの花も見られないかも?」
やや心配しながら、樹海に足を踏み入れたところ・・・

まだ何箇所も、山積み状態の花が見つかりました。

「蟻か何かが巣に一度花を運んでから、捨てに来ていたりして…」
そんな話をしながら2人で観察を始めたところ・・・

「あ!、運んでる!運んでるよ!!」とUさんの声がしました。
そして指さされた方向には、花をせっせと運ぶありの姿が・・・

「あ!巣に入って行った!!」
2人とも大コーフンです😊
 
観察を続けたところ、蟻は花を一度巣に運び入れ、再び捨てにきているようでした。
 
それにしても、持ちやすい場所を持って運ぶんですね〜(感心)


2匹で協力している(?)のもいました。

では蟻は、巣に何を置いてきているのでしょう?
花粉が一番考えられますが、どうなのでしょうか?

で…、翌日またまた樹海へ行ってきました!
咲いている花と、巣の横で山積みとなっている花とを比べて、観察するためです。

ハチジョウイヌツゲは「樹海で天下をとっている」と言っても過言ではないほどの勢いで、い〜〜〜っぱい(強調!)生えている雌雄異株の木です。

メスの木の花。

雌しべが大きく、“雄しべ”は小さいです。

雄の木の花。

花粉をたんまりつけた“雄しべ”が目立っています。

そして巣の外に捨てられた花たち。

う〜、花粉だけ巣の中に貯蓄して、いらない部分は捨てているような気もしますが、どうなのでしょう?

巣に入ると何分も出てこないので、中でかなり丁寧に作業しているようです。(5分ぐらい待っても出てきませんでした)

調べてみたら蟻は、「アシナガアリ」という、半日陰の森の地面に巣を作る植物食の蟻のようでした。

アシナガアリたちはいつから、ハチジョウイヌツゲの花を利用して生きるようになったのでしょうか?
このような状態の「山積みの花」を他では見た記憶がないのですが、これは樹海でだけみられる現象なのでしょうか?(見落としているだけかも?)
そして、一番最初に観察したマユミの花びらは何だったのでしょうか?

まだまだ謎は解けません…(^_^;)

でもとにかく、頻繁に噴火をくり返す伊豆大島だから「環境に適応したハチジョウイヌツゲが天下を取る森」ができ「その花を利用して暮らすようになった蟻がいる」…ということだけは言えそうです。

そしてもしかしたらこの行動は、植物の種類が少ない樹海で生きるために、蟻たちが身につけたものなのかもしれません。

大地と生き物って繋がっているなぁ〜と、またまた実感した出来事でした!

1匹の蟻が巣に花を運び入れるのとほぼ同時に、別の蟻が花を運び出してその外に捨てるシーンが撮れたので、柳場にアップしてもらいました。
https://www.youtube.com/watch?v=1xk5kUKreFU
ブレブレの映像ですが、興味のある方はご覧ください。

もう1つ。2匹の蟻が1匹の同じ種類の蟻を、八つ裂きにしそうな勢いで引っ張っていくシーンも撮れました。
https://www.youtube.com/watch?v=bpUFcEzOwQM
蟻は同じ種でも、違う巣穴の蟻が近づくと戦うのだそうです。

適応し、変化し、関わりあう生命・・・
「生命」ってスゴイ!☺️☺️☺️

(かな)


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長~く待ちましたよ

2017年06月26日 | 
以前 山から下りる時にアゲハ蝶を拾ったことが有りました。もう死んでいましたが状態は良かったので観察できました。
その蝶はジャコウアゲハで食草はウマノスズクサと分かりましたが 大島に自生している所は少ないようでした。
知人が教えてくれました。
それからウマノスズクサの観察が始まりましたが、花は咲かず(花が咲いたら種を採って増やしたいとの野心有り)増えた感じもしないジミーなやつでした。
しかし、今年前記の知人の方が『幼虫いますよ!』と教えてくれました


これがウマノスズクサ  ヤマイモではありませんよ


あ!穴が 食べられています


葉の裏に・・・いました。トゲトゲが有るのだけれど先端は丸く金平糖の様です


ひっくり返して 「良く見せてね」 海の中にこんな子いたような…


頭の先の黄色いのはやはり臭角?臭角も丸いのですね


小さいツインズ

  2日後の様子


大きい子


小さい子

2日しかたっていないのですが、幼虫の様子を見に来たのではなく(そうでもないが)
食草のウマノスズクサがどれほど減っているのかが最大の関心です。大きな子は1日に少なくとも1枚は食べるのではないかと思っています。草の枚数は少なく足りなくなるのではないかと思っているのです。
島内にウマノスズクサの有るところは有りませんか?(しま)

※以前のブログは2014/5/12です
※ジャコウアゲハは良い香りがしたように思いました。幼虫の匂いは?(次回クンクンしてみたい)
※草刈りの入る道なので全員羽化するまで草刈りが入りませんように!
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同級生旅行バンザイ!

2017年06月25日 | ツアー
昨日、高校の同級生旅行で来島された女性3人と、フルコースを歩いてきました。

ツアー最初に立ち寄った「山頂ジオパーク展」で、ガイドの田附さんから「両面顔の溶岩見てきて」と課題を出されました。
(背後のスクリーンに映っている溶岩です)

「両面顔?」←片面の顔しか認識していない私。

で、今日のミッション「両面顔の溶岩を見つける」に出発!


とても目のいいお客様が、次々に小さな生き物を見つけてくれました。
まず最初は・・・

小さな緑色のバッタの子!


写真部だったというお客様がトイカメラで激写。


「溶岩に埋もれてみよう」ということで、こんな記念写真をとり・・・


花盛りを迎えつつあるハチジョウイボタの甘い香りとカワイイ花を観賞し…


登りきったところで、課題の「両面顔」を見つけました!

「左側が口を開けている人に見える」とのこと。
(私は今まで「ゴツゴツ頭の人」にしか見えなかったのですが・笑)

で、もちろん…

一緒に記念写真!

この後、遠足にきていた海洋国際高校(島の南部にある高校)の生徒さんに「写真撮ってください」と頼まれまして…

面白いので掲載!(笑)

この日はどのベンチも先客がいたので、やや遅めのランチタイムをここで。


目のいいお客様は座るなり「黒いバッタがいる!」と教えてくれました。

バレない自信があるのか、草の上でじっとしているので、かなり近づけました。
今年、初の出会いです😁

裏砂漠側の三原山の裾野では、ガクアジサイが開花の準備を始めていました。

若くて元気なガクアジサイに、惚れ惚れしました。

まだ葉っぱに包まれているような状態のものが多くて、可愛いのなんの😁


近くのアシタバには、これまた今年初確認のキアゲハの幼虫。

モリモリ元気なウン◯つき😁

時間に余裕があったので、裏砂漠でのんびり遊ぶ時間をとりました。

みなさん広い空間の中で、のびのび〜😁

ヘルメットの新たな使い方も発見!


集合写真では…正座!

裏砂漠での正座写真は、ツアー始まって以来です😁

帰り道、ふと足元を見たら、小さな葉っぱの「顔」と目が合いました(笑)


ナカナカ面白い「顔」だったので、一緒に記念写真を撮ろうと試みましたがうまくいきません。

そうしたらお客様が「スマホで葉っぱの写真を撮って拡大し、それと一緒に写真を撮っては?」というアイデアを出してくれました。

で、撮ったのがこの写真です。

…ただの「スマホを持っている人」の写真になってしまった…(^_^;)(^_^;)

ということで、写真はうまく撮れませんでしたが、みんなで考えながら色々なものを見つけて歩いた、楽しい時間でした。

同級生旅行バンザイ!

ツアーご参加、ありがとうございました!!

(かな)





コメント (3)
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カンムリカイツブリ

2017年06月24日 | 
大潟村シリーズ第2弾です。
前回のオオヨシキリを撮影したところはこんなところでした。

ひっろーい!
大島にはないこんな水辺、興奮します。


そしてここで見つけたのがカンムリカイツブリです。
しかも親子!!

このシマシマ模様のヒナ、いつか見たいと思っていました。
予想外の出会いにさらに興奮です!


ヒナは2羽でしょうか???



3羽?



全部で4羽でした。



ヒナがもう少し小さかったら親鳥の背中に乗るシーンを見られたと思います。

昨年大島で出会った冬羽のカンムリカイツブリです。
かなり違いますね。

がんま
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新たな始まり

2017年06月23日 | 火山・ジオパーク
今週の火曜日は伊豆大島ジオガイドの会の第1回総会でした。



ジオガイドの会は、去年の1月から4月にジオガイド養成講座が開催され、
そこで認定されたジオガイドたちで構成された任意団体です。

去年9月26日に発足してから初めての総会。

総会を開催するにあたり、資料を読み返すことで、
そこにはたくさんの人の思いが詰まっていることを改めて実感することができました。

そしてこの会の可能性の大きさも!

色々な正式な文書作りや手順は慣れないこともあり、正直大変でしたが、
始まってみたら、みなさんの熱意を感じる、とてもいい会でした。

「この会に関わって、みんなから刺激を受けて、より伝えていきたいという気持ちが強くなった」
「このままペーパーガイドになってしまうのが何より怖い。実際に山を歩いてガイドトレーニングしたい」

などなど。
みんなのシンプルに「ガイドしたい!」「大島の魅力を知りたい、伝えたい!!」という気持ちがあふれたいい会でした。
今年度はみんなで山に繰り出そう~!

そして伊豆大島ジオパークをみんなで盛り上げていこう、という意思も改めて確認できました。

そうそう、伊豆大島ジオパークは壮大なテーマを掲げているのです。
「伊豆大島ジオパークでは、地球活動をよりよく理解し、
私たちが地球上の全ての生き物とともに安全に平和に生き続けることを
究極的なテーマとして活動を行います」

ステキでしょ~~!

北極星のように輝くこのテーマを胸に、活動は着実に歩んでいきたいです。

Think globally, Act locally

昔、環境問題を勉強していたころに感銘を受けた言葉がよみがえってきました。

個人的な感想になってしまいますが、大島に来て気がつけば7年目、今本当にやりたかったことをこの場を借りてさせてもらっている、
そんな感じがします。
そして事務局長という大役を任されてから、劇的な人生の変化を体験させてもらった1年弱でもありました。

未熟な事務局長で迷惑も色々かけますが、
みんなで成長していけるあったかい会であることを何よりの宝に、ワクワク進んでいきたいです。


伊豆大島ジオガイドの会の今後にご期待ください💖(あい)

↓新役員のみなさん




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言葉のセンス

2017年06月22日 | ツアー
同じ景色を見ていても感じ方は人によって違うし、それをどのような言葉で表現するかも人それぞれです。

ツアー中、お客様の「言葉のセンス」に感心することが度々あります。
先日もそうでした。

2週間少々前、ある雑誌取材の方達と歩いた時のこと・・・。

三原山の裾野に広がる緑の平原に向かって下って行くときに、「すごい!緑の中に沈んで行くみたい!」という声が聞かれました。

緑の中に沈む…初めて聞く言葉でした。
そして私にはこの表現が、ポエム(詩)のように感じられました。

過去の大きな噴火で山のてっぺん部分が吹き飛び、大きな凹地ができた話をした時は「そうか!頭が吹き飛んだのね!」と、ちょっとリアルな恐ろしい表現(笑)

30年前の噴火で、火口から溢れ出た溶岩の流れに乗って運ばれてきたと言われる大岩は、外側がコーティングされているので転がったのかもと説明すると「溶岩ゴロリンだ!」と、そのまま記事の見出しになりそうな素敵な表現☺️

(現在この大岩については、転がったのか、実はそうでなかったのかを、ガイド仲間で1から議論中です)

南の海に浮かぶ火山島が、粘り気の強い溶岩できた台形の島(新島や神津島)と、粘り気の少ない溶岩でできた三角形の島(利島)があって、火山にも個性があるという話をした時は「兄弟でもそれぞれ個性が違うのね。人間みたい!」という感想が聞かれ…

「粘りの強い溶岩の島は滅多に噴火しないけれど(両島とも1000年以上前に噴火)大きな噴火をする」という話には「夫婦みたい。普段喧嘩をしない夫婦の方が、溜め込んで爆発する…」という感想が聞かれました。

なるほど〜!
確かに火山も人間も同じかも!(感心)

そしてお客様は、火口一周コースで、新たな動物も発見してくれました!
この風景の中に…

「レトリバーがいる!」と…
これまた、初めて聞く言葉に驚いて指さされた先を見ると…

確かにゴールデンレトリバーにもラブラドールレトリバーにも見える犬の顔が!

レッド(赤)の中にレトリバー!」とのことでした☺️

そしてお客様がツアー中、何回も口にされた感想は…

「山を歩いていると言うよりも、海の上を歩いているみたい!」でした。

確かに周囲が全部“海”の伊豆大島では、火口一周コースのどの位置からも、海を眺められます。

大きな火口の向こうにも…


黒い砂漠の向こうにも…


360度、常に海を眺めながら火口を一周できる火山って、とても素敵かも!

…と言うことで、このツアー以後、時々この言葉を思い出しながら歩いていますが、これ、かなりオススメです。

なんと言うか、シアワセ感がアップします!

皆さんも火口一周コースを歩く機会があったらぜひ「海の上を歩いている」感覚を味わってみてください☺️

(かな)


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オオヨシキリ

2017年06月21日 | 
17日に大潟村(秋田県)に行ってきたのでそのときの様子を何回かに分けて報告します。
大潟村と言えば『八郎潟』です。
大島ではなかなか見ることができない鳥さんがたくさんいるはずです。
とにかくさえずっているところを見たかったのがオオヨシキリ。
大島にも春の渡りのときは中継地として立ち寄り、藪の中から声が聴こえてくることはありますが全くと言っていいほど姿を見せてくれません。

現地に着くとびっくりするくらいたくさん鳴いています。
んもう驚き。
なんじゃこの密度。
これは期待が高まります。
声のする近くで待っていると姿を現してくれました。



おお、これこそ!!
でもヨシが被ってます。



これなんか・・・
ヨシの穂がモロ被りでボンヤリしてます(涙)
大きな口を開けてさずっている場面をぜひ写真に収めたいのです。



なんとか全身が見えますが鳴いていません。


遠くに元気に鳴く個体を発見!

これこれ!これですよ!!

でも・・・

ボケてる・・・


で、これがオオヨシキリ最後のカット。

あははー。
鳥のわかる人が辛うじてオオヨシキリとわかる程度?
もっと時間に余裕があればもう少しまともな写真が撮れたかもしれません。
しかしあちこちからあふれるように聴こえてくるオオヨシキリの大合唱に大満足なひとときでした。

がんま
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