グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

山椒の花

2010年04月30日 | 
 サンショウの花は花弁がないので、あまり目立たない花ですが、大島では少し前から咲いています。今日は風が強かったので、サンショウの細い枝がよく揺れていました。



 大島には、樹高が10メートル以上にもなり、どこにでもあるようなカラスザンショウと、山の林の中にあるイヌザンショウ、そして、この画像のサンショウが自生しています。サンショウは人里近くにあることが多いようなので、人によって移入されたものが実生で広がっているのかもしれません。この3種ともミカン科なので、近い仲間です。




 サンショウの特徴は、この鋭い棘(とげ)が対(つい)になって生えている(対生)ことと、花の時期が今頃4~5月ごろということです。それから、何と言っても葉がとても良い香りだということですね。独特の香りがとても強い、と言うべきでしょうか? あの香りが苦手な方もいらっしゃるかも?

 ちなみに、よく似ているイヌザンショウは、棘が互い違いの互生で、花期が7~8月ころです。

 強風にもかかわらず、花には虫たちがたくさん集まっていました。最も多かったのがこれ(↓)。 



 カミキリムシ科のトラカミキリの仲間のようです。マツシタトラカミキリが近いようなのですが、模様がちょっと違ってるかも? トラカミキリの仲間は、昼間に活動し、花に集まる習性があります。10~12ミリくらいの大きさで、いま花盛りのシマガマズミにも集まっていました。チョウやハチばかりが花粉の媒介者ではないのですね! (足がたくさんあるように見えるのは交接中のためです)



 こんなキレイな模様のカミキリムシもいました。これ(↑)こそトラカミキリ族と目星をつけて数十種を調べてみましたが、お手上げ。で、こんな時はスタッフに助けてもらいます。(汗)
 たのもしい仲間から、「シロトラカミキリ」と回答がありました。さすが! 調べていなかったトガリバアカネトラカミキリ族、シロトラカミキリ属、で、北海道~九州で普通に見られるそうで、確かに元町でもブルーベリーの花に付いていました。10~16ミリ程の大きさです。

 黄色と黒の縞模様のようなカミキリムシの仲間が多いのには驚きです! スズメバチの模様に似ていることで命拾いをしてきた擬態仲間なのですね。




 これ(↑)は、サンショウの花にいたわけではないので、今日のオマケです。近くにいたので撮影しようとしたら、逃げ足が速いこと! 
 ホシベニカミキリです。本州~種子島に生息し、大島にも多いタブノキの樹皮を成虫は食べるそうです。
 この赤い色も虎模様とは違った警戒色なのでしょうか? 鳥などの捕食者には目立ちすぎると思うのですがね・・・?!

(なるせ)
 
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雨あがりの山歩き

2010年04月29日 | 今日の大島
今日からいよいよ大型連休が始まりました。
毎日晴れの予報が出ていて、楽しい休日になりそうですね。

明日から少しバタバタしそうなので、今日はおとなしく店で雑務と連休中の準備をして過ごしました。
ですので、今日の日記は昨日の山の報告です。

昨日の山歩きの目的は、毛虫の観察です(笑)。
5日前に見つけたオビカレハという毛虫達が、どのぐらい成長したか確認しに行ってきました。

歩き始めの山は、またまた霧雨でした。
(最近歩くたびに雨のような…。)

歩き始めたらすぐに、同行していた海スタッフが「何じゃこりゃ~?」と叫びました。
スタッフの指差す先には、黄色の枯れ葉のようなものが、パタパタと風に揺れていました。
近づいてみたら、そこにはこんなものが。

ウコンエダシャクです。

風が吹くたびに翅をはためかせるので、本当に落葉直前の葉みたいです。
擬態上手ですね~。

幼虫はタブノキやシロダモの葉を食べるそうなので、大島は彼らにとって暮らしやすい場所なのでしょう。
何だか毎年見かけるような気がします。

道の両脇ではオオモミジやイタヤカエデの若い葉が、かなり大きくなっていました。

雨粒が、ちょっと重そうでしたけど…。

歩いているうちに雨が上がり、三原山が姿をあらわしました。
白い雲が次々に山にかかって、左の方に流れていきます。

まるで動画を見ているような三原山の風景。
その美しさにしばし見とれました。

足元の枯れ枝には、黄色いキノコが付いていました。
コガネニカワタケというシロキクラゲの仲間です。

雨上がりなので、とても元気で生き生きしていました。
ツヤツヤ、プリプリですよね。

そして、こちらは昨日の山歩きの目的、オビカレハの幼虫たち。

この毛虫たち、もっぱら夜に食事をするらしく、身を寄せ合って休憩中(?)でした。
5日前より成長しているかと期待したのですが…全然変わっていませんでした。(笑)

オビカレハ集団の上には、雨粒が一粒だけ乗っていました。
たった一粒…?
毛虫達のフサフサの毛は、丸いボールのような雨粒を毛先で受け止めて、
どんどん下に落してしまうのかもしれませんね。

さて、昨日の山歩きで一番「かわいい!」と思ったものはこちら。

葉の裏に潜んでいたとても小さなカタツムリです。
殻の大きさは1cmほど。
体も殻も透明に近く、葉の色が透けて見えていました。
やはり雨だとカタツムリを見つけやすくなりますね。

そして最後に、「綺麗!」と思って足を止めたメギの花です。

花に付いた雨粒が光を反射して、キラキラ輝いて見えました。

雨上がりの森は、心ときめくものが一杯でした~。

…ところで、以前の日記で「近々火山について勉強したことを報告します。」と宣言(?)したのですが、
山を歩く度に楽しいものに出会ってしまうので、なかなか火山の報告ができません。
申し訳ありませんが、火山報告は今しばらくお待ち下さい~。

(カナ)







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【三羽ガラスならぬ三匹ツバメ】

2010年04月28日 | 海の生物
 
大島へ渡ってまだ間もない頃、新たなポイント開発に燃えていた時期が有りました。
と言っても、大島のダイビング環境は漁協との関係で中々厳しいものが有り、何処でも潜れると言う訳ではありません。
そんな限られた中で、少しでも行動範囲を広げようとの思いでした。
そんなある日の事、島の代表的ダイビングポイントの隣“碁石浜”と言う場所に潜ってみました。
隣と言っても、大きく突き出した岬の先端を回り込んだ所です。
浜を利用するには、殆ど垂直に立ち上がった30メートル近い崖を上り下りしなければなりません。
地元の素潜り漁師達が使っている幅50センチ程のジグザク道があるのですが、フル装備を付けての崖の上り下りは、かなり厳しいものがあります。
しかし、体力・気力共に充実していた時期、そんな事は問題ではありません。
さて、ゴロタ石が敷き詰められた海底を進み砂地に出ると、その境目に大きな魚の影が見えました。
近づくとそれは“3匹のツバメウオ”
元々は南方系の魚ですが、黒潮に乗って流れ着いてしまったのです。
一般的に私達は、暖かい地域から北に流されてきた魚を“死滅回遊魚”(最近は“南方系来遊魚“)と呼んでいます。
繁殖シーズンとその地域の海流の強弱等条件が合えば、卵や孵化したての稚魚等が潮に乗って流されてくるのです。
一度暖流(黒潮)に乗ってしまうと元の場所へは戻れず、大島の様な離島や本州沿岸の様々な地域へ辿り着きます。
そして、水温の高い時期(8月~12月頃まで)はこの海域で育ちますが、やがて殆どが水温が下がり始めると体が弱り死んでしまうのです。
そんな滅多に見られない南方系の来遊魚に、私は大興奮していました。
何回か通ううちに段々と愛着も湧き、可愛くなってきます。水温も下がり始めたある時、フト!“餌付けをしてみよう“と思い立ちました。
少しでも長く留まって欲しかったからです。
沖縄の座間味でツバメウオに冷凍サンマで餌付けをした事を思い出し、すぐに島のストアーに走りました。
3匹のサンマを抱えてのエントリーはドキドキです。”無事居るのかな~?“”食べてくれるのかな?“等色々頭に浮かびます。
さて目的の場所に着くと、居ました!そして何度も通っているので逃げる素振りもありません。
ワクワクしながらレジ袋をほどき、中からサンマを取り出しました。
身を割って数m先のツバメウオに向かい左右に振った途端、思いもしない出来事が起こりました。
何と!そこら中の岩陰に潜んでいた大きなウツボ達が、ニョロニョロと十匹以上這い出してきたのです。
おそらく、身を割った時に出た血の臭いや、仲間達の異常な動きを察知したのでしょう。
サンマを持った私の体に絡みつく者、落ちた切れ端を奪い合う者達、辺りはさながら戦場の様になってしまいました。こうなると、大人しいツバメウオは近付きもしません。
結局餌付け大作戦は、単なる”ウツボショー“と化したのです。 
そしてこの日を境に、3匹のツバメウオはその場から消えてしまいました。
反省:今更ですが、自然のモノに対して人為的な行動は、出来るだけ慎まなければなりませんね。
(反省・・・と言いつつ、この他にも“餌付け物語”はまだまだ続きます。笑)


ツバメウオの幼魚です。 何となく“ツバメ”と名付けた理由が判りますね。


“ウツボ”は、大きな口と鋭い歯で怖がられますが、いたって大人しい魚です。
人間の中にも、強面だけど“気の小さい人”や、とっても“優しい人“って居ますよね。


外国の方にとても人気の高い“トラウツボ”です。
気性が荒いと言われますが、撫ぜたり手乗りに出来るフレンドリーなウツボです。僕だけ?


海チーム 文:画像共に K.Y
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臭覚の春

2010年04月27日 | 植物
今日は雨・雨・・・
昨日のうちに少し島を回っておきました。

昨日はとても穏やかな天候でした^^
まず一番驚いたのがこれ

タンポポの綿毛??
と見間違うぐらい、ふっさふさに綿毛をつけていたのはなんと
フキノトウでした。
フキがバックに映っているのがわかりますね。
フキもタンポポと同じキク科なのですね!
言われてみたら、フキノトウもキクのようにたくさんの花をつけています。
今までフキの綿毛を見た事がなかったような・・?!
と考えてみたら、きっと近所にあるフキはフキノトウが顔を出したらすぐに
人にもぎ取られてしまうから・・なのではないでしょうか^^;
この見つけた場所は、人里離れた所だったので残っていたのですね。
綿毛を少しでも遠くへ飛ばす為、こんなに背を高くしていました^^

次はカキドオシ。

実は日本全土の道端に自生しているよう普通種なのですが、
私は今回教えてもらって初めて知りました。
なぜか、大島ではそこらへんには生えていなくて、これも人里離れた
所で見つけたのでした。
横に這っていく茎のところどころから根を下ろして進み、垣根も通って
広く侵入していくので「垣通し」が名前の由来だそうです^^

ぱっと見は今あちこちに咲いているスミレと似ていますね。
でもシソ科の植物なのでした。
シソ科という事は葉っぱの匂いを嗅いでおけばよかった。
強い香がするそうです。
それと、ダイエット茶に使用出来るようです!
試してみたいわ^^


最後にこれ。

花本体を見つける前に「わ~ユリのような甘い香り!」という気付き方をしました。
キョロキョロとあたりを見渡すと、そこには満開のマルバアキグミ!
花がついているの、わかりますか?
拡大するとこんな感じ↓

ちょっと地味な色なので、全体的にみると同化してるみたいですね。
でも、香で主張していたので出会う事ができました♪
春のお散歩は香りで楽しめるものが多いかもしれませんね^^
目で楽しむだけでなく香りを嗅いだり、触ってみたり、味を確かめてみたり・・
そんな過ごし方が出来るのって幸せですね^^!

さぁいよいよゴールデンウィークに突入です!
毎日お客様と山を歩きますよ~♪
お天気も良いようで、楽しみ楽しみっ^^

報告も楽しみにお待ちくださいね♪

(友)




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加茂の雪椿

2010年04月26日 | 植物
加茂市訪問の私の重要な目的は“雪椿”
新潟の県の木は雪椿、加茂市の市の花は雪椿なのです。
日本に自生する椿はやぶ椿と雪椿です。やはりその土地に生きている椿を見てみたいと思っていましたが、チャンスがめぐってきました。

何人かの人に『雪椿?白い椿なんでしょ』といわれてしまいました、色ではなく品種が違うのです。
加茂公園内の椿園を紹介いたします。






               

これは原種の雪椿だそうです。赤が一段と鮮やかに見えますし花芯の黄色も華やかですね。
(花芯がばらばらになっているのも特徴。しかし、椿園の花を採って確かめてみることは出来ませんでしたが)

雪が多い地方の適応変種といわれています。
幹や枝がしなやかで日本海側の湿度のある重い雪を被って幹が竹のようにしなりながら、雪の下でじっと春を待っているのでしょうか?


根元が曲がっているのは特徴



                 
                 とても特徴的でしょう?


でも、 まっすぐなものも沢山ありますが…

半八重咲き


          
          ピンクの絞り

                   
                   ピンクの八重咲き

白い花も有ったんですが…


枝を折ると長く裂けていました(別働隊の一人が地元の人から一枝頂いたそうです)もちかえった一枝、大島で根付くといいですね
(うん、すぐ見にいけるので  ○○さん見に行っちゃいますよ。よろしく)


桜や椿は交配が出来やすいので沢山の品種があります。
雪椿とやぶ椿の交配種で“ユキバタツバキ”という品種もあります。加茂と大島の友好都市の象徴みたいな物ですね。

来年の椿まつりには今回お世話になった加茂の方々に大島のやぶ椿を楽しんでもらえるようにもっと勉強しなくてはと思っています。       (しま)
    
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雨交じりの山歩き

2010年04月25日 | ツアー
昨日、FIT(森林インストラクター東京会)のメンバーの方とスタッフ、計4名で山を歩いてきました。

昨日は今日と違って、雨もパラつき、北風が吹く寒い日でした。

まず歩き始めに目についたのはスナゴケ(たぶん)です。

日当たりのよい砂質の土に生えるというこのコケは、冬の間は茶色っぽい枯れたような色になって
ヒッソリ生きていますが、春になると新しい葉が伸びてきます。
雨が降ると元気になって葉を広げるらしく、鮮やかな黄緑色が夜空に輝く星のようで、とても綺麗でした。

カルデラの中で毎年どんどんその数を増やしているカジイチゴも、花を開き始めました。

さっそくアブが花粉を舐めにやってきていました。
1cmないぐらいの小さなアブです。

写真に撮って調べてみたら、ツヤヒラタアブのようです。(体のU字模様は光の反射です。)
体に毛が少なくてツヤツヤしているのが特徴とか。

他にも、黒い溶岩の下から出てくるハチジョウイタドリの若葉を探したり、
ナンバンギセルの種を探したりしながら、ゆっくり山を登りました。

途中で溶岩壁を観察していた時のことです。
スタッフの「きゃ~!すごいもの見つけちゃった!!」という声が…。
「ど、どんなもの~?」とあわてて駆けつけた所に、あったのがこれです。

馬糞の上にニョキニョキ生えた沢山のキノコ!

調べてみたら、どうやらツヤマグソタケというキノコが一番近いようです。

馬糞から生えるキノコは何種類もあり、マッシュルームも元は馬糞から生えていたようで、
馬糞は今でも堆肥として菌床に混ぜて使われてもいるようです。

うむむ~、ビックリ!

そして、次の発見はこちら!
何だと思いますか~?

カジイチゴの種から伸びたばかりの若い茎です。

先端の赤い毛に覆われた茎から、淡い緑色の若い葉が伸び始めていました。
何とも春らしい光景です。

カルデラのカジイチゴの枝は赤くてツヤツヤしていますが、子供のうちはずいぶん毛が密集するのですね。
ちなみにこの毛ですが、触ってみたらゴワゴワでブラシのような手触りでした。
可愛い産毛のような手触りをイメージしたのですが…さすが逞しいカジイチゴの子供です。

帰り道の林道には、道幅ぐらいの水たまりができていて、
アメンボが気持ちよさそうに水面を滑っていました。

スタッフの「アメンボって飴の匂いがするんですって!」という発言に、さっそく実験開始。
水の上からスタッフの手の中に移動したアメンボは、皆に匂いをかがれることになりました。

匂いをかいだ後、皆が口々に叫びました。

「あ、ホントだ!いい匂い!」「紅茶の香りがする!」「アールグレイだ!」
…アメンボさん、ビックリさせてごめんなさい。

しかし「アメンボは紅茶の香り」は皆の脳裏に深く刻まれたのでした。
ちなみにこのアメンボ、コセアカアメンボという山にいるタイプのアメンボのようでした。

その他、様々な景色や植物や虫を皆で見つけながら歩き、とても楽しい山歩きとなりました。

ところで、今こうやってまとめてみたら、昨日恨めしく思っていた雨の恩恵を結構受けていた事に気づきました。
雨だったからこそ美しかったスナゴケ、元気に伸びたキノコ、水溜りで出会えた山のアメンボ…。

雨が嫌いで花を閉じてしまう植物もいる一方で、俄然元気になる者達もいるのですね。
これから暖かくなるので、また時間を見つけて「雨の恩恵探し」に行ってこようと思います。

(カナ)
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アマサギ

2010年04月24日 | 
今朝牧場近くの草地で見つけました。
今年初めての出会いです。
昨日はいなかったので到着したばかりなのかもしれません。
アマサギの姿を見ると、もう春も終わりだと感じます。

・・・が。

この寒さは一体なんなのでしょうか!?
この写真を撮っているときもとても風が冷たく指先がすっかり冷え切ってしまいました。
渡ってきたアマサギたちもびっくりしていることでしょう。




去年の4月30日のブログで天野が『白いサギたち』という題名でシラサギについて書いています。
アマサギもそんな白いサギたちの一員です。

でも白くないじゃないか、ですって?



ハイ、これは夏羽(なつばね)なんです。
秋に再び伊豆大島を訪れるときには真っ白になっています。

あ、アマサギは他のシラサギたちと同じく大島通過組です。
本州のどこかで子育てをしてまた大島に立ち寄ってくれるのです。



今朝アマサギは全部で3羽いて、2羽のダイサギ、数羽のチュウサギと一緒にいました。



手前はチュウサギです。


アマサギが奥にいるせいもありますが大きさがかなり違います。




これはダイサギとチュウサギ。


左を向いている2羽がダイサギです。
・・・この2羽、ビミョーに大きさに違いがあるように見えるのですが・・・個体差でしょうか?
それともどちらかが『チュウダイサギ』とか!?








オマケの1枚は北上するヒメウの群。
全部で100羽くらいはいたようです。



結構な向かい風のナライ(北東風)が吹いていましたが、それをものともせずにあっという間に見えなくなってしまいました。







今日出会った鳥たち(声のみを含む)

ウミウ、ヒメウ、シノリガモ、オオミズナギドリ、ウミネコ、アマサギ、チュウサギ、ダイサギ、クロサギ、メダイチドリ、ムナグロ、イソシギ、キョウジョシギ、トビ、コジュケイ、キジ、カラスバト、キジバト、アマツバメ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、アカハラ、ツグミ、ウグイス、セッカ、イイジマムシクイ、オオルリ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、クロジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、コムクドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ドバト



         がんま
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きのこの山

2010年04月23日 | 植物
 このところ、雨や曇りの日が多く、日照時間が少なくなっています。それに、一昨日は初夏の気温でしたが、また昨日から冬の寒さに逆戻り。

 そんな気候の影響で、全国的に野菜類の価格が上がっているようです。大島の物価は、輸送の関係で普段から高目なので、ちょっとキビシイです。

 でも、庭先ではアシタバの新芽が摘めますし、やはり、この時期はキノコですね(笑)


 そんなわけで、今日はキノコの食べられそうなの(!?)を。
まず最初(↓)は、アミガサタケです。



 フランスでは、春の訪れを告げる食用きのこ「モリーユ」として、親しまれているそうです。
広がる傘はなく、頭部と柄からできています。頭部は網目状の峰と、その間のへこみガ特徴です。

【生食は毒なので注意!!】乾燥品が輸入されているほどだそうですが、まだ、試食していません。以前切ってみたら、頭部も柄も中は空洞で、不思議なキノコでした。


 次は、近縁のトガリアミガサタケ?(↓)。こんな道路脇に生えていることも珍しくありません。春、土手や草原などにも生えます。



 アミガサタケ属は、どれもよく似ていて見分けるのは難しいですが、生食しなければ食用になるそうです。
 落ち葉などを栄養源としている腐生菌という仲間です。この仲間は、胞子を頭部の「へこみ」の表面にある「子のう」という袋(顕微鏡で見る)で作るそうです。


 次は、キクラゲの仲間の、アラゲキクラゲ(↓)です。



 中華料理の食材として有名なキクラゲ。小学校の給食でキクラゲのスープがよく出たのを思い出します。キクラゲは、耳のような形なので、漢字で「木耳」と書きます。和名の由来は、クラゲに似た食感からだそうです。

 乾物として一般に売られているので、性質はよく知られていると思いますが、念のため。

 水分がたっぷりの時は、やわらかくプヨプヨ。それが乾くと縮んで堅くなり、再び水分を与えると元のやわらかさに戻る性質です。

 大島では、このアラゲキクラゲ(粗毛木耳)の方が、キクラゲより多いようです。これは、果樹園のグミの木についていました。ニワトコの枯れた枝や幹によく着いています。どちらも、同じ様に食べられますが、アラゲキクラゲの方が少し厚くて硬めです。ラーメンや野菜炒めに最適です。

 同じキクラゲの仲間(↓)、???



 正確な名前が分かりません。花弁状で、よりゼラチン質です。アカメガシワの枯れ木についていました。
 キクラゲにしては色が薄くて肉厚の感じですが、やわらかくて美味しそうです。


 次も近所で見つけたマッチ棒のような形のキノコ(↓)。中ほどの分かりますか?



 オオセミタケです。大蝉茸と書きます。このキノコも、初めのアミガサタケ類のように、頭部と柄があり、傘はありません。

 バッカクキン科トウチュウカソウ属、アブラゼミやエゾゼミの幼虫に寄生するキノコ「冬虫夏草」の一種です。

 胞子は、頭部に埋め込まれた「子のう殻(しのうかく)」と呼ばれる粒の中に作られます。

 下の画像左側で、縞状になっているのが、セミの幼虫の腹の部分です。



 漢方で利用するようですが・・・ちょっと、試したくない感じです。(汗) 

 幼虫を栄養にして成長するキノコ。それを滋養強壮のために食する人間・・・すごい食物連鎖ですね!!
     (なるせ)




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シマタヌキランが彩る春景色

2010年04月22日 | 植物
今日は冬に逆戻りしたかのような冷たい雨ですが、一昨日は山に行って春を楽しんで来ました。

これは一昨日撮影した、私の大好きな春の山。

雨の後には“幻の湖”が現れる、三原山の西側斜面の風景です。

山を彩るモザイク模様の赤は固有種のイタドリ、緑はやはり固有種のシマタヌキランです。

昨年の4月の日記にも登場したシマタヌキランは、その姿がタヌキの尻尾に見える事から
「タヌキ」という名前がついたと言われています。

一番の花盛りに訪れる事ができれば、本当に
“見渡す限りタヌキの尻尾!!”という風景を見ることができます。

今回は花の最盛期を過ぎていたのと、数日おきの雨と寒さの影響か、
何だかションボリしたものも多くて、少し残念でしたが、
それでも今年もシマタヌキランの花を堪能できて、満足でした。

ところで、ゴワゴワの毛だらけで「どこが花なの?」という風貌のシマタヌキランですが、
高倍率の虫眼鏡で見ると雄花と雌花を観察できます。

①は雄花、②は雌花です。


①の部分を高倍率で見るとこんな感じです。(ただし毛?をかき分けないといけませんが・笑)

まだ花粉が詰まった綺麗な袋(葯)が残っているものもありますが、
ほとんどの物は中身が出てしまってシワシワになっています。

袋には細い糸みたいなものがついていますが、これは袋を支えていた花糸でしょうか?
もういらなくなった袋を糸をほどいて風に飛ばし、処分しようとしているように見えます。

②の部分を高倍率で見るとこんな風に見えます。

長く伸びためしべ先端に粉っぽいものがついています。たぶん花粉だと思います。
めしべの根元の緑色の部分が、これから種になっていくはずです。

風が受粉を手伝ってくれる植物は、目立つ色や香りで虫や鳥を呼ぶ必要が無いため、
“花”というイメージとは程遠い、地味なものが多いです。

でも細かくその仕組みを観察してみると、どれもがきちんと子孫を残すための役割を
はたしていることがわかって、虫メガネをのぞく度に感心します。

同じカヤツリグサ科のオオシマカンスゲが森の中や草の陰など、
風が直接当たらない、十分な栄養を含んだ土の上で生きているのと対照的に、
シマタヌキランは裏砂漠やカルデラ周辺の、強風と貧栄養という悪条件のもとで、
元気に生きています。

4月になっても雪が降るという今年の異常な天候の中で堂々と緑の葉を伸ばし、
フサフサの茶色い花をつけたシマタヌキランの、この凛とした姿をご覧ください。


私はいつも春になるとこの場所を訪ねて、“見渡す限りのタヌキの尻尾”に囲まれるのを
とても楽しみにしています。

(カナ)
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初めまして~

2010年04月21日 | 海の生物
皆さんご存じかも知れませんが、年度が変わり“陸ガイド部門”に2名の欠員が出てしまいました。一人は獣医さん、職場の異動で島外へ・・・そしてもう一人、子育て中のスタッフは中々時間が取れず、しばし陸ガイド部門をお休みとの事
そんな訳で、“陸部門スタッフ日記”に、海ガイドチームが“週一”で加わる事になりました。しかし、海チームは別部門として“スタッフログ”なるものを書き、最新の生物情報をほぼ毎日発信しています。そこで、ここでは海の生物のみにはこだわらず、今までの海との関わりで感じた事や面白い出来事等を、少しずつご紹介できればと思っています。 
勿論、大島を取り巻く海のnewsや、生物情報もリアルタイムでお伝えしていきます。どうぞ、宜しくお願いします。



さて、上の画像ハナタツと言うタツノオトシゴの仲間です。
胸元?に何か付いているのが判りますか?



アップにするとこんな感じ。何と!生きた貝が胸元を這っていました。
人間だったらきっと、ムズムズして手で払いのけるところでしょうね。
性格の穏やかなハナタツは、こんな事は気にしない!
ちょっと微笑ましい”ワンショット”でした。


(追加)
すみません。追加で登場です。
もう少し詳しく事の成り行きを・・・。

先日、毎週水曜日に担当してくれていた有馬典子から子育てが多忙を極めるため
完全休業をしたいとの申し出を受けました。

水曜日を日記の休みの日にしようかとスタッフ間で話しあいましたが
それも淋しいので、陸の話題はお休みにして、海スタッフの方から
大島の海の中を紹介していこうということになりました。

海のHPの日記は、リアルタイムの生物情報的な意味合いが強いのですが
ここでは海の生物たちの生態など、楽しい話題をお届けしたいと思います。

今まで水曜日に何回も登場していた“磯の貝達”よりも少し水深が下がります。(笑)

これからも引き続き、よろしくお願いします。

(カナ)
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