グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

白いサギたち

2009年04月30日 | 
皆さんは「シラサギ」という鳥をご存知ですか?
しかしそれはコサギやチュウサギ、ダイサギという複数の種類のサギ類の
総称で、単一の種類をさす種名ではありません。

伊豆大島では、これらのサギたちは春と秋の渡りの時期に島に立ち寄って行く
旅鳥のものがほとんどです。

現在は空港や牧場、海岸などで羽を休めるシラサギたちを良く目にする季節です。
真夏になる前には居なくなり、また秋が来るとやってきます。
そんなシラサギたちは白くて、鳥としては大きいので通りがかりの人たちの目にも
ふれやすく、季節のうつろいを感じさせてくれる一つの存在でもあるのです。

今日の写真はチュウサギです。
背中から後に伸びたレース状の飾り羽がとってもおしゃれですね!

(あまの)
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うさぎの耳

2009年04月29日 | 植物
今日は昭和の日でお休みでした。
お天気も良く、風もそよそよ。
お弁当を持って子供達とピクニックに行ってきました。

午後はお庭の畑を世話しました。
そろそろ夏野菜の苗を植えなければ!
でもその前に夕飯のおかずにアシタバを取ろうと
家の周りをウロウロ。
林の中で目に止まったのはシロダモの若葉。
シロダモは大島の林や森に多い木です。
その若葉は写真のように銀灰色の毛を密生して垂れ下がっています。
島では「ウサギノミミ」と呼んでます。
触るとその感触はまるでうさぎの耳のよう。
ふわふわやわらかくてとっても気持ちいいです。

(のり)
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伊豆大島のモリアオガエル

2009年04月28日 | 哺乳類、爬虫類、他
先週あたりからモリアオガエルの産卵が始まったようです。

えっ?伊豆大島にモリアオガエルなんか居るの?!
と思われる方も多いのではないでしょうか。
実は私も初めて聞いた時は驚きました。

大島のような火山島に爬虫類は居ても両生類は生息していないことがほとんど
だからです。

そう、人為的に移入され、定着してしまったそうです。

本来ならばそこに居てはならない外来種、いつか駆除の措置がとられるかも
知れません。
しかし人によって無理やり連れてこられた天然の水場が少ないこの島で懸命に
命をつなぐ健気な彼らを見ていると何故か憎めない気持ちになってしまいます。

ちなみに雌は産卵前に水溜りに入り、総排泄腔から膀胱に水を吸い込んで貯め、
産卵時卵塊を泡立てるのに役立てるのだそうです。

…膀胱炎にならないのだろうか?と余計な心配をしたりして…。

(あまの)
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み~つけた

2009年04月27日 | 哺乳類、爬虫類、他
“陸貝”ってご存知ですか?
知らないって!
では“でんでんむし”は?
勿論、知っていますよね。実は海に居る貝と同じ種類の物で、陸に住んでいる貝なのです。

その貝の中でも少し珍しいのが“ヒダリマキマイマイ”と言う貝で、貝の巻き方が左巻きなのです。(上から見て逆時計廻り)
今まで探していたのですが、殻しか見つかりませんでした。


しかし、居ました、居ました。でも、幕が張って… 生きているのかな… 重いから中身があるような…

お茶かけて水分補給(むちゃな)でも、動きなし 2時間後少し変化があったかな?ないのかな?

で 家まで拉致して来ちゃいました。その後、水かけて5時間待ったら、復活完了!パチパチ

結構年数のたっている固体みたいで動きがゆっくりなのか、冬眠中だったのか(冬眠するのか?)強制的に目覚めていただきました。

この後、少し我が家に逗留いただきます。

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確かにウメだ

2009年04月26日 | 植物
今日の大島は朝から晩まで、荒れに荒れています。
ただし、風だけ。
家が飛びそう。オズの魔法使い状態です(>.<;

空は晴れ、部屋や車の中にいれば暖かい日だったのではないでしょうか^^
強風のおかげで富士山も久しぶりに観る事ができました♪

そんな強風の中、とある訓練で風にあおられまくっていた私です。
今日は植物の散策の出来ない日でした(>.<;
つい最近「まだ頑張っている桜がある~!」と思っていましたが、これで全部散ったかもしれませんね。

そんなわけで今日は、少し前に撮影したマルバシャリンバイを紹介します。

大島では「イソモッコク」と呼ばれているというこの植物、
磯の周辺にはあちこちに観られる葉の厚い常緑樹です。
漢字で書くと「丸葉車輪梅」、そう、ウメですか!

写真の花芽が現在はあちこちで白い花をさかせて海岸線を賑わせています。
そして、このお花にそっと近づいてクンクンしてみると、確かにほんのり良い香り!
「おぉ、梅っぽい!」と思ってニッコリしながら歩いています^^

風がやんだらまたのんびり海岸線を歩きたいな♪
皆様も車をとめて、少し歩いてみませんか?

(友)





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オオミズナギドリ

2009年04月25日 | 
大型連休の初日は朝から雨となりました。

もっと激しい風雨を期待していたのですが、あんまり降りませんでした。
と言っても十分な量の恵みの雨です。
この雨で野山の緑はさらに濃くなるでしょう。

さて、鳥さんです。
今回はオオミズナギドリ。

大島周辺では真冬以外はいつでも見ることができるようなありふれた海鳥のひとつです。
しかし今日は近かった!!

写真を撮った場所は大島の最北端、乳ヶ崎(ちがさき)沖です。
海岸からの距離は200~300メートルくらい。

風に乗って、おびただしい数のオオミズナギドリが乱舞していました。
双眼鏡で見ていると酔ってしまいそうになるくらいです。

みんな自由に悠々と、空と海の間をわずかな羽ばたきで滑空していきます。

晴れた日の彼らも美しいですが、雨に煙る海上の姿もまた、とても魅力的です。








がんま
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新緑のシダ

2009年04月24日 | 植物
 もうずっと以前のことですが、丁度この季節、島の西側の磯へ降りて行く山道で、涸れ谷の底にたくさんのイノデの仲間が新しい緑の葉を丸く開いているのを見て、嬉しくなってしまいました。薄暗い場所に鮮やかな黄緑色の丸が点在する様子は、不思議な生き物に感じました。 

 温暖で多雨多湿の大島では、シダ植物が多く見られます。
草木の芽吹くこの季節は、シダの仲間たちの新緑の時季でもあり、日々成長して変化する様子は驚きの連続です。

 大島自然愛好会編集「伊豆大島の植物」という図鑑の総目録によると、オシダ科のイノデの仲間は、イノデとアスカイノデの2種が記載されているだけです。この2種の雑種のミウライノデはないのでしょうか? 日本にはイノデの仲間は種類が多く、大島にも他の種がありそうですが、区別は難しいです。

 写真中央の葉の付け根(葉柄)に付いている鱗片(りんぺん)と呼ばれる「削り節」のようなモジャモジャ。この鱗片を密につける様子がイノシシの手に似ているので、猪手の名が付いたそうです。種の違いは鱗片の色・形・辺縁の状態や、胞子の付き方、葉の色や光沢などで区別します。先日、アイアスカイノデかと思われるのを見つけて観察中です。 

(なるせ)
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大きな毛虫

2009年04月23日 | 
昨日の朝7時頃、犬の散歩で一周道路を歩いていた時のことです。道路沿いに植えてある桜の樹皮が、なぜか細長く膨らんでいるのに気づきました。

近づいてよく見たら、7~8cmの大きな毛虫が張り付いていました!大きいし、色は桜の樹皮とほとんど同じで、なんだか強そうな怪獣みたいな毛虫です。

「写真を撮らなきゃ!」と思って帰ったのですが、毛虫が全く動く気配がなかったので、安心しきって4時間後ぐらいにその場所に行ったら、「アレレ?毛虫がいない!」

桜の木の周囲をグルグル回って上から下までよ~く観察したら、私の身長の2m上の高さまで、這い上っている毛虫を発見!どうやらヤル気を出して、葉っぱのそばまで登って行ったらしいのです。(毛虫としてあたりまえ?)

と、いうわけで今日の写真は下からあおって撮った毛虫ちゃんです。もし誰かが、一周道路の車道のヘリで、背伸びして手をのばして桜の木に張り付いている人を見かけたとしたら、その正体は私です。

毛虫の名前はカレハガ、親は枯れ葉そっくりです。親にもぜひ会いたいものです!

(かな)
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遠足

2009年04月22日 | 植物
 昨晩は雨、今朝は雨は上がっているのですが、風が強い・・・
でもお天気なので、予定通り親子遠足に行ってきました。
息子の保育園の行事で、父母も参加する遠足です。
場所は大島公園。広い芝生の広場や動物園や椿園があり、
子供と一緒に一日楽しめる場所です。

大島公園にはオオシマツツジもたくさんあります。
写真はその一部です。
日差しを浴びてキラキラとってもきれいでした。

山の斜面を見るとツツジで染まっています。
二歳の息子も山を見て「きれ~」と言ってました。
もうすぐ満開。楽しみです。

(のり)

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ニョイスミレ

2009年04月21日 | 植物
今、島では何種類かのスミレの花が、盛りを迎えています。

一番多いのが薄紫色をしたシチトウスミレで、島のいたるところで元気に花をつけています。一番ビックリしたのは火口一周コースの溶岩礫の上にこの花を見た時で、どんな偶然でそこにやってきたにせよ、しっかりと根付いている逞しさに感動しました。

そんなシチトウスミレと対照的に、緑濃い森の中でひっそりと咲いているのが今日の写真のニョイスミレです。

少し湿気のあるような森の中の、ちょっとした陽だまりに咲いている小さな可愛い花です。白い花弁に紫色の筋が入っています。

初めてこの花を見たのは数年前、あまり人の通らない登山道を登っていた時のこと…。暗い森の中で陽の光を浴びて、この花だけが浮き立って見え、その可憐さに息をのんだのを覚えています。

それからこの花に会いたくて、3年連続で登山道を登りました。

今は他にも何箇所かでこの花が咲いていることがわかりましたが、それでも山で偶然この花に出会うと、初めて会った時のことを思い出して、思わず足を止めしゃがみ込みその可憐さに見とれてしまうのです。

(カナ)
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