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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパーク訪問(2025)3日目と諸々

2025年05月27日 | 火山・ジオパーク
洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパーク訪問3日目。昼の電車に乗って帰る予定だったので、江川さんに迎えに来てもらい、三松三郎さんにご挨拶に行きました。

ちょっとだけ立ち寄るつもりが、館内の昭和新山誕生が動画で見られる展示を見せてもらい

昭和新山で見つかった、植物の化石の論文をいただき

なんとジュースまでいただいて朝から至福の時・・・

(贅沢)

その後、伊達紋別駅まで送ってもらいながら、江川さんが「この風景大好きなんです」とおっしゃる風景を見て、車を降りて写真撮影。

江川さんによると、「ここは洞爺カルデラの火砕流台地です! 四方からお日様が当たる畑作地帯です♪」とのこと。

この緑色の広がり…。伊豆大島にはないものなので、かなりトキメキました〜❤️

その後、カフェや車中で色々語りあい、伊達紋別の駅員さんに「ギリギリ(に乗るの)はやめてくださいね」と言われるまで駅舎でも話し込み、江川さんとお別れして、有珠を後にしました。

…ということで、3日間の洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパーク訪問のざっくりとした報告は、今回で終了しますが、ツアーには「おお〜」と思った❤️や❗️が散りばめられていたので、そのいくつかを書き留めておこうと思います。

(1) 2日目のお昼に入った「有珠山食堂 噴火亭」のカレーが噴火していた!

火山を模したカレーは全国にあれど、これはしっかり山から噴き出る火柱が表現されているのが素敵でした。(唐辛子で辛いらしい)

(2) めちゃめちゃ可愛い水色の花!

足元に7mmぐらいの小さな花が、たくさん咲いていました。
エゾムラサキという、北海道と本州の上高地にだけ分布している花らしいです。

(3) 「これ何??」としばし呆然とした大きなフキの花!

アキタブキという岩手県水沢以北に生息するフキらしいです。

(4) 昭和新山をトッピングしたソフトクリーム!

ロープウェー駅前のデッキで、昭和新山を見下ろしながらソフトクリームを食べました!
甘すぎずに、とても美味しかったです。(昭和新山がボケてますけど😅)

(5) ロープウェーの駅のお土産屋さんに、ジオパークのパンフレットが売っていた!
昭和新山誕生のパラパラ漫画と

パンフレット(英語と日本語)が売られていました。

ヘビのぬいぐるみ(かなり欲しかった)とか、キャラクター商品とか、お菓子を売っている店内で、ジオパークのパンフがあるのが素敵でした!(ロープウェーにも火山マイスター&ジオガイドさんがいるからでしょうか?)

(6) 字や線を、書いたり消したりできる地図!(これって今時、普通ですか?)

これなら、その日のコースとか自由に書き込めて、色々活用できそうで良いなぁと思いました!

(7) 喋る券売機!
伊達紋別駅で、生まれて初めて「喋る券売機」と対面しました。

そもそも伊豆大島には電車がないし、東京に出た時はSuikaを利用するので、券売機で切符を買おうとすると行き先を探せなくてうろたえるんですよね😅 それが、画面の向こうのお姉さんが画面も遠隔で操作してくれて、私は言われた通りにお金を入れるのみ! なんという便利さ! すばらし〜!!

…ということで、滞在中「おお〜」と思った❤️や❗️は、以上です。

3日間の間、皆さんそれぞれ多忙な中で協力しあって、リレーのようにガイドを引き継ぎ、私たちの希望を全て取り入れながら、全体スケジュールを組んでくれました。 今回会えなかったけれどメッセージとお土産をくださった方もいます。みなさんの温かいもてなしの気持ちに、感謝の気持ちでいっぱいです。そして関わっていただいた人々のガイド力の高さと、チームワークに感動しました。

ゆざわの吉野さん、島原の永田さんともゆっくり話し、なんというか、体の奥にパワーが充電された気がしました。
関わってくださったみなさま、本当にありがとうございました❗️

(かな)
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赤い!

2025年05月26日 | 火山・ジオパーク
今日の写真は、有珠滞在2日目の午後、雨上がりにさらに美しい色になって現れてくれた昭和新山です。

ありがと〜❤️

(かな)
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洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパーク訪問(2025年)2日目

2025年05月25日 | 火山・ジオパーク
2日目の午前中は、三松正夫記念館訪問。

三松正夫さんは、昭和19年〜20年の第二次世界大戦のさなか、噴火で麦畑が盛り上がり、山ができていく様子を観察・記録し続けた方。当時郵便局長だった正夫さんは、畑が火山になってしまった人たちのために、私財を投げ打って土地を買取り、新たに誕生した火山(昭和新山)を守り抜いた方として有名です。

その正夫さんに関することや、昭和新山の資料を集め、記念館を作ったのが三松三郎さん
今の昭和新山の持ち主で、資料館の館長を務められていて、その火山への向き合い方に全国にファンがたくさんいます。(今回一緒に旅したメンバーが、秋田県・ゆざわと、長崎県・島原半島と、東京都・伊豆大島からというのも、全国にファンがいる証拠かも!😌)

午前中は記念館で、館長&昭和新山持ち主の三松三郎さんを囲んで、車座に椅子を並べておしゃべり💕

正夫さんのお孫さん(三郎さんの息子さん)の三松靖志さんが、有珠山噴火の時の大きな写真を用意してくださり、まるで紙芝居のようでした!
美味しい苺の差し入れと和やかな会話に、めちゃくちゃ癒される贅沢な時間を過ごしました。(場を作ってくださった方々に感謝。写真中央は森近恭子さんです)

色々、お話しを聞いてから外に出て…、これまたジオパーク関係者の間では超有名な(?)、三松靖志さんによるおじいさんの顔マネ🤣

本当にそっくりで、何度見ても笑わずにはいられません!🤣

ゆざわジオパークの吉野さんは、55年前に修学旅行で、山を背景に写真を撮った記憶があるとのことで、(たぶん)同じ場所と思われるところで記念写真!

みんなに「昔の写真と比べてみて」と言われていました。(前より緑が増えたので)

昭和新山の園地の中には、その三松正夫さんの銅像が立っていますが、刻まれた文字は名前ではなく「麦圃生山(ばくほせいざん)」。

もしご本人が生きていれば、自分の名前よりも麦畑から山が生まれたということを伝えたいはず…、ということで、この文字が刻まれているのだそうです。
この正夫さんのスピリッツは、今の洞爺湖有珠山ジオパークの核となって、地域をまとめているように感じます。

昼食後はロープウェーに乗って有珠山の上へ。

9年前に来た時はなかった場所までウッドデッキが拡張され、デッキの上に椅子やテーブルが置かれて、気持ちの良い空間ができていました!

以前、尋ねた時、「ここにカフェがあって、お茶が飲めたら快適だろうな」と思ってたことが、現実になっていたので感動しました❣️

この日のガイドは、ジオガイドになったばかりという児島さん
釣りガイドとして長く活動されてきたとのことで、笑顔でわかりやすく案内をしてくれました。

20mぐらいの高さになったドロノキの前で立ち止まり、「津波はこの木の高さを超えてくることもあるんだよ」と、子ども達に話しているとのこと。

「見た目ワイルド・中身はマイルドを活かしつつ、頑張りたいと思います🎵」とおっしゃっていたので、今後のご活躍が楽しみです!

展望台はさらに進化し、新たな2つ目の展望台もできていました。
360度のパノラマビューを誇るその場所の名は…「USU360」

なんか、かっこいいですねぇ〜💕

少し遠くに見える昭和新山や

目の前に見える大有珠と呼ばれる山(溶岩ドーム)など、雄大な景色を楽しめました。


火口原の風景は、以前より緑が増えた気がして、

2016年3月の写真と比べてみました。

季節が違うから、はっきりわからないけれど、かなり緑が増えましたよね?
この場所は、1977年の噴火前には牧場があったそうで、9年前にガイドをしてくれた池田さんが、その頃を想像して描いた絵を見せてくれて印象に残っていたのですが…

もしかしたら未来はまた、この絵のようになるのかもしれませんね。(常に変わり続ける風景に親しみを感じます)

ここで、ガイドの児島さんは用事があるとのことで、ベテランの荒町さんに引き継ぎ。
荒町さんも絵が得意で、ラジオ番組を持っていて語りが素敵!

ご自身が描いた絵を使って、場所の説明をしてくれました。
(景色よりも手書き資料に食いつく我々…これってガイドの性?😅)

この後、洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパークの事務局に行き、事務局の加賀谷にれさんに同じ建物内にあるジオパークの展示を案内してもらいました。

最初は、さまざまなジオパークの石や、コロナ流行中に地元高校生の皆さんが作ったという立体模型などをみていたのですが…

途中で椅子のあるスペースを見つけて話しこんだら、あっという間に1時間経過(笑)
でもゆっくりリアルでお話しできる機会はとても貴重なので、みんな大満足でした💕

最後に事務局の金田さんに、壮瞥公園の洞爺湖展望台に連れて行ってもらいました。

名物の梅は花が散っていましたが、赤いガクが太陽の光で透けて、ガラス細工のようでした。

2日目も、とても楽しい一日でした。
お世話になった皆様、本当にありがとうございました!!

報告は明後日(3日目と色々)に続きます。

(かな)
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洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパーク訪問(2025年)1日目

2025年05月24日 | 火山・ジオパーク
5月21日〜23日まで、島原半島ジオパークの永田さん、ゆざわジオパークの吉野さん(お二人ともジオガイド)と一緒に、洞爺湖有珠山ユネスコ世界ジオパークを訪ねました。

今回の目的は、昭和新山の持ち主・三松三郎さんや、洞爺湖有珠山ジオパークのジオガイドの皆さんとじっくりお話しすること、そして昭和新山をゆっくり眺めること…の2つでした。

洞爺駅では懐かしい人たちが迎えてくれ、「変動する大地」という、このジオパークのメッセージが書かれた柱の前で集合!(ここ数年オンラインでしか会えていなかった方々との、リアルでの対面が嬉しかった〜!)

駅舎内には、大きなジオパークの地図が貼ってあって、この日のコース説明。

外に出たら、なんと32ヶ国語で書かれた「ようこそ」の文字!

この地域への外国人観光客の多さを感じました。

最初に訪れたのは、有珠山の山体崩壊で生まれた地形を一望できるアルトリ岬。眼下には、その時にできた流れ山地形が広がっています。

ガイドの佐々木さんが、目の前の風景の成り立ちや、人々の暮らしとのつながりについて丁寧に語ってくれました。

次に訪れたのは、「花の寺」とも呼ばれる有珠善光寺。

建物の中でひときわ目立っていたのは、満開のツツジの鮮やかなピンク色でした🩷

磨き込まれた廊下に花色が映り込み、まるでピンク色の海のよう!

その上にたたずむ人影も美しく、「これは夢の世界?」と思ったほどでした。

ちょうど見頃のタイミングで、訪れることができて、嬉しかったです〜💕

お庭では、国の天然記念物・クマゲラ(黒いキツツキ)の姿にも出会えました。
どうやら巣があるらしく、木の幹から顔を出しているところを教えてもらいました。

自分ひとりでは絶対に気づけなかったであろうクマゲラ。(写真中央に写っているので、探してください〜)
鳥に詳しいガイドさんのおかげで、貴重な出会いができました!

クマゲラ観察の後は、切り株でカフェタイム❣️

地元のお菓子と黒豆茶をいただいて、ほっこりした時間を過ごしました。

休憩の後は、何度か訪れたことのある災害遺構(2000年の噴火で被災した幼稚園)へ。

ここに案内してもらうのは3回目だと思いますが、建物の中で再生している木が、ずいぶん大きくなっていたことに驚きました。

左側に生えている桜の木は、少し前まできれいな花を咲かせていたそうです。(ここの桜、ぜひ見てみたいです)

ここでは、防災リーダー「火山マイスター」の大ベテラン、川南さんが駆けつけてくれて、ご自身のお子さんが通っていた頃の建物内の写真を見せてくれました。

写真を見て、被災した家屋がぐっと身近に感じられました。

「西山山麓火口群」では、2000年の噴火でマグマが地表に上がってくることで、地形がどのように変わるのかを、超わかりやすい模型で学びました。

赤いマグマがせり上がると大地が割れ、地形に凹凸が生まれる様子が、視覚的にとてもよく理解できます。

この模型は、火山マイスター認定にも関わる北翔大学の横山さんのアイデアによるものだそうです。(様々な立場の人が協力しあっているのが素敵です!)

旅の最後に訪れたのは、金比羅火口展望台。

ここからは、2000年の噴火でできた「有くん火口」が見下ろせます。

高い場所から眺めると、火口と人々の暮らす集落との距離の近さがよく分かります。

火山の活動によって、常に変化し続ける地形。
その中で営まれる人々の暮らし。
まさに「変動する大地」そのものだと、実感しました。

夜は、洞爺湖の湖畔で花火鑑賞。

火山マイスターであり、花火の打ち上げ用にも使われるボートの会社を営む荒町さんが迎えに来てくれました。

洞爺湖のロングラン花火。(毎年4月28日〜10月31日まで毎日20分間開催)
湖面に映る光が美しいだけでなく、その歴史や課題についてのお話も聞けて興味深かったです。

この日の昼のツアーでは、江川さん今野さんにもご同行いただき、色々なお話を聞くことができました。

私たちを歓迎してくださった、全ての皆様に感謝します。
とても楽しくて、充実した1日でした。

2日目の報告は、明日に続きます。

(かな)
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大室山山焼き(2025)と、その後。

2025年03月11日 | 火山・ジオパーク
素晴らしい快晴だった2025年2月8日。対岸の伊豆半島にある大室山の山焼きが、とても綺麗に見えました。
遅くなりましたが、今年の記録として、ブログにまとめておきます。

12時03分。

山焼きが始まっていて、富士山もくっきりでした!

12時06分。

大室山のかなり南の方(写真左側)の別の場所からも、煙が立ち上っていました。
なんの煙なのでしょう?(気になる〜)

12時08分。

大室山の右裾に、赤い炎が見えました。
船が煙の手前をゆっくり通り過ぎて行きました。(船から見たら迫力だろうなぁ〜)

12時14分。

半分以上焼けてきて、白い煙と赤い炎も見えました!

12時15分。

あと少し…。

12時21分。

ほぼ完全に真っ黒に。
約20分で、ピンク色っぽかった山が、黒い山に変身しました!

とてもダイナミックで、心奪われる風景でした。

そして、2月20日。
熱海の医院を受診するため、稲取経由の熱海行きの船に乗ったら、大室山の目の前を通ってくれました!

山焼きの風景を思い出しながら、黒くなった大室山をジックリ眺めました。

春の芽吹きが始まって大室山が、若葉色に変身するのも、あと少し…でしょうね!😌

(かな)
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磐梯山ジオパーク 火山がつくる絶景~大地の鼓動に出会う旅

2025年01月15日 | 火山・ジオパーク
今週末の日曜日、第36回オンラインジオツアー「磐梯山ジオパーク 火山がつくる絶景~大地の鼓動に出会う旅」が開催されます!

磐梯山は2回目のオンラインですが、今回のガイドは、自他共に認める大の火山好き、自称ボル女(ボルケーノ女子)の金裕香(きん ゆひゃん)さんです。

金さんは、地域おこし協力隊の仕事で磐梯山に行ってから火山に目覚め、日本中の様々な火山に会いに行っているとのこと。

2023年11月には、伊豆大島にも来てくれています!

溶岩を愛おしそうに触る姿や、

嬉しそうに溶岩トンネルに乗っかる姿、

マグマの飛沫が積もってできた岩に抱きつく姿など、

火山愛が滲み出ていますよね?

先日リハーサルに参加したら、わかりやすくてテンポの良い展開に、とても楽しい時間を過ごしました😀(金さんは、ラジオ番組でも話をされているそうです)

火山に全く縁のない生活をしていた金さんが、火山に惹かれるようになった理由とは?

今回のオンラインツアー、火山好きの方、火山に少しでも興味のある方、伊豆大島好きの方には特におすすめです!
(ツアーお申し込み先&詳細はこちらです)

また、3日後にはツアーを元にした勉強会も予定されているので、ぜひご参加ください!
(勉強会お申し込み先&詳細はこちらです)

(かな)
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【地球から見る、日本の旅 第35回】mine秋吉台ジオパーク 編開催!

2024年12月15日 | 火山・ジオパーク
【地球から見る、日本の旅 第35回】mine秋吉台ジオパーク ~あなたが知らない大地のアナ「穴」の物語~が、1週間後の日曜日(12月22日)に開催されます。

今回の舞台は、山口県美祢市にある mine秋吉台ジオパーク。

緑の草原に白い石灰岩の岩がニョキニョキ立っている風景や、地下の洞窟など、伊豆大島とは全然違う環境に、「いつか行きたい!」と思いながら、未だその思いをはたせずにいる場所です。

リハーサルを見ましたが、とても面白くて、話に引き込まれました。
ガイドの花田さんの語りが、分かりやすくて楽しいです!

ちなみに勉強会の申し込みページの文章には、3つの「?」が並んでいます。
①誰がこんなところに「アナ」を作ったの?
②大地のアナから生まれる○○○の刺身とは?
③まるで美術館! 地下に広がる洞窟を大冒険!?
この「?」を見ただけで、なんだかワクワクしませんか?☺️

オンラインツアー詳細&お申し込みはこちら
3日後のガイド勉強会(オンラインツアー参加者対象)はこちらです。

2024年ラストのオンラインジオツアー、ぜひ、お楽しみください〜❣️

(かな)
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山頂ジオパーク展のお客様

2024年12月10日 | 火山・ジオパーク
一昨日(12月8日)の日曜日、山頂ジオパーク展のガイドに行ってきました。

この日は、なかなかの強風だったので、看板が倒れないように、かつ目立つように置くのに、やや手間取り

旗の足元は、鉄の重りで固定しました!

結局、看板も旗も、最後まで倒れずに保ってくれました。
(良かった〜☺️)

入り口横には階段があって、外から2階に行けるようになっているのですが、一昨日はなぜか「先に、こっち見てきます」と登っていかれる方が多く

上から「おおお〜!」とか、「うわ〜!」という声が聞こえてきました。

「気持ちわかる〜」と思ったので、私も久しぶりに登ってみました。

みなさんが記念撮影する展望台とは、また違う角度から 広い景色が見渡せます。

穴場です〜❤️

ところで、この山頂ジオパーク展のガイドですが、この日は前日にマラソン大会が行われ来島者が多かったこともあり、14組、44名の方々が入館されました。

どんな方達が入館されたのか、備忘録がてら日記ふうに綴ってみます。

午前中
1人旅の女性がバスを待つ時間に5分間滞在。3分の噴火動画だけ見ていく。

小学生位の女の子のいる家族3世代家族が、レンタカーで登ってきて入館。噴火3分動画を見て、展示物を観察。これから島を回るとのことなので、伊豆大島らしい景色が見られる1986年溶岩流まで、歩くことをお勧めする。

前日に、家族でマラソンに参加した4人家族。お父さんは以前(20年ぐらい前)島で仕事をしていて、お子様達も島に住んでいたとのこと。昔話を少々☺️

前日のマラソンで来た医療班チーム3名が、レンタカーで。毎年来ているが、山頂ジオパーク展は初めてとのこと。噴火の動画を見た後、たくさん島の話をする。

早朝着のフェリーで来た、友人同士の男性7人組。どこがオススメかを聞かれ、伊豆大島での過ごし方の相談に乗る。往復1時間の1986年溶岩流までの散策を勧める。1人、ブラタモリを見て予習してきた人がいて「出てたでしょ」と見抜かれる。

一人旅で、強風のため途中で引き返してきて、2時間位の時間があるという女性としばらく話す。山に登らずに赤ダレに行く方法なども進める。看板は増えたけれど舗装道路があるわけでないので、一人だと不安になるようだ。地図アプリを入れて歩くことを勧めたが、無事行けたのだろうか?

一人旅で前日マラソンを走り、自転車を借りて山に上がってきた女性が「火口一周してきた」と登場。「あまりの強風に、死ぬかと思った。『今ここで死んでも良い人生だったな』と思いながら歩いた」とのこと💦。 ひとしきり話をしていく。また必ず来るとのことなので、次回来島の時のおすすめ箇所など話す。

前日マラソンをした一人旅の男性。火口西展望所に行ってきたとのこと。時間がないので動画は見ずに帰る。この後、地層切断面に行くとの事。

午後
山に登る前の家族3名が入館。噴火動画を見て、見所も案内する。火口一周しに行くとの事。レンタカーで来ている。

一人旅男性。早朝のバスで来て火口一周して温泉ホテルまで歩いたが、15時からしか入浴できないということで、バスに乗ってまた山頂に戻ってきたそう。1時間以上の時間があるとのことで、のんびり滞在。マラソンをしながら日本中を旅をして、老後の人生を楽しんでいるそう。ブラタモリで伊豆大島を見て「いつか行こうと思っていて、やっと来られた」とのこと。

全員が数年前に大島で仕事をしていたという3人。島を懐かしむ旅行とのこと。

展示物を見て「あ、〇〇だ!」と名前を言ったり、ジオパークのガイドブック(最近観光協会で入手できるようになったもの)に、かつての同僚の名前があるのを見つけて、嬉しそう☺️

前日のマラソンに参加したご夫婦。噴火動画を見て、お客様からの質問に答えたりしながら島を紹介。10分ぐらい(?)の滞在。

毎月、仕事で島に来ている人が、一人で空き時間に入場。噴火動画を見ていく。山を歩いたことがあるが、成り立ちその他は知らなかったとのこと。

閉店時間ギリギリに、午前中に案内をした方たちが「山に登ってきました」と再度訪ねてくれた。「事前に話を聞いていたから、目の前の景色がよく理解できて、とても楽しめた」とのこと。嬉しくなって、翌日の裏砂漠コースの見どころも、いっぱいお話しした☺️

…ということで、たくさんの方々と、お話ししました。
有料のガイドツアーではなく、自力で島を回る皆さんと、お話しする機会は少ないので、貴重な時間でした。

お話しした方々は、「いつか行きたいと思っていたから、マラソンで来島し、次の日に観光する」というパターンが多いように感じました。
そして、全国に多々あるマラソン大会の中で、伊豆大島マラソンを選んでくれたきっかけは、「過去に見たテレビ番組などで面白くて興味を惹かれ、それがずっと心に残っていた」とか、「過去に住んでいたり、仕事をしていたり、という経験(自分とのつながり)があった」という方が多いように感じました。

やっぱり「面白くて心に残る」「自分とつながりがある」は、伊豆大島来島のエネルギーになるんだなぁと感じました☺️

ガイドが終わり、掃除も終了して外に出たら、ちょうど富士山の周りの空が、うっすら色づいていました。

綺麗だったので思わず写真を撮り、「富士山だけ撮っていたら三原山さんに悪いかも」と思って引き返し(笑)

2024年12月8日の、三原山の夕景をGETしました。

良き1日でした☺️

(かな)
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2024ジオパーク再認定審査 山頂カルデラツアー

2024年11月28日 | 火山・ジオパーク
11月23日〜26日、伊豆大島ジオパークの再認定審査の現地調査が行われました。
訪れてくださった調査員のお二人に関しては、西谷が火曜日のブログに書いてくれています。

多岐にたる視察項目で分単位のスケジュールが組まれている中、
24日に「ジオツーリズム」の観点で山頂カルデラツアーを菊地さんと共に担当させていただきました。

2度のリハーサルを経て、迎えた当日。


おかげさまで天気に恵まれ、カルデラ内の絶景が待ってくれていました。


わたしのご案内に


噴火経験者の菊地さんの語りを織り交ぜ、終始和やかなムードでした☺️


1時間と限られた時間の中で伊豆大島火山のミリョクをお伝えするため、
まずは1986年の溶岩流先端を目指しました。


要所要所での説明したいポイントはありながらも
ご質問やたまたま聞こえてきたキョンの鳴き声など天然の演出に感謝しながら足を進めました。


溶岩の上に登っていただき、1986年の噴火に思いを馳せ


アア溶岩にも座っていただきました

ゴツゴツしているので、
「何かの罰かしら〜」と宮原さん
「流人の島なので〜」と言い返しながらも想定より長く座っていただきました😅

続いて、パホイホイ溶岩の丘へ


地質学専門の原田さんには純粋に伊豆大島の溶岩を愛でていただきました❣️


さらに奥へすすみ


最後のポイントであたたかい明日葉茶と牛乳せんべいと共に
絶景を味わっていただきました。


ガイドと一緒に歩き、景色の背景にあるストーリーを知ることで、
深く伊豆大島のことを知っていただけたのではないかと思います。


ツアーが終わったのは15時半ごろ。
その時にしか味わえない一期一会の風景にわたしも感動でした✨✨


ご参加いただいた調査員のお二人、
ツアーのリハーサル・本番までご協力や応援をくださったみなさまに、
心より感謝申し上げます❤️


(ユリカ)
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2つの嬉しかったこと

2024年11月26日 | 火山・ジオパーク
11月23日から3泊4日の行程で行われていた、日本ジオパーク再認定審査の現地調査が、今日で終了しました。

行程中のジオツアーは、ジオガイド3期生が案内。私は一昨日のジオツアーを見学し、昨日のジオガイドの会への聞き取りと、本日の全体ミーティングに参加しました。

今回の審査員は下記のお二人。

私の左手は、宮原 育子氏(宮城学院女子大学現代ビジネス学部教授・日本ジオパーク委員会(JGC)副委員長)
右手は原田拓也氏(栗駒山麓ジオパーク推進協議会専門員・地質学・JGC委嘱現地調査員)

終始、和やかな雰囲気の中、他地域の工夫やジオパークの意義など、さまざまなお話を聞くことができ、有意義な時間を過ごすことができました。

最後の見送り風景です。

遠方からお越しいただいた審査員の方々に感謝すると共に、「ものすごく厚い」と噂されていた審査用資料の準備から、細かい手配などで尽力された事務局のみなさんにも感謝です。

役場の課長3人も、ジオキャラの着ぐるみ姿で、お見送り☺️

色々な問題があるとはいえ、14年間のジオパークの活動が、たくさんの人に支えられ、今につながっていることが感じられて、じんわり嬉しい日でした。

そして、もうひとつ嬉しかったのが、一昨日届いた月刊誌「島へ」の内容でした。

伊豆諸島で活動するガイドを特集してくれた今月号。(私も取材していただきました)

その中で、なんと1ページのスペースを割き、私に聞いたという構成にして、「インタープリテーション」のことを紹介してくれていたのです!!

ガイドにとって大切なことだと信じて、今も実践の中で学び続けている、4つの要素(テーマ、構成、関連、楽しさ)について、わかりやすく表現してくれていました。

「島のガイド文化を大切にしよう」と思ってくれていることが感じられ、とても嬉しかったです💕

(かな)
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