グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

スプリングクラブの皆さんと歩きました・その1

2018年02月27日 | ツアー
『山の自然学』や『日本の山はなぜ美しい』の著者で、元・JGC委員の小泉武栄先生を中心としたグループ「スプリングクラブ」の皆さんが、2泊3日の行程で来島されています。

昨日はツアーの1日目でした。

最初に向かったのは「火山博物館」

駐車場から博物館の建物に向かう間の屋外展示物を、熱心に観察する皆さんです。

博物館滞在は約1時間あったのですが、ぜんぜん時間が足りない感じでした。

お昼を挟んで、巨木の森を見ていただくために「薬師堂」へ。

スダジイの巨木が火山灰の中に根を伸ばし、大きな体を支える姿を見上げながら歩きました。

皆さんに褒め称えられたのは、1本のイヌマキの木。

「こんなに大きなイヌマキの木は、今まで見たことがない」by小泉先生。

日本中の山を歩いている小泉先生に褒められて「そうなんだ!」と嬉しくなった私でした☺️

観察力のある皆さんは、イヌマキの芽生えも、あちらこちらで発見されていました。

頭上高くから足元まで、たくさんの「目」があると楽しさも倍増します☺️

皆さん、マンリョウの大きさにも驚いていました。

「これは万両ではなく、100万両だ!」by小泉先生。

ヒャクマンリョウ…なんて素敵な名前!
このネタ、ツアーで使わせていただきます!(笑)

皆さん、どんどん森の奥に入り、巨木の奥に、さらなる巨木を発見しているもよう☺️


「葉が隙間を作って重なり合わずに生えている状態は、同じ種類の木が共存するためで、違う種類の木ではこうはならないらしい」と、どなたかが教えてくれました。

「へ〜!」と思って空を見上げ、頭上の景色にワクワクしました☺️

砂防ダムでは、地質と砂防の専門家の方が、火山と他の地域の砂防ダムの違いなどを、説明してくれました。

様々なスペシャリストが参加しているグループとのこと!

31年前に元町に迫った溶岩流では、最初にここへ。

溶岩に飲み込まれた木が燃え尽きた跡が…

大人気!☺️


そして溶岩だけの場所と、溶岩を土砂が埋めた場所の、植物の生え方の違いを見ていただきました。

小泉先生は土砂災害前にここに来たことがあり、違いに驚かれていました。

どなたかが、ハチジョウキブシの木を見つけてくれました。

何度もここに来ているのに、指摘されて初めて存在に気が付きました。
木が急成長したのか?私の目が節穴なのか?…(^◇^;)

畑周りの椿のトンネルを見てもらいたくて立ち寄った場所では…


モクレイシの花を見つけてもらいました。


しかも見事な咲きっぷりの大木ではありませんか!

いや〜もう本当に、発見倍増です!
いっぱい見つけていただき、有り難うございます!💕

もちろん伊豆大島は海に囲まれた火山島なので…

森だけではなく、海岸にも観察に行きました。

足元の、溶岩の形状の謎解きをひとしきり…


そして自信のある人だけ、岩場を伝ってミニ冒険。

目の前の景色がどうやってできたかを、考えました。

ツアー最後は“赤ハゲ”へ。

ジャストタイミングの太陽の角度が、赤い色を綺麗に見せてくれました。

ところで、スプリングクラブ の皆さんは、月に2回も集まって勉強会をしているそうです。
そして、勉強会には毎回、30〜40人は参加するとのこと。(すごいです!)

「知識」も「発見する目」も「不思議を楽しむ力」もスペシャルな皆さんと、今日も1日かけて楽しく山を歩きました。

今日のツアーの様子は、次回のブログで報告します☺️

(かな)

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