グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ガイド二人でツアー!(1日目)

2024年07月12日 | ツアー
以前、日帰りでツアーに参加してくれたお客様が、7月9日〜11日の3日間、ツアーに参加してくれました。

なんと、「ガイドを2人つけて欲しい」とのリクエスト!(「共通の話題について、ガイドそれぞれの意見を聞きたい」とのことで、事前に20冊ぐらいの本を、お送りいただいてました)

イギリスと日本を行ったり来たりしながら、遺跡調査や博物館の展示などに関わり、「考古学ジャーナリスト」を自認する方だったので、地元のくらしや遺跡に強いジオガイドさんをお願いし、昨日まで3日間、3〜5人で島を歩きました。
出会った景色や、「へ〜!」と思ったことなどを、少しずつ(1日分ずつ)報告します。

1日目のガイドは、昨年までジオガイドの会の会長だった田附さん。
高速船到着後、地図やお客様が執筆された本、おすすめの本(2001年宇宙の旅、風の博物誌など)を机の上に広げて、どこに行くかの作戦会議。


その後、裏砂漠を目指しましたが、どんどん霧が濃くなり、風も強くなり…

少し歩いたところで引き返しました。

でも、37年前の噴火で積もったマグマの飛沫(スコリア)と火山灰は、触ってしっかり観察しました☺️

続いて、お客様のリクエストの波治加麻神社へ。

鳥居が地域の篤志家の方からの寄贈であることや、その先の杉の木は一度切られていて、

二股に分かれた部分を境に太さが違うことなどを、教えてもらいました。(言われて初めて気がつきました)

お客様は神社のお社で

「鈴が、なぜ大きさが違う4つなのか」を、興味深げに観察されていました。


いっぽう、私が面白いと思ったのは、田附ガイドの言葉。

「このあたりはポコポコと小さな山があり、それぞれ持ち主がいて、あの山は私の持ちもの」だそうです。

地面には、素敵なデザインの葉っぱが落ちていました(なんの葉?イイギリ??)


美しいブルーが目立つの蝶は、2匹でつながり合ったままでバタバタしていました

交尾中だったのでしょうか? (たぶんカラスアゲハ?)


最後に、これもお客様の希望で、スダジイの根が門のように広がる「泉津切り通し」へ。
以下「 」は、この地で生まれ育った、田附ガイドの言葉です。

「昔の道路の高さはここまでだった」

「この先は道がガクンと落ちていたらしい」


「今人気のフォトスポットの場所は、奥に保育園ができて階段が作られたけれど、昔は細い道だった。雨が降ると水が流れていた。両側の木も、もっと低くて特別な景色ではなかった」


「両側の地主が違うので、その境にこのような細い道が通っていたのだと思う」


先に進んでいくと、統廃合で廃園となった保育園の建物が、森の中に埋もれるように残っていました。

田附ガイドの息子さんは、この保育園に通っていたのだそうです。

当時の子ども達の描いた絵が、しっかり残っていました。

さらに歩いたらすぐに「泉津林道」に出ました。

私は初めて歩く道でした。

私は、なんのガイドだったのか?…という疑問はさておき😅、とても楽しい1日でした。

(かな)
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