グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

スプリングクラブの皆さんと歩きました!その2

2018年03月01日 | ツアー
スプリングクラブ伊豆大島巡検2日目〜3日目の報告です。

2月27日(2日目)
三原山〜裏砂漠を1日かけて歩く計画で出発。

山へ行く前に少しだけ、椿の森に立ち寄りました。

花が綺麗に咲いていましたが、皆さんが集まってゆっくり観察されたのは…

切り落とされた後の“枝”の方!(笑)

椿の木の年輪から、その成長ぶりなど「椿の個性」が話題になっていたと思います。
(すでに記憶があやふやに(^^;;)

どの場所でも、皆さん本当に楽しそうでした☺️


途中から分かれて引き返す仲間に手を振っています。

(山を1日かけて歩く自信のない方は、午後から別のガイドが案内しました)

火山灰が積もってシマシマの地層を作っている場所では、小泉先生が「凝灰岩」の解説。


皆さんの「ここなら風が避けられる!」という言葉で、いつもと違う場所でランチタイム。

ゴツゴツガラガラしているので今まで素通りしていましたが、眺めが良くてなかなか快適でした☺️

31年間、ずっと同じ角度を保っている山。

砂や小石を積み上げたときに崩れることなく安定を保つ斜面の最大角度を「安息角」と呼びますが、お客様が「砂は30度、もっと目の荒い礫は35度ぐらいまで大丈夫」なのだと教えてくれました。(へ〜!)

「あの溝は、どうやってできたのか?」(みんなで地面の溝を見ています)


「見た感じでは地面の下すぐには砂はないのに、歩くと砂が舞い上がるのは何故なのか?」

謎解きをしながら進みます。

そして再び、風を避けてティータイム☺️


ゴツゴツ溶岩地帯では「ここに名前をつけよう」ということになり…

小泉先生により「彫刻の森溶岩」と命名されました☺️

そして樹海の中で、山には登らずに別で歩いていた方達と合流し…

通常のツアーよりも2時間弱ぐらい多く時間をかけて2日目のツアーを終了しました。

2月28日(3日目)
最初に向かったのは、御神火スカイラインの砂防工事の現場です。

前日のツアー終了後ここを通った時は暗くて良く見えなかったので「もう一度見たい」というリクエストでした。
砂防の仕事をされていたプロの方が、説明してくれました☺️

一周道路の「溶岩導流堤」でも途中下車。

山から流れた溶岩を、集落を避けて海に流すための導流堤ですが…

それのみならず「橋の形」も話題になりました。

「こんな形の橋は初めて見る」という方もいました。
(へ〜←こればかり・笑)

橋脚がないのは「溶岩流」を想定しているからだろう、ということでとりあえずは?落ち着き、次の場所へ。

地層切断面でも大いに盛り上がり、端から端まで歩いた後…

「さらに下に地層が見える!」というKさんの言葉で皆さん再び折り返し…

一周道路から海の方に下る坂の途中で、観察されていました。

Kさんは直感で「もっと下にも地層があるはず」と思ったとのこと。
スゴイです☺️

…しかし、今までこんな綺麗な地層が見えていることってなかったような?
周りには草が生えているのに、ここだけ何かの目的で削ったのでしょうか??
(後で調べなくては〜)

細い道の横の石垣でも火山弾探し。

この後、筆島で、海に囲まれた火山島ならではの地形と植物を観察しました。

そして、塩の製造工場(海の精)と…


椿油の製油所(高田製油所)にもお邪魔し、説明してもらいました(感謝)


この後も、島の北東部にある溶岩地形が美しい海岸や、火山灰大地に根をはるスダジイなど…

皆さん最後まで熱心に、観察されていました。

3日間で、様々な島の素材を見ていただきましたが、時間切れで立ち寄れなかった場所がたくさんあったのが残念です。
ぜひまたいつか、伊豆大島を訪ねていただきたいです。

ところで、スプリングクラブの皆さんは、平均年齢が75歳とのこと。
でも皆さん本当に、好奇心いっぱい、笑いっぱいで楽しそうでした。

私も皆さんを見習って、たくさんの不思議を楽しみながら、生きたいです。

3日間、かけがえのない、素敵な時間をありがとうございました!

(かな)
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