3年ぶりにBクラスに落ちて熱狂的な虎ファンの期待を裏切った今季の阪神。しかし低迷するチームから真弓の首位打者、福間の最優秀防御率賞など明るいニュースもあった。
父親譲り…この頃めっきり白くなった髪の毛を撫でながら「苦労が多かった?いやいや白髪は父親譲りでね」とやんわり否定する安藤監督。昭和14年生まれだからまだ44歳にしては少々早過ぎる?やはり人気チームを預かる気苦労のせいなのか。遠方に住む知人がスポーツ紙に載った写真を見て「髪の毛だけ老人病にでも罹ったのか?」と心配の電話をして来たくらいこの1年でめっきり増えたのは間違いない。監督就任2年目、少しでも負けが混むと嫌がらせの電話やゴキブリの死骸入り手紙が自宅に届く。「ロマンスグレーなどと気楽な世界じゃない」とは御尤も。
悲劇?&愛された助っ人…7月を過ぎた頃、スローター選手は球団事務所に呼び出された。応対した岡崎球団代表は開口一番「君を解雇したい。今すぐに」とクビを告げた。スローターが理由を問うと「投手不足が酷く投手の助っ人が必要になった(岡崎代表)」との答えだった。1年契約の途中で解雇だったが給料は全額支払われた。「半年も働かずに1年分の給料を貰った俺はラッキー」と笑顔で帰国の途に就いた。もう一人の助っ人・アレン選手も今季限りで解雇となった。安打すれば「神様のお蔭」、アウトになれば「神様からの試練」と実に熱心なキリスト教徒だった。常にハッスルプレーをするアレンはファンからの支持も多かったがバース選手と途中加入のオルセン投手の2人で外人枠が埋まった事で出番が無くなった。「これも神様のおぼしめし…」と言ったかどうかは定かではない。
丈夫で長持ち…人間なんでも長生きが一番。大洋→ロッテ→日ハム→阪神と4球団を渡り歩いた野村投手が稀有な記録を達成した。全12球団から勝ち星を挙げたのだ。古賀投手(大洋)も野村に次いで同記録を達成したがやはり一番乗りに価値がある。昭和21年8月生まれの37歳のオジサンは今季何度も阪神を救った。「俺はマウンドに上がると歳を忘れるのさ」とサラリと言ってのけるがこの言葉を伊藤や福家に聞かせてやりたい?
怪我は怖い…「無事是名馬」を実践している野村投手。一方、怪我に泣いたのが「チーム一のタフガイ」と言われていた岡田選手だ。7月の広島戦でアイルランド選手が放った打球を捕球した際に右足太腿二頭筋部分断裂の大怪我を負ってしまった。それまでの岡田は17本塁打を放ち順調に本塁打数を伸ばしタイトル奪取も視野に入れていたが水泡に帰した。「今年の本塁打王(山本と大島の36本)は30本台だったでしょ。僕にも充分チャンスがあったのに残念」と悔やむが後の祭り。先ずは怪我を一日も早く治さないと。
小林2世誕生…まさに青天の霹靂。エース・小林投手が電撃的に引退を表明して退団した。突然の出来事にチーム内は大混乱となったが嘆いてばかりいられない。ポスト小林は小林の身近にいた。御子柴投手である。憧れの小林が投球練習を始めると目を皿の様にして凝視し自分の参考にした。結果、小林そっくりの投球フォームになった。「御子柴を見てると昔の自分を思い出しちゃって」と小林本人に言わしめる程。早速マスコミは " 小林2世 " と名付けた。まだまだ細かい制球は本家には及ばないが球威は負けていない。地の底から腕を出すような下手投げで打者の手元で変化する球に「なかなか打ちづらいよ」と掛布も驚く。二軍の勝ち頭で今季最終戦でヤクルト相手にプロ初勝利も得た。「ポスト小林と言うには早いが来季の希望の星だよ」と安藤監督の期待も大きい。
父親譲り…この頃めっきり白くなった髪の毛を撫でながら「苦労が多かった?いやいや白髪は父親譲りでね」とやんわり否定する安藤監督。昭和14年生まれだからまだ44歳にしては少々早過ぎる?やはり人気チームを預かる気苦労のせいなのか。遠方に住む知人がスポーツ紙に載った写真を見て「髪の毛だけ老人病にでも罹ったのか?」と心配の電話をして来たくらいこの1年でめっきり増えたのは間違いない。監督就任2年目、少しでも負けが混むと嫌がらせの電話やゴキブリの死骸入り手紙が自宅に届く。「ロマンスグレーなどと気楽な世界じゃない」とは御尤も。
悲劇?&愛された助っ人…7月を過ぎた頃、スローター選手は球団事務所に呼び出された。応対した岡崎球団代表は開口一番「君を解雇したい。今すぐに」とクビを告げた。スローターが理由を問うと「投手不足が酷く投手の助っ人が必要になった(岡崎代表)」との答えだった。1年契約の途中で解雇だったが給料は全額支払われた。「半年も働かずに1年分の給料を貰った俺はラッキー」と笑顔で帰国の途に就いた。もう一人の助っ人・アレン選手も今季限りで解雇となった。安打すれば「神様のお蔭」、アウトになれば「神様からの試練」と実に熱心なキリスト教徒だった。常にハッスルプレーをするアレンはファンからの支持も多かったがバース選手と途中加入のオルセン投手の2人で外人枠が埋まった事で出番が無くなった。「これも神様のおぼしめし…」と言ったかどうかは定かではない。
丈夫で長持ち…人間なんでも長生きが一番。大洋→ロッテ→日ハム→阪神と4球団を渡り歩いた野村投手が稀有な記録を達成した。全12球団から勝ち星を挙げたのだ。古賀投手(大洋)も野村に次いで同記録を達成したがやはり一番乗りに価値がある。昭和21年8月生まれの37歳のオジサンは今季何度も阪神を救った。「俺はマウンドに上がると歳を忘れるのさ」とサラリと言ってのけるがこの言葉を伊藤や福家に聞かせてやりたい?
怪我は怖い…「無事是名馬」を実践している野村投手。一方、怪我に泣いたのが「チーム一のタフガイ」と言われていた岡田選手だ。7月の広島戦でアイルランド選手が放った打球を捕球した際に右足太腿二頭筋部分断裂の大怪我を負ってしまった。それまでの岡田は17本塁打を放ち順調に本塁打数を伸ばしタイトル奪取も視野に入れていたが水泡に帰した。「今年の本塁打王(山本と大島の36本)は30本台だったでしょ。僕にも充分チャンスがあったのに残念」と悔やむが後の祭り。先ずは怪我を一日も早く治さないと。
小林2世誕生…まさに青天の霹靂。エース・小林投手が電撃的に引退を表明して退団した。突然の出来事にチーム内は大混乱となったが嘆いてばかりいられない。ポスト小林は小林の身近にいた。御子柴投手である。憧れの小林が投球練習を始めると目を皿の様にして凝視し自分の参考にした。結果、小林そっくりの投球フォームになった。「御子柴を見てると昔の自分を思い出しちゃって」と小林本人に言わしめる程。早速マスコミは " 小林2世 " と名付けた。まだまだ細かい制球は本家には及ばないが球威は負けていない。地の底から腕を出すような下手投げで打者の手元で変化する球に「なかなか打ちづらいよ」と掛布も驚く。二軍の勝ち頭で今季最終戦でヤクルト相手にプロ初勝利も得た。「ポスト小林と言うには早いが来季の希望の星だよ」と安藤監督の期待も大きい。