Haa - tschi  本家 『週べ』 同様 毎週水曜日 更新

納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

#200 良い年末&年始を

2011年12月28日 | 独り言  


「ひまわり」と「月見草」




三井は度重なるヒジの怪我が無ければと惜しまれる正統派速球投手でした




甲子園のアイドル「コーちゃん」の娘はテレ朝の島本真衣アナだそうです




野球人として志半ばで逝くことになってさぞ無念でしょう・・




池谷は地元広島では実績の割りに需要が無いそうで




毎年の事ですが、いつもの理由で次回の更新は11日 です。良い年をお迎え下さい。。
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#199 横浜スタジアムとの腐れ縁

2011年12月21日 | 1981 年 



今回のDeNAによるベイスターズ買収の際にも、球団名と共にフランチャイズに関する案件が最後まで
懸案事項として残ったらしいです。
ベイスターズと横浜スタジアムの関係 は以前にも紹介しましたが、
今でも球団は横浜スタジアムとの契約によって身動き出来ないくらい縛られています。ただスタジアムに
対する依存度を弱める機会はあったようです。



「横浜にもう一度、パ・リーグを呼ぼう!」地元・横浜大洋のあまりにも不甲斐ない姿に、ファンや地元財界人の間でそんな声が
起きている。確かに6月12日現在、横浜スタジアムで5勝15敗では無理からぬ事。5月30日、阪神戦のライトスタンド最上段に
「武田球団社長様、土井内閣を改造せよ」との横断幕が掲げられた。地元の新聞社やテレビ局のデスクでは横浜スタジアムでの
試合が終わると抗議の電話が鳴り止まないそうだ。 「そりゃ凄いですよ。ファンにしてみたら球場に足を運べば負けて、テレビで
巨人戦を見ても負けてばかり(1勝10敗)ですから、文句の一つも言わないと収まらないんでしょうねぇ」

こうした雰囲気の中で沸き起こって来たのがパ・リーグ試合誘致の声である。横浜スタジアムは開場して今年で4年目を迎えたが
当初は「セ・パ両リーグの試合が観戦出来ます」のキャッチフレーズを謳っていた。球場建設資金を確保する為に一般から株主を
募ったが、その時も「両リーグの試合が見られる」と宣伝していた。実際、一塁側スタンド下には大洋専用のロッカー、トレーナー
ルーム、監督室が有りシャワールームを隔てた隣に同じ施設がもう一組完備されているのだ。呼応するように大洋が横浜に正式
移転した際にロッテが球場使用を申し出たが、その時は大洋側が「最大年間15試合」と上限を主張した為にロッテは撤退した。

現在は横浜スタジアムでの試合開催を希望するパ球団は無い。なぜなら大洋球団が強固にフランチャイズ権を主張している為だ。
昨年暮れに地元横浜高・愛甲投手がロッテ入りした時、あるスポーツ紙が「愛甲、地元横浜でプロのマウンドを踏む」と書いた際に
大洋・武田球団社長は「ウチにフランチャイズ権が有るのに何て事を書くんだ。そんな事は絶対に許さない」と新聞社に猛抗議した。
そしてこう付け加えた「横浜スタジアムにはウチ以外の球団の試合を組まないように要請します。もしも定款にその事が記載されて
いるのなら臨時株主総会を開いてでも変更してもらいたい。その代わりウチは絶対に横浜から離れませんから」と。



何かといわく有りげな(株)横浜スタジアムとの距離をとるチャンスはあったのに、自分で近づきに行ったのでは自業自得と言われても仕方ないですな。少なくとも他球団の試合開催を認める代わりに自分達に有利な条件を引き出すくらいの知恵が無かったのが致命的でしたね。そもそも大洋は横浜スタジアムの株式を取得しなかったのか?筆頭株主は無理でも、1/100 以上もしくは300株以上の株数を所有していれば株主総会での議案提出が認められているから横浜スタジアムの言いなりにならずに済んだのに。上場株ではなく一般公募したくらいですから入手は容易だったと思いますけど、まぁ今更の話ですが。
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#198 2年連続 前期優勝はロッテ ②

2011年12月14日 | 1981 年 

日本シリーズ進出を逃し続けたせいか連続優勝しても山内監督の評価は高くありませんでした




水谷投手のヘナチョコ投球がプロで通用するのが不思議でした





ミスター・オリオンズの称号は有藤通世から落合博満へ




若い頃はマサカリ投法などの格好良い呼び名ではなく「犬の小便」とヤジられていました



落合はこの年に初のタイトル・首位打者を獲得


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#197 2年連続 前期優勝はロッテ ①

2011年12月07日 | 1981 年 



6月24日西武にサヨナラ勝ちしてロッテが2年連続で前期優勝を果たした。35勝24敗4分 産みの苦しみで終盤4連敗するなどモタツキはしたが堂々の優勝である。開幕11連勝のエース村田を筆頭に水谷(7勝)、仁科(6勝)、梅沢(4勝)、倉持(4勝5S)らが投の立役者なら打の方は有藤、弘田、リー兄弟のベテラン勢に落合や水上などの若手も台頭し強力打線で投手を援護した。開幕西武戦の2連勝後に3連敗したもののズルズル行かず逆に3連勝して4月12日には首位に立った。エース・村田は勝ち続け、結局開幕11連勝。4月を14勝7敗1分と突っ走り、2位西武とは1.5ゲーム差で首位。落合 .361、水上 .353、レオン .323、庄司 .316 と3割打者が4人揃ったチーム打率 .289 は破壊力満点で、打撃陣唯一の懸念はリーの不振だけだった。

4月は村田と共に投手陣を牽引してきた仁科が5月に入り負けが込んできた。村田は相変わらず好調を維持していたが安木もツキに見放され勝てない試合が続き、奥江も乗り切れず小俣も勝てない。抑えの倉持も指の豆のせいで連投が利かず代役の新ストッパー梅沢が先発と兼務しセーブを稼ぎ村田の孤軍奮闘もあり5月を11勝12敗2分と何とか乗り切った。チーム打率は .281 と下がったものの、主砲リーがスランプから脱して5月下旬には本塁打を連発し始めたのが明るい材料。

5月下旬に一度は首位から陥落するが2位で平和台へ乗り込んだ近鉄4連戦を「安木-水谷-村田-梅沢」で4連勝して再び首位へ返り咲いた。唯一苦手としていた阪急を地元川崎に迎えての4連戦がまさに天王山だったが2勝1敗1分とし優勝が見えてきた。6月最初の3節を8勝1敗1分としてマジック「7」が点灯した。しかし開幕連勝中の村田が2位西武に破れ連勝が止まるとチーム内にプレッシャーが漂い始め、その後の南海・近鉄にも破れ4連敗。幸いな事に2位西武も連敗して差を縮める事が出来ずマジック「4」となった。

ロッテが勝ち、西武と阪急が共に負けると優勝が決まる6月21日の近鉄13回戦。前回の登板で開幕からの連勝がストップした村田は、気負ったのか2回1/3 を5失点で負け投手となり優勝は持ち越されたが、その後阪急が脱落。2位西武は南海に負けてマジック「2」で迎えた6月24日の直接対決で西武を倒して2年連続で前期優勝を果たした。


ベテラン高橋の三塁後方へのポテンヒットでサヨナラ勝ちして優勝決定




山内監督が前期優勝と後期に向けて他球団について語っています。

ウチの打線を見てごらんよ、去年とほとんど変わっていない。一流と言えるのは張本・リー兄弟・有藤くらいよ。あとは他球団から見たら二流の選手たちだよ。チカラの秀でた1人、2人がガンガン打って勝つと言うのじゃない。全員がチカラを合わせて競り勝つ野球をしなかったら優勝できなかった。レオンがね怪我から復帰して送りバントをした事があったでしょ。彼が自発的に送りバントをするなんてチームの全員が驚いたけど、その試合はそれが決勝点につながり勝ちを拾えた。試合後のミーティングで言ったんだ「こういうチームが強いんだ。ウチはツキだけで勝っているんじゃない」とね。

村田も単なる投手陣のエースからチームのリーダーになったね。月間MVPを受賞した時のコメントで「今まではスピードだけを追い求めて三振を取る事ばかり考えてきた。でも今は三振よりもアウトを如何にして取るか。スピードにこだわるあまりスタミナを消耗して救援陣の負担を増やしたんでは次の試合に支障をきたす。出来るだけ完投を増やして救援陣を休ませる。自分の1勝よりチームで2勝する方が大事」と言ったんだ、嬉しかったねぇ。誰もが認めるチームリーダーだよ村田は。

一番変わったのは西武だよ。ホントに良くなった。投手陣は東尾・松沼兄弟・森に杉本が加わり先発陣に厚みが増した。そこに古沢や永射などのベテランが上手くからんでバラエティに富む投手陣になった。打撃陣も去年は土井だけだったが今年は山崎が元気で打線を引っぱりスティーブやテリーも額面通り働いている。若い石毛や岡村もあなどれないよ。阪急はね、皆さんは「峠を過ぎたロートル集団」と見ているみたいだけど、あそこほど磨かれたプレーをするチームはないよ。上田監督が見えないところでジワジワとチームを変えているのが分かるよ。去年までの錆びを落としたベテラン連中が今年は元気を取り戻して、若い関口や弓岡も出てきた。戦い方を知っている選手が多い阪急は要注意だね。

日ハムは躓いて前期は本来の力を出せずにいたけど、あそこの投手力を侮ったら痛い目にあうよ。江夏が本領を発揮するのは夏場以降だよ。それに木田はこのまま終わるような投手じゃない。必ず復活して来る。近鉄はマニエルの穴が埋まらず苦労をしているけど、総合力は近鉄が一番だよ。確かに前期は最下位に低迷しているけど戦っていてゲーム差ほどの力の差は感じない。南海は投手力が他球団より見劣りするのは事実。それをブレイザー監督の采配で補ってるよね。とにかくよく走るようになった。投打にハッスルプレーを要求して今年はチームに活気がある。今の投手陣でAクラスとは1ゲーム差の借金「1」の4位はもっと評価されていい。後期は金城も復帰するし、新人の山口孝・和の2人も戦力になってる南海はダークホースだね。



結局、この年も後期優勝を逃しプレーオフも日ハムに敗れて日本シリーズ進出は成りませんでした。
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