H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

美しき真菌の世界 『医真菌100種』

2020-08-15 | 臨床研修


「先生はキノコ(真菌)がお好きですか?」

 

先日,こんなメールをいただきました。差出人のTさんは,10年位前に『身体診察シークレット』というテキストで一部翻訳を担当した時にお世話になったメディカル・サイエンス。インターナショナル社の編集部の方です。拙ブログで「夏休み自由研究」のキノコ・シリーズを見てくださって,彼女が編集された『医真菌100種:臨床で見逃していたカビたち』という写真集に興味はありませんか,とお問い合わせ下さったのです。真菌の専門家でなくても写真集としても楽しいとのことで,御厚意に甘えて献本いただきました。(ありがとうございます!Tさん)

その本が届き,ぱらぱら眺めてみて感じたのは,名前をみてもちんぶんかんぶんですが,いやぁ新しい世界というか,自分の知らないすごい世界があるという驚き,しかもとにかく美しい! すご~くマニアックな世界で,正直この本の本当の値打ちが分かる人はどれだけいるんだろう?(失礼!)なんて思ってしまいました。ただ著者の先生と編集者の方のコダワリは,相当なものとお見受けしました。

 


すべての真菌について学名の「語源」が記されていたり,ページの端にその菌に関する情報がピクトグラムでひと目でわかるように表示してあったり,いろいろ細かいところに仕掛けが満載です。

 

最初は単に「あ~綺麗な写真だな~」と思っていただけですが,12ページの写真を見た時にはびっくりしました。何だこれは?!顕微鏡写真でこの立体感は何なんだ!と思いました。

デジタル顕微鏡だと,こんな風に撮れるんだ!!!と驚きました。普通の光学顕微鏡ではピントがあう範囲が非常に狭い(写真用語では,被写界深度が浅い)のですが,この写真を見て,こんなに被写界深度が深いんだ!!こんなに立体的に写真に撮ることができるんだと感動しました。早速ネットで「デジタル顕微鏡と被写界深度」で検索してみて,なるほど今の顕微鏡は昔とは全然ちがうんだと納得した次第。

 

100種類の真菌の名前がカタカナでずらりと書かれているのを眺めていると,不謹慎ながら大好きなまどみちおさんの詩の一節「ムニャムニャミウム」を思い出してしまいました(笑)

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再度挑戦

2020-08-13 | 写真


ペルセウス座流星群の観察は12日深夜からが見頃とのことで,22時頃に空をチェックしましたが曇り空で断念。ところが,うたた寝して日付が変わったあとで目が覚めたので,一応外に出てみると・・・アレ?星が見えてる! ということで性懲りもなく再挑戦してみました。眠い目をこすりつつ,また近所の公園へ。今度は魚眼ズームを装着してやってみました。1時間少し過ごしましたが,いやあ眠かった。

結果は・・・見事返り討ち!ダメでした。目視では1つだけ見えたのですが,うまく写っていません。街の灯に加えて,月って結構明るいんですね。昨晩の方が星は見えていた気がします。結局,同じようなぐるぐる写真だけでした。

結論)やっぱり星の観察は「星がよく見えるところに行くのが一番」ということのようです。

でも魚眼ズームも使い方によっては面白いことが分かりました。以前に長野で挑戦しましたが,空気の澄んだ高原で夏の天の川でも撮ってみたいな(無理でしょうけれど・・・)。星の写真は難しいですね。

 

PENTAX K-1 mk II改,smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5 ED
[ISO 800, 17 mm, f8, 8秒,比較明合成]

 

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ペルセウス座流星群・・・は撮れなかったけれど

2020-08-11 | 写真


最大時には「1時間に30個くらいの流れ星がみえるかも」というウワサのペルセウス座流星群を見たくて,にわか天体観測してみました。仕事帰りに見ると夜空には雲ひとつなく,絶好のチャンスだと思いました。ホントはもっと街の灯のない条件の良いところ行ければいいのですが,そんな時間ないし。超お手軽に,家のすぐ近くの公園にK-1と三脚を担いで出かけました。なるべく街灯の影響がなさげなところを探したところ,ありました! 市営野球場のスタンドへの入口になっている幅広の階段が良さげです。上の方に腰掛けると,北東方面の空が一望に見えて,邪魔な街灯が公園の木々で隠れています。カシオペア座あたりの北東に向けてカメラを固定します。何回かテスト撮影をしたあと,インターバル合成モードにして撮影開始。あとは持参したダンボールの上に足を投げ出して座って待つのみ。定期的に切れるシャッター音を聞きながら,ぼ〜っと空を眺めます。もちろん通り掛かる人もなく,海岸から聴こえてくる波の音とわたってくる海風がとても心地よい(あ〜ビール持ってくりゃよかった・・・)。

 

結局2時間あまりその場で過ごしましたが,残念ながら流星は自分の視野には姿を現してくれませんでした。街なかで,空が思ったより明るいのでよく見えなかったのかもしれません。24時近くになり徹夜するわけにはいかないので,あきらめて撤収することに。

とぼとぼと家に向かって歩いているそのときのことです。真正面の南西の空にひときわ明るい流れ星がほんの一瞬,スッと一筋光って消えるのが見えました。あれだけ粘って北東方向の空を眺めていたときには見えなかったんですけどね〜。

カメラには収められなかったけど,最後にとびきりの流れ星が見えたので良しとしましょう。まるで神様がくれたご褒美みたいでした。そしてもうひとつの収穫は,この1枚。流星は写りませんでしたが,雲ひとつない素晴らしい夜空だったので,肉眼で見るよりも遥かに沢山の星の軌跡が写っていました。これが家から歩いて数分のところで撮れたんだから十分です。

 

K-1 mkII改,HD PENTAX-F DA 24-70mm F2.8 ED SDM WR
[ISO 400,  WB 4800K, 24mm, f5.0, 8秒,撮影間隔2秒で150枚を比較明合成]

ホントはひとつくらい流れ星が写り込んでくれればいいな・・と思ったんですがそんなに甘くなかったです。

 

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お気に入りの万年筆 インク漏れ

2020-08-08 | 趣味趣味


6年前から愛用しているペリカンのスーベレーン茶縞のM800,ペン先はBBで極太。インクはペリカンのブルーブラック。アイデアを考えるときなど,裏紙にガシガシなぐり書きするのに使っています。BBのペン先の特有のヌルヌルした書き味で,ほとんど筆圧をかけずストレスなく書けるのがいい。思考に文字がついて行く感じ。

ところが,最近このペンを持つとやたら手がインクで汚れる。おかしいなあ,ペリカンはしばらく使ってなくても,インク漏れでこんなことはないはずなんだが。気にして調べてみると,しばらく使わないでキャップを外したときに,キャップのねじあたりにインクがついている。ティッシュで拭き取るときのインクのつき方から,茶縞部分の本体とペン先部分の継ぎ目のところからわずかづつインクが滲み出ているようだと判明しました(写真では少し拭き取ったあとなので分かりにくいですが)。

ありゃ~,また修理かぁ・・。以前,M200 デモンストレーターの軸抜けの修理を丸善に頼んだとき,2ヶ月以上かかったのを思い出しました。何しろ簡単な部品交換だけでも「本国ドイツ送還」だそうで,面倒だなあ。すごく気に入ってる万年筆だし,まぁ仕方ないか。

アイデア書きには,このところ使う機会が減ってたマイスターシュテック146にご登場願いますか。こっちも20年以上愛用の1本なんで別に良いんだけど・・・。

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復活記念! 久しぶりの撮り鉄

2020-08-06 | 戻り鉄


久しぶりに撮り鉄のマネごとです。電車の写真を撮りながら,箱根登山鉄道に沿って強羅から宮ノ下の方まで歩いてみました。

 

 

残念ながら紫陽花の盛りはとっくに過ぎていました。来年の紫陽花の季節には撮影に来たいものです(毎年凄い人ですが)。

 

小涌谷駅での新旧列車交換。

 

小涌谷の駅前には,被災直後から復旧までの様子が,経時的に写真パネルで掲示されていました。

 

箱根駅伝でも有名な小涌谷の踏切です。昨年の被災直後のここは,濁流に流されてきた大量のゴロゴロした石で線路がすべて埋まってしまい無残な姿でした。見事に復旧して,新しく敷設されたレールの上を電車が登ってきます。ここでは真新しいバラストとレールが主役です。

 

さらに下って,最も被害が大きかった蛇骨橋のあたり。まだまだ工事は続けられています。道路から見ると仰ぎ見るばかりの巨大なプラットフォームのようなものが作られて,その上で大きなクレーンが作業しています。車で通ると木立に隠れてよく見えないのですが,下から見上げると本当に大規模な工事です。あの被害状況からよくぞ1年以内に復旧したもんだなと,工事に関わった関連の皆様にあらためて感謝の気持ちが湧いてきます。

途中,渡邉ベーカリーで大好きな梅干しあんぱんとカレーパンを買って,さらに下っていきます。

 

浅間山登り口になっている宮ノ下駅の直前の小さな踏切。びっしょりかいた汗を拭きながら,しばらく待っていると音もなく電車が坂を降りてきました。

 

今度は,宮ノ下で交換した旧車両がゆっくりと80‰の急坂を登ってきました。緑に映える赤い車両も素敵ですが,この緑色の車両も落ち着いた感じでいいですね。

 

急坂を登ってゆく列車の後ろ姿を見送ります。そして宮ノ下駅へ。

 

さすがに暑さにへばってしまったので,ホームでカレーパンをほお張り,冷たいもので喉を潤しながらしばし休憩。

 

ちょうどお気に入りの古い車両,104と108の列車交換です。宮ノ下に限らず登山電車の駅はどこも絵になります。ホームから2本撮ったあとは強羅まで戻ることにしました。

 

電車の最後尾から小涌谷ですれ違いざまの一枚。何気ないこの姿を見ても,電車が復旧して本当によかったなとしみじみ思います。

 

これですよ,これ。半径30mの急カーブ。離れた場所にいても遠くからから近づいてくる,急カーブでレールを軋ませる音が私にとっての箱根登山電車のイメージです。

 

道路側から見えていた巨大なプラットフォームは,電車から見るとこんなになっていました。電車は通れるようになったけれど,工事はまだまだ続いているんですね。

 

電車が走っていない9ヶ月,お気に入りの箱根に出かけても電車の音が聞こえないのが寂しかったです。復旧してあらためて,箱根登山電車は眺めてよし,乗ってよし,聴いてよしの三拍子だと思いました。これからも応援します。

 

K-1 mk II改, HD PENTAX-D FA  70-210 mm F4ED SDM WR, HD PENTAX-D-FA 24-70 mm F2.8ED SDM WR

 

 

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