H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

20年ぶりのオーバーホール

2021-11-18 | 趣味趣味


20年以上使ってきたセイコーの腕時計。Kinetic という機械式でもなくクオーツでもない,動かすと自動巻きのようにローターが動いて発電されるしくみです。電池交換が不要のクオーツ時計というわけです。この時計はAuto Relayという面白い機構もついていました。72時間使わないと,針が一旦停止してスリープモードのようになります。でも内部では,ちゃんと時は刻まれていて(フル充電だと4年!),再度持ち出すと現在時間まで針がくるくる動いて追いつく仕掛けになっています。「おい起きろ!」と言われて,今の時間まで針が頑張って動く様子が面白くて,最初のころはわざと3日間置いてみたりしていました。普段から乱暴な日常使いをしていたので,風防ガラスも傷だらけでした。

かなり前にブレスレットの留めピンが折れてしまって,近所の時計屋で修理したことがあります。そのとき,今度壊れたら形が特殊なのでたぶん修理も無理,と言われていました。先日,ついにそのピンが折れてしまいました。長く使ってきたし,諦めるしかないかな〜と思いつつ,ダメ元で本家セイコーのお客様相談室に電話してみました。なんと部品があれば300円位!で直ると言われました。さらに「オーバーホールもされますか?」と聞かれて,そうか普通は必要なんだと初めて知りました。ちょっと恥ずかしかったですね。

20年以上も無頓着に何も考えず使ってきましたが,故障もなく普通に使えて大したもんです。OHは5週間かかると言われていましたが,少し早く戻ってきました。ケースの一部に腐食があり本来なら交換だが,さすがに古くて交換部品がなく,これからは非防水として使って下さいとのこと。それでも充電関連の部品や風防ガラスが交換されて,外見は新品みたいにきれいになりました。これでまだしばらくは働いてもらえそうです。

今回,お客様相談室に電話で連絡したのですが,担当の方の対応が素晴らしくて感動しました。さすがセイコーと思いました。これを機にいろいろ調べるようになり,ついにはOHから戻る前に新しい腕時計を入手してしまいました。これから普段使いは2台体制での仕事です。

それにしても時計の沼も深いですね・・・危ない危ない。

この1ヶ月ほどYouTubeを漁っては,トゥールビヨンとか,パーペチュアル・カレンダーとか,ミニッツ・リピーターとか,以前なら「何それ,美味しいの?」と言ってたような言葉が分かるようになってしまいました。もっとも2桁くらい違う超高級時計は,自分には無縁の世界ですけど。ただ機械としては,本当に美しくてトゥールビヨンなんか実物を見てみたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする