H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

『ステロイドの虎』 献本御礼

2022-04-28 | 臨床研修


異能の才人 國松淳和先生による新刊『ステトラ』を読了(精読ではなくざっとですが・・)。

毎回,國松先生のご著書は楽しませてもらっています。今度も,なるほどそう来るか!という感じでした。ステロイドの処方にあまり慣れていない医師を対象とした「あんちょこ本」が当初のコンセプトだったそうですが,実はもっと詳しい部分もあります。自分があまり詳しくなかったことが沢山ありました。また,ここだけとりあえず読めばよいというあんちょこマーカー(要するに最初からラインマーカーが引いてある)が親切です。

あとがきで國松先生が書かれていますが,指導医が”秘事”として安直に「知ったかぶりをするための本」にして欲しいとのことです。是非そのように愛用させていただきたいと思います。

 

たまたま開いたページがPMRについての記載のコラムだったのですが,これにはなるほどと深く同意しました。PMRと思って経過をみていると,たしかに再燃?でもちょっと違う,実は関節リウマチを発症した,あるいは確定診断には至らないがRAっぽい状態になったという経験は一度ならずあります。その点について,なるほどと思わされました。

ただPMRの治療にPSL15mgを分2で服用させるのは,自分はやったことがありませんでした,ちょっと驚きでした。

いずれにしても,大変勉強になりました。国松先生,金芳堂の浅井さん,ありがとうございました。感謝です!!

 

P.S.
この本のタイトルと表紙をみると,大阪人としてはベタですが写真のようになります。今年は(も?)いつものように”ダメ虎”ですが,この本はオススメです。
注)写真のダルマは10年以上前に,今はなき阪神百貨店で見かけたものです。

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HD PENTAX D FA-21mm F2.4 Limited

2022-04-18 | 写真

すこし前に入手していましたが,なかなか出番がありませんでした。先日ようやく晴天に恵まれて使用する機会がありました。前も後ろも柔らかいボケが美しいです。さすがLimitedレンズ。

 

少し絞ればこんな感じ。

使い方は難しいレンズかもしれません。K-1 mkIIに装着するとデカイですが手に馴染むので思ったよりも重さは感じません。昔から使い慣れたsmc PENTAX Limitedの3本はフォーカス時にジーコジーコにぎやかなんですが,こいつはシュッと静かです。長く愛用したいと思います。

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Common Diseases Up to Date (出版ラッシュ その5)

2022-04-17 | 臨床研修


もうすぐ出ます。板金広先生が中心になって企画・編集された適々斎塾関係者による素晴らしい本です。実際に本が届くとその分厚さにびっくりしました。板金先生からの要求度が高く,なかなか大変でしたが,その分充実した内容です。どの項目も最初のまとめ(Overvie)が秀逸です。

私は「重症慢性腎臓病」を担当させていただきました。

特に,一枚のグラフに図示した治療の実際が肝です。

 

当院の中野弘康先生も肝臓関連で3項目担当しています。ヒ〜ヒ〜言いながら書いていました・・(笑)。その甲斐あってとても素晴らしい出来です。

これ一冊でプライマリ・ケアの現場で遭遇するかなりの問題に対処できるのではないかと思います。さすがの適々斎塾企画です。超オススメ!!

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中部ろうさい病院

2022-04-15 | 臨床研修


たまたま対面講義が続きました。旧知の友人である藤田芳郎先生のお招きで中部ろうさい病院に伺いました。

当初は「Sir William Oslerなど先達の言葉を臨床現場で感じるとき」という内容で準備をしていました。でも病院に到着して藤田先生とお話していてほぼ全員が新人研修医と聞いたので,開始30分前に全面的に内容を変更することに。基本的な身体診察の写真・動画を中心にセレクトした「SpPinな身体所見」の話に切り替えました。何とかセットリストの変更が直前に間に合って150数枚のスライドを100分でお話しました。

内容が変わっても途中でアドリブを挟んでも,自分のペースでお話をすると,予定時間の1.5倍の枚数(100分→150枚)が時間内に収まるのはブランクがあっても同じでした。

今回の新人研修医の皆さんは,コロナ禍のため学生時代に患者さんのもとに行くことが制限されてきた世代です。患者さんのもとに足を運び,話を聴き診察することが何よりも重要で(語弊はありますが)楽しいことだと伝わっていればと願います。

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2年ぶりの対面講義

2022-04-12 | 臨床研修


昔通い慣れた東海大学医学部で久しぶりの対面での講義がありました。医学部4年生に対する臨床医学入門として60分x3コマかけて,臨床推論の基本的な考え方から実際の現場でどう考えて行動しているかというお話でした。

 

やはり聴衆が目の前にいて直接反応を見ながらお話しできるのはいいですね。最初はどんなもんだろう?という表情の学生さん達でしたが,実際の臨床現場が想像できるように話していると,次第に眼を輝かせて聴いてくれるようになりました。反応の変化が直接感じられるのが対面のいいところです。

特に強調したのは「事前確率の重要性」と,それをある程度見積もれるようになるのが研修の大きな目標の一つであることでした。実際に患者さんに接する臨床現場は難しいこともあるけれど,同時にとても楽しいものだということが伝わればいいなと思いました。

 

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