異能の才人 國松淳和先生による新刊『ステトラ』を読了(精読ではなくざっとですが・・)。
毎回,國松先生のご著書は楽しませてもらっています。今度も,なるほどそう来るか!という感じでした。ステロイドの処方にあまり慣れていない医師を対象とした「あんちょこ本」が当初のコンセプトだったそうですが,実はもっと詳しい部分もあります。自分があまり詳しくなかったことが沢山ありました。また,ここだけとりあえず読めばよいというあんちょこマーカー(要するに最初からラインマーカーが引いてある)が親切です。
あとがきで國松先生が書かれていますが,指導医が”秘事”として安直に「知ったかぶりをするための本」にして欲しいとのことです。是非そのように愛用させていただきたいと思います。
たまたま開いたページがPMRについての記載のコラムだったのですが,これにはなるほどと深く同意しました。PMRと思って経過をみていると,たしかに再燃?でもちょっと違う,実は関節リウマチを発症した,あるいは確定診断には至らないがRAっぽい状態になったという経験は一度ならずあります。その点について,なるほどと思わされました。
ただPMRの治療にPSL15mgを分2で服用させるのは,自分はやったことがありませんでした,ちょっと驚きでした。
いずれにしても,大変勉強になりました。国松先生,金芳堂の浅井さん,ありがとうございました。感謝です!!
P.S.
この本のタイトルと表紙をみると,大阪人としてはベタですが写真のようになります。今年は(も?)いつものように”ダメ虎”ですが,この本はオススメです。
注)写真のダルマは10年以上前に,今はなき阪神百貨店で見かけたものです。