久しぶりに撮り鉄のマネごとです。電車の写真を撮りながら,箱根登山鉄道に沿って強羅から宮ノ下の方まで歩いてみました。
残念ながら紫陽花の盛りはとっくに過ぎていました。来年の紫陽花の季節には撮影に来たいものです(毎年凄い人ですが)。
小涌谷駅での新旧列車交換。
小涌谷の駅前には,被災直後から復旧までの様子が,経時的に写真パネルで掲示されていました。
箱根駅伝でも有名な小涌谷の踏切です。昨年の被災直後のここは,濁流に流されてきた大量のゴロゴロした石で線路がすべて埋まってしまい無残な姿でした。見事に復旧して,新しく敷設されたレールの上を電車が登ってきます。ここでは真新しいバラストとレールが主役です。
さらに下って,最も被害が大きかった蛇骨橋のあたり。まだまだ工事は続けられています。道路から見ると仰ぎ見るばかりの巨大なプラットフォームのようなものが作られて,その上で大きなクレーンが作業しています。車で通ると木立に隠れてよく見えないのですが,下から見上げると本当に大規模な工事です。あの被害状況からよくぞ1年以内に復旧したもんだなと,工事に関わった関連の皆様にあらためて感謝の気持ちが湧いてきます。
途中,渡邉ベーカリーで大好きな梅干しあんぱんとカレーパンを買って,さらに下っていきます。
浅間山登り口になっている宮ノ下駅の直前の小さな踏切。びっしょりかいた汗を拭きながら,しばらく待っていると音もなく電車が坂を降りてきました。
今度は,宮ノ下で交換した旧車両がゆっくりと80‰の急坂を登ってきました。緑に映える赤い車両も素敵ですが,この緑色の車両も落ち着いた感じでいいですね。
急坂を登ってゆく列車の後ろ姿を見送ります。そして宮ノ下駅へ。
さすがに暑さにへばってしまったので,ホームでカレーパンをほお張り,冷たいもので喉を潤しながらしばし休憩。
ちょうどお気に入りの古い車両,104と108の列車交換です。宮ノ下に限らず登山電車の駅はどこも絵になります。ホームから2本撮ったあとは強羅まで戻ることにしました。
電車の最後尾から小涌谷ですれ違いざまの一枚。何気ないこの姿を見ても,電車が復旧して本当によかったなとしみじみ思います。
これですよ,これ。半径30mの急カーブ。離れた場所にいても遠くからから近づいてくる,急カーブでレールを軋ませる音が私にとっての箱根登山電車のイメージです。
道路側から見えていた巨大なプラットフォームは,電車から見るとこんなになっていました。電車は通れるようになったけれど,工事はまだまだ続いているんですね。
電車が走っていない9ヶ月,お気に入りの箱根に出かけても電車の音が聞こえないのが寂しかったです。復旧してあらためて,箱根登山電車は眺めてよし,乗ってよし,聴いてよしの三拍子だと思いました。これからも応援します。
K-1 mk II改, HD PENTAX-D FA 70-210 mm F4ED SDM WR, HD PENTAX-D-FA 24-70 mm F2.8ED SDM WR