H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

ナイアガラ 奥の細道 プレイリスト

2022-12-26 | 趣味趣味

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ナイアガラ 奥の細道その後

2022-12-26 | 趣味趣味


昨年の3月21日以降,『ナイアガラの奥の細道』CDセットと大滝作品を聴き比べて研究してきた成果です。今年中に記録として残しておきます。

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1981年に発表された『ロンバケ』を聴いて以来,私は大学時代から大滝詠一さんを師匠と仰いでおります。『ロンバケ』はリアルタイムにLPレコードで聴いていました。その頃からナイアガラの沼にどっぷり浸かって40年,アナログレコードからCDに形を変えても,関連作品も含めて音源をなんとなく集め続けてきました。

 昨年の3月21日『ロンバケ40周年記念盤』を入手した頃に『ナイアガラの奥の細道〜ルーツ・オブ・ナイアガラ・ポップス』という3枚組のCDを見つけました。聴いてみると,これがとんでもない代物でした。数々の大滝作品の「元ネタ」を集めたオールディーズポップス集でした。ただし,どの曲がどの作品の元ネタかは明かされていません。それからの半年ほどは『奥の細道CD』を通勤の車の中で聴きまくって,どの曲がどれとつながるのか考える日々でした。何となくこれかな〜と自分なりに確信したものから順にiTunesのプレイリストとして並べていきました。そうして一段落してできた成果が今回のプレイリストです。

手順としては,まず奥の細道CD(元のポップス)を通して聴いて,「あ,これはあの曲かな?」と思うと大滝さんの曲をあとで聴いてみる。そしてもう一度元曲を聴いてみて比べてみる。これをいったりきたり何度もやって,そうだと思ったらプレイリストに並べて追加する,という作業を繰り返しました。

 

そのうちに,いくつかのパターンがあるように思いました。

・聴いた瞬間にそれと分かるもの
・オケのリズムとか楽器編成が同じで比較的分かりやすいもの
・曲想が似ていて何となく聴いたことがあると感じるが思いつかない,分からない,もどかし〜いもの
・一部の間奏とかに特徴的なフレーズが「あっ!」と思うが,大滝さんのどの曲か,すぐに出てこないもの(これも大変もどかしい)
・実はタイトルや歌詞まで深い意味があるもの(これは本を読んで知ったことが多い)

プレイリストの曲順は,ほぼ分かった順に並べたものです。

聴いて最初にわかったのが渡辺満里奈の「うれしい予感」でした。これは聴いた瞬間分かるタイプ。聴いているうちに,たとえば「うれしい予感」と「君は天然色」が実は兄弟曲だったとか,新しい発見が沢山ありました(これも古株のナイアガラーにとっては常識だったかもしれません。でも実際に自分で発見するとちょっとした感動でした)。

一番びっくりしたのは「うなづきマーチ」にも元曲があったことに気づいた時でした。大滝さんはいったいどんだけの仕掛けをしてあるんだと思いました。

 大滝作品は,元ネタが何曲にもわたることも珍しくない(むしろ気づかないところにも仕掛けがあるらしい)のも以前どこかで読んだことがあります。半年くらいで約40曲ほど”解明”して,プレイリストとしては92曲,およそ4時間半になりました。まだ奥の細道CDには,沢山曲が残っていますが,今は中断しています。

 プレイリストとしては「うれしい予感」から始まって,「幸せな結末」がラストとなります。なかなかいい感じです。私も今でも通勤時間にときどき聴いています。並べ方は,基本的には「大滝作品」→「元ネタ」の順番を原則にしています。しかし一部で,元ネタの更に元ネタ?がある場合など,先に元ネタ→大滝作品の場合や,一連の作品群がつながるように考えられるときには,その限りではありません。

自分では92曲ぶっ通しのプレイリストにしていますが,CDにすると容量の関係でDisc 1〜4まで4枚になります。Disc 5は番外編というか少し毛色が少し違うものです。

こんなに面白いことを知って,誰かに話したくてしようがなかったのですが,いかんせん身近には話す相手がいません。知り合いのナイアガラーお二人にはすでにお送りしていて(あまりおおっぴらに差し上げるというのはアレなんですが)大変喜んでいただけました。

 例えば大滝さんが曲を録音・発表した順に並べ替えるとかするとまた面白い発見があるとは思いますが,これは今後の「研究課題」です。(古参のナイアガラーなら既知のことかもしれませんが,それを自分でやってみるのが酔狂でいいですよね)最近は調子に乗って,ナイアガラ関連に数多くある音頭を集めて,バージョン違いも楽しむ「ナイアガラ音頭スペシャル」のようなプレイリストを作ったり,楽しんでいます。まだまだ当分は楽しみのネタは尽きそうにありません。

 

<参考CD・文献>

1.ナイアガラの奥の細道/ROAD TO THE DEEP NIAGARA [Vol.1〜3]

2.Road To The Deep Niagara -Side Trip Edition- (ナイアガラの奥の細道~寄り道編~) 

3.木村ユタカ『ナイアガラに愛を込めて 大滝詠一ルーツ探訪の旅』
  シンコーミュージック

上記のCDセットはこの木村ユタカさんが監修です。この本には,ほぼ答えが書いてありますが,がまんして読まずにやりました。自分なりに分かったときに答え合わせに使っています。一部,私が思ったのと違った部分がありましたが,今回のプレイリストは私がそうだと思ったものです。

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Happy Holidays!!

2022-12-24 | 写真


皆様,今夜は楽しい時をお過ごし下さい。

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”じゃないほうの”の消化器症状

2022-12-22 | 臨床研修


うちの中野弘康先生が企画した臨床雑誌『内科』2023年1月号が発売中です!

一見消化器症状で受診する,消化器じゃない疾患を特集した内容です。これは素晴らしいですよ。本当に臨床が分かっているひとにしか書けない内容が満載です。

私もひとつ項目を担当しました。発熱外来を嘔気で受診した若い女性です。是非皆さん御覧ください。

この号は本当にオススメですよ!!

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偉大なるレプリカ

2022-12-21 | 趣味趣味


大学時代に独学でバンジョーを覚えて,その後ブルーグラスの社会人バンドに入れてもらって卒業までやっていました。その後は,弾かなくなって久しかったのですが,20年ほど前にふと知り合いになった凄いバンジョー弾きのおかげで新しい楽器を入手しました。

今回は愛用のバンジョーについて最近分かったことを書いてみます。

このバンジョーは平塚にあった故 大森康弘さんのOld Guitar Shopで購入したものです。たしか2000年頃だったと思います。それまでは学生時代にバイトを頑張って購入したKasuga のRB-1500 というGibsonタイプ(当時定価15万円だった)を使っていました(今はなき日本の楽器メーカーです)。綺麗な音がする楽器だったのですが,どうしても1弦の開放音や高い音がレコードみたいな音がでないのが不満でした(もちろん弾き方もありますが)。

ある時,大森さんが「新しく入荷したんだけど,須藤さんならきっと気にいると思うけどな〜」と見せられたのがこの楽器でした。当時大森さんの話では「もとGibsonのクラフトにいた方がPre-War Gibsonを研究して作ったレプリカらしい」ということでした。

Pre-Warとは第二次世界大戦以前(1940年頃)に作られたという意味で,この頃のGibson Banjoが最良とされています。トーンリングはPre-war Gibsonのトーンリングを金属組成まで研究して再現したそうです。ネックのHeadstockにはGibson,Flying Eagleのインレイで根本にはMASTERTONEと入っています。でもホンマモンのGIbsonではないとのことでした。ところが弾いてみてびっくり。1弦を開放で弾いただけで,サステインの長い澄んだ音を出すのがわかりました。ネックの根本で弾く高音も,当時使っていたKasugaでは絶対にでない音が出たのです。「何だ!楽器が違うとこれだけの音が出るんだ!」と愕然としたのを覚えています。それからは,遊びに行くたびに,触らせてもらい,でも高いしな〜,でも欲しいな〜と,逡巡したのでした。2ヶ月ほど経ったときに,家人から「もう買えば〜?毎日その楽器の話ばかり聴かされて飽き飽きするわ」と言われてついに決心。

いざ購入するときには,一応「本家」の新品Gibsonと弾き比べをしました。でも「パチもんGibson」の方が圧倒的に好みの音だったので,ノーブランドだったけどこちらを選んだのでした。釣り鐘の形をしたトラスロッドカバーが元は黒でしたが,購入してすぐにDon Renoと同じ白いカバーに変えてもらいました。これでFlying Eagleのインレイと相まって完全にDon Reno風になって大満足でした。

ここ10年近くほとんど触っていなかったのですが,最近たまに弾いています。思い立って,この楽器の由来が知りたくなりました。

内側(リムやリゾネーター)にラベルも何も貼っていないので不明なのですが,ネットでいろいろ調べてみたところ,たぶんこれじゃないかなというのを見つけました。

作者はSteve Huberさんという方で,いまはHuber Banjoのブランドで販売されています。 実は,その筋では有名な楽器だったようです。HPのhistoryを読むと,私が入手したのはごく初期の頃のモデルのようです。現在の製品ではHeadstock部分のネームは「Huber」となっていますが,私のものは「Gibson」となっています。いわば新品のホンマモンを超えた偉大な”パチもん”ということになります。

弾かないうちに,トシで指が動かなくなったら悲しいので,また少しは弾けるようにリハビリしようと思っています。

 

※ Prewar Gibsonとは,1940年頃に製作されたギブソンバンジョーの品質が素晴らしく,数も少ないので入手困難で貴重とされています。

 

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