H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

船長ということ

2016-12-21 | 日記

FBにも出しましたが,塩漬けになっているこちらのブログにも少し追加して忘備録としてアップ。

 誕生日を前にした12月6日付で,何と大船中央病院の院長をすることになってしまいました。これまでずっと自分には管理的な仕事は「苦手で向いてなくて嫌いで絶対にやりたくない」と公言してはばからなかったのですが,よりによって院長なんて・・・運転免許持っているんだからできるだろうとコックピットに押し込まれてF1レースのスタート地点に押し出されたような気分です。

 この2−3年(特にこの数ヶ月)自分の病院は問題が色々あって,皆でそれを何とかしようとしていました。そして紆余曲折のうちに,ふと気づくと混乱の中先頭に押し出されたような形になってしまい,ついには院長を引き受けることになってしまいました。いや晴天の霹靂です。インチョ〜なんて呼ばれて違和感ありありでこの10日間は何だか訳が分からないままに過ぎてしまいました。
 最初は正直嫌だなあ・・と思っていましたが,やると決めたら文句を言ってもしようがないので覚悟を決めました。「好きなことをやる,やり続けること。そして自分がやっていることを好きになること」をモットーにやってきたので,ここは頭を切り替えて,これからやることを「面白い」と思って好きになろうと思います。もちろん自分にとっての原点は,研修医達と患者さんのことを悩みつつ診療してゆくことで,そのスタイルには変えるつもりはありません。でも何がしかそれだけではない,もう少し全体をみつつ木を見て森も見るということを目指したいと思います。

 この季節によく本屋で見かける占いの本によれば,来年の私の運勢は全般的にあまり良くないそうで「責任の重い依頼は断るが吉」とありました。おいおい,もう引き受けちゃったし。ま,悩んでもしようがないし,やるだけのことはやってみようと・・・また新しいことに挑戦です。
 ということで皆様(特に管理職をされている先生方),また何か教えを乞うこともでてくると思いますが,よろしくお願いします。さしあたっては院内の雰囲気を何とか変えることからです。この2.3年,院内の雰囲気はお世辞にも良いとは言えず,それが経営的なことにも響いています。まずは職員みんながやる気になる環境にするために何ができるか一生懸命考えています。病院長の仕事って,ホントにひたすら考えることなのかなあ・・なんてちょっと感じています。

 院長職になってほぼ2週間。まだ慣れません。それにしても,立ち位置が変わるとこれだけものの見方が変わるのか!ということをあらためて自覚しました。F1レースのスタートに押し出されたと書いたものの,実際に今感じているのは,そんなもんじゃない。F1だと車に乗っているのは自分ひとりで,事故ってもそれは自分だけのこと。でも実際に今院長職をやるということは,400人以上の乗客が乗った列車の運転士や船の船長をやるということに,あらためて気づきました。いやはや,大変なことになったもんだなあ・・・。もう開き直って覚悟は決めたけど。
コメント (2)
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