先週の若手医師セミナーで久しぶりに寺澤秀一先生のお話を藤沢の会場で聴講した。
最近購入した「研修医御法度 百例帖」の新版のまえがきの一節にどきっとしたので,是非話を聞きたいと思ったからである。これまで何度かお話を伺っているが,今回の話はまた素晴らしかった。救急外来においては,高齢者が最も多い患者層であるというのは,自分の病院でも心底実感として感じているのでうなづくことばかりだった。高齢者は,家族歴が大事・・・色んな意味で。まったくその通り。
中でも秀逸だと思ったのは,「第一報 疑うことが 第一歩」
これはこの日のパールの中の白眉だと思った。同じような内容を随分むかしに何かの本で読んで,ずっと自分の戒めにしている言葉がある。
Never trust emergency room diagnosis.
Trust no one.
どんな情報であっても,まず疑って最初から自分で話を聴いて自分で考える。これはどんな時にも鉄則である。
今日の青木 眞先生のブログに寺澤先生のレクチャーのQ&Aが詳細されていたが,これもまた素晴らしいの一言。
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/ed72d187e621a057b21ee7b235eb249f
「医療面接棚上げ群」という表現に深く納得。