第22回大船GIM

今回も沢山の方にお集まりいただきました。

１例目は，東海大学から地域医療枠で当院で2ヶ月研修してくれた木村学先生が，当院で経験した症例を提示してくれました。85歳女性の嘔気で搬送され，その後意識障害が悪化，痙攣をきたした例。当初は，原因がはっきりしなかったが，経過から水中毒としか考えられず，退院当日に患者さんの「お水大好き♡」という言葉が決めてとなった例でした。

２例目は，藤沢湘南台病院の片岡侑史先生が，発熱・頭痛の41歳男性の症例を提示。何とCTで腸管浮腫がありCFで診断がついた腹部症状のないキャンピロバクター腸炎でした。食事摂取歴が大事で，単に「なまもの」食べてませんかではだめで，「鶏肉は？」と確認して判明したという例でした。

恒例の小ネタの代わりは，皆さんの期待も高かった，熊倉先生の「せん妄について」のレクチャー。期待以上の素晴らしさでした。実務的なことだけでなく，患者さんを診るということに対しての「魂のこもった」お話でした。

　・安全に身体科診療を遂行するのがせん妄診療の目標
　・“プシコ”という医学的にpoorなアセスメント
　・“せん妄を起こしたら全身管理の見直しをする”のが良い
　・すべての人に標準的な医療を
　・ジェネラリストによって，高齢者が安心して入院できる国へ
　・などなど・・・

沢山の心に残る言葉がありました。熊倉先生，ありがとうございました！！！


次回は，11月9日（土）を予定しています。

明日は大船GIM

写真は，先日福島で行われたFACEで，手渡されたＴシャツ。常連の鎌ヶ谷総合病院の宇藤薫先生が作って下さったもの。
ありがとうございました！！


ということで，直前ですが再度案内。


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　　●日時：2013年8月24日（土曜）　16時から19時頃

　　●場所：大船中央病院　アネックスビル6階講義室

　　●症例提示と討論（Clinical problem solving)

　　　１）症例１　85歳女性　意識障害
　　　　　大船中央病院内科（東海大学附属病院）　木村　学　先生

　　　２）症例２　41歳男性　発熱・頭痛
　　　　　藤沢湘南台病院　内科　片岡侑史　先生


　　症例の間に，特別講演を予定しています。
　　常連の熊倉陽介先生による，我々にとって身近な問題であるせん妄についてのお話です。
　　熊倉先生は湘南鎌倉総合病院で初期研修の後，東京都立多摩総合医療センターで精神科研修を
　　受けられ，現在は東京大学精神神経科に勤務されている，内科にも非常に強い若手精神科医です。
　　以前からお願いしたかったのですが，ようやく実現しました。
　　時間を十分とってもらうために，１例目はちょっと軽めにする予定です。


　　ジェネラリストのためのせん妄の診かた　
　　　　　東京大学医学部附属病院　精神神経科　熊倉陽介先生

　　　　１）せん妄等の精神科的問題に対する、医療チームの陰性感情のマネジメント
　　　　　　～足が折れている人に、なぜお前は歩けないんだとキレるか？～
　　　　２）環境調整、treatable dementiaの除外
　　　　　　～薬物療法を開始する前に、やっておくべきことは？～
　　　　３）experience basedな薬物療法
　　　　　～安全な身体科医療遂行を目標とした、ハームリダクション的考え方～


　　症例検討は，いつも通り私が進行役（ちゃちゃを入れる役）を勤めさせていただきます。
　　今回もどんな症例がでてくるのか？どう考えるべきか？皆さんで知恵を絞りましょう！


　　●懇親会　19時30分～
　　
　　鎌倉芸術館内　レストランパウゼ

　　キャッチフレーズはいつも通り総合内科，総合診療でがんばっている施設の
　　先生方との「出会い系サイト」です。お友達をここで増やしてください！

　　毎度のことで申し訳ありませんが，スポンサーなしなので会費をお願いすること
　　になります。医師（3年目以降）4000円，初期研修医3000円，学生2000円です。
　　（ビールなどドリンク飲み放題つき）

　　人数の把握をしたいので，参加希望の方は，以下のフォーマットで連絡をいただければ幸いです。
　　もちろん連絡をいただかなくても参加は可能です。


　　////////////申し込みフォーマット///////////////

　　お名前（　　　）
　　ご所属（　　　）

　　カンファレンス　参加　（　　　）
　　懇親会への参加　（　　　）
　　もしあればコメントをどうぞ　（　　）


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※）このブログでカンファレンスを知って参加希望の方は，コメント欄に連絡先（e-mail)を
書いて下されば，折り返し案内メールを差し上げます。（氏名やアドレスなどの送信内容はオモテにはでません）

【連絡】多摩総合医療センターでの勉強会は中止

都合により8月20日に伺う予定されていた多摩総合医療センターでの勉強会は延期となりました。

関係の皆様にはご迷惑をおかけして誠に申し訳ありません。

第17回福島FACE

2年ぶりにお招きいただいて福島に伺った。ここは究極の「温泉カンファレンス」でスタッフや参加者の皆さんの熱気がすごく楽しい勉強会である。

今回は，「SpPinな身体所見・夏の4時間スペシャル」と（勝手に自分で）銘打って2時間二コマたっぷりお話させていただいた。これだけあるとしゃべる方も本望〔笑）。
お決まりの夜のカンファレンスも，午前3時頃まで熱心に続いた。恥ずかしながら自分は，福島のおいしい日本酒を飲み過ぎて途中で撃沈。

翌朝は，皆さん睡眠時間が3時間くらいの冴えた頭で，朝8時からという最高の（笑）状態で，輸液と水電解質のお話を2時間。意識消失に陥るaudienceは少なかったようで何とか・・・。今回は，何と呼吸器の身体所見の大家の先生が，参加されていてちょっと焦った。また新しいつながりができて嬉しい。

その後のセッションも楽しみにしていたのだが，事情により早く失礼することになったのが残念でした。


大谷先生，宗像先生，成田先生，お世話になりました。また次回を楽しみにしております。

やっほ！

今回のセミナーで，もう一つの楽しかったことおは金沢在住の古い友人と久しぶりに一杯傾ける時間がとれたこと。
ついつい遅くまで「楽しい夜更かし」になった。
最後の〆に連れていかれたのが狭い路地を入ったところにあるお茶漬けの店。何だかもう終わっているのかと思えばまだ営業中だった。言われるままにおまかせをたのむ。

色んな具があって，ご飯はおわかり自由（これまでの記録は28杯！と書いてあった）。お茶のかわりに出し汁をかけて食べるわけだが，これが実に旨い！。

そしてお代わり頼むときに，いう言葉はただ一つ。「やっほ！」

するとオバサンが「やっほ！」といってお代わりをさし出してくれる。ありがとうの代わりに返事も「やっほ！」と答えるのがお作法だそうで・・・

とにかく「やっほ！」「やっほ！」「やっほ！」という言葉だけが飛び交う不思議な空間なのであった。（実はすごく有名な店らしいことをあとで知った）