第30回大船GIMも無事終了しました。今回も40名以上の方々の参加をいただきました。
ありがとうございました。ここまで続けてこられたのも参加してくださる皆様のお陰です。
さて今回は2例とも非常に難しい症例でした。
疾患自体は皆さん知っているのに,非典型的なpresentationで我々の目の前に現れると
診断が難しくなるという,とても示唆に富む症例でした。さわりだけ紹介。
1例目は聖マリアンナ医科大学消化器内科の中野弘康先生が提示。心窩部痛が初発症状の
成人Still病でした。入院後に典型的な皮疹が出現するまでは,フロアの皆さんからも鑑別診断と
して挙がってきませんでした。いやこれは難しかった。でも突然発症の心窩部痛できた患者に
対してどのようなアプローチを行うかという基本的な考え方を皆さんで確認できて非常に
よかったと思います。診断をあてることではなく,危険な疾患を除外しつつ絞り込んでゆく
姿勢ということが確認できてよかったと思います。
2例目は,はるばる岐阜から参戦して下さった松波総合病院中村桃子先生,国枝武重先生から。
これも当初は筋骨格系の症状があり,その後発熱,リンパ節腫脹などをきたした若い男性の症例。
何となくリンパ腫,血球貪食症候群あたりかな~?と思いきや,SLEというどんでん返しで一同
びっくりでした。こちらもフロアから沢山のパールが披露されました。
小ネタは,シマウマの研究その2で,稀な疾患が目の前に現れることもあるという内容でした。
懇親会でもまた新しいつながりができて楽しいひとときでした。
参加して下さった皆様に感謝です。