H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

麻疹の臨床所見

2018-04-24 | 臨床研修

麻疹の流行が沖縄だけに留まらず名古屋など他の地方に広がる様相を呈しています。あらかじめ沖縄や名古屋に出かけたかどうかの病歴は大事だと思いますが,飛行機や新幹線で患者さんは移動できるので,いつ目の前に患者さんが現れるとは限らない状況だと思っていた方が良さそうです。私自身は麻疹はこれまでそこそこ経験しているので,皆さんのために手持ちの所見の写真をシェアしておこうと思います。お役立て下さい。

<麻疹のゲシュタルト>
 ・比較的若い方(今だと40歳位まででしょうか)が,高熱が下がらないということで受診する。
 ・他の医院で解熱剤や(抗菌薬も)処方され服用しているが解熱しない(薬疹かも?として受診の可能性もある)
 ・待合室でいるときから少し咳をしている。
 ・診察室に呼び入れる時にみると,何となく顔が赤い。
 ・目が何となくうるうるしていて,結膜が赤い。顔面も何となく赤っぽい。
 ・体幹にも皮疹が出ていることもあるが,顔面の方が赤っぽい。
 ・口の中を診ると頬粘膜にKoplick斑を認めて,あやっぱり・・・

という感じでしょうか。

Koplick斑は,知っていればまず見逃さないですが,そのつもりで見ないと見逃します。

<Koplik斑>
頬粘膜に白いポツポツがへばりついているように見えるが,舌圧子でとれない。







軟口蓋にまで及ぶことがある。


<眼瞼結膜の発赤・充血>
一見して目が真っ赤で,顔面も赤い。




<皮疹は当初は顔面に目立つ,その後体幹に広がり最初は癒合しない>
個人が特定できないように目鼻口は処理してありますが,雰囲気は分かっていたけると思います。










コメント
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