H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

青木学校2012

2011-12-29 | 日記

恒例の青木 眞先生のパーティ。今年から「青木学校」という名称に変更?

毎度ながらすごい方々が集まるが,年末にいつも新しい刺激を受けて帰る。久しぶりに会う面々もいて楽しいひととき。
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翻訳と監訳

2011-12-22 | 日記

「サパイラ」の監訳の担当部分がようやく「完全に」終了した。一部,先送りにしてあった部分も再度訂正したものを本当の最終版として編集の方にお送りしたのである。編集のNさんには,本当にご迷惑をおかけしました。すみませんでした。

以前,岩田健太郎先生が同じタイトルでブログに書かれていたが,自分も同じように感じることが多々あった。まだ作業が完全に終わった訳ではないが,一段落はしたので,今回初めて監訳という仕事をさせてもらって感じたことを忘れないように(以前にも少し書いたことがあるが)もう少し詳しく書き留めておこうと思う。


翻訳作業は(少なくとも自分のやり方では)2つのステップがあると思う。

 1)とにかく直訳調で日本語が硬くても,まずは正確さを心がけて英文から日本語に直す。
 2)その文章を日本語として違和感がないように,日本語の文章に再構成する。  
 (この時に,適宜原文にあたることが必要で,むしろこちらの方に時間がかかった。)

こんなこと,翻訳を仕事としている方にとってはあたり前なのだろうが,今回苦しんで苦しんでやってみてそれが実感として分かった。

 担当分を監訳をしてみて感じたのは,受け取った翻訳が1)で終わっている場合が結構あったことである。日本語の文章として読んでも理解できない(しにくい)ことがしばしばある。また2)の段階で,どうしても上手い日本語にならないことがある。そうすると,何度も原文にもどって著者が言いたいことが何であるのか,前後の文章を含めて何度も読み返して文脈から考える。この場合,思い切って言葉を変えてしまうことが必要なこともある。意訳である。しかし意訳が許されるのは,1)2)のステップを十分踏んでからだと思う。その上で,ある程度の「覚悟」をもって言葉や文章を置き換える。サパイラは,やたらに難しい単語を使ったり斜に構えた比喩を使ったりするので,かなり難しい作業だった。

 さらに今回の翻訳では,日本語として読むと自然な文章に見えるのだが,残念ながら原文と比較すると大意は違っていないが,原文にはまったくない表現になっていることもあった。これは1)2)のステップを踏まないで日本語に直されているのではないかと思われ,自分には「意訳」とは思えない場合があった。これは厳しい言い方だが,1)の段階に信頼がおけない場合である。これには正直困った。結局ほとんど最初からやり直しになった。

 以前,慶応大学腎臓内科の門川先生がtwitterでこのようにつぶやいておられた。
「翻訳は,原著者への敬意と,読者への誠実さと,自分の英語力のなさへの不安と,母国語能力へのプライドの間でたたかい続ける,とても難しい作業だ。」
これは本当にその通りだと,心底納得したものである。


 監訳は今回が初めてだったが,当初はどこまで手を入れて良いのかが分からず,本当に戸惑った。しかしある時から日本語を読んで自分が違和感を感じたところは,どんどん訂正させてもらうことにした。たとえちょっとした言い回しや語順であってもである。というのも,少なくとも担当部分について,かなり読み込む必要がある自分が読んで分かりにくければ,初めて読んだ読者がわかるはずがないと思ったからである。
 自分が漠然と感じてきたことを,門川先生の言葉はまさに正確に言い当てられていると思った。「原著者への敬意」とは,どれだけ原著者が意図したことを正確に日本語に移すかであり,「読者への誠実さ」とは,読み手のことを想像してどれだけ読みやすい日本語にするかということである。監訳の作業では,元訳を尊重するのか,変更するのか迷った時には「原著者への敬意と読者への誠実さ」をいつも頭において,監訳者である自分が最終責任を負うつもりで変更させてもらった。元の翻訳をされた先生方にとっては,勝手に大幅に変更されて気分を害されることがあるかもしれない。しかし監訳者としての責任において「原著者への敬意と読者への誠実さ」を優先させてもらったつもりである。監訳というのは,そういうことだとやってみて分かった。


 まだまだ校正の作業などもあり,世に出るのはもうしばらく先だが,残りの作業も頑張るつもりである。何よりこの本は,より多くの学生や研修医に読んでもらいたい。それだけの価値がある本だと思う(もちろん,相当マニアックな部分もあるが・・・)。英語では敷居が高くとも,読みやすい日本語なら,そのメッセージが届くとすれば,それはとても価値があると思う。そう信じるからこそ,自分の時間を削ってでもやってきたのだし,またやり遂げたいと心から思う。



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Red Leaves

2011-12-18 | 写真














今年初めて完璧な紅葉に出会えた。光の当たりかたで色が刻々と変化する。切り取るのはなかなか難しいが,しばらく夢中になった。



K-5, SMC-Pentax FA-31mm F1.8 limited, SMC Pentax DA* 300mm F4

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久しぶりの翡翠

2011-12-15 | 写真




ホバリング。かろうじて画面の中に入った。






う~ん残念・・・顔が見えていない。



K-5, SMC Pentax 300mm-DA* 300mm F4 [ISO1600, 1/4000, F4.5, -0.7 EV, トリミング]


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ついに・・・

2011-12-13 | 日記

ついに・・というか,やっと・・・というか,今頃・・・というか
とにかく自分の担当分が終わって一段落。
この3ヶ月ほどは,自分でもよく頑張りました。自分を褒めてあげたい(笑)

で,ちょっと一段落のご褒美。もちろんWineNaviさんからの被災ワインでこのために入手してあったもの。
いやあ~~,やっぱり旨いわ。
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