出版元の金芳堂からお送りいただいて,読み始めたがこれは面白い!
まず岩田先生の「はじめに」には思わず膝を叩いた。岩田節全開の「AKBの一番偉い人は・・・」という比喩が最高。ゲシュタルトについて何と分かりやすい説明だろう。
実は,私も執筆に参加させていただいたのだが,正直なところ最初はあまり気乗りがしなかった。その理由は,タイトルが今ひとつピンと来ず,どうやって書けばいいのかよく分からなかったからである。それでも何とか原稿を書きすすめるうちに,岩田先生が意図されたことがだんだん分かってきた。そして(なるほど,こういうことか・・)と納得できた気がする。とはいえ自分が書いた分は,それでよかったのか今一つ自信を持てずにいた。最終的に本になったものを読むと,どの先生方の原稿もそれぞれの疾患の全体像を浮かび上がらせて,岩田先生が序文で書かれたように本当に素晴らしい。8割方は一気に読んでしまった。勉強になるだけでなく面白い。とってもお得な一冊である。
P.S.
毎度のことながら,自分はどうにも筆が遅くて編集の方には随分と迷惑をおかけした。何度か原稿が遅れるお詫びのメールをお送りしたのだが「何度もそば屋の出前みたいですみません」と書いたメールに対する返事が最高だった。
“信州信濃のそばよりも私しゃ先生の原稿がほしい・・・”心境です.頑張って仕上げてくださいね.
思わず「座布団二枚!」と叫んでしまった。その編集の方とは,その後も連絡を取るたびに「そば屋絡みの」シャレの応酬となり,何とも楽しませてもらって印象深い仕事になった。
関西民医連の1.2年目研修医のためのオリエンテーションに伺った。
自分が研修医になりたての頃に教えてもらったことを思い出してお話。ちょっと説教臭くなってしまったかなあ・・少し反省。その後,身体所見についてのお話も含めて2時間半。皆さん,とっても熱心に聴いてもらえて,こちらも何だか新鮮な気持ちになった。
その後,近畿各県の参加された病院紹介を聞かせてもらったが,それぞれに工夫した内容で楽しませてもらった。懐かしい大学の同窓生との再会もあったり,楽しいひとときでした。
朝,コーヒーを飲みながら昨日届いた医学界新聞をぱらぱら読んでいて,思わず吹きそうになった。お引き受けしたのだが,まさか今回の号に広告が載っているとは思わなかった。心の準備がないところで自分の顔が目の前に出てくると焦りますな。
医学書院の雑誌「medicina」は自分も学生の頃からときどき手にして勉強していた。いつしか,たまに原稿を書かせていただく立場になり,今年は何と創刊50周年だそうで,その記念のセミナーをさせていただくことになった。歴史のある雑誌の記念の年にお声をかけていただき,とても名誉なことです。
ということで,お知らせ。
記
開催日:2013年6月9日(日)
時間: 13:30~17:30 (懇親会含む)
会場:医学書院 本社(東京都文京区本郷)
対象:若手医師(研修医含む,卒後10年目までの方)
定員:80名
参加費:3000円(懇親会無料) 『medicina』の定期購読者および申し込みをされたかたは無料
当日は,症例カンファレンスとSpPinネタの身体所見バナシになる予定。時間があればサパイラの裏話ネタもいいかな。
申し込みは,医学書院のWebにて先着順受付だそうです。
お時間のある方は,おいで下さい。
P.S.
この広告の「日本を代表する身体診察のスペシャリスト」というのは,明らかに誇大広告。はっきり言って恥ずかしい。
(「身体診察のカメラ小僧」なら違和感がないけれど・・)