H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

真保裕一『ホワイトアウト』再読

2024-06-27 | 趣味趣味


先日,黒部立山に行ったので真保裕一の『ホワイトアウト』を久しぶりに再読。(まだ”富山熱”が冷めていません・・笑)

雪に閉ざされた厳冬期にテロリストが巨大ダム(黒部ダムがモデル)を占拠。職員達とダムの膨大な貯水を人質に五十億円の身代金を要求するテロリストに,難を逃れたダム運転員がたった一人で立ち向かう物語です。よくこんな設定を考えたなと思います。発行された年の「このミス」第1位になりましたが,私もこの一作で真保裕一の大ファンになりました。

今回「ホンモノ」を見たうえで再読すると,直接目にして圧倒された風景とダム内部の詳細な描写がリンクして想像をかきたてられました。何度読んでもラストは胸が熱くなります。ご存知でない方にはメチャお薦めの一冊です。

ついでに映画も配信で見直し。映画もまあ良くできていますが小説には遠く及びません(ま,そりゃそうだ)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旭工学マーク

2024-06-21 | 趣味趣味


PENTAX 17が結構話題になっているようで,受注受付が一旦中止になっていました。私もPENTAXの公式HPのストアでは予約できず,仕方なくヨドバシカメラのサイトで予約しました。発売日に届くかどうかは微妙なようです。
(まあ,ペンタファンは待たされるのは慣れっこですからいいですけど・・笑)

イチナナ(と呼ぶそうです)の軍艦部はあらためて見ると,昔からの機種に対するリスペクトが本当に感じられますね。巻き戻しレバーはLXからだそうですが,私はSPのものを思い出しました。

そんなこんなで,久しぶりに防湿庫からSPを持ち出して,空でシャッターを切って感触を楽しみました。やっぱりいいなあ。旭工学マーク(通称AOCoマーク)がイチナナにちゃんと入れられているのは本当に嬉しくなります。
愛機K-3mkIIIにはもともとペンタ部にそのマークはなかったんですが,何年か前にカメラショーのペンタブースでもらったステッカーを貼っています。シルバーの地に白のステッカーなのがちょっと残念ですが,またこのマークが記された新製品が発売されるなんて,感慨深いです。少し遅れるにせよ,イチナナが近々やって来ると考えるだけで思わずニンマリです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

PENTAX 17

2024-06-18 | 趣味趣味


デジタル全盛のこの時代に,あえてフィルムカメラの完全新作を発表。さすがです。

その熱意と発表の嬉しさに溢れた動画を見て感動しました。こんなの応援するしかない!!
何より魅力的な製品。さっそく予約しました!いやあ楽しみ。

ずっと使っていなかったPENTAX SPを久しぶりに触りたくなりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追悼 桂ざこば師匠

2024-06-13 | 趣味趣味


今朝の朝刊で,6月12日に桂ざこば師匠が亡くなったと知って驚きました。

むかしから落語(自分の場合は上方落語)は大好きで,枝雀全集のLPレコード10枚組とかDVD全集なんかも揃えています。大学生の頃は,年6回落語鑑賞会にも行ったりしていました。

ざこば師匠には,ちょっとした思い出があります。

大学4年生の頃ですから,今から40年以上前ですね。当時は(たぶん今でも)4年生が大学祭の運営実行委員をすることになっていました。イベントとして誰かをライブに呼ぶのがよくあるパターンだったんですが,落語好きだった数人の友人たちと,ひょんなことから米朝一門に来てもらえないだろうかという話になりました。
 学生の勢いというのは恐ろしいもので,友人の一人が実際に米朝事務所に連絡をとりました。そのときの事務所の方の反応は,

「あのね学生さん,一体いくらかかるか分かってるの?」と最初は相手にされない雰囲気だったようです。

ところが,大学病院内の臨床講義をやっている階段教室を使って,入院患者さんにもきていただく予定で・・・という趣旨を話したところ, なんと「格安」でおいで頂くことになったのでした。
 経費節減のため,階段教室の一番下にある講義机に赤い毛氈を引いたものが高座代わり,部屋の隅っこをカーテンで仕切って,お囃子はそこからテープで流すことになりました。そのテープのオン・オフするのも友人の一人が担当しました。噺のサゲで噺家さんが頭を下げた瞬間にお囃子が流れるようにキツく指示されていたので,その友人は緊張して話の内容はまったく耳に入らなかったと言ってました。それでも多くの患者さんにも喜んでもらい大盛況に終わりました。

 このときに来てもらったのが,確か二人の若手の落語家さんと桂ざこば師匠(当時はまだ桂朝丸)でした。当時は,動物いじめネタやワイドショーで大人気でした。でもワイドショーで出演しているイメージしかなかったので,ちゃんとした落語を聞いて,その素晴らしさに驚きました。もちろん会場は大盛り上がりでした。

 何より印象に残ったのは,その声でした。もともと声の大きな方ですが,ここぞというときには出された生の声は,腹に響き渡るほどの圧倒的な声量でした。今でもその時の印象は覚えています。

 落語家としては,まだまだ活躍できる年齢だったのに米朝師匠や枝雀師匠の元に行ってしまわれたんですね。残念です。謹んで御冥福をお祈りします。

 

合掌

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画『バジュランギおじさんと,小さな迷子』

2024-05-05 | 趣味趣味


こんなに笑って笑って最後には深い感動の涙に包まれた映画は,本当に久しぶりでした。3時間弱の長さがまったく気にならず,これまで観てきた映画の中でベストかも。個人的に今までで一番だったベン・スティラーの『LIFE!』を越えました。こんないい映画なのに250席くらいある映画館で連休のさなかで観客は10人ほどでした。もったいない!

ストーリーは至って単純。母親からはぐれて迷子になった声が出ないパキスタン人の少女を,インドからパキスタンへ国境を不法入国してでも届ける話です。ひたすら優しく馬鹿正直なオジサンの行動によって,最後のシーンでは対立しているインドとパキスタンの国境の両側に多くの人々が集まります。もちろんファンタジーなんですが,観終わったときにホントに優しい気持ちになる映画でした。美しいカシミールの風景にも感動しましたが,何より主人公の女の子の目の動きや表情,仕草が奇跡的に可愛らしい。もう1回(何度でも)観たい。Blue Ray購入決定!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする