H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

臨床写真図鑑 忽那先生最高です!

2019-09-30 | 臨床研修

 

忽那先生,献本ありがとうございました。実はすでに密林に注文して手元にあったのですが,重複した分は研修医の勉強用に医局におかせていただきました。

コモンな疾患の所見がしっかり80例分もあって,とてもお得な本ですね。ざっと目を通しましたが,大体は「ふんふん,そうね〜」と言う感じで分かるものが多かったのですが,たまに「お〜っ!これは知りませんでした!!」というものもあり,とっても勉強になりました。

ほぼ同時に届いていた雑誌『総合診療』の最新号をパラパラみていたところ「みるトレ」のコーナーで,またもや忽那先生登場です。
定番の「水戸黄門ネタ」をここで持ってくるか!と思いました。このタイトル,よく医学書院さんゴーサイン出したな〜と感心です。ネタバレになるので疾患名は出しませんが,この症例に出会った時にきっと忽那先生はこのタイトルを即座に思いついたんだろうな〜,と思うとにんまりさせられました。こういう感性は大好きです。さすが忽那先生,絶好調ですね!

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三島 源兵衛川

2019-09-26 | 写真

 所要があって三島まででかけました。街のあちこちでせせらぎの音が涼しげでした。特にこの源兵衛川は風情があって素敵でした。

 

川沿いには曼珠沙華が美しく咲いていました。

 

 そして三島と言えばコレですね。実は半分はこれが目的で足を伸ばしたのでした。

 

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軽〜い山歩き

2019-09-22 | 写真

このところの運動不足解消に,軽い山歩きに箱根へ。少しだけですが秋めいてきたでしょうか。

 

 

ホタルブクロに似てるけど,ずっと小さな可憐な花。ツリガネニンジンという花でした。

 

野草かと思ったらそうではないみたい。シュウカイドウ(秋海棠)という花でした。ピンクの花弁と茎が可愛い。

天気が怪しそうだったので,無理はせず早々に上がりました。それでもやっぱり箱根は坂が急で最後は膝が痛くなるのが情けない。

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野口善令先生の『診断推論奥義伝授』

2019-09-20 | 臨床研修

名古屋第二赤十字病院の野口善令先生が,名著『誰も教えてくれなかった診断学』の続編を上梓されました。献本感謝です!

『誰も教えてくれなかった診断学』は,当時この分野に関してちゃんとした書籍がなかった時代に画期的な本だったと思います。初めて手にとったときに興奮して読んだ覚えがあります。

『診断推論奥義伝授』は野口先生によれば,時代に即して新しい内容も追加して大幅にバージョン・アップした内容,いわば「臨床推論」上級編を目指した本だそうです。実際,志水太郎先生が唱えられた "pivot and cluster" とか,"horizontal & vertical tracing" といった考え方にも言及されています。

「ゲシュタルトを鍛える」という項目のなかで,PMRの患者さんが起き上がるときの様子を私が「まず横向きになりベッド柵に手をかけてゆっくりと起き上がる動作をとる」という表現をしたことを引用して下さっています。これは以前,山中克郎先生が主催の諏訪湖畔で行われた「野獣合宿」でご一緒したときにお話したことだったと思います。

私が臨床推論に興味を持ち始めたのはチーフレジデントの頃(1989〜1990年頃)で,当時は「臨床決断分析」と呼ばれる分野のひとつでした(まだEBMという言葉もなかった頃です)。そしてNEJMのClinical-problem solvingの連載が開始されたのが1992年でした。これを初めて読んだ時は「エキスパートの脳みその中が分かる!」という感じで,本当に興奮したものです。これを教材にして,研修医向けにカンファレンスを散々やりました。それが,のちに東海大学に異動して始まった小田急沿線腎臓内科交流会という勉強会や,さらに現在も続いている大船GIMカンファレンスに繋がります。今ではCPSスタイルのカンファレンスは珍しくもないですが,当時から考えると隔世の感があります。

CPSについての名著は,『Learning Clinical Reasoning』という本があります。これは唯一無二の本と言ってもいいくらいです。第2版を岩田健太郎先生が翻訳されており,以前このブログでも紹介したことがあります。

今では,臨床推論についてはごく一般的になっていますが,意外にちゃんと勉強しようとすると手頃な本がありません。そういった意味では基本的な内容から高度なことまで触れられている素晴らしい本だと思いました。最後にコラムでAIについても解説されており,とても勉強になりました。超オススメです。

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翻訳小ネタ:以下か,未満か?

2019-09-19 | 身体診察

 

翻訳ネタを少し続けます(自分の忘備録として)。『サパイラ』のゲラ校正で,直前ですが制作の方からこんな質問を受けました。

「・・の反応は 40 歳以上では 82%で誘発されるが,40 歳以下ではわずか18%のみである」 となっていますが,
「40歳以上」と「40歳以下」で40歳がどちらにも含まれるのでどう修正すべきでしょうか?

 

確かにそのとおりです。私など,ま〜どっちでもいいかな,なんて考えてしまいますけど,プロにとっては当たり前なのかもしれません。こんな細かいところまで気を配って校正するんですね。

原文には,「over the age of 40」 と 「under 40」  となっていました。

日本語だと「〇〇以上,以下」はどちらも〇〇を含むニュアンスですね。英語ではどうなるのか調べてみました。


一応,決まりがあるんですね。知りませんでした。

 基本的には4つのパターンがある
 •  「n より多い」= (多い& n は含まない): more than,
 •  「n 以上」= (多い& n を含む)    :and more, and over
 •  「n 以下」=(少ない& n を含む)   :less に and/or を組み合わせる
 •  「n 未満」=(少ない& n を含まない)    : less than, または under, below

要するに more than, less than, under, below などは,その数は含まない。
含む時には,over あるいは,and や or を組み合わせる,ということでしょうか。

ですから,ここの翻訳は「40歳以上」と「40歳未満」と訳すのが正しいということになります。
単純に見えても,翻訳は奥が深いですね。ひとつ賢くなりました。

 

こちらのサイトを参考にしました。

https://eikaiwa.weblio.jp/column/phrases/natural_english/more-or-less

 

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