H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

聖マリアンナ医科大での講義

2018-11-29 | 身体診察

毎年恒例の聖マリアンナ医科大4年生への講義,『基本的身体診察法<異常編>』として午後3コマお話させてもらいました。身体診察がもつ意味,手からはじめる診察,心音の基本(S1とS2を聞き分けることから),腹部,四肢の診察,そして最も重要な病歴のことなど,駆け足ですが3時間をフルにつかってのお話です。個々の所見を覚えてもらおうなどという意図はさらさらなくて,聞き流してもらって実際の臨床はこんなに面白いんだということが伝われば充分だと考えています。とはいっても臨床現場に実習に出る「前」の学生さん達には,実際のイメージが湧きにくいだろうと思います,現場の雰囲気をいかに伝えるか,毎回チャレンジングで難しいと感じます。どこか畳の上の水練みたいなもどかしさがあります。それでも実習に出た時に,少しでも思い出してくれればいいなという気持ちで続けています。
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体重が測れないとき

2018-11-26 | 身体診察

 東海大学にいた頃に,大学が保有する望星丸という練習船での研修航海に団役員兼船医として参加したことがあります。研修航海は,現在もずっと続いており大学として正式に認められたカリキュラムです。毎年,学生およそ100名+教員+海洋学部学生が南太平洋の諸国を寄港しながら6週間にわたり航海します。私が参加した時には,静岡清水港からタヒチまでの往復で,私は復路3週間に乗船しました。このときほど毎日朝焼けを眺め,夕焼けをみて過ごしたことはなく,今でも良い思い出です。

 この航海の後半に,ある男子学生が高熱を出しなかなか解熱しなかったことがあります。食事は取れていてもすごい発汗量で,結構な脱水にはなるだろうと輸液をやってはいました。その時に大変困ったことは体重が測れないことでした。望星丸は2000トン級の練習船で,大きな客船なら装備されているスタビライザーという横揺れ防止装置がないため,そこそこ(というか結構!)揺れるんですね。そうすると船内ではゼロが定まらないため,体重計はまったく役に立ちませんでした。脱水に対して相当輸液は入れたつもりだったのですが,十分ではなかったようでした。日本までの最終寄港地のマーシャル諸島マジュロというところで,国立病院に連れて行って検査をしてもらいました。すると健康な男子学生なのにCrが著しく上昇していることが分かりました。予想以上にひどい脱水で輸液がまだ不十分だったわけです。その学生さんは,さすがにそこで下船してもらって飛行機で緊急帰国してもらうことになりました。幸い大事には至らなかったようですが。

 この経験から,脱水だと分かっていて輸液を入れている「つもり」でも足りないことがよくあることだ,ということを身をもって知りました。臨床医の行動パターンとして,輸液は少なめになってしまうことが多いように思います。誰しも溢水は作りたくないという心理が働きますものね。例えば,体重が測れないとき,実際に患者さんから得られる臨床情報のみ(体重なし)で,どれだけ輸液量を考えることができるか(すなわち体液量を見積もることができるか)は難しい,と今でも思います。


(写真は,日没直後に六分儀を使って位置確認の練習をする海洋学部の実習生たち)
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登山電車 秋色

2018-11-23 | 戻り鉄

紅葉が登山電車にはよく似合います。







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Starlight

2018-11-23 | 写真

満月に近い夜で思いのほか明るいし,途中で雲が出てくるわ条件は良くなかったです。でもまあ練習ということで。あまりに久しぶりなので設定を忘れていて手間取りました。それでも合成してみると,意外と写っているものですね。もっと条件のよい場所と時間で撮りたいです(でも寒いだろうな〜)。


K-1 MarkII, HD PENTAX-D FA 24-70 mm F2.8 [ISO800, F 2.8, 15sec, WB 3500, 多重露光,比較明合成]



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紅葉その2

2018-11-22 | 写真

K-1 MarkII, HD PENTAX-D FA 24-70 mm F2.8 [ISO400, F 7.1, 1/40, -0.7 EV]

晴れているときは光に透かした方が好きなんですが,曇っているときには順光で紅葉の色が映えます。



K-1 MarkII, HD PENTAX-D FA 24-70 mm F2.8 [ISO800, F 2.8, 1/200, -0.7 EV]




K-1 MarkII, HD PENTAX-D FA 24-70 mm F2.8 [ISO800, F 5, 1/60, -0.7 EV]






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