この1週間,夏休みを使って(苦笑)サパイラの校正ゲラの一気読みに取り組んできた。残念ながらまだ全部は読めていない。休み前には「夏休みの宿題」というキャッチフレーズを自分に課していたが,ここまで読んできて思ったことがある。
ようやく半分を超えて,がんがん読んでいるのだがふと気づくと,英語で読んでいたらこんなペースでは絶対に読めないではないか。もちろん監訳ということでチェックする役目もあるのだが,一度は別の監訳の先生方の目を通っているので,大きな間違いが見つかることはほとんどない。そうすると,あのSapiraが日本語で,さくさくとまではいかないが,こんなペースで読めるということはすごいことだとあらためて気づいた。
とにかく今回はcover to coverで読み切ることを目標にしているのだが,これは考えれば特別のことである。この教科書を本当に隅から隅まで読んだ先生は,日本でおそらくそんなにいないだろう。それが日本語で誰よりも早く読めるというのは,何と贅沢なことか。
いままで原書でぱらぱらとは読んできたが,今回ほど絨毯爆撃的な読み方はできなかった。読み進めるうちに新しい発見が本当に沢山ある。読めば読むほど凄い本だなあと再認識させられる。もうしばらく手がかかりそうだが「宿題」などと言わないでただひたすら「最高の贅沢」をもうしばらく味わわせていただくことにしよう。その上で,皆さんの手に届くときにはよりよいものになるように目一杯力を注ごう。
シャクトリムシの歩みでも,少しづつ続けていればいつかゴールにたどり着くのだ
K-5, SMC Pentax-D FA Macro 100mm F2.8 [ISO 800, F7.1, 1/125, -0.7 EV]